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  1. 円悟仏果禅師語録 (圓悟佛果禪師語錄)
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円悟仏果禅師語録 (圓悟佛果禪師語錄)


圓悟佛果禪師語錄序

圓悟佛果禪師語録序

龍圖閣直學士左朝奉大夫知處州軍州事兼管內勸農使耿延禧撰

龍圖閣直学士・左朝奉大夫・処州知州兼管内勧農使 耿延禧 撰

佛以一音。而演說法。故一切法。同此一音。三世諸佛此一音。六代祖師此一音。天下老和尚此一音。吾有正法眼藏。分付摩訶迦葉。乃此一音。正法眼藏向這瞎驢邊滅却。亦此一音。以至風動林響泉鳴谷應亦此音。雷霆霹靂雨雹交橫。亦此音。人語市聲鵓鳩蛇蟇倉庚寒蟬亦此音。麻三斤。庭前柏樹子。得髓得皮。老兄未徹。拄杖子𨁝跳。上三十三天。觀音胡餅。却是饅頭。無非此音。以至一切語言。銅鑼盛油。銀椀盛雪。鷓鴣啼華。珊瑚撑月。不落不昧。通身遍身。將心與汝安。吸盡西江水。亦無非此音。不作此音會。而作語言謷訛。妄生分別。無有是處。昔楊岐以此音。簧鼓天下。至圓悟大禪師。此音益震。師因頻呼小玉之音與檀郎認得之音。然後大唱此音。不數德山歌。壓倒雲門曲。凡樓子我若無心之音。及盤山紅輪西去之音。皆當立下風。盡是老凍膿。所以於建炎中興天子前。奏此一音。四海寂默。而無敢鳴。雲居安樂堂上。擅此一音。眾人憎嫉。而無敢和。且道。此老子乘誰恩力。得恁麼奇特。昔孔子窮於陳蔡之間。左據槁木。右擊槁枝而歌。焱氏之風。有其具而無其數。有其聲而無宮角。木聲與人聲。犁然有當於人之心。乃曰。今之歌者其誰乎。是亦此音。而世未之知也。圓悟老師其知之矣。予蚤事佛鑑。晚見老師。叩此一音。更無別調。學徒若平亦唱師家曲者。集師語要將以刊行。求為序篇。以冠卷首。若知此音。則圓悟老師功不浪施。若不知.此音。而以語言文字求會解者。是人行邪道。不能見老師云。紹興三年十二月二十日序。

仏は一つの音をもって法を説かれた。ゆえにすべての法は、この一つの音に同じくする。三世の諸仏もこの一音、六代の祖師もこの一音、天下の老和尚もこの一音である。私に正法眼蔵があり、それを摩訶迦葉に付嘱したのも、この一音である。正法眼蔵がこの瞎驢(くつろ)の辺りで滅却したと言うのも、またこの一音である。さらに風が動き林が響き、泉が鳴り谷が応ずるのもこの音であり、雷鳴や霹靂、雨や雹が交わり横たわるのもこの音である。人の言葉や街の声、鵓鳩(ほととぎす)や蛇や蟇(ひきがえる)、倉庚(うぐいす)や寒蝉(ひぐらし)の声もこの音である。麻三斤、庭前の柏樹子、髄を得る、皮を得る、老兄はまだ徹していない、というのも、またこの音である。柱杖子が跳ね上がって三十三天に至るのも、観音の胡餅が実は饅頭であるというのも、すべてこの音に他ならない。さらには一切の言葉、銅鑼に油を盛る、銀の椀に雪を盛る、鷓鴣が花に啼く、珊瑚が月を支える、落ちず昧(くら)からず、通身遍身、心を汝に安んずることを与えよう、西江の水を吸い尽くす、というのも、すべてこの音に他ならない。この音として会(と)らえずに、言葉の誤りや謬りとして、妄りに分別を起こすのは、決して正しいあり方ではない。昔、楊岐(ようぎ)はこの音をもって天下を導き、円悟大禅師に至って、この音はますます轟いた。師は「頻に小玉を呼ぶ」の音と「檀郎の認める」の音とを以て、その後大いにこの音を唱えられた。徳山の歌も数えるに足らず、雲門の曲をも圧倒した。楼子の「我若し心無ければ」の音や、盤山の「紅輪西へ去く」の音も、すべて風下に立つばかりで、みな古ぼけた膿袋に過ぎない。それゆえ建炎の中興の天子の御前で、この一音を奏し、四海は静まり返って鳴く者もなかった。雲居の安楽堂の上で、この一音をほしいままにし、人々は憎み嫉んだが、和する者はいなかった。さて、この老いぼれは誰の恩力に乗って、このように奇特であることを得たのか。昔、孔子は陳と蔡の間で窮し、左に枯れ木を据え、右に枯れ枝を撃ちて歌を奏した。焱氏(えんし)の風、それには道具があっても数はなく、声があっても宮や角の調べはなかった。木の音と人の声とが、ややもすれば人の心にふさわしく応じて、そこで言われた、「今歌う者は、誰であろうか」と。これもまたこの一音であるが、世の人々はそれを知らない。円悟老師はそれを知っておられたのである。私は早くに仏鑑に仕え、後れて老師に会い、この一音を叩いたが、他に別の調べはなかった。学徒の若平(にゃくへい)という者は、師家の曲を唱える者であり、師の語録の要を集めて刊行しようとしている。その巻頭に序文を求められたので、これを書く。もしこの音を知るならば、円悟老師の功績は無駄ではなかったであろう。もしこの音を知らずに、言葉や文字をもって理解し解釈しようと求める者は、その人は邪道を行くものであり、老師を見ることはできないであろう。紹興三年十二月二十日、序す。


張浚序

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