賀收復西京表一首
西京回復賀表
大興善寺三藏沙門智藏言。竊聞。惟天為大。非元聖無以順天行誅。惟王法天。非興王無以代天育物。伏惟 陛下功超立極。道冠混元。纘堯寶圖。復禹丕績。自頃元兇已殄殘㜸猶迷 陛下義待倒戈。恩先善貸。暫勞豼武。永滅豺狼。自京輩肅清樓臺望幸陛下俯從人欲。克叶天心。山川不移。園苑如舊。今鑾輿既降 聖政惟新。方將昭報昊穹濟斯仁壽。導 上皇汾陽之賀。類上帝圓丘之壇。演沙劫而轉法輪。朗千界而懸佛日。智藏久霑 王化。重覩漢儀。生成已多。報效何冀。不勝鳧藻之至。謹詣銀臺門。奉表陳賀以聞。輕黷宸嚴。伏深戰越。沙門智藏誠惶誠恐謹言。
三蔵法師智藏が申し上げます。「天は大いなるものだが、天命に従って罰を下す聖人がいなければならない」と聞いております。また、王は天に従うものであり、天命を代わって万物を育むのは興王でなければなりません。
陛下の功績は極みを超え、道は天地開闢の初めを貫き、堯の宝図を継ぎ、禹の偉業を復興なさいました。先頃、大きな禍は滅びましたが、なお迷い続ける残敵がおります。陛下は義をもって降伏を待ち、恩をもって寛大な処置を先になさいます。一時、勇猛な軍を動かしましたが、ついに邪悪な者たちを永遠に滅ぼされました。都が清らかに平定されてからは、楼閣は陛下のお出ましを待ち望んでおりました。陛下は人々の願いをお聞き届けになり、天の心にもかないました。山河は変わることなく、庭園も昔のままでございます。
今、御車が都に戻られ、聖なる治世は新たになりました。まさに、天に報いてこの世を長寿の安らぎへ導き、上皇の汾陽のごとき喜びを申し上げ、円丘の壇で天を祭ろうとしておられます。劫の果てまで法輪を転じ、千の世界に仏の日を掲げようとしておられます。
智藏は長く王の教化に浴し、再び漢の儀式を拝見し、生かしていただく恩も多く、何をもってお報い申し上げればよいのでしょうか。喜びのあまり、謹んで銀臺門に参上し、この表をもって祝賀を申し上げます。おそれ多くも陛下の御前を汚し、身の置き所もございません。沙門智藏、誠に恐れ謹んで申し上げます。
至德二載十月二十四日
西暦757年10月24日
大興善寺三藏沙門智藏上表
興善寺の三蔵法師・智藏が、謹んで奏上いたします。
乾元光天大聖文武孝感皇帝批
乾元光天大聖文武孝感皇帝の御批
諡文明武德大聖大宣孝皇帝。
文徳武大聖大宣孝と諡された皇帝。
狡猾之流。久為殘暴。天厭其禍。卒以敗亡。顧城闕而依然。臨士庶而咸若。感慰之至。深在朕懷。所賀知。
狡猾な者たちは長く残酷を重ね、天もその禍を厭い、ついに敗れ滅びた。都の城門は昔のままにそびえ、領民も以前と変わらない。この感慨と安堵の念は、深く朕の胸に刻まれている。その祝賀の意、確かに受け止めた。