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  1. 兜率亀鏡集 (兜率龜鏡集)
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  3. 初集應化垂迹
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兜率亀鏡集 (兜率龜鏡集)


契此和尚

契此和尚

明州奉化縣。布袋和尚。不詳氏族。自稱契此。形裁腲脮。蹙額播腹。居止無定。寢臥隨處。常以杖荷一布袋。凡供身之具。盡貯袋中。入市肆聚落。見物即乞。或醯醬魚𦵔。亦投囊中。時號為長汀子。自說偈曰。一鉢千家飯。孤身萬里遊。青目覩人少。問路白雲頭。或於雪中臥。而身上無雪。人皆奇之。或示人吉凶。必現相表兆。亢陽即曳高齒屐。人知必雨。水潦則繫濕草屨。人知必晴。或坐街頭。或立衢中。兒童競逐。羣而戲之。師有偈曰。是非憎愛世偏多。子細思量奈我何。寬却肚膓須忍辱。豁開心地任從他。若逢知己須依分。縱遇冤家也共和。若能了此心頭事。自然證得六波羅。我有一布袋。虗空無罣礙。展開徧十方。入時觀自在。吾有一軀佛。世人皆不識。不塑亦不裝。不彫亦不刻。無一滴灰泥。無一點彩色。人畵畵不成。賊偷偷不得。體相本自然。清淨非拂拭。雖然是一軀。分身千百億。師於梁貞明三年。在岳林寺東廓。盤石上。端坐示寂。說偈曰。彌勒真彌勒。分身千百億。時時示時人。時人自不識。偈畢。安然而化。眾共埋之。後見現於他州。亦負布袋而行。四眾競圖其像焉(千百億。即娑婆三千大千世界。萬億四大部州)。

明州奉化県に、布袋和尚という僧がいました。その出自は詳らかではなく、自らを契此と名乗っていました。その風貌は、体つきがふくよかで、額をしかめ、大きな腹をしており、住む場所も定まらず、どこでも寝起きしていました。いつも杖に布袋を一つ提げて、身の回りのものはすべてその袋にしまっていました。

市場や町や村に行っては、ものを見れば乞い、醤や酢、魚や漬物なども、袋の中に投げ入れました。当時、人々は彼を「長汀子」と呼びました。自ら偈を唱えて言いました。

「一鉢千家の飯、孤身万里を遊ぶ。 青目人を見ること少なく、路を問う白雲の頭。」

あるいは雪の中に横たわっているのに、その体には雪が積もらず、人々は皆不思議に思いました。また、人々に吉凶を示す時は、必ず姿に前兆を現しました。日照りが続く時は高下駄を履いて歩き回り、人々は雨が降ると知りました。水浸しの時は濡れた草履を足に結び、人々は晴れると知りました。あるいは街頭に座り、あるいは街中に立って、子供たちが競い合って群がって戯れました。

師は偈に言いました。

「是非憎愛世に偏え多く、子細に思量すれども奈ん我をかせん。 寛に肚腸を開きて忍辱し、心地を豁いて任他ならん。 若し知己に逢わば須らく依分し、縦い冤家に遇うとも共和すべし。 若し能く此の心頭の事を了すれば、自然に証得す六波羅。」

「我に一つの布袋あり、虚空にして罣礙無し。 展開すれば十方に遍じ、入る時は観自在なり。」

「吾に一躯の仏あり、世人皆識らず。 塑もせず、装もせず、彫もせず、刻もせず。 一滴の灰泥無く、一点の彩色無し。 人が画けども画き成えず、賊が盗めども盗み得ず。 体相本来自然にして、清浄なり、払拭に非ず。 雖然も一躯でありながら、分身して千百億。」

師は梁の貞明三年、岳林寺の東廊の盤石の上に端座して入寂されました。偈を説いて言いました。

「弥勒、真の弥勒、分身して千百億。 時に時人を示せども、時人自ら識らず。」

偈を終え、安らかに亡くなりました。人々は共にこれを埋葬しましたが、後に他の州で現れ、同じく布袋を担いで歩いているのを見ました。四衆は競ってその像を描きました(千百億、すなわち娑婆三千大千世界、万億の四大部州)。


傅大士
婆羅門

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