(三)鸚鵡子供養盲父母緣
(三)鸚鵡の子が盲の父母を養う因縁
佛在王舍城,告諸比丘言:「有二邪行,如似拍毱,速墮地獄。云何為二?一者不供養父母。二者於父母所作諸不善。有二正行,如似拍毱,速生天上。云何為二?一者供養父母。二者於父母所作眾善行。」
仏が王舎城にいらっしゃった時、比丘たちにお告げになりました。「二つの誤った行いがあり、それはまるで毬を打つように速やかに地獄に落ちます。その二つとは何か。第一に父母を養い守らないこと。第二に父母に対して不善の行いをすることです。また、二つの正しい行いがあり、それはまるで毬を打つように速やかに天に生まれます。その二つとは何か。第一に父母を養い守ること。第二に父母に対して善い行いをすることです。」
諸比丘言:「希有世尊!如來極能讚嘆父母。」
比丘たちは言いました。「まれに見るお方です、世尊よ。如来は父母をこの上なく称賛されます。」
佛言:「非但今日,於過去世,雪山之中,有一鸚鵡,父母都盲,常取好花菓,先奉父母。爾時有一田主,初種穀時,而作願言:『所種之穀,要與眾生而共噉食。』時鸚鵡子,以彼田主先有施心,即常於田,採取稻穀,以供父母。
仏がおっしゃいました。「今日だけでなく、過去世においても、雪山の中で、一羽の鸚鵡がいました。その両親はともに目が見えず、鸚鵡は常に良い花や実を取って、まず両親に捧げていました。その時、ある田んぼの持ち主がいました。初めて穀物を蒔く時に、こう願いました。『蒔いた穀物は、必ず生きとし生けるものと共に食べよう。』と。その鸚鵡は、その田んぼの持ち主がもともと施しの心を持っているのを知って、常に田んぼから稲穂を取って、両親に供えていました。」
「是時田主按行苗行,見諸虫鳥揃穀穗處,瞋恚懊惱,便設羅網,捕得鸚鵡。鸚鵡子言:『田主先有好心,施物無悋,由是之故,故我敢來,採取稻穀。如何今者而見網捕?且田者如母,種子如父,實語如子,田主如王,擁護由己。』作是語已,田主歡喜,問鸚鵡言:『汝取此穀,竟復為誰?』鸚鵡答言:『有盲父母,願以奉之。』田主答言:『自今已後,常於此取,勿復疑難。』」佛言:「鸚鵡樂多菓,種田者亦然。爾時鸚鵡,我身是也。爾時田主,舍利弗是。爾時盲父,淨飯王是。爾時盲母,摩耶是也。」
その時、田の持ち主が苗の列を見回っていると、虫や鳥たちが穀物の穂をついばんだ跡を見つけました。彼は怒りと悔しさにかられ、網を張って、ついに鸚鵡を捕まえました。
すると鸚鵡が言いました。「田主さまは、もともと心の優しい方で、惜しみなく物を施してくださっていました。それゆえ、私は安心してお米をいただきに来たのです。どうして今日は網で捕まえるのでしょうか。畑は母のようであり、種は父のようであり、誠実な言葉は子のようです。田主さまは王のように、すべてを守ってくださる存在なのです。」
この言葉を聞いて、田主は喜び、鸚鵡に尋ねました。「お前はこの穀物を取って、いったい誰に与えるのか。」
鸚鵡は答えました。「目の見えない両親がおります。どうかその両親に捧げたく存じます。」
田主は言いました。「今日からずっと、ここで穀物を取るがよい。何も心配することはない。」
仏は言われました。「鸚鵡は多くの果実を喜び、種を蒔く者もまた同じである。その時の鸚鵡こそ、私の前世の姿である。その時の田主こそ、舎利弗である。その時の目の見えない父は浄飯王であり、目の見えない母は摩耶夫人である。」