金光明最勝王經夢見金鼓懺悔品第四
金光明最勝王経 夢見金鼓懺悔品第四
爾時,妙幢菩薩親於佛前聞妙法已,歡喜踊躍,一心思惟,還至本處。於夜夢中見大金鼓,光明晃耀猶如日輪,於此光中得見十方無量諸佛,於寶樹下坐琉璃座,無量百千大眾圍遶而為說法。見一婆羅門桴擊金鼓,出大音聲,聲中演說微妙伽他明懺悔法。妙幢聞已,皆悉憶持,繫念而住。至天曉已與無量百千大眾圍遶,將諸供具出王舍城,詣鷲峯山,至世尊所,禮佛足已布設香花,右遶三匝,退坐一面,合掌恭敬,瞻仰尊顏,白佛言:「世尊!我於夢中見婆羅門以手執桴,擊妙金鼓,出大音聲,聲中演說微妙伽他明懺悔法,我皆憶持。惟願世尊降大慈悲,聽我所說。」即於佛前,而說頌曰:
その時、妙幢菩薩は仏の御前で妙なる法を聞き終え、歓喜に満ちて踊り上がり、一心に思いを巡らせ、自らの住処へと戻りました。夜の夢の中で、彼は大きな金の太鼓を見ました。その光は煌々と輝き、まるで太陽の輪のようでした。その光の中から、十方の無量の諸仏が現れ、宝の樹の下の瑠璃の座に坐し、無量百千の大衆に囲まれて説法をしておられるのが見えました。また、一人の婆羅門が杵を持って金の太鼓を打ち、大いなる音声を響かせているのが見えました。その声の中から、微妙な偈頌と、罪を懺悔する明らかな法が説き明かされました。妙幢はそれを聞き、すべてを心に留め、記憶して保ち、念じ続けて住しました。
夜が明け、彼は無量百千の大衆と共に供養の具を携え、王舎城を出て霊鷲山へと向かい、世尊のおられる所に至りました。仏足を礼拝し、香と花を供え、右繞三匝してから、一隅に退き、合掌して恭しく世尊の尊顔を仰ぎ見て、こう申し上げました。
「世尊よ。私は夢の中で、婆羅門が手に杵を持ち、妙なる金の太鼓を打ち、大いなる音声を響かせているのを見ました。その声の中から、微妙な偈頌と、罪を懺悔する明らかな法が説かれ、私はそれをすべて記憶いたしました。どうか世尊、大いなる慈悲をもって、私の申し上げることをお聞き取りください。」
そして、仏の御前で、次の頌を説き始めました。
「我於昨夜中, 夢見大金鼓;
其形極姝妙, 周遍有金光。
猶如盛日輪, 光明皆普耀,
充滿十方界, 咸見於諸佛。
在於寶樹下, 各處琉璃座;
無量百千眾, 恭敬而圍遶。
有一婆羅門, 以桴擊金鼓;
於其鼓聲內, 說此妙伽他。
金光明鼓出妙聲, 遍至三千大千界;
能滅三塗極重罪, 及以人中諸苦厄。
由此金鼓聲威力, 永滅一切煩惱障,
斷除怖畏令安隱, 譬如自在牟尼尊。
佛於生死大海中, 積行修成一切智;
能令眾生覺品具, 究竟咸歸功德海。
由此金鼓出妙聲, 普令聞者獲梵響,
證得無上菩提果, 常轉清淨妙法輪。
住壽不可思議劫, 隨機說法利群生;
能斷煩惱眾苦流, 貪瞋癡等皆除滅。
若有眾生處惡趣, 大火猛焰周遍身;
若得聞是妙鼓音, 即能離苦歸依佛。
皆得成就宿命智, 能憶過去百千生;
悉皆正念牟尼尊, 得聞如來甚深教。
由聞金鼓勝妙音, 常得親近於諸佛;
悉能捨離諸惡業, 純修清淨諸善品。
一切天人有情類, 殷重至誠祈願者;
得聞金鼓妙音聲, 能令所求皆滿足。
眾生墮在無間獄, 猛火炎熾苦焚身;
無有救護處輪迴, 聞者能令苦除滅。
人天餓鬼傍生中, 所有現受諸苦難;
得聞金鼓發妙響, 皆蒙離苦得解脫。
現在十方界, 常住兩足尊;
願以大悲心, 哀愍憶念我。
