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  1. 大毘盧遮那成仏神変加持経蓮華胎蔵悲生曼荼羅広大成就儀軌供養方便会 (大毘盧遮那成佛神變加持經蓮華胎藏悲生曼荼羅廣大成就儀軌供養方便會)
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大毘盧遮那成仏神変加持経蓮華胎蔵悲生曼荼羅広大成就儀軌供養方便会 (大毘盧遮那成佛神變加持經蓮華胎藏悲生曼荼羅廣大成就儀軌供養方便會)

「大毘盧遮那成佛神變加持經蓮華胎藏悲生曼荼羅廣大成就儀軌供養方便會」について

唐 · 法全撰 著

1.9 万字 · 約 63 分

唐代の僧・法全によって編まれた『大毘盧遮那成仏神変加持経蓮華胎蔵悲生曼荼羅広大成就儀軌供養方便会』は、漢伝仏教密教の重要な典籍です。この儀軌は『大日経』の思想体系に基づき、蓮華胎蔵曼荼羅の構築、修持、供養の法門を体系的に説き、唐密における胎蔵界修行の儀範を集大成しています。密教修行の重要な実践指南として、唐代密教の発展した成熟した形態を反映するだけでなく、後世のチベット仏教や東密(日本の密教)の修行にも深遠な影響を与え、中国密宗の歴史と実践を研究する上で核心的な文献の一つです。


大毘盧遮那成佛神變加持經菩提幢密印幖幟祕密漫荼羅法品之一

大毘盧遮那成仏神変加持経 菩提幢密印幖幟秘密曼荼羅法品 第一

爾時世尊又復宣說入祕密漫荼羅法優陀那曰:

この時、世尊は再び秘密曼荼羅に入る方法を説かれた。

その教えの要約は次の通りである。

「真言遍學者, 通達祕密壇,
如法為弟子, 燒盡一切罪。
壽命悉焚滅, 令彼不復生,
同於灰燼已, 彼壽命還復。
謂以字燒字, 因字而更生,
一切壽乃至, 清淨遍無垢。
以十二支句, 而作於彼器,
如是三昧耶, 一切諸如來、
菩薩救世者、 及佛聲聞眾、
乃至諸世間, 平等不違逆。
解此平等誓, 祕密漫荼羅,
入一切法教, 諸壇得自在。
我身等同彼, 真言者亦然,
以不相異故, 說名三昧耶。
現前觀『羅』字, 謂淨光焰鬘,
赫如朝日暉。 念聲真實義,
能除一切障, 解脫三毒垢,
諸法亦復然。 先自淨心地,
復淨道場地, 悉除眾過患,
其相如虛空。 如金剛所持,
此地亦如是。 住本尊瑜伽,
加以五支字, 等引而運想,
即同牟尼尊! 『阿』字遍金色,
用作金剛輪, 加持於下體,
說名瑜伽座。 『鑁』字素月光,
在於霧聚中, 加持自臍上,
是名大悲水。 『囕』字初日暉,
彤赤在三角, 加持本心位,
是名智火光。 『唅』字劫災焰,
黑色在風輪, 加持白毫際,
說名自在力。 『佉』字及空點,
想成一切色, 加持在頂上,
故名為大空。 五字以嚴身,
威德矩熾然, 滅除眾罪業。
天魔為障者, 見赫奕金剛,
首中百光王, 安立無垢眼,
觀身同如來! 復念滿足句:

真言を深く学ぶ者は、秘密の壇場を悟り、 弟子のためにはかりごとに、すべての罪を焼き尽くす。 寿命はすべて燃え尽き、再び生まれないようにする。 灰と化したのち、その寿命は再びもどる。 すなわち言葉をもって言葉を焼き、言葉によって新たに生まれる。 すべての寿命において、清らかで汚れなく、広く行き渡る。 十二支の言葉をもって、その器となす。 このようにして三昧耶(さんまや)は、すべての如来、 人々を救う菩薩、そして仏の声聞(しょうもん)の衆、 さらにはすべての世間と、平等にそむくことがない。 この平等の誓いを解き、秘密の曼荼羅(まんだら)に入り、 すべての法の教えを体得し、すべての壇場で自在を得る。 我が身はそれらと等しく、真言を唱える者もまた同じである。 異なることがないゆえに、三昧耶と名づける。 目の前に「羅」の字を観ずる、それは清らかな光の炎の連なりで、 朝日のように輝く。その声の真実の意味を念じれば、 すべての障りを取り除き、三毒(さんどく)の汚れから解脱し、 すべての法もまた同じである。まず自らの心の地を清め、 さらに道場の地も清める。すべての過ちや患いを除けば、 その姿は虚空のようである。金剛が支えるように、 この地もまたそうである。本尊のヨガに住し、 五つの文字を加え、心を静めて思いをめぐらせば、 すなわち牟尼尊と同じである!「阿」の字は金色に満ち、 金剛の輪として下体を守り、これをヨガの座と名づける。 「鑁(ばん)」の字は月のような光で、 霧の中にあるように、自らの臍(へそ)の上を守る。 これを大悲の水と名づける。「囕(らん)」の字は朝日の輝きで、 赤く燃えて三角にあり、心の中心に置く。 これを智の火の光と名づける。「唅(かん)」の字は劫の火の炎で、 黒く風の輪にあり、白毫(びゃくごう)のあたりを守る。 これを自在の力と名づける。「佉(か)」の字と空の点は、 すべての色を想い作り、頂上の上で守る。 これを大空と名づける。五つの字をもって身を飾れば、 威徳の輝きが燃え盛り、すべての罪の業を滅ぼす。 天魔が障りとなっても、輝く金剛を見れば、 頭の中の百光の王が、汚れのない眼を安立し、 その身を如来と同じと観じる!さらに満足の言葉を念じる。

「『曩莫三滿多沒馱喃 阿 鑁 囕 唅 欠』

「南無三滿多勃陀喃 阿 鑁 囕 唅 欠」

「安立器世間, 空風最居下。
次觀火水地。 是輪同金剛,
名大因陀羅, 光焰淨金色,
普皆遍流出。」 爾時薄伽梵!
觀察大眾會, 告祕密主言:
「有法界幖幟, 由是嚴身故,
生死中巡歷, 於如來大會,
菩提幢幖幟, 諸天龍夜叉,
恭敬而受教。 初印佛三昧。
法界及法輪。 憩伽歸命合,
屈風空輪加。 法螺虛心合,
風絞空輪上。 吉祥願蓮華。
金剛大慧印。 摩訶如來頂。
慧拳毫相藏。 瑜伽持鉢相。
智慧手上舒, 名無畏施者。
下垂號滿願。 慧拳舒火水,
智者成佛眼。 內縛風輪索。
心印舒火輪。 舒水如來臍。
內縛舒慧水, 是名如來腰。
如次習真言。」

「世界を安立せんに、空と風は最も下に在り。 次に火・水・地を観ず。この輪は金剛に同じ、 名づけて大因陀羅とす。光焔は浄金色にして、 遍く皆流出す。」その時、薄伽梵は、 大衆の会を観察して、秘密主に告げたまわく: 「法界の幖幟あり。これによって身を荘厳するがゆえに、 生死の中を巡歴して、如来の大会において、 菩提の幢の幖幟となる。諸の天・竜・夜叉も、 恭敬して教えを受く。最初の印は仏三昧。 法界および法輪。憩伽は帰命の合掌にして、 風と空の輪を屈して加う。法螺は虚心の合掌、 風を空輪の上に絞る。吉祥願の蓮華。 金剛大慧の印。摩訶如来の頂。 慧拳は毫相の蔵。瑜伽は鉢を持つ相。 智慧の手を上に舒べ、名づけて無畏施者とす。 垂れて号けて満願とす。慧拳に火水を舒べ、 智者は仏眼を成ず。内縛して風輪は索。 心印は火輪を舒ぶ。水を舒べて如来の臍。 内縛して慧水を舒ぶ、これ名づけて如来の腰。 順に真言を習うべし。」

大慧刀真言曰:

慧の大刀の真言は、次のように説かれています。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)摩賀(引)朅伽 尾囉惹(二)達摩 珊捺囉(二合)奢迦 娑訶惹(三)薩得迦(二合)野捺㗚(二合)瑟恥砌諾迦(四)怛他(引)蘖多 尾目吃底(二合)儞(入)佐多(五)尾囉誐達磨 儞(入)惹多吽(六)

南無、多くの仏陀に礼拝いたします。 偉大なる剣、すなわち智慧の光が、煩悩を完全に打ち破ります。 真理の教えは、迷いを離れ、すべての執着から自由です。 この清らかな智慧の力は、悟りへの道そのものです。 如来の悟りの境地から生まれ、すべての正しい教えを身につけています。 執着を超えた真理そのものとして、ここに顕現し、喝!

