第十卷
第十巻
大飲光(即大迦葉波之美稱也大毘婆沙論云上古有仙人身有光明能攝諸光皆令不現故號飲光摩訶迦葉波是此仙種也身黃金色世人號之曰大飲光)。
大飲光(すなわち大迦葉波の美称です。『大毘婆沙論』に、上古に光明を身に帯びた仙人がいて、あらゆる光をことごとく摂して現れないようにしたので、飲光と号したとあります。摩訶迦葉波はこの仙人の種族であり、身体が黄金色であったため、世の人々はこれを大飲光と号しました。)。
蠃貝(盧和反爾雅云蚹蠃蝸牛類也經文作螺俗字也下貝字說文象形字也)。
蠃貝(「盧和」の反切です。『爾雅』に「蚹蠃は蝸牛の類である」とあります。経文では「螺」と書いており、これは俗字です。下の「貝」の字は、『説文解字』では象形文字とされています。)。
珊瑚(上桑安反下戶姑反漢書云罽賓國出珊瑚寶其色紅赤而瑩徹生於大海或出名山似樹有枝而無其葉大者可高尺餘)。
珊瑚(上の字は「桑」+「安」の反切、下の字は「戸」+「姑」の反切。『漢書』に「罽賓国は珊瑚の宝を産出する。その色は紅赤で、透き通って輝き、大海の中に生じ、あるいは名山に生じる。樹木に似て枝はあるが葉はなく、大きいものは高さ一尺余りにもなる」とある。)。
聽許(體盈反已釋了)。
聞くことを許します。(体盈の反で、すでに解釈を終えました。)