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無門関 (無門關)


大通智勝

大通智勝

興陽讓和尚。因僧問。大通智勝佛。十劫坐道場。佛法不現前。不得成佛道時如何。讓曰。其問甚諦當。僧云。既是坐道場。為甚麼不得成佛道。讓曰。為伊不成佛。

興陽の譲和尚のもとに、ある僧が問いかけた。「大通智勝仏は、十劫の間、道場に座っておられたが、仏法が現れず、成仏できなかった。その時はどうであったのか。」譲和尚は言った。「その問いは、まことに的確である。」僧が言った。「すでに道場に座っておられたのに、なぜ成仏できなかったのですか。」譲和尚は言った。「彼が成仏しなかったからである。」

無門曰。只許老胡知。不許老胡會。凡夫若知即是聖人。聖人若會即是凡夫。

無門は言う。「ただ、老いたるインド人の師(達磨)だけが『知る』ことを許され、『会する』ことは許されなかった。凡夫がもし『知る』ならば、それはすなわち聖人である。聖人がもし『会する』ならば、それはすなわち凡夫である。」

頌曰。

偈に曰く。

了身何似了心休 了得心兮身不愁
若也身心俱了了 神仙何必更封侯

身を了るは何ぞ心を了り休むるに似ん 心を了り得れば身は愁えず 若し身心俱に了了せば 神仙も何ぞ更に封侯を要せん


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