大法螺真言曰:

大法螺の真言は、こう唱えます:

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)暗(去)

南無三満多仏 の ぼとけたち に 帰依 します。オン(光明 の 真言)

蓮華座真言曰:

蓮華座の真言は、次のように唱えます。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)阿(去)

南無三満多没陀 引 南

金剛大慧真言曰:

金剛の大いなる慧の真言はこう説く。

曩莫三滿多縛日羅(二合)𧹞(一)吽

南無三曼多、伐折羅(二合)𧹞(一)吽

如來頂真言曰:

如来の頂の真言は、次のように唱えます。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)吽 吽

南無三曼多佛陀 (引)喃(一)吽 吽

如來頂相真言曰:

如来の頂相の真言はこう唱えます。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)誐誐曩(引)難多娑叵(二合)囉儜(二)尾秫馱 達磨 儞(入丁逸反)惹帝(三)娑嚩(二合)賀(引)
毫相藏真言曰:

毫相蔵の真言はこう唱えます。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)阿(急呼)唅 惹(入)

南無三曼多沒馱喃 阿吽 惹

大鉢真言曰:

大鉢の真言はこう唱えます。

曩莫三曼多沒馱(引)喃婆(上急呼)

南無三曼多佛陀(引)喃婆(上急呼)

施無畏真言曰:

畏れを取り除く真言は、次のように唱えます。

曩莫三曼多沒馱(引)南(一)薩囉他(二合)爾那爾那(三)佩野 曩奢那(四)娑嚩(二合)賀

南無三曼多没駄南(一) 全ての仏陀に帰依します。 薩囉他(二合)爾那爾那(三) あらゆる生きとし生けるもののために、慈悲の心を持って、 佩野 曩奢那(四) 迷いの闇を滅ぼし、 娑嚩(二合)賀 願いが成就しますように。

與願滿真言曰:

与願満真言とは、次の通りです。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)嚩囉娜 嚩日羅(二合)怛麼(二合)迦(二)娑嚩(二合)賀
悲生眼真言曰:

悲を生じる眼の真言は、こう唱えます。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)誐誐曩 嚩羅落吃叉(二合)儜(二)迦嚕拏摩野(三)怛他(引)蘖多 作吃芻(二合)(四)娑嚩(二合)賀(引)
如來索真言曰:

如来の真言はこう語る。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)係 係 摩賀播奢(二)鉢囉(二合)娑 嘮那哩也(二合)(三)薩埵馱睹(四)微謨訶迦(五)怛他蘖多 地目吃底(二合)儞(入)佐多娑嚩(二合)賀

南無三曼多没馱ん。 けい、けい。摩訶播奢。 鉢羅娑、謨那利耶。 薩埵駄都、微謨訶迦。 怛他蘖多、地目吃底、にしょ多。 娑婆訶。

如來心真言曰:

如来の心の真言は、次のように説かれています。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)枳攘(二合)怒(二)嗢婆(二合)嚩(三)娑嚩(二合)賀

南無三満多没駄の皆さまに帰依いたします。智恵の光がすべてを照らし、悟りの境地が広がりますように。幸せと平安がすべての生きとし生けるものにありますように。

如來臍真言曰:

如来の臍の真言は、次のように唱えます。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)阿沒㗚(二合)都嗢婆(二合)嚩(二)娑嚩(二合)賀
如來腰真言曰:

如来の腰の真言は次の通りです。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)怛他(引)蘖多(引)三婆嚩(二)娑嚩(二合)賀

南無三曼多勃駄喃 如来の生まれ出でたもうこと すべての如来の出生 善い成就

「藏印虛心合, 風水屈入內,
火合空亦然, 地合令少屈。
普光準大界, 二空屈入內,
風舒如放光, 火屈如鉤形。
如來甲如前。 舌、相二空入。
語門虛中合, 水風移入內。
牙印風入掌。
辯說二風輪, 置火第三節。
十力蓮華合, 地空屈入內,
掌內節相合。 念處風捻空。
開悟空持水。 普賢如意珠,
蓮合風加火。 慈氏印準前,
屈風火輪下。」

「蔵印は虚心に合わし、風水は屈して内に入る。 火合わせて空も同じく、地合わせて少しく屈せしむ。 普光は大界に準じ、二空は屈して内に入る。 風は舒べて光を放つがごとく、火は屈して鉤の形のごとし。 如来の甲は前のごとし。舌・相の二空は入る。 語門は虚に中に合わし、水風は移して内に入る。 三補多 牙印は風を掌に入る。 頭を相著けず 弁説の二風輪は、火の第三節に置く。 十力は蓮華の合わすがごとく、地空は屈して内に入り、 掌内の節は相合す。念処は風を捻って空をなす。 開悟は空を持し水を念ず。普賢の如意珠は、 蓮合して風は火に加わる。慈氏の印は前に準じ、 風火の輪の下を屈す。」

如來藏真言曰:

如来蔵の真言は次のとおりです。

曩莫 薩嚩 怛他(引)蘖底弊㘕㘕𡀩𡀩(二)娑嚩(二合)賀

南無 すべての如来に (帰依します) ララ ララ スヴァーハー

普光真言曰:

普光真言(ふこうしんごん)は、こう唱えます。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)入嚩(二合)攞摩𭌆儞(平)(二)怛他(引)蘖多㗚旨(二合)(三)娑嚩(二合)賀
如來甲真言曰:

如来の甲の真言は、次のように唱える。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)鉢囉(二合)戰拏(二)縛日羅(二合)入縛(二合)攞(三)尾娑普(二合)囉 吽(四)

南無三曼多勃駄喃・鉢羅戦拏・縛日羅・入縛羅・尾娑普羅・吽

如來舌相真言曰:

如来の舌相の真言は、次のように唱えます。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)怛他蘖多爾訶嚩(二合)(二)薩底也(二合)達麼鉢囉(二合)底瑟恥(二合)多(三)娑嚩(二合)賀(引)
如來語真言曰:

如来の教えの真言はこうである。

曩莫三漫多沒馱(引)喃(一)怛他(引)蘖多 摩訶嚩吃怛囉(二合)(二)尾濕嚩(二合)枳孃(二合)曩 摩護娜也(三)娑嚩(二合)賀
如來牙真言曰:

如来の歯の真言は、こう唱えます。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)怛他(引)蘖多能瑟吒囉(三合)(二)囉娑囉娑(引)釳囉(二合)(三)參鉢囉(二合引)博迦(四)薩嚩 怛他(引)蘖多(五)尾灑也 參婆(上)嚩(六)娑嚩(二合)賀

南無三満多没駄のたまう。かの如来たちの、その威光ある智慧の光よ。すべての如来の境地に、満ちわたる吉祥あれ、南無三満多没駄よ。

如來辯說真言曰:

如来が説かれた真言は、次のとおりです。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)阿振底也(二合)娜部(二合)多(二)路波嚩(引)僧三麼哆(上)鉢囉(二合)鉢多(二合)(三)尾輸馱娑嚩(二合)囉(引)(四)娑嚩(二合)賀

南無、あまねく悟りの境地に達した方々に敬礼いたします。 清らかで乱れることのない、真理の姿そのものを、ありのままに観じ、 すべての煩いを離れた、その清らかな智慧に、 心から帰依いたします。

如來持十力真言曰:

如来は十の力を保つ真言を唱えられました。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)捺奢沫浪 誐達囉(二)吽 三髯(三)娑嚩(二合)賀

南無三曼多没馱ん。捺奢沫浪、誐達囉。吽。三髯。娑婆訶。

如來念處真言曰:

如来の念処の真言は、次のように唱えます。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)怛他(引)蘖多 娑麼㗚(二合)底(二)薩怛嚩(二合)係怛嚩(二合)毘庾(二合)嗢蘖(二合)多(三)誐誐曩 三忙三(去)麼(四)娑嚩(二合)賀
一切法平等開悟真言曰:

あらゆるものは平等であり、悟りに至る真言は次の通りです。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)薩嚩 達麼 三麼多鉢囉(二合)鉢多(二合)(二)怛他(引)蘖多 弩蘖多(三)娑嚩(二合)賀

南無三曼多没馱喃。 すべての真理において、広く悟りを開かれた如来たちに帰依し、その功徳を讃えます。スヴァーハー。

普賢菩薩如意珠真言曰:

普賢菩薩の如意珠の真言は、次の通りです。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)參麼多弩蘖多 尾囉惹 達麼(二)儞(入)社多(三)摩賀摩賀(四)娑嚩(二合)賀

南無三曼多没陀(引)喃(一) さんまんだぶだなん。

参麼多努蘖多 尾囉惹 達麼(二) さまんたぬげーた びらじゃ だるま。

儞(入)社多(三) にしゃた。

摩賀摩賀(四) まかまか。

娑嚩(二合)賀 そわか。

慈氏菩薩住發生普遍大慈三昧說自心真言曰:

慈氏菩薩が、普遍の大いなる慈しみを起こす三昧にとどまり、自らの心の真言を説かれました。

「曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)阿爾單 惹野(二)薩嚩薩怛嚩(二合)奢野 弩蘖多(三)娑嚩(二合)賀」
時佛住甘露生三昧,說一切三世無閡力明妃真言曰(頂印):

時に、仏は甘露生の三昧に住して、一切三世の障りなき力の明妃の真言を説きたまわく(頂印):

「怛儞也(二合)他(一)誐誐曩三謎(二)阿鉢囉(二合)底(丁以反)三謎(三)薩嚩 怛他(引)蘖多 三麼跢 弩蘖帝(四)誐誐曩三摩(五)嚩羅落乞叉(二合)嬭(平)(六)娑嚩(二合)賀」

「なんじょとう、ががのうさんめい、あはらていさんめい、さるばたとうぎゃとう、さんまたぬぎゃてい、ががのうさんま、ばらきゃくにえ、そわか」

無能害力明妃真言曰(以梵夾印八遍):

無能害力明妃の真言は次のとおりです。(梵夾の印を八回結びながら唱えます。)

曩莫 薩嚩 怛他(引)蘖帝毘藥(二合)(一)薩嚩 目契毘藥(二合)阿三迷(三)鉢羅謎(四)阿者隷(五)誐誐泥娑麼(二合)羅嬭(六)薩嚩怛囉(二合)弩蘖帝(七)娑嚩(二合)賀

南無、すべての如来に敬礼します。すべての仏の眼である尊い方よ。迷いを超え、清らかな悟りに達した方よ。この功徳により、すべての障碍を除き、幸せでありますように。

「嚴淨佛國土, 奉仕諸如來!
諦觀香水海。」

清らかな仏の国を厳かに整え、 すべての如来に仕え奉ろう! 香りの海を、深く観察しなさい。

大海真言曰:

大海の真言はこう唱えます:

唵 尾摩嚕娜地 吽

おん びまろなてい うん

金剛手持華(內智):

金剛手持華(内なる智慧):

嚩(入莖)嚩日羅(二合)播抳(此大真言王印)

嚩(入茎)嚩日羅(二合)播抳(此大真言王印)

「以妙蓮華王, 持於華藏界,
最初正覺等, 敷置曼荼羅,
密中之祕密, 大悲胎藏生,
及無量世間, 出世漫荼羅,
彼所有圖像, 次第說當聽。
四方普周匝, 一門及通道,
金剛印遍嚴, 中羯麼金剛。
其上大蓮華, 妙色金剛莖,
八葉具鬚蘂, 眾寶自莊嚴,
開敷含果實, 於彼大蓮印,
大空點莊嚴。 十二支生句,
普遍華臺中, 常出無量光,
百千眾蓮繞。 其上復觀想,
大覺師子座, 寶王以校飾,
在大宮殿中。 寶柱皆行列,
遍有諸幢蓋, 珠鬘等交絡,
垂懸妙寶衣。 周匝香華雲,
及與眾寶雲, 普雨雜華等,
繽紛以嚴地。 諧韻有愛聲,
而奏諸音樂, 宮中想淨妙,
賢瓶與閼伽。 寶樹王開敷,
照以摩尼燈, 三昧總持地。
自在之婇女, 佛波羅蜜等,
菩提妙嚴華, 方便作眾伎,
歌詠妙法音, 供養諸如來!
以我功德力, 如來加持力,
及以法界力, 普供養而住。」

妙なる蓮華の王をもって、華蔵世界に捧げ持ち、 最初の

次虛空藏轉明(普通印):

虚空蔵菩薩、印を転ずる(普通の印):

結大輪壇印, 次眾色界道:

大きな輪の壇を結ぶ印を結び、次に多くの色で界(境界)を作り出します。

囉(白色中)囕(赤色幢)迦(黃色華)麼(青色彌)訶(黑色音,界道金剛慧印)

ラ(白き中)ラン(赤き幢)キャ(黄き華)マ(青き弥)カ(黒き音、界道金剛慧印)

「觀彼中胎內,
普光淨月輪, 清淨離諸垢,
中有本尊形, 妙色超三界,
綃縠嚴身服, 寶冠紺髮垂,
寂然三摩地, 輝焰過眾電,
猶如淨鏡內, 幽邃現真容,
喜怒顯形色, 操持與願等,
正受相應身, 明了心無亂,
無相淨法體, 應願濟群生,
以八曼荼羅, 眷屬自圍遶。
次東遍知印。 北方觀自在。
南置金剛手。 依涅哩底方,
不動如來使。 風方勝三世。
四方四大護。 初門釋迦文。
第三妙吉祥。 南方除蓋障。
勝方地藏尊。 龍方虛空藏。
及蘇悉眷屬。 護世威德天,
次第而分布。 次應執香爐。」

(諸尊の種子を、一つ一つ明らかに配置し、まず円光を想え)「その中胎の内を観ずれば、 普く光る清浄の月輪、清らかにして諸の垢を離る、 中に本尊の形あり、妙なる色は三界を超ゆ、 薄絹の衣を身にまとい、宝冠に紺の髪たれ、 静かに三昧に住し、輝く炎は電光に勝る、 鏡のごとく清らかな中に、深くして真の姿を現す、 喜怒の形色を示し、手に持ち願いを与えるなど、 正しく定と相応する身、明らかにして心乱れず、 相なき清浄なる法の体、願いに応じて群生を救う、 八つの曼荼羅をもって、眷属みずから繞り囲む、 次に東に遍知の印、北方に観自在を置く、 南に金剛手を置き、南西の隅には、 不動如来の使い、風方に勝三世、 四方に四大護、初めの門に釈迦文、 第三に妙吉祥、南方に除蓋障、 西南に地蔵尊、龍方に虚空蔵、 および蘇悉の眷属、世を護る威徳の天、 次第に配置す、次には香炉を執るべきである。」

淨治真言曰:

浄めの真言(じょうめのしんごん)は、次のように唱えます。

唵(引)蘇悉地羯哩 入嚩里多(上)曩喃(去)多(上)謨(上)囉多(上二合)曳 入嚩(二合)羅 入嚩羅 滿馱 滿馱賀曩賀曩(上)吽 泮吒(輕呼)

唵(引く)蘇悉地羯哩、入嚩里多(上)曩喃(去)多(上)謨(上)囉多(上・二合)曳、入嚩(二合)羅、入嚩羅、満馱、満馱、賀曩、賀曩(上)、吽、泮吒(軽く呼ぶ)

「不動大明王! 去垢令清淨,
辟除使光顯, 及護身結界。」

不動大明王よ、汚れを除いて清らかにし、障りを払って光輝かせ、身を守り結界と成せ。

彼真言曰:

その真言は次のように唱えます。

曩莫三曼多嚩日羅(二合)𧹞(一)戰拏 摩賀𡀔灑儜(二)娑破(二合)吒也(三)吽 怛囉(二合)吒(四)悍(引)𤚥

南無三曼多、伐折羅(二合)唵(一)戦闘、摩訶嚕沙那(二)娑破(二合)吒耶(三)吽 怛羅(二合)吒(四)憾(引)唵

「次以印真言, 而請召眾聖,
諸佛菩薩說, 依本誓而來。
定慧內成拳, 慧風屈如鉤,
隨召而赴集。」

次のように印と真言を用いて、聖なる者たちを請じ招く。諸仏や菩薩は、もとよりの誓いのままに来たまう。定と慧を内に凝らして拳を作り、慧の風を曲げて鉤の形にする。招かれるままに、彼らは集い来たるのである。

真言曰(或三部心請):

真言を唱えます((三部心請を用いることもあります)):

