治噎法
喉詰まりの対処法
「復次,舍利弗!若阿練比丘用心大急、數息太麁、眠臥單薄,因外風寒、因動脾管、脾、腎等脈,諸筋起風、逆氣胸塞、節節流水停住胸中,因成激血氣發頭痛、背滿諸筋攣縮,當疾治之。
また、舎利弗よ、もし修行僧が心を急き立てすぎ、呼吸の数え方が荒すぎ、寝具が薄すぎるために、外の風寒に当たり、脾臓の管が動き、脾臓や腎臓などの脈に影響し、諸筋に風が起こり、気が逆流して胸が詰まり、節々の水が胸に溜まる。それによって血の気が激しくなり、頭痛や背中の張り、諸筋のけいれんが起こるならば、速やかに治療すべきである。
「治之法者,先服肥膩世間羙藥,然後仰眠,數息令定,想阿耨達池其水盈滿,滿一由旬,底有金沙、四寶、金輪,生黃金華大如車輪。花中有四寶——獸頭象鼻出水、師子口出水、馬口出水、牛口出水——繞池七匝,阿耨達龍王七寶宮殿在四獸頭間。
治療の法としては、まず滋養豊かな世の良薬を服用し、その後仰向けに寝て、呼吸を整えて心を落ち着かせます。阿耨達池を思い浮かべ、その水が満ちあふれ、一由旬に満ちている様子を想い描きます。池の底には金沙があり、四つの宝と金輪があり、車輪ほどの大きさの黄金の華が咲いています。花の中には四つの宝があり、獣の頭から象の鼻のように水が湧き出し、獅子の口から水が湧き出し、馬の口から水が湧き出し、牛の口から水が湧き出しています。それらが池を七周りし、阿耨達龍王の七宝の宮殿が四つの獣の頭の間にあります。
「龍王頂上如意珠中,龍王力故生一千五百雜色蓮華、青蓮花五百,尊者賓頭盧等五百阿羅漢各坐其上,日暮則合、晝時則開,有七寶蓋在比丘上、有七寶床在蓮華下。五百金色蓮花,淳陀婆等五百沙彌各坐其上,日暮則合、日晝則開,有七寶蓋在沙彌上、有七寶床在蓮華下。五百紅蓮花,尊者優波難陀、和須蜜多等大阿羅漢,或言是大菩薩眷屬五百,各坐其上,日暮則合、日晝則開,有七寶蓋在比丘上、有七寶床在蓮花下,有七寶高臺長八千丈從下方出。
龍王の頂にある如意宝珠の中から、龍王の力によって、千五百の色とりどりの蓮華が生じました。青い蓮華が五百あり、尊者賓頭盧など五百人の阿羅漢がそれぞれその上に坐っています。日が暮れると花は閉じ、昼になると開きます。比丘たちの上には七宝の蓋があり、蓮華の下には七宝の床があります。
金色の蓮華が五百あり、淳陀婆など五百人の沙弥がそれぞれその上に坐っています。日が暮れると花は閉じ、昼になると開きます。沙弥たちの上には七宝の蓋があり、蓮華の下には七宝の床があります。
赤い蓮華が五百あり、尊者優波難陀や和須蜜多などの大阿羅漢、あるいは大菩薩の眷属である五百人がそれぞれその上に坐っています。日が暮れると花は閉じ、昼になると開きます。比丘たちの上には七宝の蓋があり、蓮華の下には七宝の床があります。また、七宝でできた高台が、長さ八千丈で、下方から現れています。
「當阿耨達龍王宮前有五百童子在其臺上,身真金色,第一童子名曰闍婆、第二童子名曰善財,第五百童子名灌頂力。
阿耨達龍王の宮殿の前には、五百人の童子が高台の上にいて、その体は真の金色に輝いています。第一の童子の名は闍婆、第二の童子の名は善財、第五百の童子の名は灌頂力といいます。
「王若欲治噎病者,先念尊者賓頭盧等一千五百人——如上所說——令了了見已,尊者賓頭盧當將是闍婆童子取阿耨達龍王所服白色菴婆陀藥(菴婆陀藥者,味如甘蔗,形似藕根,味亦有似石蜜者)。服此藥已,噎病得差,四大調和,眼即明淨。
王がもし噎病を治したいと願われるならば、まず尊者賓頭盧など一千五百人のことを念じなさい——先に述べた通りに——はっきりと見えるようになったならば、尊者賓頭盧が闍婆童子を連れて、阿耨達龍王が服用した白色の菴婆陀薬(菴婆陀薬とは、味はサトウキビのようで、形は蓮根に似ており、味には黒砂糖のようなものもある)を取ってくるでしょう。この薬を服用すれば、噎病は癒え、四大が調和し、目はすぐに明るく澄むでしょう。
「若發大乘心者,闍婆善財等五百童子為說大乘法,因是得見跋陀婆羅等十六賢士,亦見賢劫彌勒等千菩薩。因發阿耨多羅三藐三菩提心、具六波羅蜜;發聲聞心者,尊者賓頭盧為說四念處法乃至八聖道分,經九十日得阿羅漢道。」
もし大乗の心を起こすならば、闍婆善財など五百の童子に大乗の教えを説き聞かせ、それによって跋陀婆羅など十六人の賢士に会い、また賢劫の弥勒など千人の菩薩にも出会うことができる。それにより阿耨多羅三藐三菩提の心を起こし、六波羅蜜を具える。もし声聞の心を起こすならば、尊者賓頭盧が四念処の法から八聖道分までを説き、九十日の間に阿羅漢の道を得ることができる。
告舍利弗:「汝好受持此治噎法,慎莫忘失。」
舎利弗よ、この「むせを治す法」をよく受け持ち、大切に忘れないようにしなさい。
時舍利弗及阿難等聞佛所說,歡喜奉行。
その時、舎利弗と阿難らは仏の説かれたことを聞き、喜んでお教えに従って実践した。