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菩提行経 (菩提行經)

「菩提行經」について

宋 · 龍樹菩薩集頌 著 · 底本の訳者:天息災

1.6 万字 · 約 54 分

『菩提行経』は重要な仏典であり、龍樹菩薩によってまとめられた偈頌です。北宋の時代に、天息災法師によって漢訳されました。この経典は、大乗仏教の修行の核心、すなわちどのように菩提心を発起し実践するかを主に説いています。四無量心や六波羅蜜などの教えを通じて、修行者に功徳を積み、煩悩を浄化し、最終的に仏の悟りを成就することを教示しています。仏教において、この経典は菩提心を修習するための重要な指針と見なされ、チベット仏教と漢伝仏教の両方に深遠な影響を与えてきました。広く多くの信者が菩薩道を実践するための大切よりどころとなっています。


菩提行經卷第一

菩提行経 巻第一

聖龍樹菩薩集頌

聖なる龍樹菩薩の偈頌集

西天中印度惹爛馱囉國密林寺三藏明教大師賜紫沙門臣天息災奉 詔譯

西天中インド・ジャランダラ国密林寺の三蔵明教大師、紫衣を賜る沙門・天

讚菩提心品第一

菩提心を讃える品 第一

如佛妙法體無邊, 佛子正心歸命禮,
佛甘露戒垂覆護, 我今讚說悉依法。
此說無有未曾有, 亦非自我而獨專,
我無自他如是時, 乃自思惟觀察作。
如是發心觀察時, 能令我此善增長,
時見如是娑婆界, 此乃是彼佛世尊。
此界剎那難得生, 得生為人宜自慶,
思惟若離菩提心, 復次此來何以得?
如雲覆蔽夜黑暗, 閃電光明剎那現,
佛威德利亦復然, 剎那發意人獲福。
是故善少力雖劣, 能破大惡之業力,
如是若發菩提心, 此善勇進能超彼。
思惟無量無邊劫, 見佛咸說此真實,
若不快樂得快樂, 增長救度無邊眾。
為諸有情處眾苦, 令離百千諸苦怖,
受多快樂百千種, 為恒不離菩提心。
彼善逝子處纏蓋, 行在輪迴無所愛,
若剎那說菩提心, 人天歡喜悉歸命。
若有受持不淨像, 喻佛寶像而無價,
如藥變化遍堅牢, 等修持妙菩提心。
菩提心寶驗無邊, 價直世間無可喻,
調御行人伴侶等, 悉使受持而堅牢。
芭蕉不實而生實, 生實芭蕉而身謝,
菩提心樹而清淨, 恒生勝果而不盡。
已作暴惡眾罪業, 依菩提心剎那脫,
勇猛依託無大怖, 彼癡有情何不依?
譬如劫盡時大火, 剎那焚燒罪業薪,
若讚慈尊無量言, 是曰善哉之智者。
彼種種覺心, 正智而平等,
菩提誓願心, 而行菩提行。
喻去者欲行, 彼之分別說,
智分別說已, 所行如智用。
菩提之願心, 大果如輪迴,
福故不間斷, 亦如彼行意。
若彼等無邊, 有情界解脫,
與彼心平等, 菩提願不退。
彼等好睡眠, 亦復多迷醉,
間斷於福流, 喻空無所有。
妙臂而問此, 劣意之有情,
於解脫得生, 為自為如來?
乃思惟療除, 苦惱之有情,
使苦惱盡已, 獲得無邊福。
有情無邊苦, 云何而療治?
使一一安樂, 獲無邊功德。
何以利父母, 如是及眷屬?
得天及仙人, 淨行婆羅門。
如是彼有情, 乃過去睡夢,
不願於自利, 唯願生利他。
有情最勝寶, 希有何得生?
種種意利他, 不獨於自利。
歡喜世間種, 精進世間藥,
心寶與有福, 而彼云何說?
云何諸有情, 得一切快樂,
為發菩提心, 供養於如來。
迷愛樂快樂, 乃喻於冤嫌,
遠離與隨行, 悉從於自意。
若彼求快樂, 苦惱種無邊,
積諸善快樂, 諸苦惱消除。
破壞迷惑因, 善哉云何得?
親彼善知識, 彼福如是得。
作利若迴向, 彼必返讚歎,
作善不求利, 說彼是菩薩。
若有布施於少食, 修善供養於世間,
所施大小如蚊蚋, 亦獲快樂得半日。
云何獲得於能仁? 要度無邊有情盡,
有情無盡若虛空, 一切智求自圓滿。
佛子靜念而思惟, 若煩惱生自心作,
數生煩惱復生疑, 佛說此人墮地獄。
佛子若發菩提心, 滅大罪力得勝果,
我今歸命摩尼心, 救度有情得快樂。