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)阿(去急呼)薩嚩怛囉(二合)鉢囉(二合)底訶諦(二合)(二)怛他蘖黨矩奢(三)冒地浙哩也(二合)鉢哩布 囉迦(四)娑嚩(二合)賀(七遍,索、鎖、鈴、除障不動)
「次示三昧耶, 速滿無上願,
令本真言主, 諸明歡喜故。
所獻閼伽水, 如法已加持,
奉諸善逝者, 用浴無垢身。
次當淨一切, 佛口所生子。」

次に三昧耶を示し、 無上の願いを速やかに満たす。 本尊の真言主を、 すべての明〔真言〕が喜ぶようにさせるため。 捧げる閼伽の水を、 作法に従ってすでに加持し、 すべての善逝〔如来〕に供え、 汚れなき身を浴びせ奉る。 次に一切を清めるべき、 仏の口から生まれた子らを。」

真言曰:

真言は次のとおり。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(引)誐誐曩 三摩(引)三摩娑嚩(二合)賀

南無三満多没駄の皆さまに帰依いたします。虚空のように広がる三昧の世界よ、すべてを清める智慧よ、願わくばこの祈りが成就しますように。

次奉華座真言曰(除障加護不動):

次に、華座を奉る真言を唱えます。(障りを除き、お守りする不動の力):

曩莫三滿多沒馱(引)喃(引)阿

南無三満多没駄の皆さんに向けて、 アー……

而作是言:
「佉」字大空點, 而置於頂上,
轉身作薩埵, 金剛種子心,
遍布諸支分, 諸法離言說,
以具印真言, 即同執金剛!

而して此言をなさく: 「『佉』の字は大空の点となり、頂上に置かれる。 身を転じて薩埵となり、金剛の種子の心。 全ての支分に満ち渡り、諸々の法は言葉を離れる。 印と真言を具えるならば、即ち金剛を持つのと同じである!」

彼真言曰(五股三股):

その真言はこう唱えます:

曩莫三漫多嚩日羅(二合)𧹞(一)戰拏 摩訶嚕灑拏(平)(二)吽

南無三曼多伐折羅(二合)𧹞(一)戰拏 摩訶嚕灑那(平)(二)吽

「遍身被服甲。
次應一心作, 摧伏諸魔印,
真語共相應, 慧拳舒風輪,
加於白毫際, 如毘俱胝形。
纔結是法故, 當見遍此地,
金剛熾焰光, 能除極猛利。
無量天魔軍, 及餘為障者,
必定皆退散。」

全身に鎧をまとい、 次に一心に、諸魔を打ち伏せる印を結ぶべきである。 真言と相応し、慧の拳で風輪を伸ばし、 白毫のあたりに加えること、毘俱胝の形のごとくに。 ただちにこの法を結ぶゆえに、 この地の至る所に、金剛の熾烈な炎の光が見え、 極めて猛利なものを除くことができる。 数え尽くせない天魔の軍勢や、 その他の障りをなす者たちも、 必ずみな退き散っていく。」

怖魔真言曰:

怖魔の真言、すなわち「オン・アビラウンケン・ソワカ」と唱えます。

曩莫三滿多沒馱(引)喃(一)摩訶(引)沫羅縛𫪭(二)捺奢嚩路嗢婆(二合)吠(平)(三)摩賀(引)昧怛哩也(二合)毘庾(二合)嗢蘖(二合)𫪭(四)娑嚩(二合)賀
「次用難堪忍, 密印明結護,
藏密散水輪, 旋轉指十方,
是名結大界。 用持十方國,
能令悉堅住, 是故三世事,
悉能普護之, 威猛無能覩。」

次に、困難な忍び難きものには、密印の明呪をもって結界を護るべし。 藏密の中より水輪を散じ、指を旋らして十方に及ぼす。 これを「結大界」と名づく。 この印を用いて十方の國土を護持すれば、 すべてを堅固に安住せしむることを得。 故に三世代の諸事をも、 すべて普く護りて、その威猛なることは、何人も視る能わず。

大界真言曰:

大界の真言は、こう説かれています。

曩莫三曼多沒馱(引)喃(一)薩嚩 怛囉(二合)拏蘖帝(二)滿馱野 徙瞞(三)摩訶三摩耶涅羅者(二合)帝(四)娑摩(二合)囉嬭(五)阿鉢囉(二合)底訶帝(六)馱迦 馱迦(七)折囉 折囉(八)滿馱 滿馱(九)捺奢儞 以(二合)羶(十)薩嚩 怛他蘖多 弩枳惹(二合)帝(十一)鉢囉(二合)嚩囉 達麼臘馱 尾惹曳(十二)婆誐嚩底(十三)尾矩履尾矩隷(十四)麗嚕 補哩(十五)娑嚩(二合)賀(引)

南無三曼多没馱喃  サルヴァ タラ ナガテイ  マンダヤ スマン  マハーサマヤ ネラジャテイ  サマラネ  アプラティハテイ  ダカ ダカ  ジャラ ジャラ  マンダ マンダ  ナシャニ メイシャン  サルヴァ タタガタ ヌギジャテイ  プラヴァラ ダルマラダ ヴィジャイ  バガヴァティ  ヴィクリ ヴィクライ  レル プリ  スヴァハー

次略說真言曰:

次に、その真言(マントラ)を簡潔に説き明かすと、次の通りである。

麗嚕補哩 尾矩𭌆尾矩隷 娑嚩(二合)賀

ルルブリ ビクリビクレイ ソワカ

「四方四大護: 無畏、壞諸怖、
難降伏護者、 無堪忍普護!
藏印水甲合, 散舒二風輪,
法幢高峯觀, 哀愍無餘眾。
帝釋方華臺, 『嚩』字光轉成,
無畏結護者! 金色妙白衣,
面現少忿怒, 手持於檀荼。
夜叉方『博』字, 壞諸怖結護!
素衣潔白色, 手持於朅伽。
龍方觀『索』字, 轉成難降伏!
色如無憂華, 朱衣現微笑,
而觀於眾會。 焰魔方『唅』『欠』,
成無勝結護! 黑色玄服衣,
毘俱眉浪文, 首戴髮髻冠,
光照眾生界, 手持檀荼印,
及一切眷屬, 皆坐白蓮華。
真言及密印, 如前已開示。
門門二守護, 無能三昧拳,
舉翼輪開數, 智拳心舒風。
猶如相擬勢, 相對舉慧拳,
狀如相擊勢。」

四方には四大護法がおられます。 無畏(恐れなき者)、諸々の恐怖を破する者、 降伏し難き者を護る者、忍耐強く全てを護る者です。 彼らは印を結び、水と甲の陀羅尼を合わせ、二つの風輪を解き放ちます。 法の幢は高嶺のようにそびえ、一切の衆生を哀れみ、余すところなく護り給います。

帝釈天の方角には蓮華の台座があり、その上で「嚩」の字が光に転じ、無畏の結護者が現れます。 金色に輝く美しい白衣をまとい、 顔にはわずかに忿怒の相を表し、手には檀荼(旗)を持ちます。

夜叉の方角には「博」の字があり、諸々の恐怖を破する結護者が現れます。 白衣をまとい、手には朅伽(剣)を持ちます。

龍の方角には「索」の字が観じられ、降伏し難き護者が現れます。 その色は無憂華の如く、緋色の衣をまとい、微笑みを浮かべて、 会衆を観じています。

焔魔の方角には「唅」「欠」の二字が転じて、無勝の結護者が現れます。 黒衣をまとい、毘倶の眉は波のごとく、頭には髻の冠を戴き、 その光は衆生の世界を照らします。手には檀荼の印を持ち、 その一切の眷属も皆、白蓮華の上に坐しています。

真言と密印は、前にすでに説かれました。

それぞれの門には二つの守護があり、無能の三昧拳をもって、 翼を挙げて輪を開くように、あるいは智拳をもって心に風を注ぐように、 互いに相対して慧拳を挙げ、いわば打ち合わんばかりの勢いを示します。

不可越守護真言曰:

守護を越えることのできない真言は、次のとおりです。

曩莫三滿多嚩日羅(二合)𧹞(一)訥囉馱(二合)哩灑(二合)摩賀𡀔灑拏(二)佉捺野 薩鑁娑 怛(二合)他蘖多 然 矩嚕(三)娑嚩(二合)賀
相向守護真言曰:

向かい合って守る真言(まことの言葉)は、こう唱えます。

曩莫三滿多嚩日羅(二合)𧹞(一)係 阿鼻 目佉摩賀 鉢囉(二合)戰拏(二)佉那野 緊旨羅也徙(三)三麼野麼弩娑麼(二合)囉(四)娑嚩(二合)賀
塗香真言曰:

塗香の真言はこう唱えます:

曩莫三滿多沒馱喃(引)(一)尾輸駄 誐度納婆(二合)嚩(二)娑嚩(二合)賀
華鬘真言曰:

花鬘(花の飾り)の真言は次のように唱えます。

曩莫三滿多沒馱喃(引)(一)摩賀(引)妹怛哩也(二合)(二)毘廋(二合)訥蘖帝(三)娑嚩(二合)賀

南無三満多没駄南(引)(一)摩訶(引)味怛利也(二合)(二)毘庾(二合)諾蘖帝(三)薩嚩(二合)賀

焚香真言曰:

焚香の真言(祈りの言葉)を唱える。

曩莫三滿多沒馱喃(引)(一)達麼馱怛嚩(二合)弩蘖帝(二)娑嚩(二合)賀

南無三満多没駄喃(引く)一、達磨駄怛嚩(二合)努蘖帝二、娑嚩(二合)賀

飲食真言曰:

飲食の真言(お祈りの言葉)

曩莫三滿多沒馱喃(引)(一)阿囉囉 迦囉囉(二)末隣捺娜弭沬隣捺禰(三)摩賀沫瀝(四)娑嚩(二合)賀
燈明真言曰:

灯明の真言は次のように唱えます。

曩莫三滿多沒馱喃(引)(一)怛他(引)蘖多(引)囉脂(二合)(二)娑叵(二合)囉儜 嚩婆(引)娑曩(三)誐誐猱娜哩野(二合)(四)娑嚩(二合)賀

南無一切如來 礼拝すべき如来に対して その光明が広がり輝く 虚空のごとく無限なる智慧よ 願わくは、この功徳を皆に届けん

虛空藏明妃普供養真言曰:

虚空蔵明妃の普供養の真言は、次のように唱えます。

曩莫 薩嚩 怛他(引)蘖帝𭍇(一)尾濕嚩(二合)目契弊(二)薩縛他 欠(四)嗚娜蘖帝 薩叵(二合)囉 係𤚥(五)誐誐娜劍(平)(六)娑嚩(二合)賀

南無、すべての如来よ。 あまねく広がる功徳を具えた方々よ。 あらゆる場所において、欠けることなく その功徳を現し給う、 虚空のごとく広大なる功徳よ。 願わくば、全てが成就しますように。

「毘盧遮那位, 及行者所居,
皆有海會眾, 圍繞端嚴位。
讚王如後述, 七遍誦說之。」

毘盧遮那仏の位、および修行者の居場所には、 すべて海の如く集まる大衆が、荘厳に囲んでおられる。 王を賛嘆することは後に述べるとおり、七回読誦するのである。

讚曰:

讃える。

阿娑麼 左攞怛多(都各反)娑(去引)𭌚達 弭拏(入)(一)迦嚕拏(去引)怛麼(二合)迦(上引)惹蘖底(丁以反)耨(入)㑢(入)賀(引)哩拏(二合)(二)阿娑滿多薩嚩麌拏悉地曩(平)以努(引)(三)阿麼邏(引)左邏娑麼嚩囉蘖囉(二合)達弭拏(入)(四)誐誐儞 薩謨(去)跛麼蘖多寧(引)尾地野(二合)底(五)麌拏麗(引)迦哩女(拏與反)蘖抳枳比也(二合)枲(自以反引)弭劍(六)娑普(二合)囉 薩嚩(二合)馱(引)覩嚩囉悉地娑地數(七)尾誐妬(引)跛弭數(平)阿娑滿多悉地數(八)薩怛跢(引)麼邏(引)迦嚕拏尾迦妬悉體(他以反二合)跢(引)(九)鉢囉(二合)抳馱(引)曩悉地 阿儞嚧(引)馱 達麼跢(引)(十)惹誐妬囉他(二合)娑(去引)馱曩跛啷(引)素半底甯(引)(十一)娑多多尾囇嚧左儞 訖哩(二合引)播(引)摩賀(引)怛麼(二合)迦(引)(十二)曩儞𡀔(引)馱擔(平引)迦魯拏娑(去引)囉娑(引)哩 劍(引)(十三)物哩(二合)惹底 怛𡃤(二合)路(引)迦 嚩囉悉地 那以迦(引)(十四)阿弭跢(引)弭跢底數(平)素(上)娑麼(引)跛底(二合)擔(去引)蘖井(底孕反)(十五)素蘖丼(準上)誐多澁嚩(二合)比 阿護(去引)素達(轉呼)麼跢(引)(十六)娑麼以 蘖囉(二合)悉地拶囉娜多那(引)度弭(十七)左囉娜(引)曩儞蘖底[墦-釆+(乞-乙+口)](於去反)迦娜(引)娑娜 娑迦(十八)攞底𡃤(二合引)路(引)拶囉 悉地娜以迦𡩋(引)播(引)(十九)娑底哩(二合引)特嚩(二合)蘖底以迦(引)阿曩 沒里(二合)跢(引)拽(引)底(二十)娑怛(二合)多娑覩(二合)嚩(引)左 哩琰(二合)嚩囉麼蘖囉(二合)嚩(引)(二十一)裕澁麼(二合)多捨囕抳焰(二合)補跛妬(引)娑弭(二合)曩(引)他(二十二)娑跢(二合)䯬探(平)麼怛數 蘖囉(二合)摩賀(引)沫 阿(去引)𤚥(二十三)涅哩(二合)灑琰(二合)惹誐捺羅(二合)拏蘖丼(底孕反)娑麼蘖囕(二合)(二十四)怛多(覩各反)娑(二合)薩嚩(引)囉他(二合)迦𭌇(引)娑麼蘖囉(二合)(二十五)涅(儞逸反)弭(引)拏弭儉(祇胤反)娜捨素娜弭(二合)捨(引)素(二十六)補拏以(二合)曩弭 薩嚩儞(泥以反)捨(引)素沒淡(引)(二十七)娑滿多訶娜囉(二合)𡩋拏 怛麼(二合)漸(子琰反)室者(二合)(二十八)薩怛嚩(二合)尾沒淡(引)布惹鉢 怛麼(二合華)蘖底(二合)(二十九)君鑁覩 薩怛嚩(二合引)誐拽妬(引)拽他(引)淡(三十)娑跢(二合)他(引)蘖跢(引)散惹曩野地秫地野(二合)跢(引)(三十一)暗䯬(轉呼)囉嚩(二合)呬達(轉呼)麼尾竭多拽室者(二合)(三十二)囉(引)句多囉(引)薩嚩尾誐覩(二合)多拽室者(二合)(三十三)娑沒哩(二合)地野(二合)擔(上引)薩怛嚩(二合)呬跢(引)野曳(引)鑁(三十四)薩嚩(引)鉢娑滿多迦𭌇(引)娑麼(三十五)蘖囉(二合引)誐儼惹誐 怛麼(二合)具婆劍(三十六)嚩儞覩(研咄反)烏曩麼 薩嚩 怛他蘖底(三十七)娑多嚩

この文は、仏教の密教経典における真言(マントラ)の音写部分であり、サンスクリット語の祈りの言葉を漢字で音写したものです。意味の解釈や意訳は行われず、唱えられる音声をそのまま保つことが伝統です。そのため、日本語への翻訳に際しても、元の音写を尊重し、読みやすい形で示します。

なお、注記(<note>)は発音やアクセントを示すものであり、ここではその役割を損なわないよう省略します。

アサマ シャラタタ サ バンダ ミナ カルナ タマカ キャクチ ヌク カリナ アサマンタ サルヴァ グナ シッディ ナ イヌ アマラ チャラ サマヴァラ ケラ ダミナ ガガニ サムパマ ケタニン ビディヤ ティ グナレイ カリニョ ケニ キビヤ シ ミカン サプラ サルヴァ ダートゥヴァラ シッディ サディ ス ビガトゥ パミ ス アサマンタ シッディ ス サッタ マラ カルナ ビカトゥ シティ タ プラニダナ シッディ アニルーダ ダルマタ ジャガトゥ ラタ サダナ パラン スハンティ ニン サッタタ ビレイ ルチャニ キリ パ マハ タマカ ナニ ルーダン カルナ サラサ リ カン ムリジャティ タル ロカ ヴァラ シッディ ナイカ アミタ ミタ ディ ス スサマ パティ タン ゲイキン スゲイ ガタ シュヴァ ビ アゴ スダル マタ サマイ ケラ シッディ チャラナ タナ ドミ チャラナ ナニ ケイティ カナ サナ サカ ラティル ロ チャラ シッディ ナイカ ニン パ サトリ トヴァ ケイティカ アナ ムリタ ヤティ サッタ サトゥヴァ チャ リヤン ヴァラマ ケラヴァ ユシュマ タシャラニヤン プパトゥ サミナタ サッタ タン マタス ケラ マハ モ アム ニリシャヤン ジャガナラナ ケイキン サマケラン タタ サ サルヴァ ラタ カー サマケラ ニミ ナミケン ナシャ スナミ シャス プナイナミ サルヴァニ シャス ブタン サマンタ ハナラニンダ タマ セン シャチャ サットヴァ ビブタン プジャ パ タマ ケイティ クンバントゥ サットヴァ ガヤトゥ ヤタ タン サタタ ガタ サンジャナヤ ディ ジュビディヤ タ アン タラヴァ ヒダルマ ミカタ ヤシャチャ ラクタラ サルヴァ ビガトゥタ ヤシャチャ サムリディヤ タン サットヴァ ヒタヤ エイ ヴァン サルヴァ パサマンタ カー サマ ケラガン ジャガ タマ グバカン ヴァニトゥ ウナマ サルヴァ タタガティ サトヴァ

