妙臂菩薩所問經說成就分第七
「復次,行人專注持誦精勤不懈,雖得如願所作成就,但一切時恒須用意。何以故?緣彼一切極惡鬼神以惡業故,於諸行人不欲成就;若其成就,彼真言力威德及處,或百由旬或千由旬,諸魔鬼神不敢侵近。彼作是念:『此之行人今世、後世而於我所無饒益故。』由是行人常須在意。譬如有人被甲乘象,復持弓箭及諸器仗上大戰陣,彼諸怨敵見此威猛,退散遠避,無敢當者。持誦行人若常持誦於法無闕,乃至戒律無少違犯,戒喻於甲、真言喻弓箭、勇猛如乘象,若具如是,惡魔鬼神不敢侵近亦復如是。
また、修行者が一心に真言を唱え、怠らず精進すれば、願い通りに成就することはできる。しかし、常に心を配らねばならない。それはなぜか。あらゆる極悪の鬼神は、その悪業のゆえに、修行者の成就を望まないからである。もし成就すれば、その真言の威力と功徳のある場所は、百由旬あるいは千由旬にわたり、諸々の鬼神は近づくことができなくなる。彼らは考える。「この修行者は、現世と来世において、我々に何の利益ももたらさない」と。ゆえに修行者は常に注意を怠ってはならない。
たとえば、ある人が鎧をまとい、象に乗り、弓矢や様々な武器を携えて大戦場に臨むようなものだ。敵はその威猛な姿を見て、退却し遠くへ逃げ散り、立ち向かう者はいない。真言を唱える修行者も、常に唱え続け、教えに欠けるところがなく、戒律も少しも破らなければ、戒律は鎧の如く、真言は弓矢の如く、勇猛さは象に乗るが如くである。このように備えれば、悪鬼や鬼神が近づくことはできない。
「復次,行人求吠多拏成就者,於屍陀林中求不壞者,其屍仍須身分具足全丈夫相,又不得用背傴攣躄痤陋之者,亦復不用極肥、極瘦、諸不圓滿,乃至無上、中品相人屍皆不堪用。若是選得具上品相者,最為第一。又復不得用因患氣、患瘧及患痢病及患惡瘡,乃至因被水中、陸地蛇蟲所蠚,行毒遍身吐沫死者,如是之類皆不堪用。若是選得屍已,便須令助伴人執棒守護,盡日直至夜分,或只就屍林或別求空舍,或獨樹下或四衢道,或泉池側或寶山中,若得如是上勝之地,彼吠多拏必能速疾可得成就。
また、修行者がヴェータラ(屍鬼)の成就を求めるなら、屍陀林(しかりん、墓地)で朽ちていない死体を探すこと。その死体は、体の全ての部分が揃った完全な男相でなければならない。また、背中が曲がったり、足が不自由だったり、ひどい瘡(ただれ)のある者、極端に肥満または痩せ細った者、身体に欠損のある者、さらには上品・中品の相を持たない者の死体も使ってはならない。もし上品の相を備えた死体を選べたなら、それが最も優れている。
また、息切れの病、マラリア、下痢、悪性の腫れ物、あるいは水中や陸上の蛇や虫に噛まれて全身に毒が回り泡を吹いて死んだ者の死体も使ってはならない。このようなものは全て不適切である。
もし死体を選んだなら、すぐに助っ人に棍棒を持たせて守らせ、一日中夜になるまで守ること。その場所は、屍陀林の中でも良いし、別の空き家、一本だけ立つ木の下、四つ辻、泉のそば、あるいは宝の山の中などでも良い。もしこのような優れた場所を得られれば、ヴェータラは必ず速やかに成就するであろう。
