佛祖統紀敘
仏祖統紀の序
志磐法師佛祖統紀一書歷序。從上諸祖授受淵源支分派別。亦如一花五葉。傳衣受記歷歷分明。自是天臺一家眷屬。又廣之以華藏世界天宮地獄諸圖。蓮社諸賢往生僧尼其於法運通塞尤惓惓三致意焉。用心良亦勤矣。其意直欲薪盡火傳燈燈相續。耳近日宗門盛行。講律或廢。不知如車雙輪。如鳥雙翼。后之紹統者。若真如天台深入法華三昧。親見靈山一會儼然未散。棒喝狂禪皆當反走矣。是伊仲刻統紀意也。
志磐法師が著した『佛祖統紀』は、歴代の祖師たちの教えの受け継がれ方や、その源流と流派の分かれを詳しく記しています。まるで一輪の花が五枚の花びらを咲かせるように、教えの伝承や衣鉢の授与がはっきりと示されており、実に天台宗の一門の系譜となっています。
さらに、華蔵世界や天宮、地獄などの図を広く加え、浄土結社の諸賢や往生した僧侶・尼僧たちの事績も収録しています。仏法の運命が盛んになるか衰えるかについても、特に心を込めて繰り返し論じています。その心掛けは誠に熱心であり、その意図は、法の灯火が絶えることなく、次々と受け継がれていくことを願うものです。
近年、禅宗が盛んに行われ、経典の講義や戒律がおろそかになりがちですが、それは車の両輪や鳥の両翼のようなもので、どちらか一方が欠けてもならないことを知るべきでしょう。後にこの法統を受け継ぐ者が、もし天台智者大師のように深く法華三昧に入り、霊鷲山の説法の集いが今もなお目の前にあり、少しも散っていないことを直接見ることができれば、棒や喝を使う狂ったような禅の風潮も、きっと向きを変えて退いていくことでしょう。これこそが彼が『統紀』を出版しようとした意図なのです。
德山楊鶴題
徳山楊鶴が題す