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  1. 雑宝蔵経 (雜寶藏經)
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  3. 2 王子以肉済父母縁 (2 王子以肉濟父母緣)
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雑宝蔵経 (雜寶藏經)


(二)王子以肉濟父母緣

王子が自らの肉で父母を救った話

如是我聞:

このように私は聞きました。

一時佛在舍衛國。爾時阿難,著衣持鉢,入城乞食。見一小兒,有盲父母,乞索得食,好者供養父母,麁者便自食之。阿難白佛言:「世尊!此小兒者,甚為希有!乞得好食,用奉父母,擇麤惡者,而自食之。」

その時、佛はシャーラヴァスティー國におられた。ある時、阿難は衣をまとい、鉢を持って、都に入り托鉢していた。すると一人の幼い子がいた。その子には目の見えない父母がいた。彼は托鉢して得た食べ物のうち、良いものを父母に供養し、粗末なものを自分で食べていた。阿難は佛に申し上げた。「世尊よ、この幼い子はまことに稀有なことでございます。托鉢して得た良い食べ物を父母に捧げ、粗末なものを自分で選んで食べております。」

佛言:「此未為難,我過去世中,供養父母,乃極為難。」

仏は言われた。「これはまだ難しくはない。私が過去世において父母を養い供養したことは、まことに難しいことであった。」

阿難白佛言:「世尊!過去之世,供養父母,其事云何?」

阿難が仏に申し上げました。「世尊よ、過去の世において、父母を養い敬うとは、どのようなことでありましたか?」

佛言:「乃往過去,有大國王,統領國土。王有六子,各領一國。時有一大臣名羅睺求,計謀興軍,殺彼大王及其五子。其第六小子,先有鬼神,來語之言:『汝父大王及諸五兄,悉為大臣羅睺求之所殺害,次欲到汝。』王子聞已,即還家中。婦見王子顏色憂悴,不與常同,而問夫言:『汝何以爾?』夫答婦言:『男子之事不得語汝。』婦言:『王子!我今與汝生死共同,有何急緩而不見語?』夫答婦言:『適有鬼神,來語我言:「汝父大王及與五兄,悉為他殺,次來到汝。」以是憂懼,莫知所適。』
「夫婦作計,即共將兒,逃奔他國。持七日糧,計應達到;惶怖所致,錯從曲道,行經十日,猶不達到。糧食乏盡,困餓垂死。王子思惟:『三人併命,苦痛特劇,寧殺一人,存二人命。』即便拔劍,欲得殺婦。兒顧見父,合掌白言:『願父今者莫殺我母,寧殺我身,以代母命。』父用兒語,欲殺其子。子復白言:『莫斷我命,若斷我命,肉則臭爛,不得久停,或恐其母不得前達;不斷我命,須臾削割,日日稍食。』未到人村,餘在身肉,唯有三臠,子白父母:『此肉二臠,父母食之,餘有一臠,還用與我。』擲兒放地,父母前進。

夫婦は相談し、その子供を連れて他国へ逃げることにしました。七日分の食糧を携え、それで十分に辿り着けるはずでしたが、恐怖のあまり道を間違え、曲がりくねった道に入ってしまいました。十日経っても目的地には着かず、食糧も尽き果て、飢えと疲れで今にも死にそうになりました。

そこで王子は思いました。「三人が一緒に死ぬのはあまりに酷い。いっそ一人を殺して、二人の命を救おう。」そうして剣を抜き、妻を殺そうとしました。

すると子供がその様子を見て、両手を合わせて父に申し上げました。「どうか父上、母を殺さないでください。どうか私の命を母の代わりにしてください。」

父はその言葉に従い、今度は子を殺そうとしました。

すると子はまた申しました。「どうか私の命を断たないでください。もし私の命を断てば、肉は腐って臭くなり、長く保ちません。母が先へ進めなくなるかもしれません。命を断たずにいてくだされば、少しずつ削ぎ切りにして、毎日少しずつ食べてください。」

人の村に着くまでに、子供の体に残った肉はわずか三切れとなりました。子は父母に申しました。「この肉の二切れを父母がお食べください。残りの一切れを私にください。」

こうして父母は子を地面に置き捨てて、先へ進んでいきました。

「時釋提桓因,宮殿震動,便即觀之,是何因緣?見此小兒作希有事,即化作餓狼,來從索肉。小兒思惟:『我食此肉,亦當命盡,不食亦死。』便捨此肉,而與餓狼。

その時、帝釈天(たいしゃくてん)の宮殿が震え動きました。帝釈天はすぐにその原因を観じました。「これは何の因縁によるものか」と。すると、この小さな子どもが稀有な行いをしているのを見て取ったのです。そこで帝釈天は、飢えた狼に姿を変え、やって来てその肉を求めました。子どもは考えました。「私がこの肉を食べても、いずれ命は尽きる。食べなくても、いずれ死ぬのだ」と。そして、その肉を手放し、飢えた狼に与えました。