眾生無歸依, 亦無有救護;
為如是等類, 能作大歸依。
我先所作罪, 極重諸惡業;
今對十力前, 至心皆懺悔。
我不信諸佛, 亦不敬尊親,
不務修眾善, 常造諸惡業。
或自恃尊高, 種姓及財位,
盛年行放逸, 常造諸惡業。
心恒起邪念, 口陳於惡言,
不見於過罪, 常造諸惡業。
恒作愚夫行, 無明闇覆心,
隨順不善友, 常造諸惡業。
或因諸戲樂, 或復懷憂惱,
為貪瞋所纏, 故我造諸惡。
親近不善人, 及由慳嫉意,
貧窮行諂誑, 故我造諸惡。
雖不樂眾過, 由有怖畏故,
及不得自在, 故我造諸惡。
或為躁動心, 或因瞋恚恨,
及以飢渴惱, 故我造諸惡。
由飲食衣服, 及貪愛女人,
煩惱火所燒, 故我造諸惡。
於佛法僧眾, 不生恭敬心,
作如是眾罪, 我今悉懺悔。
於獨覺菩薩, 亦無恭敬心,
作如是眾罪, 我今悉懺悔。
無知謗正法, 不孝於父母,
作如是眾罪, 我今悉懺悔。
由愚癡憍慢, 及以貪瞋力,
作如是眾罪, 我今悉懺悔。
我於十方界, 供養無數佛;
當願拔眾生, 令離諸苦難。
願一切有情, 皆令住十地;
福智圓滿已, 成佛導群迷。
我為諸眾生, 苦行百千劫;
以大智慧力, 皆令出苦海。
我為諸含識, 演說甚深經,
最勝金光明, 能除諸惡業。
若人百千劫, 造諸極重罪;
暫時能發露, 眾惡盡消除。
依此金光明, 作如是懺悔;
由斯能速盡, 一切諸苦業。
勝定百千種, 不思議總持,
根力覺道支, 修習常無倦。
我當至十地, 具足珍寶處,
圓滿佛功德, 濟渡生死流。
我於諸佛海, 甚深功德藏,
妙智難思議, 皆令得具足。
唯願十方佛, 觀察護念我;
皆以大悲心, 哀受我懺悔。
我於多劫中, 所造諸惡業;
由斯生苦惱, 哀愍願消除。
我造諸惡業, 常生憂怖心;
於四威儀中, 曾無歡樂想。
諸佛具大悲, 能除眾生怖;
願受我懺悔, 令得離憂苦。
我有煩惱障, 及以諸報業;
願以大悲水, 洗濯令清淨。
我先作諸罪, 及現造惡業;
至心皆發露, 咸願得蠲除。
未來諸惡業, 防護令不起;
設令有違者, 終不敢覆藏。
身三語四種, 意業復有三;
繫縛諸有情, 無始恒相續。
由斯三種行, 造作十惡業,
如是眾多罪, 我今皆懺悔。
我造諸惡業, 苦報當自受;
今於諸佛前, 至誠皆懺悔。
於此贍部洲, 及他方世界;
所有諸善業, 今我皆隨喜。
願離十惡業, 修行十善道;
安住十地中, 常見十方佛。
我以身語意, 所修福智業;
願以此善根, 速成無上慧。
我今親對十力前, 發露眾多苦難事;
凡愚迷惑三有難, 恒造極重惡業難,
我所積集欲邪難, 常起貪愛流轉難,
於此世間耽著難, 一切愚夫煩惱難,
狂心散動顛倒難, 及以親近惡友難,
於生死中貪染難, 瞋癡闇鈍造罪難,
生八無暇惡處難, 未曾積集功德難,
我今皆於最勝前, 懺悔無邊罪惡業。
我今歸依諸善逝, 我禮德海無上尊;
如大金山照十方, 唯願慈悲哀攝受。
身色金光淨無垢, 目如清淨紺琉璃;
吉祥威德名稱尊, 大悲慧日除眾闇。
佛日光明常普遍, 善淨無垢離諸塵;
牟尼月照極清涼, 能除眾生煩惱熱。
三十二相遍莊嚴, 八十隨好皆圓滿;
福德難思無與等, 如日流光照世間。
色如琉璃淨無垢, 猶如滿月處虛空;
妙頗梨網映金軀, 種種光明以嚴飾。
於生死苦瀑流內, 老病憂愁水所漂;
如是苦海難堪忍, 佛日舒光令永竭。
