清稅孤貧
税を清め、孤児や貧者を救済する
曹山和尚。因僧問云。清稅孤貧。乞師賑濟。山云。稅闍梨稅應諾。山曰。青原白家酒。三盞喫了猶道。未沾唇。
曹山和尚のもとへ、ある僧が問いかけた。「清税は独り身で貧しい者です。どうか師匠、お助けください。」 曹山は言った。「税、あなたよ。」 税は「はい」と答えた。 曹山は言った。「青原の白家の酒を、三杯も飲んだのに、まだ唇にも触れていないと言うのか。」
無門曰。清稅輸機。是何心行。曹山具眼深辨來機。然雖如是且道。那裏是稅闍梨喫酒處。
無門は言った。「清税は機を受けて悟りを呈した。これは何という心の働きであろうか。曹山は慧眼を持って、深くその来機を見極めた。しかし、たとえそうであっても、さて言え。どこが税闍梨が酒を飲んだ場所であるのか。」
頌曰。
偈に曰く。
貧似范丹 氣如項羽 活計雖無
敢與鬪富
貧しくは范丹(はんたん)のごとく、気性は項羽(こうう)の強さ。暮らしのための蓄えは何もないが、それでも富を競い合う覚悟はある。