「若持此讚王! 所樂當成就。
復次祕密主! 如來漫荼羅,
猶如淨圓月, 內現商佉色。
一切佛三角, 在於白蓮華,
空點為幖幟, 金剛印圍繞。
從彼真言主! 周匝於光明。
佛坐道樹下, 持此降四魔,
號名遍知印, 能具多功德,
生眾三昧王。 次於其北維,
導師諸佛母! 光曜真金色,
縞素以為衣。 遍照猶日光,
正受住三昧。 復次七俱胝,
佛母菩薩等! 復於彼南方,
大勇猛菩薩! 大安樂不空!
金剛三昧寶, 救世諸菩薩!
大德聖尊印, 號名滿眾願,
真陀摩尼珠, 住於白蓮上。」

「この讚王を保ち持つならば、願い求めることはすべて成就するでしょう。

さらに、秘密主よ、如来の曼荼羅は、 清らかな満月のように円く、その内に螺貝の色が現れます。 一切の仏の三角は、白蓮華の上にあり、 空点を標識とし、金剛の印が周りを取り囲んでいます。 その真言主から、光が周囲に巡り輝きます。 仏は菩提樹の下に坐し、これを保ち持って四魔を降伏し、 その名を遍知印と号し、多くの功徳を具え、 一切の三昧の王を生み出します。 次にその北東の隅には、 導師である諸仏の母がおられます。光明は真金色に輝き、 白い衣をまとっておられます。その光は日光のように遍く照らし、 正しく三昧に安住しておられます。 さらに、七俱胝の仏母菩薩たちがおられます。 またその南方には、 大勇猛の菩薩、大安楽の不空、 金剛三昧の宝、世を救う諸菩薩がおられます。 大徳ある聖尊の印、その名は満衆願と号し、 真陀摩尼の宝珠は、白蓮華の上に安住しています。」

一切佛心真言曰(普通印):

一切仏の心の真言(注:通常の印)は、次の通りである。

曩莫三曼多沒馱喃(一)暗 薩嚩 沒馱 冒地薩怛嚩(二合)(二)紇哩(二合)捺野(三)儞也(二合)吠奢儞(四)曩莫 薩嚩 尾泥(五)娑嚩(二合)賀

南無三曼多佛陀喃(一) オン サルバ ブッダ ボーディサットヴァ(二合)(二) フリダヤ(三) ニヤ ヴェシャニ(四) ナモ サルバ ビデ(五) ソワカ(二合)

虛空眼明妃真言曰(佛眼印):

虚空眼明妃の真言は次のとおりです。(仏眼の印):

曩莫三滿多沒馱喃(一)噞 誐誐曩 嚩囉 落訖叉(二合)儞(二)誐誐曩 三迷曳(三)薩嚩覩嗢蘖(二合)哆(引)(四)避娑囉 三婆吠(平)(五)入嚩(二合)攞那目伽難(去)(六)娑嚩(二合)賀
一切菩薩真言曰:

すべての菩薩の真言は次の通りです。

曩莫三曼多沒馱喃(一)迦 薩嚩他(二)尾麼底(三)尾枳囉儜(四)達羅摩(二合)馱睹涅(入)佐多(五)三 三訶(六)娑嚩(二合)賀
「北方觀自在! 祕密漫荼羅,
佛子一心聽。 普遍四方相,
中吉祥商佉, 出生鉢曇華,
開敷含果實, 承以大蓮印。
光色如皓月, 商佉軍那華,
微笑坐白蓮, 髻現無量壽。
住普觀三昧, 蓮華部眷屬!
最西第一置, 馬頭觀自在!
大明白身等! 多羅尊菩薩!
觀自在菩薩! 毘俱胝菩薩!
大勢至菩薩! 蓮華部發生!
第二寂留明! 及大吉祥明!
大吉祥大明! 如意輪菩薩!
耶輸陀羅妃! 窣覩波吉祥!
大隨求菩薩! 白處尊菩薩!
大吉變菩薩! 水吉祥菩薩!
不空羂索王! 豐財菩薩等!
白身觀自在! 披葉衣菩薩!
彼右大名稱, 聖者多羅尊!
青白色相雜, 中年女人狀,
合掌持青蓮, 圓光靡不遍,
暉發猶淨金, 微笑白鮮衣,
內縛竪空風。 左邊毘俱胝!
手垂數珠鬘, 三目持髮髻,
尊形猶皓素, 圓光色無主,
黃赤白相入, 前印風輪交。
次近毘俱胝! 畫得大勢尊!
彼服商佉色, 大悲蓮華手,
滋榮而未敷, 圍繞以圓光。
明妃住其側, 號持名稱者,
一切妙瓔珞, 莊嚴金色身,
執鮮妙華枝, 左持鉢胤遇,
密印準明王! 上舉風輪屈。
近聖者多羅! 住於白處尊!
髮冠襲純白, 鉢曇摩華手,
定慧虛心合, 空水入月中。
於聖者前作, 大力持明王!
晨朝日暉色, 白蓮以嚴身,
赫奕成焰鬘, 吼怒牙出現,
利爪獸王髮, 印如白處尊!
移風空輪下, 相去如穬麥,
地藏內為縛, 地水空並合。」

「北方の観自在よ、秘密漫荼羅を、 仏子よ、一心に聴きなさい。四方に普遍する相があり、 中央には吉祥の商佉があり、鉢曇華が生じて、 開き広がり果実を含み、大きな蓮の印で支えられています。 光の色は皓月のようで、商佉や軍那華のようであり、 微笑みながら白蓮に座り、髻には無量寿が現れています。 普観三昧に住する、蓮華部の眷属たちです。

最も西の第一に置かれるのは、馬頭観自在です。 大明白身などの、多羅尊菩薩、 観自在菩薩、毘俱胝菩薩、 大勢至菩薩、蓮華部発生、 第二の寂留明、および大吉祥明、 大吉祥大明、如意輪菩薩、 耶輸陀羅妃、窣覩波吉祥、 大随求菩薩、白処尊菩薩、 大吉変菩薩、水吉祥菩薩、 不空羂索王、豊財菩薩などです。

白身観自在、披葉衣菩薩、 その右の大名称なる者は、聖者多羅尊です。 青白色が相雑じり、中年の女人の姿で、 合掌して青蓮を持ち、円光は遍く及ばないところがなく、 輝きは浄金のようであり、微笑み白鮮な衣をまとい、 内縛で空風を竪てます。左辺には毘俱胝がおり、 手に数珠の鬘を垂らし、三目で髮髻を持ち、 尊形は皓素のようであり、円光の色は主なく、 黄赤白が相入り、前印は風輪が交わります。

次に毘俱胝に近く、大勢尊を画きます。 その服は商佉色であり、大悲の蓮華手は、 滋り栄えてまだ開かず、円光で囲まれています。 明妃がその側に住し、持名称者と号し、 一切の妙瓔珞で、金色の身を荘厳し、 鮮妙な華枝を執り、左には鉢胤遇を持ち、 密印は明王に準じ、上に風輪を挙げて屈めます。

聖者多羅に近く、白処尊が住します。 髮冠は純白を襲ね、鉢曇摩華の手は、 定慧で虚心に合し、空水が月中に入ります。 聖者の前に、大力持明王を作します。 晨朝の日暉の色で、白蓮を以て身を厳め、 赫奕として焰鬘を成じ、吼怒して牙が現れ、 利爪は獣王の髮のようで、印は白処尊のようです。 風空輪の下に移し、相去ること穬麦の如く、 地蔵は内で縛となり、地水空は並び合します。」

