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  1. 六度集経 (六度集經)
  2. 第一 (第一)
  3. 1 布施度無極章
  4. 8 〔仙歎理家本生〕 (8 〔仙歎理家本生〕)
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六度集経 (六度集經)


(八)

(八)

「昔者菩薩為大理家,名曰仙歎,財富無數。覩佛明典,覺世無常,榮命難保,財非己有,唯有布施功德不朽。令告黎民:『若有貧乏,恣願取之。』如斯數月。時,政寬民富無財乏者。仙歎念曰:『惟當市藥,供護眾疾耳。』即市良藥濟眾生命,慈育普至,恩無不周。累年之惠,德香遠熏,四方病者馳來,首尾歎其弘潤,以德配天。

昔々、菩薩は大富豪となり、名を仙歎と申しました。財宝は数えきれないほどありました。仏の明らかな教えを拝見し、世の中は無常であり、名誉や寿命は保ちがたく、財産は自分のものではないと悟られました。ただ、施しの功徳だけが朽ちないのだと。そこで民に告げられました。「もし貧しく乏しい者がいれば、思いのままに取りなさい。」こうして数か月が過ぎました。当時は政治も寛大で、民は豊かになり、貧しく乏しい者はいませんでした。仙歎はこう思われました。「ただ薬を買い求め、人々の病を守り助けるべきであろう。」そこで良い薬を求めて人々の命を救い、慈しみの育みはすべてに及び、その恵みは行き届かないところがありませんでした。長年にわたる施しの功徳は、香り高く遠くまで薫り、四方から病める人々が駆けつけ、その広大な潤いを称え、その徳は天にも等しいと嘆賞しました。

「財賄都盡身行採寶,去家百餘里,於一水上逢數乘車載重病者,曰:『爾所之乎?』答曰:『之仙歎所,庶全餘命。』仙歎即還,從王貸金五百兩,市藥以療,病者悉瘳。自與商人入海採寶,所獲弘多。還國置舟步行,道乏無水,仙歎得一井水,呼等人汲之,却自取飲。商人覩其所得白珠,光耀絕眾,貪為尤惡,毀聖殘仁,共排仙歎投之于井。菩薩仁德感神動祇,天神接承令不毀傷。

財産もすべてなくなり、自ら宝を採りに行くことになった。家を百数十キロも離れ、ある川のほとりで、何台もの荷車に乗った重い病人たちに出会った。彼が「あなた方はどこへ行くのですか?」と尋ねると、病人たちは「仙歎という人のもとへ行き、わずかでも命を救ってもらおうと思っています」と答えた。すると仙歎はすぐに引き返し、王様から黄金五百両を借りて薬を買い、その病人たちをすっかり治した。その後、自ら商人たちと海へ宝を採りに行き、非常に多くの獲物を得た。国に帰って舟から荷を下ろし、歩いていると、道中で水が尽きてしまった。仙歎は井戸を見つけ、仲間たちに呼びかけて水を汲ませ、自分は後で飲もうとした。商人たちは彼が手に入れた白い宝玉を見て、その光輝が他を圧して素晴らしいことから、貪欲な心で特に悪事を企み、聖なる人を傷つけ、仁の心を壊そうと、共謀して仙歎を井戸に突き落とした。しかし菩薩の仁徳は神々を感動させ、天の神が彼を受け止めて、傷つくことがなかった。

「商人還國,王曰:『仙歎何之?』對曰:『去國即別,不知所之。』曰:『爾乃殺之乎!』曰:『不也。』

商人が国に帰ると、王が尋ねました。「仙歎はどこへ行ったのか?」 商人は答えて言いました。「国を出てすぐに別れましたので、どこへ行ったかは存じません。」 王が言いました。「お前が殺したのではないか?」 商人は答えました。「いいえ、違います。」

「仙歎於井覩空傍穴,尋之而進出彼家井,准七日行得其本國。王曰:『何緣空還乎?』對曰:『不遇。』王靖思曰:『其必有以乎!』召商人問:『爾誠首之即活,欺者死矣。』即皆首之,付獄定罪。仙歎涕泣,馳詣宮門叩頭請罪。王曰:『違政也。』又重請曰:『愚者倒見,未足明責。原其無知也。』王嘉仙歎之仁覆,原商人之凶罪,勅令還物。商人僉曰:『仙歎不奉佛者,豈有斯仁乎?』各擇名寶以還之矣。仙歎各受其半,商人叩頭曰:『蒙祐命全,願盡納焉。』於斯受之,以還王金,又大布施。王逮臣民,相率受戒,子孝臣忠,天神榮衛,國豐民康,四境服德,靡不稱善。」

仙人は嘆き、井戸のそばの穴を見て空しいと思ったが、そこをたどり進んでいくと、あの家の井戸に出た。七日間歩き続け、ついに自分の国に帰り着いた。

王が言った。「なぜ空手で帰ってきたのか。」 仙人は答えた。「宝に巡り会えませんでした。」 王は静かに考え、「きっと何か理由があるに違いない」と思った。商人たちを呼び出して言った。「正直に白状すれば命は助ける。偽れば死罪だ。」 商人たちは皆、白状したので、牢獄に入れられ、罪が定められようとしていた。

仙人の嘆きは涙を流し、急いで宮殿の門のところまで行き、平伏して罪を謝った。 王が言った。「それは国の法に背くことだ。」 仙人は重ねて願った。「愚か者は見方が逆であり、それをとがめるのは十分ではありません。彼らの無知をお許しください。」 王は仙人の慈愛の広さを称え、商人たちの重い罪を許し、宝物を返すよう命じた。

商人たちは皆口をそろえて言った。「仙人がもし仏を敬っていなかったなら、このような慈愛の心を持つことができたでしょうか。」 それぞれが有名な宝を選んで、仙人に返した。 仙人はそれぞれの半分を受け取った。商人たちは額を地面につけて言った。「おかげで命を全うできました。どうかすべてをお受け取りください。」 そこで仙人はそれを受け取り、王の金を返し、さらに大きく施しを行った。

王は家臣や民たちとともに、次々と戒めを受け、子は孝行、臣は忠義となり、天神が守り栄え、国は豊かで民は安らか、四方の国々はその徳に服し、善を称えないものはなかった。

佛言:「時仙歎者,是我身也。菩薩慈惠度無極行布施如是。」

仏は言われた。「その時に仙人が感嘆したのは、わたしのことなのだ。菩薩の慈しみと恵みは限りがなく、このように布施の行を実践するのである。」


7 〔國王本生〕
9 〔普施商主本生〕

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