仏の妙法の体は限りなく広大なり、 仏の子らは正しい心で帰依し礼拝す。

仏の甘露の戒めは覆い護り給い、 我今、法に従って讃え説かん。

この説くところは未だかつてなく、 我一人の専らなるにあらず。

自他なきこの時、 自ら思惟し観察して作す。

かくの如く発心し観ずる時、 我がこの善を増長せしむ。

時に見るこの娑婆世界こそ、 かの仏世尊の御座すところ。

この世に生まれ出づること刹那も難く、 人として生を得たるを喜ぶべし。

菩提心を離れんと思えば、 再びこの世に来るいわれあらんや。

雲の覆い暗き夜の如く、 稲妻の光刹那に現るるが如し。

仏の威徳の利もまた然り、 刹那に発意する者、福を得ん。

されば善は少なく力劣れども、 大いなる悪の業力を破る。

かくの如く菩提心を発せば、 この善の勇進は彼を超えん。

無量無辺の劫を思惟し、 仏を見て皆この真実を説く。

もし楽しみを得ずば楽しみを得、 限りなき衆生を救い増やさん。

諸の有情を衆苦の中に置き、 百千の苦悩恐怖より離れしめ、

多くの楽しみ百千種を受け、 常に菩提心を離れざらしめん。

かの善逝の子らは煩悩に覆われ、 輪廻の中を行くも愛執なく、

もし刹那に菩提心を説かば、 人天歓喜して皆帰依せん。

もし不浄の像を受持するも、 仏宝の像に譬えれば価なきが如し。

薬の変化して堅牢に遍く満つるが如く、 等しく妙なる菩提心を修持せん。

菩提心の宝は験し限りなく、 世の価に譬えるべからず。

調御の行者と伴侶らを、 皆して受持せしめ堅牢ならしめん。

芭蕉は実ならずして実を生じ、 実を生じたる芭蕉は身を謝す。

菩提心の樹は清浄にして、 常に勝れたる果を生じて尽きず。

すでに暴悪なる衆罪の業を作すも、 菩提心に依って刹那に脱す。

勇猛に依託して大いなる怖れなく、 かの痴れる有情、何ぞ依らざる。

譬えば劫尽の時の大火の、 刹那に罪業の薪を焚き尽くすが如し。

もし慈尊の無量の言葉を讃ずれば、 これを善哉の智者と曰わん。

かの種々なる覚りの心、 正しい智をもって平等なり。

菩提の誓願の心、 もって菩提の行を行ず。

行かんとする者に譬えん、 かの分別を説くが如し。

智は分別を説き終わりて、 行うところ智の用いの如し。

菩提の願いの心は、 大いなる果は輪廻の如く、

福のゆえに間断なく、 またかの行いの意の如し。

もしかの限りなき、 有情の世界を解脱せしめんとせば、

かの心と平等にして、 菩提の願い退かず。

かの人らはよく眠り、 また多く迷いに酔い、

福の流れに間断あり、 空しきものの如し。

妙なる臂を以てこれを問う、 劣れる意の有情は、

解脱を得て生まるるを、 自らのためか、如来のためか。

すなわち思惟して療し除かん、 苦悩める有情を。

苦悩を尽くし終えて、 限りなき福を得ん。

有情の限りなき苦しみ、 いかんとして療し治さん。

一つ一つを安楽ならしめて、 限りなき功徳を得ん。

いかんとして父母を利し、 かくの如く眷属をも利せん。

天および仙人、 清き行いの婆羅門を得ん。

かくの如くかの有情は、 すなわち過去の睡夢の如く、

自利を願わず、 ただ他を利することを願う。

有情の最も勝れたる宝、 希有なることいかんとして生ぜん。

種々の意をもって他を利し、 ただ自利のみにあらず。

歓喜は世間の種、 精進は世間の薬、

心の宝と福とあり、 しかるに彼はいかんとして説かん。

いかんとして諸の有情、 一切の楽しみを得ん。

菩提心を発して、 如来に供養せん。

迷いの愛執の楽しみは、 すなわち怨み嫌う者に譬えん。

遠ざかるも従うも、 皆自らの意より出づ。

もし彼楽しみを求めば、 苦悩の種限りなく、

諸の善き楽しみを積み、 諸の苦悩を消除せん。

迷いの因を破壊せん、 善哉いかんとして得ん。

かの善知識に親しめば、 かの福かくの如く得ん。

利を行じてもし回向せば、 彼必ず返って讃歎せん。

善を行じて利を求めず、 彼を菩薩と説かん。

もし少食を布施し、 善を修して世間に供養せば、

施すところの大小蚊蚋の如くとも、 また楽しみを得て半日を得ん。

いかんとして能仁を得んとせん、 要は限りなき有情を度し尽くさんとす。

有情の尽きること虚空の如く、 一切智を求めて自ら円満せん。

仏の子ら静かに念じて思惟せよ、 もし煩悩生ずれば自らの心の作すところ、

数多く煩悩を生じまた疑いを生ずれば、 仏はこの人地獄に堕つと説きたまう。

仏の子らもし菩提心を発せば、 大いなる罪の力を滅して勝れたる果を得ん。

我今、摩尼の心に帰命し、 有情を救い度して楽しみを得しめん。


2 菩提心施供養品

CBETA コード: T1662

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