第一明行者嚴淨道場法
第一、明行者の厳浄道場法
當於閑靜之處。嚴治一室以為道場。別安自坐之處。令與道場有隔。於道場中敷好高座。安置法華經一部。亦未必須安形像舍利并餘經典。唯置法華經。安施旛蓋種種供養具。於入道場日。清旦之時當淨掃地。香湯灌灑香泥塗地。然種種諸香油燈。散種種華及諸末香燒眾名香。供養三寶。備於己力所辦。傾心盡意極令嚴淨。所以者何。行者內心敬重三寶超過三界。今欲奉請供養。豈可輕心。若不能拔己資財供養大乘。則終不能招賢感聖重罪不滅。三昧何由可發。
静かで落ち着いた場所に、一つの部屋を整えて道場とします。自分の座る場所は別に設け、道場とは区切りを置きます。道場の中には、立派な高い座を敷き、そこに『法華経』一部を安置します。必ずしも仏像や舎利、その他の経典を置く必要はありません。ただ『法華経』だけを置き、幡や天蓋などのさまざまな供養の道具を備えます。道場に入る日の早朝には、床をきれいに掃き、香りのある湯を撒き、香りの泥を塗ります。そしてさまざまな香油の灯をともし、さまざまな花を散らし、抹香をまき、名香を焚いて、三宝を供養します。自分の力の及ぶ限りを尽くし、心を込めて、できるかぎり厳かに清らかに整えます。なぜでしょうか。修行する者の心が三宝を敬う気持ちは、三界を超えているからです。いま三宝を迎えて供養しようとするのに、どうして軽い心でよいでしょうか。もし自分の財産を惜しんで大乗に供養しないなら、すぐれた聖なる存在を招きよせることはできず、重い罪も消えません。そうしてこそ、三昧がどうして起こるでしょうか。