我今稽首一切智, 三千世界希有尊,
光明晃耀紫金身, 種種妙好皆嚴飾。
如大海水量難知, 大地微塵不可數,
如妙高山叵稱量, 亦如虛空無有際。
諸佛功德亦如是, 一切有情不能知,
於無量劫諦思惟, 無有能知德海岸。
盡此大地諸山岳, 析如微塵能算知,
毛端渧海尚可量, 佛之功德無能數。
一切有情皆共讚, 世尊名稱諸功德,
清淨相好妙莊嚴, 不可稱量知分齊。
我之所有眾善業, 願得速成無上尊,
廣說正法利群生, 悉令解脫於眾苦。
降伏大力魔軍眾, 當轉無上正法輪;
久住劫數難思議, 充足眾生甘露味。
猶如過去諸最勝, 六波羅蜜皆圓滿;
滅諸貪欲及瞋癡, 降伏煩惱除眾苦。
願我常得宿命智, 能憶過去百千生;
亦常憶念牟尼尊, 得聞諸佛甚深法。
願我以斯諸善業, 奉事無邊最勝尊;
遠離一切不善因, 恒得修行真妙法。
一切世界諸眾生, 悉皆離苦得安樂;
所有諸根不具足, 令彼身相皆圓滿。
若有眾生遭病苦, 身形羸瘦無所依;
咸令病苦得消除, 諸根色力皆充滿。
若犯王法當刑戮, 眾苦逼迫生憂惱;
彼受如斯極苦時, 無有歸依能救護。
若受鞭杖枷鎖繫, 種種苦具切其身;
無量百千憂惱時, 逼迫身心無暫樂。
皆令得免於繫縛, 及以鞭杖苦楚事;
將臨刑者得命全, 眾苦皆令永除盡。
若有眾生飢渴逼, 令得種種殊勝味;
盲者得視聾者聞, 跛者能行瘂能語。
貧窮眾生獲寶藏, 倉庫盈溢無所乏;
皆令得受上妙樂, 無一眾生受苦惱。
一切人天皆樂見, 容儀溫雅甚端嚴;
悉皆現受無量樂, 受用豐饒福德具。
隨彼眾生念伎樂, 眾妙音聲皆現前;
念水即現清涼池, 金色蓮花汎其上。
隨彼眾生心所念, 飲食衣服及床敷;
金銀珍寶妙琉璃, 瓔珞莊嚴皆具足。
勿令眾生聞惡響, 亦復不見有相違;
所受容貌悉端嚴, 各各慈心相愛樂。
世間資生諸樂具, 隨心念時皆滿足;
所得珍財無悋惜, 分布施與諸眾生。
燒香末香及塗香, 眾妙雜花非一色;
每日三時從樹墮, 隨心受用生歡喜。
普願眾生咸供養, 十方一切最勝尊;
三乘清淨妙法門, 菩薩獨覺聲聞眾。
常願勿處於卑賤, 不墮無暇八難中;
生在有暇人中尊, 恒得親承十方佛。
願得常生富貴家, 財寶倉庫皆盈滿;
顏貌名稱無與等, 壽命延長經劫數。
悉願女人變為男, 勇健聰明多智慧;
一切常行菩薩道, 勤修六度到彼岸。
常見十方無量佛, 寶王樹下而安處;
處妙琉璃師子座, 恒得親承轉法輪。
若於過去及現在, 輪迴三有造諸業;
能招可厭不善趣, 願得消滅永無餘。
一切眾生於有海, 生死羂網堅牢縛;
願以智劍為斷除, 離苦速證菩提處。
眾生於此贍部內, 或於他方世界中;
所作種種勝福因, 我今皆悉生隨喜。
以此隨喜福德事, 及身語意造眾善;
願此勝業常增長, 速證無上大菩提。
所有禮讚佛功德, 深心清淨無瑕穢;
迴向發願福無邊, 當超惡趣六十劫。
若有男子及女人, 婆羅門等諸勝族;
合掌一心讚歎佛, 生生常憶宿世事。
諸根清淨身圓滿, 殊勝功德皆成就;
願於未來所生處, 常得人天共瞻仰。
非於一佛十佛所, 修諸善根今得聞;
百千佛所種善根, 方得聞斯懺悔法。」
我は昨夜の夢の中に、大きな金の太鼓を見ました。 その形は極めて優美で、周囲には金色の光が満ちていました。 まるで輝く太陽の輪のようで、その光はあまねく照らし、 十方世界に満ちて、あらゆる仏たちが現れました。 宝の樹の下に座し、それぞれ瑠璃の座にあり、 無量百千の衆生が、恭しく取り囲んでいました。 一人のバラモンが、ばちで金の太鼓を打ち鳴らし、 その太鼓の響きの中に、この妙なる偈を説きました。
