画像法
あらゆる作法を行い、尊勝真言の句を受持しようと欲する者は、まず先に画像を描かなければならない。上等で素晴らしい白い布を用いるか、あるいは未婚の娘が織った絹三幅で、高さは一丈とする。彩色する際は、膠を使ってはならず、香りのある汁を用いなければならない。絵師は三帰五戒を受け、新しく清らかな衣服を着て、排便の度に身を洗い清め、完成するまで務めなければならない。必ず清らかに斎戒し、婦人と同居してはならない。絵師の作業場には、鶏や犬を飼っている家を近付けてはならず、酒や肉を食べる人が画像のある場所に来てはならない。もしそのような者がこの画像を目の当たりにすれば、作法は成就しない。完成するまで、功德主と絵師以外の雑人は画像の場所に立ち入らせてはならない。月の一日から始めるのが良いが、もし正月の一日から始められれば、さらに素晴らしい。
五つの峰を持つ甘露山を描き、山中には様々な木々、花々や果実、流れる泉、浴池、カラヴィンカ(迦陵頻伽)や共命の鳥、そして獅子の群れを描く。山中の峰には神聖な窟を作り、その窟の中には釈迦如来が結跏趺坐している姿を描く。仏像の右側には天主帝釈天と、すべての天の眷属が周りを取り巻いて描く。仏像の左側には、ガンダルヴァ(乾闥婆)の子である善住を描く。その姿は端正で、菩薩のように見え、頭髪や衣冠も菩薩のようである。様々な瓔珞や華冠で荘厳し、白い布の頭巾を左の上膊に結び、右手で毬杖を持っている。その後ろに、善住を取り巻いて歌舞し楽を奏でるガンダルヴァの眷属を描く。
仏の左右には四天王の像と、その侍従や眷属の像を描く。左側の下方には、立った姿の梵天と魔王の像を描き、右側の下方には、魔醯首羅天(マヘーシュヴァラ)の像を描く。さらに下方の山水には、白龍と赤龍の龍王を描く。
画像が完成したならば、四十九人の僧侶による斎を設ける。斎の後に道場を設け、四十九日の間、念誦する人は道場から出てはならず、雑人は道場に入ってはならない。供養の品々はすべて自ら持ち入れ、良い沈香だけを焚く。毎日良い飲食を用意するが、野菜は用いてはならない。酥、蜜、乳酪は常に陶器の器に入れて供養する。毎日、美しい様々な木々や草花を摘んで用いる。ただし、棘のある花や穢れた場所のものは供養に用いてはならない。七日経ったならば、必ず福徳のある地を選んで壇を築く。別に啓請の法があり、それは『華厳経』の啓請の法と同じである。