人天眼目序
人天眼目序
予遊方時。所至盡誠。咨扣尊宿五宗綱要。其間件目。往往亦有所未知者。因慨念。既據師位。而綱宗語句。尚不知其名。況旨訣乎。將何以啟迪後昆。剔抉疑膜邪。於是有意於綱要。幾二十年矣。或見於遺編。或得於斷碣。或聞尊宿稱提。或獲老衲垂頌。凡是五宗綱要者。即筆而藏諸。雖成巨軸。第未暇詳定。晚抵天台萬年山寺。始償其志。編次類列。分為五宗。名之曰人天眼目。其辭皆一。依前輩所作。弗敢增損。然是集也。乃從上諸大老利物施為。既非予胸臆之論。俾行於世。有何誚焉。若其執拂柄據師位者。外是則無以辯驗邪正也。有識博聞者。必垂印可。
かつて諸方を巡礼していた頃、行く先々で誠意を尽くし、高僧たちに五宗の要諦を尋ね問うた。その中で、項目ごとに、まだ知らないことも少なくなかった。そこで思った。すでに師の位についているのに、宗綱の言葉すらその名を知らない。ましてやその真意や秘訣をどうして理解できようか。これではどうして後進を導き、疑いの膜を切り開くことができようか。こうして、宗綱の要諦について学ぼうという志を抱いてから、ほぼ二十年が過ぎた。ある時は古い書物に見出し、ある時は断碑から得、ある時は高僧が語るのを聞き、ある時は老僧が垂示する頌を得た。五宗の要諦に関するものはすべて、書き留めて大切に保管した。やがて膨大な巻物となったが、まだ詳しく整理する暇がなかった。後に天台山の萬年山寺に至り、ようやくその志を果たすことができた。編纂し分類し、五宗に分け、『人天眼目』と名付けた。その言葉はすべて先人の著作に依拠し、勝手に加減することはしなかった。この集は、歴代の高僧たちが衆生を利益するために施されたものであり、私個人の考えではない。世に広めることに、何の非難があろうか。もしも払子を執り師位に就く者が、これ以外のもので邪正を弁別しようとするならば、それはできないだろう。識見広く博聞な方々は、必ずやこれを認め、印可してくださるに違いない。
宋淳熙戊申季冬越山晦巖智昭序
宋の淳熙戊申年、冬の終わり。越山の晦巖、智昭が序す。
人天眼目卷之一
人天眼目 巻第一