觀自在菩薩真言曰(梵云:阿嚩路枳帝 濕嚩(二合)囉):

観自在菩薩の真言は、次のように唱えます。

曩莫三滿多沒馱喃(一)娑(上)薩嚩怛他(引)蘖多(引)嚩路吉多(二)羯嚕儜麼野(三)囉 囉囉 吽惹(四)娑嚩(二合)賀
多羅菩薩真言曰(跢(引)囉儞尾):

多羅菩薩の真言は次のとおりです。(ター(引)ニヴィ)

曩莫三滿多沒馱喃(一)耽羯嚕呶嗢婆(二合)吠(平)(二)多隸 多哩抳(三)娑嚩(二合)賀(引)

南無三曼多沒馱喃(一)耽羯嚕吽婆(二合)吠(平)(二)多禮 多利尼(三)莎婆(二合)訶(引)

毘俱胝菩薩真言曰(勃哩(二合)俱胝):

毘俱胝菩薩の真言はこうです。「フリクティ」と唱えます。

曩莫三滿多沒馱喃(一)勃哩(二合)薩嚩 婆野怛羅(二合)散儜(入)(二)吽 娑叵(二合)吒野(三)娑嚩(二合)賀

南無三宝に帰依し奉る。 一切の災いを除きたまえ、フーム、ソワカ。

大勢至菩薩真言曰(摩訶娑太(二合)摩鉢羅(二合)鉢跢):

大勢至菩薩の真言は次のように唱えます:(マカシャタイ(二合)マハラ(二合)ハタ)

曩莫三滿多沒馱喃(一)三髯 髯索(入)(二)娑嚩(二合)賀(引)

南無三満多没駄喃(一)三髯 髯索(入)(二)娑嚩(二合)賀(引)

耶輸陀羅真言曰:

耶輸陀羅の真言は次の通りです。

曩莫三滿多沒馱喃(一)琰 野(引)輸駄囉野(引)(二)娑嚩(二合)賀

南無三世諸佛(一)清淨光明尊(二)薩婆訶

白處尊菩薩真言曰(半拏羅嚩(引)悉儞):

白處尊菩薩の真言は次の通りです。(ハンダラヴァシニ(引く))

曩莫三滿多沒馱喃(一)半 怛他(引)蘖多尾灑野三婆吠(二)鉢娜麼(二合)忙履儞(入)(三)娑嚩(二合)賀

南無、すべての仏陀に帰依します。(一) オン(半) 彼の如来の境地から生じる蓮華なる尊よ、(二) 蓮華の頂にある者よ、(三) スヴァーハー。

賀野紇哩(二合)嚩(入)真言曰:

賀野紇哩(二合)嚩(入)の真言は、次のように説かれています。

曩莫三滿多沒馱喃(一)唅 吽 佉娜野 畔惹(二)娑叵(二合)吒野(三)娑嚩(二合)賀

南無三曼多没駄南(一)吽 吽 佉娜野 畔惹(二)娑婆(二合)吒野(三)娑婆(二合)賀

地藏菩薩真言曰:

地蔵菩薩の真言は、次のとおりです。

曩莫三滿多沒馱喃(一)訶 訶 訶(二)素怛弩(三)娑嚩(二合)

南無普遍諸佛(一) 喝 喝 喝(二) 素怛奴(三) 娑嚩(二合)

「佛子應諦聽, 次東第三院,
施願金剛壇。 四方相均普,
衛以金剛印, 當於彼中作,
火生曼荼羅, 內心復安置,
妙善青蓮印。 智者漫殊音,
本真言圍之, 如法布種子,
而以為種子。 復於其四傍,
嚴飾以青蓮, 圖作勤勇眾!
先安妙吉祥! 其身欝金色,
五髻冠其頂, 猶如童子形,
左持青蓮華, 上表金剛印,
慈顏遍微笑, 坐於白蓮華,
妙相圓普光, 周匝互暉映,
而住佛加持。 神力三昧王!
及無量眷屬! 觀自在、普賢!
對面護、對護! 惹耶、尾惹耶!
𡀇母嚕、儞多! 阿波羅而多!
北光網菩薩! 次寶冠菩薩!
無垢光菩薩! 月光明菩薩!
五髻文殊等! 烏波髻失儞!
奉教諸菩薩! 文殊師利尊!
漫殊梨菩薩! 文殊二使者!
鉤召四奉教! 竝鉤召菩薩!
右光網菩薩! 執持眾寶網。
寶冠持寶印。 左蓮無垢光!
青蓮而未敷, 前印舒微屈。
計設儞持刀, 慧拳豎風火。
烏波計設儞! 前拳火輪戟。
地慧持幢印, 定拳地水豎。
質多羅童子! 右拳風輪杖。
召請風為鉤。 次五種奉教!
不思議童子! 定慧內縛拳,
空風豎相合, 風屈第三節。
如是五使者! 五種奉教者!
二眾共圍繞, 侍衛無勝智。
。」

佛子よ、よく聞け。 次に東方第三の院、 願を施す金剛壇。 四方は均しく整い、 金剛の印を持って守られる。 その中に作すべきは、 火生の曼荼羅。 内心にはさらに安置する、 妙なる善き青蓮の印。 智ある者は文殊の音声をもって、 本真言を囲み、 法の如く種子をまき、 それを種子とせよ。 またその四方には、 青蓮をもって飾り、 勤勇の衆を描け。 先ず妙吉祥を安置せよ。 その身は金色に輝き、 五つの髻を頂に戴き、 ちょうど童子の姿のよう、 左手には青蓮華を持ち、 その上に金剛印を表す、 慈しみの顔は微笑みをたたえ、 白蓮華の上に座す、 妙なる相は円く普く光り、 周囲は互いに照り映え、 仏の加持に安住する。 神力の三昧王よ、 そして無量の眷属よ。 観自在、普賢よ、 対面護、対護よ、 惹耶、尾惹耶よ、 𡀇母嚕、儞多よ、 阿波羅而多よ、 北の光網菩薩、 次に宝冠菩薩、 無垢光菩薩、 月光明菩薩、 五髻文殊らよ、 烏波髻失儞よ、 奉教の諸菩薩よ、 文殊師利尊よ、 漫殊梨菩薩よ、 文殊の二使者よ、 鉤召の四奉教よ、 そして鉤召菩薩よ、 右の光網菩薩は、 衆宝の網を執り持つ。 宝冠は宝印を持つ。 左の蓮の無垢光よ、 青蓮はまだ開かず、 前の印は舒びて微かに屈する。 計設儞は刀を持ち、 慧拳は風火を立てる。 烏波計設儞よ、 前の拳は火輪の戟。 地慧は幢印を持ち、 定拳は地水を立てる。 質多羅童子よ、 右拳は風輪の杖。 召請の風は鉤となる。 次に五種の奉教よ、 不思議童子よ、 定慧は内に縛る拳、 空風は立てて相合わせ、 風は第三節を屈する。 かくの如き五使者よ、 五種の奉教者よ、 二つの衆は共に囲み、 無勝の智を守り侍る。 。」

文殊師利菩薩真言曰(滿祖室哩沒馱曩):

文殊師利菩薩の真言は次のとおりです。(満祖室哩没馱曩)

曩莫三漫多沒馱喃(一)瞞 係 係 矩摩羅迦(二)尾目吃底(二合)鉢他 悉體(二合)多(三)娑麼(二合)囉娑麼(二合)囉(四)鉢囉(二合)底然(五)娑嚩(二合)賀
光網菩薩真言曰:

光網菩薩の真言は次のとおりです。

曩莫三滿多沒馱喃(一)髯 係 係 矩摩囉(二)忙野蘖多 娑嚩(二合)婆嚩 悉體(他以反)多(三)娑嚩(二合)賀

南無三満多没駄喃(一)らん、けい、けい、くまら(二)、まやがた、そわばわ、しちた(三)、そわか

無垢光菩薩真言曰:

無垢光菩薩の真言にはこうあります:

曩莫三滿多沒馱喃(一)係 矩忙囉(二)尾質怛囉(二合)蘖底 矩忙囉麼弩娑麼(二合)羅(四)娑嚩(二合)賀

南無三曼多沒駄喃(一)帰命 供養(二)種々の尊を礼拝し 供養と称える(二合) (四) サヴァーハー

計設尼真言曰(以下五童子文殊使者):