金光明の太鼓は妙なる声を響かせ、三千大千世界に遍く至り、 三途の極めて重い罪を滅し、また人々のあらゆる苦しみを除きます。 この金の太鼓の声の威力により、一切の煩悩の障りを永遠に滅し、 恐れを取り除き安穏ならしめます、まさに自在なる牟尼尊のごとく。 仏は生死の大海の中で、修行を積み一切智を成就され、 衆生に覚りの品を具えさせ、ついに功徳の海に帰せしめます。 この金の太鼓の妙なる声により、聞く者すべてが清らかな響きを得て、 無上菩提の果を証し、常に清浄なる妙法輪を転じます。 寿命は計り知れぬ劫に住し、機に応じて法を説き衆生を利し、 煩悩の衆苦の流れを断ち切り、貪り・怒り・愚かさなどをことごとく除き滅ぼします。 もし悪趣に堕ちた衆生が、大火の猛炎に全身を包まれても、 この妙なる太鼓の音を聞き得れば、ただちに苦を離れ仏に帰依します。 すべて宿命智を成就し、過去百千生を思い出し、 皆が正しく牟尼尊を念じ、如来の甚深なる教えを聞くことができます。 金の太鼓の勝れた妙音を聞くことにより、常に諸仏に親しく近づき、 すべての悪業を捨て離れ、純粋に清浄なる善い行いを修めます。 一切の天人や有情の類で、心を込めて誠実に祈願する者は、 金の太鼓の妙なる音声を聞き得て、求めるものすべてが満たされます。 衆生が無間地獄に堕ち、猛火の炎に苦しみ身を焼かれ、 救いもなく輪廻の中にいるときも、聞く者は苦しみを除き滅ぼします。 人間界・天界・餓鬼・畜生の中で、今受けているあらゆる苦難も、 金の太鼓の妙なる響きを聞き得れば、皆が苦を離れ解脱を得ます。
今、十方世界に常住される両足尊よ、 大悲の心をもって、哀れみ私を思い出してください。 衆生には帰依するものもなく、救いもありません、 そのような者たちのために、大いなる帰依となってください。 私が以前に犯した罪、極めて重い諸々の悪業を、 今、十力尊の前に、心を込めてすべて懺悔します。 私は諸仏を信ぜず、尊い親をも敬わず、 多くの善を修めず、常に悪業を造りました。 あるいは自らの尊さや高さを恃み、家柄や財産や地位を誇り、 盛んな年に放逸を行い、常に悪業を造りました。 心には常に邪念を起こし、口には悪い言葉を発し、 過ちや罪を見ず、常に悪業を造りました。 常に愚かな行いをし、無明の闇が心を覆い、 不善の友に従い、常に悪業を造りました。 あるいは遊びや楽しみのため、あるいはまた憂い悩みのため、 貪りや怒りに縛られ、故に私は悪を造りました。 不善の人に近づき、また慳貪や嫉妬の心から、 貧しくして諂い欺き、故に私は悪を造りました。 衆生の過ちを喜ばなくても、怖れがあるため、 また自由が得られないため、故に私は悪を造りました。 あるいは心の躁動のため、あるいは怒りや恨みのため、 また飢えや渇きの悩みのため、故に私は悪を造りました。 飲食や衣服のため、また愛する女性への貪りのため、 煩悩の火に焼かれ、故に私は悪を造りました。 仏・法・僧の三宝に対し、恭敬の心を起こさず、 このような多くの罪を、私は今すべて懺悔します。 独覚や菩薩に対しても、恭敬の心がなく、 このような多くの罪を、私は今すべて懺悔します。 無知で正法を謗り、父母に孝行せず、 このような多くの罪を、私は今すべて懺悔します。 愚かさと驕慢、また貪りと怒りの力により、 このような多くの罪を、私は今すべて懺悔します。