「如上勝地隨求一處可愛樂地,其地如儀,得清淨已,復以淨土及衢摩夷相和塗地,地清淨已,用青、赤、白、黑及黃五色上妙之粉作三昧曼拏羅。其曼拏羅種種名字,我已先說。於諸曼拏羅中隨作一種曼拏羅,於曼拏羅中排四賢瓶,瓶中添水各各令滿,或用苦水,然求隨時蔓花或種種異花插於瓶內。於曼拏羅如是作已,令彼助伴發勇猛心,不得怖畏,先與屍淨髮,復用賢瓶水沐浴令淨,然後用油塗摩,塗訖,又用上好白衣裝裹。如是畢已,然於所作曼拏羅中,鋪吉祥草、散種種花,令彼助伴同舁此屍安曼拏羅中。或頭東或頭北,如法安置,後以塗香燒香名花花鬘,乃至酒肉種種之食而為供養,如不能廣辦但隨力分亦得。然取與此曼拏羅相應之族本部真言而為呪誦。又復於此本族真言明主,當起信心精虔奉重,依於儀軌專注持誦以求成就。復有一切潛行作障部多及龍必里多等,行人復以供養物等,先散四方、四維乃至上下,施彼作障部多及龍必里多等,及先誦真言而自擁護并護助伴,令彼障等不能侵近,然後持誦以求成就。於持誦時,若是屍立現諸惡相,即知是魔種種作障之類,行人審知是已,取白芥子和灰,誦佛頂王真言擲彼屍面。以真言大威力故,諸作障者馳散四方,障魔去已,屍臥如初。
さて、この素晴らしい地の中で、最も愛すべき楽しい場所を一つ選び、その地を儀式に従って清め終えたなら、清らかな土と牛糞を混ぜて塗り、さらに青、赤、白、黒、黄の五色の上等な粉を用いて三昧マンダラを作る。そのマンダラの様々な名称については、私はすでに述べた。様々なマンダラの中から一つのマンダラを選んで作り、そのマンダラの中に四つの賢瓶を置き、瓶中には水をそれぞれ満たす。苦水を用いてもよいが、その時々の蔓花や様々な異なる花を瓶に挿す。マンダラをこのように作ったならば、その助縁者(修行を助ける人)に勇猛な心を起こさせ、恐れを抱かせてはならない。まず死者に髪を清めさせ、次に賢瓶の水で沐浴させて清め、その後油を塗り、塗り終えたならば上等な白衣を着せる。これが終わったならば、マンダラの中に吉祥草を敷き、様々な花を散らし、その助縁者と共にこの遺体を担ぎ上げ、マンダラの中に安置する。頭を東または北に向けて、儀式に従って安置した後、塗香、焼香、名花、花鬘、さらには酒や肉など様々な食べ物を供養として捧げる。もし十分に用意できなければ、力に応じて行ってもよい。しかし、このマンダラに対応する種族の根本真言を取り、それを唱える。また、この根本種族の真言主に対しては、信心を起こし、敬虔に重んじ、儀軌に従って心を集中して唱え、成就を求める。さらに、全ての隠れて妨害する部多(鬼神)や龍々(餓鬼)などのために、修行者は供養物などを四方、四維、さらには上下に撒き、それら妨害する部多や龍々などに施し、また真言を唱えて自らを守り、助縁者も守り、それらの妨害が近づけないようにしてから、唱え続けて成就を求める。もし唱えている時に、遺体に様々な悪相が現れたならば、これは魔が様々に妨害しているのだと知るべきである。修行者はこれを正しく見極めたならば、白芥子と灰を取り、仏頂王の真言を唱えて死者の顔に投げつける。真言の大いなる威力によって、すべての妨害する者は四方に散り去り、障魔が去ったならば、遺体は元のように横たわる。
「若是屍立無諸惡相,即知是真言功力,所求成就決定無疑。若得如是,便須自心決定,凡是行人先所求願,而於此時一一皆說,或求示於伏藏,或求入修羅窟取聖藥,或欲乘劍或求眼藥,及降鬼神乃至求囉惹愛重,如是諸事並可成就。行人常時當須行最上行,用大真言力為自擁護,方得成就吠多拏法。何故如是?譬如猛獸雖猛少智,而被惡人之所傷害。行人若是不起上行、不自擁護,當被諸惡魔障而得其便亦復如是。
妙臂菩薩所問經卷第二