「釋提桓因,即化作人,語小兒言:『汝今割肉,與汝父母,生悔心不?』答言:『不悔。』天言:『汝今苦惱,誰當信汝不生悔心?』小兒於是即出實言:『我若不生悔心,身肉還生,平復如故;若有悔者,於是即死。』作此言已,身體平復,與本無異。

釈提桓因(天帝)は、その場に人の姿を現し、幼い子供に言いました。 「あなたは今、自分の肉を切り取って両親に与えていますが、後悔の心はありませんか?」 子供は答えました。 「後悔しておりません。」 天は言いました。 「あなたは今、このような苦しみを抱えている。あなたが後悔していないなど、誰が信じられるでしょうか?」 そこで子供は真実の誓いを立てて言いました。 「もし私が後悔の心を少しでも持つならば、この身の肉は再び生えず、元通りにならないでしょう。もし後悔していないならば、どうかこの身の肉が再び生え、元のように癒えますように。」 この誓いを立てた瞬間、子供の身体は元通りになり、最初とまったく変わらない状態に回復しました。

「釋提桓因,即將其子并其父母,使得一處,見彼國王,心大悲喜,愍其至孝,嘆未曾有,即給軍眾,還復本國。釋提桓因,即漸擁護,作閻浮提王。爾時小兒,我身是也。爾時父母,今日父母是也。」
佛言:「非但今日讚嘆慈孝,於無量劫常亦讚嘆。」
諸比丘白佛言:「世尊!過去世中,供養父母,其事云何?」
佛言:「昔迦尸國王土界之中,有一大山,中有仙人名睒摩迦。父母年老,而眼俱盲,常取好菓鮮花美水,以養父母,安置閑靜無怖畏處。凡有所作,舉動行止,先白父母。白父母已,便取水去。
「時梵摩達王,遊獵而行,見鹿飲水,挽弓射之,藥箭誤中睒摩迦身,被毒箭已,高聲唱言:『一箭殺三人,斯痛何酷!』
「其王聞其聲,尋以弓箭,投之於地,便即往看,誰作此言?『我聞此山中有仙人,名睒摩迦,慈仁孝順,養盲父母,舉世稱嘆。汝今非睒摩迦也?』答言:『我即是也。』而白王言:『今我此身,不計苦痛,但憂父母年老目冥,從今飢困,無人供養耳。』王復問言:『汝盲父母,今在何許?』睒摩迦指示王言:『在彼草屋中。』王即至盲父母所。
「睒摩迦父時語婦言:『我眼瞤動,將非我孝子睒摩迦有衰患不?』婦復語夫:『我乳亦惕惕而動,將非我子有不祥事不?』時盲父母,聞王行聲索索,心生恐怖。『非我子行,為是誰也?』王到其前,唱言作禮。盲父母言:『我眼無所見,為是誰禮?』答言:『我是迦尸國王。』時盲父母,命王言坐。『我子若在,當以好華菓奉上於王。我子朝往取水,遲晚久待不來。』
「王便悲泣,而說偈言:
「『我為斯國王, 遊獵於此山,
但欲射禽獸, 不覺中害人。
我今捨王位, 來事盲父母,
與汝子無異, 慎莫生憂苦。』
「盲父母,以偈答王曰:
「『我子慈孝順, 天上人中無,
王雖見憐愍, 何得如我子?
王當見憐愍, 願將示子處,
得在兒左右, 并命意分足。』
「於是,王將盲父母往至睒摩迦邊。既至兒所,搥胸懊惱,號咷而言:『我子慈仁,孝順無比。天神地神,山神樹神,河神池神諸神』說偈而言:
「『釋梵天世王, 云何不佐助,
我之孝順子, 使見如此苦?
深感我孝子, 而速救濟命。』」
「時釋提桓因,宮殿震動,以天耳聞盲父母悲惻語聲,即從天下,往到其所,而語睒摩迦言:『汝於王所,生惡心也?』答言:『實無惡心。』釋提桓因言:『誰當信汝無惡心也?』睒摩迦答言:『我於王所有惡心者,毒遍身中即爾命終;若我於王無惡心者,毒箭當出身瘡便愈。』即如其言,毒箭自出,平復如故。王大歡喜,踊躍無量,便出教令,普告國內:『當修慈仁孝事父母。』
「睒摩迦從昔已來,慈仁孝順,供養父母。欲知爾時盲父者今淨飯王是。爾時盲母者,摩耶夫人是。睒摩迦者,今我身是。迦尸國王,舍利弗是。時釋提桓因,摩訶迦葉是。」

1 十奢王緣
3 鸚鵡子供養盲父母緣

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