私は十方世界で、無数の仏を供養し、 衆生を救い出し、諸々の苦難から離れさせたいと願います。 願わくは一切の有情が、皆十地に住し、 福と智を円満し、仏となって衆生を導きますように。 私は諸々の衆生のために、百千劫にわたり苦行し、 大いなる智慧の力で、皆を苦の海から出します。 私は諸々の衆生に、甚深なる経を説き、 最勝なる金光明経は、あらゆる悪業を除きます。 もし人が百千劫にわたり、極めて重い罪を造っても、 一時でも発露すれば、すべての悪は消滅します。 この金光明経に依り、このように懺悔すれば、 これによって速やかに尽きる、一切の苦の業。 勝れた禅定百千種、不思議な総持、 根・力・覚・道支を、修習して常に倦むことなく。 私は十地に至り、珍宝の処を具足し、 仏の功徳を円満し、生死の流れを渡ります。 私は諸仏の海の、甚深なる功徳の蔵、 妙なる智は思議し難く、すべて具足させます。 ただ願わくは十方の仏よ、私を観察し護念してください、 皆が大悲の心をもって、哀れみ私の懺悔を受け入れてください。 私は多くの劫の中で、造った諸々の悪業により、 これから苦悩が生じます、哀れみ願わくは消し去ってください。 私は悪業を造り、常に憂いと怖れの心が生じ、 四威儀の中に、かつて楽しみの思いはありませんでした。 諸仏は大悲を具え、衆生の怖れを除きます、 願わくは私の懺悔を受け入れ、憂い苦しみから離れさせてください。 私は煩悩の障りがあり、また諸々の報いの業があります、 願わくは大悲の水で、洗い清めてください。 私が以前に造った諸々の罪、そして今造っている悪業を、 心を込めてすべて発露し、皆が除かれますように。 未来の諸々の悪業は、防護して起こらせず、 もし違うことがあっても、決して覆い隠しません。 身の三つ、語の四つ、意の業また三つ、 有情を縛り、無始より常に相続します。 この三種の行いにより、十悪業を造り、 このような多くの罪を、私は今すべて懺悔します。 私は悪業を造り、苦の報いは自ら受けるべきですが、 今、諸仏の前に、誠心誠意すべて懺悔します。
この贍部洲において、また他の世界において、 すべての善い業を、私は今すべて随喜します。 十悪業を離れ、十善道を修行し、 十地に安住し、常に十方の仏を見ますように。 私が身・語・意で、修めた福と智の業を、 願わくはこの善根をもって、速やかに無上の慧を成就します。 私は今、十力尊の前に、多くの苦難の事を発露します、 凡夫は迷い、三有の難にあり、常に極めて重い悪業を造る難、 私が積み集めた欲と邪の難、常に起こる貪愛と流転の難、 この世間に耽着する難、一切の愚夫の煩悩の難、 狂った心が散動し顛倒する難、また悪友に親近する難、 生死の中で貪り染まる難、怒りと愚かさの闇鈍さが罪を造る難、 八無暇の悪処に生まれる難、かつて功徳を積み集めなかった難、 私は今、最勝尊の前に、無辺の罪悪業を懺悔します。 私は今、諸善逝に帰依し、徳の海なる無上尊に礼を捧げます、 大きな金山が十方を照らすように、ただ願わくは慈悲哀れみ受け入れてください。 