計設尼の真言は次の通りである(以下、五童子の文殊の使いについて述べる。):

曩莫三滿多沒馱喃(一)枳履(二合)係 係 矩忙(引)哩計(二)娜耶 壤難 娑麼(二合)囉娑麼(二合)囉(三)鉢囉(二合)底然(四)娑嚩(二合)賀
烏波計設儞真言曰:

ウパカイの真言は次のように唱えます。

曩莫三滿多沒馱喃(一)儞哩(二合)頻娜野 壤難(二)係 矩忙哩計(三)娑嚩(二合)賀

南無三満多没馱喃(一) 儞哩(二合) 頻娜野 壤難(二) 係 矩忙哩計(三) 娑嚩(二合) 賀

地慧真言曰(嚩 素摩底也(二合)):

地慧真言:(ヴァ スマティヤ(二合))

曩莫三滿多沒馱喃(一)𠰘哩(二合)係 娑麼(二合)囉 壤曩計覩(二)娑嚩(二合)賀

南無三満多没駄喃(一)訶梨(二合)計 娑麼(二合)羅 養那計都(二)娑婆(二合)賀

質怛囉(二合)童子真言曰:

質怛囉童子(読み方:しつたらどうじ)の真言は次のとおりです。

曩莫三滿多沒馱喃(一)弭𭌆質多羅(二)娑嚩(二合)賀

南無三曼多没驮喃(一)弭𭌆质多罗(二)娑缚(二合)贺

召請童子真言曰:

召請童子の真言は次のように唱えます。

曩莫三滿多沒馱喃(一)阿迦囉灑(二合)野(二)薩鑁 矩嚕 阿(去)然(三)矩忙囉寫(四)娑嚩(二合)賀
不思議童子真言曰:

不思議童子の真言は次のように唱える。

曩莫三滿多沒馱喃(一)阿(去)尾娑麼(二合)野儜曳(二)娑嚩(二合)賀

南無三満多勃駄喃 阿尾娑麼野儜曳 娑婆賀

「行者於左方, 次作大名稱,
除一切蓋障! 大精進種子,
謂真陀摩尼, 住於火輪中,
翼從端嚴眾, 當知彼眷屬。
悲愍慧菩薩! 破惡趣菩薩!
施無畏菩薩! 賢護菩薩等!
不思議菩薩! 慈發生菩薩!
并折諸熱惱! 祕密之標誌。
次第應安布, 名稱除障尊!
住悲力三昧, 智福虛心合,
地水屈入月。 尊右除疑怪!
內縛豎火空, 寶瓶置一股。
施無畏菩薩! 作施無畏手。
除一切惡趣! 定慧舒合掌。
救護慧菩薩! 悲手掌在心,
直豎空向上。 大慈生菩薩!
慧風空持華。 悲旋潤右置,
悲念在心上, 垂屈火輪指。
除一切熱惱! 作垂施願手,
甘露水流注, 遍在諸指端。
次不思議慧! 以無畏之手,
空風持珠狀。」

行者は左の方に、次に大名稱(だいみょうしょう)を描く。

一切の蓋障(がいしょう)を除く者よ! 大精進の種子、すなわち真陀摩尼(しんだまに)は、 火輪の中に住む。 端厳(たんごん)なる衆に翼従され、 その眷属たちであると知るべきである。

悲愍慧(ひみんえ)菩薩よ! 破悪趣(はあくしゅ)菩薩よ! 施無畏(せむい)菩薩よ! 賢護(けんご)菩薩などよ! 不思議(ふしぎ)菩薩よ! 慈発生(じはつしょう)菩薩よ! そして諸々の熱悩(ねつのう)を折る者、 秘密の標識である。

次第に配置すべきは、名稱除障(みょうしょうじょしょう)の尊である。 悲の力の三昧に住し、 智と福を虚空に合わせ、 地と水を月に屈め入れる。 尊の右には除疑怪(じょぎかい)あり! 内縛(ないばく)で火と空を縦に立て、 宝瓶(ほうびょう)を一股に置く。

施無畏菩薩よ! 施無畏の手を作す。 一切の悪趣を除く者は、 定と慧で掌を平らに合わせる。

救護慧(ぐごえ)菩薩よ! 悲の掌を心に当て、 空をまっすぐ上に立てる。 大慈生(だいじしょう)菩薩よ! 慧の風と空で華を持す。 悲旋潤(ひせんじゅん)は右に置き、 悲念を心の上に置き、 火輪の指を垂れて屈める。

一切の熱悩を除く者は、 施願(せがん)の手を垂れて作し、 甘露の水が流れ注ぎ、 すべての指の先に遍くある。

次に不思議慧(ふしぎえ)よ! 無畏の手をもって、 空と風で珠を持すがごとくに。

除一切蓋障菩薩真言曰(薩嚩 儞嚩囉拏尾曬劍(二合)避):

除一切蓋障菩薩の真言は次のとおりです:サルヴァ・ニヴァラナ・ヴィシャカンビ

曩莫三滿多沒馱喃(一)阿(去)薩怛嚩(二合)係多(二)弊(毘庾反)嗢蘖(二合)多(三)怛藍(二合)怛藍(二合)藍藍(四)娑嚩(二合)賀(引)

南無(なむ)さんまんた ぶだなん。あさったば けいた びょう。うぎゃくた たんらん たんらん らんらん。そわか。

除疑怪菩薩真言曰(號俱賀哩曩):

除疑怪菩薩の真言を唱えます:

曩莫三滿多沒馱喃(一)訶娑難 尾麼底制諾迦(二)娑嚩(二合)賀(引)

南無三満多勃駄南 訶裟難 尾麼底制諾迦 娑嚩賀

施無畏菩薩真言曰(薩嚩 薩怛嚩(二合引)婆閻娜娜):

施無畏菩薩の真言は次のとおりです。 サルヴァ・サットヴァ・バヤンナナ

曩莫三滿多沒馱喃(一)囉娑難 阿佩延娜娜(二)娑嚩(二合)賀

南無三満多勃駄南 羅娑難 阿佩延娜娜 娑婆賀

除一切惡趣菩薩真言曰(薩嚩 鉢也惹郝):

すべての悪しき世界を除く菩薩の真言は次のとおりです:サルヴァ パーヤ ジャハ

曩莫三滿多沒馱喃(一)特慒(二合)娑難 阿毘庾(二合)達攞抳(二)薩怛嚩(二合)馱敦(三)娑嚩(二合)賀(引)

南無三満多勃駄喃 多地他 阿毘庾達羅尼 薩怛嚩駄敦 娑嚩賀

救護慧菩薩真言曰(跛哩怛羅(二合)拏 捨也麼底):

救護慧菩薩の真言は次のとおりです:

曩莫三滿多沒馱喃(一)尾訶 娑難 係 摩賀(引)摩賀(引)娑麼(二合)囉 鉢囉(二合)底然(二)娑嚩(二合)賀(引)
大慈生菩薩真言曰(摩訶(引)每嘀哩也毘欲曩迦(二合)):

大慈生菩薩の真言は次のとおりです:

曩莫三滿多沒馱喃(一)諂 娑嚩(二合)制妬嗢蘖(二合)多(一)娑嚩(二合)賀(引)

南無三満多勃駄喃 諂 娑婆制妬嗢蘖多 娑婆訶

悲旋潤菩薩真言曰(摩訶(引)迦嚕拏 莫囉(二合)抳多):

悲旋潤菩薩の真言は次のとおりです:

曩莫三滿多沒馱喃(一)閻 迦嚕儜 沒曬眤多(二)娑嚩(二合)賀(引)

南無三満多勃駄喃 閻 迦嚕儜 没曬眤多 娑嚩賀

除一切熱惱菩薩真言曰(薩嚩娜(引)賀鉢羅(二合)捨弭曩):

一切の熱き悩みを除く菩薩の真言は次のとおりです。

曩莫三滿多沒馱喃(一)縊係嚩囉娜(二)嚩囉鉢囉(二合)鉢多(三)娑嚩(二合)賀

南無三満多没駄喃。

不思議慧菩薩真言曰(阿進底也摩底娜難多):

不思議慧菩薩の真言は次のとおりです:(阿進底也摩底娜難多)

曩莫三滿多沒馱喃(一)污 薩嚩 捨 鉢哩布囉迦(二)娑嚩(二合)賀

南無三満多勃駄喃 汚 薩嚩 捨 鉢哩布囉迦 娑嚩賀

大毘盧遮那經成就儀軌卷上

大毘盧遮那経成就儀軌 上巻


第一

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