身の色は金色の光で清浄無垢、目は清浄なる紺瑠璃のよう、 吉祥威徳名称尊、大悲の慧日は衆生の闇を除きます。 仏の日の光明は常に遍く照らし、善く清浄で垢なく塵を離れ、 牟尼の月は極めて清涼に照らし、衆生の煩悩の熱を除きます。 三十二相が遍く荘厳し、八十随好がすべて円満し、 福徳は思議し難く比類なく、日が流れる光で世間を照らすようです。 色は瑠璃のように清浄無垢、まるで満月が虚空にあるよう、 妙なる頗梨の網が金色の体に映え、種々の光明で荘厳します。 生死の苦の瀑流の中に、老いと病いと憂い愁いの水に漂い、 このような苦の海は耐え難いが、仏の日が光を放ち永遠に尽きさせます。 私は今、一切智に稽首し、三千世界の希有なる尊に、 光明が輝き紫金色の身に、種々の妙なる好がすべて荘厳します。 大海の水の量が知り難いように、大地の微塵が数えられないように、 妙なる高山が量り難いように、また虚空に際限がないように、 諸仏の功徳もまたこのようで、一切の有情は知ることができず、 無量劫にわたり諦めて思惟しても、功徳の海の岸を知る者はありません。 この大地の諸々の山岳を尽くし、微塵に析いて数え知ることができ、 毛の先で海の滴を量ることはできても、仏の功徳は数えることができません。 一切の有情が皆共に讃える、世尊の名称と諸々の功徳は、 清浄なる相好の妙なる荘厳は、称量し分け知ることができません。 私の持つすべての善い業を、願わくは速やかに無上尊を成就し、 広く正法を説き衆生を利し、すべてを衆苦から解脱させます。 大力の魔軍衆を降伏し、無上の正法輪を転じ、 久しく劫数に住み思議し難く、衆生に甘露の味を充足させます。 過去の諸々の最勝尊のように、六波羅蜜をすべて円満し、 諸々の貪欲と怒りと愚かさを滅し、煩悩を降伏し衆苦を除きます。 願わくは私が常に宿命智を得て、過去百千生を思い出し、 また常に牟尼尊を念じ、諸仏の甚深なる法を聞くことができますように。 願わくは私がこれらの善い業をもって、無辺の最勝尊に奉事し、 一切の不善の因を遠離し、常に真実の妙法を修行できますように。 一切世界の諸々の衆生が、すべて苦を離れ安楽を得、 すべての諸根が具足せず、その身相がすべて円満しますように。 もし病苦に遭った衆生が、身形が痩せ衰え頼るものなくても、 皆が病苦を除き去り、諸根の色と力がすべて満ちますように。 もし王法を犯し刑戮に当たり、衆苦に迫られ憂い悩んでも、 彼がこのような極苦を受ける時、帰依するものも救護する者もありません。 もし鞭や杖や枷鎖で縛られ、種々の苦具が身を切っても、 無量百千の憂い悩みの時、身心を逼迫して一時の楽しみもなくても、 皆が縛りから免れ、また鞭や杖の苦しみから、 刑に臨む者が命を全うし、衆苦がすべて永遠に除かれ尽くしますように。 もし飢え渇きに迫られた衆生が、種々の殊勝な味を得、 盲者は見え、聾者は聞こえ、跛者は歩き、瘂者は話せますように。 貧しい衆生が宝の蔵を得、倉庫が満ち溢れ不足なく、 皆が上妙の楽を受け、一人の衆生も苦悩を受けませんように。 一切の人天が楽んで見、容儀は温雅で甚だ端厳で、 すべてが無量の楽を受け、受用は豊かで福徳を具えますように。 衆生が念う伎楽に従い、衆妙の音声がすべて現前し、 水を念えば清涼な池が現れ、金色の蓮花がその上に浮かびますように。 衆生の心に念うに従い、飲食・衣服・寝床、 金銀珍宝の妙なる瑠璃、瓔珞の荘厳がすべて具足しますように。 衆生に悪い響きを聞かせず、また相違するものを見せず、 受ける容貌はすべて端厳で、各々が慈心をもって互いに愛し合いますように。 世間の資生の諸々の楽具が、心に念う時にすべて満たされ、 得た珍財に吝嗇せず、分布し施して諸々の衆生に与えますように。 焼香・抹香・塗香、衆妙の雑花は一色ではなく、 毎日三時に樹から降り、心に従い受用して歓喜が生じますように。 普く願わくは衆生が皆供養し、十方一切の最勝尊、 三乗の清浄なる妙法門、菩薩・独覚・声聞の衆に。 常に卑賤な処に住まず、無暇の八難に堕ちず、 有暇の人の中の尊に生まれ、常に十方の仏に親しく承りますように。 願わくは常に富貴の家に生まれ、財宝の倉庫がすべて満ち溢れ、 顔貌と名称が比類なく、寿命が劫数を経て延長しますように。 すべての女人が男に変わり、勇健で聰明で智慧多く、 一切が常に菩薩道を行い、勤めて六度を修し彼岸に到りますように。 常に十方の無量の仏を見、宝王の樹の下に安らかに座し、 妙なる瑠璃の師子座にあり、常に親しく法輪を転じることを承りますように。 もし過去や現在に、輪廻の三有で諸々の業を造り、 厭うべき不善趣を招くならば、願わくは消滅して永遠に残りませんように。 一切の衆生が有の海に、生死の網に堅牢に縛られていても、 願わくは智の剣で断ち切り、苦を離れ速やかに菩提の処を証しますように。 衆生がこの贍部洲の内で、あるいは他の世界の中で、 造った種々の勝れた福の因を、私は今すべて随喜します。 この随喜の福徳の事と、身・語・意で造った多くの善を、 願わくはこの勝れた業が常に増長し、速やかに無上の大菩提を証しますように。 すべての礼讃の仏の功徳は、深い心が清浄で瑕穢なく、 回向発願の福は無辺で、悪趣を超えること六十劫。 もし男子や女人が、バラモンなどの勝れた族が、 合掌して一心に仏を讃歎すれば、生々に常に宿世の事を憶えます。 諸根は清浄で身は円満し、殊勝なる功徳はすべて成就し、 願わくは未来に生まれる処で、常に人天から共に瞻仰されますように。 一仏や十仏の所でなく、諸々の善根を修めて今聞くことができ、 百千の仏の所で善根を種え、ようやくこの懺悔の法を聞くことができます。
爾時世尊聞此說已,讚妙幢菩薩言:「善哉!善哉!善男子!如汝所夢,金鼓出聲讚歎如來真實功德,并懺悔法;若有聞者,獲福甚多,廣利有情,滅除罪障。汝今應知此之勝業,皆是過去讚歎發願,宿習因緣,及由諸佛威力加護,此之因緣,當為汝說。」時諸大眾聞是法已,咸皆歡喜,信受奉行。
その時、世尊はこの話を聞き終えられ、妙幢菩薩をほめて言われました。
「善いかな、善いかな、善男子よ。あなたが夢に見たように、金の太鼓が音を響かせて、如来の真実の功徳をたたえ、懺悔の法を説く。もしこれを聞く者がいれば、大いなる福を得、広くすべての生きとし生けるものを利し、罪の障りを滅ぼすであろう。あなたは今、このすぐれた行いが、すべて過去に功徳をたたえ、願いを起こし、宿習の因縁によるものであり、また諸仏の威力の加護によるものであることを知るべきである。この因縁について、今あなたのために説こう。」
時に、大勢の聴衆はこの法を聞き、みな喜び、信じて受け入れ、行じました。
金光明最勝王經卷第二
金光明最勝王経 巻第二