護摩品第八
護摩品 第八
爾時佛告虛空藏菩薩言:「若諸有情欲得剎帝利位,持白麻仁、粳米、小豆、酥密、乳酪行護摩者,其國王甚大歡喜,讓與帝位。后妃王子亦復如是。若見曼拏羅如意珠王,速蠲淨除阿鼻業報四重五逆、誹謗正法一切惡業,一切劇苦悉皆除滅,更不重五逆惡趣身,常居勝位,八萬四千執金剛夜叉、十地金剛陀羅尼菩薩、六十八千持明神仙晝夜守護,常為伴侶。若命終之後,必生勝妙金剛手大悉地宮,即為真言大持明仙,十六菩薩以為兄弟。」
その時、仏は虚空蔵菩薩に告げられた。「もし諸々の有情が、王族の地位を得ようと望み、白ごま、粳米、小豆、酥、蜜、乳酪を用いて護摩の行を修めるならば、その国の王は大いに喜び、その者に王位を譲るであろう。后妃や王子についても同様である。また、曼荼羅の如意珠王を観ずるならば、速やかに阿鼻地獄の業報、四重の罪、五逆の罪、正法を誹謗するあらゆる悪業を清め除き、一切の激しい苦しみもすべて消滅させる。さらに、五逆の罪による悪趣の身を再び受けることはなく、常に優れた地位に留まる。八万四千の執金剛夜叉、十地の金剛陀羅尼の菩薩、六十八千の持明の神仙が昼夜守護し、常にその者の同伴者となるであろう。もし命終の後には、必ず勝れた妙なる金剛手の大悉地宮に生まれ、すなわち真言の大持明仙となり、十六の菩薩を兄弟とするであろう。」
爾時如來說護摩印曰:「即以左手頭指大母指相縛,直伸中指無名指向掌作拳,以印當胸,右手頭指中指大母指拍珠,以一切如來金剛摩尼身大灌頂印言即聲誦呪作護摩法,一切事業皆令成就。則是三部諸尊極祕無上密印及祕密明。我今即為一切有情廣宣說之,汝虛空藏受持是法流通世間,普令利益末世有情。」
その時、如来は護摩の印を説かれた。「すなわち、左手の人差し指と親指を結び、中指と薬指をまっすぐ伸ばして掌の方に拳を作り、その印を胸の前に置く。右手の人差し指、中指、親指で数珠を弾き、一切如来の金剛摩尼身の大灌頂の印と言、すなわち声に出して呪を唱えながら護摩の法を行う。すべての事業が成就するであろう。これは三部の諸尊が最も秘めたる無上の密印および秘密の明である。私は今、すべての有情のために広くこれを説き明かす。汝、虚空蔵よ、この法を受け持って世間に流通させ、末世の有情に広く利益を施しなさい。」
爾時虛空藏菩薩摩訶薩受誠實語:「願垂加持。」佛言:「善哉善哉!如汝所願,守護正法莫令失墜。」
その時、虚空蔵菩薩摩訶薩は誠実な言葉を受け、「どうか加持を垂れてください」と願われた。仏は言われた、「善きかな、善きかな。汝の願いの通り、正法を守り、失われたり衰えたりすることがないようにせよ。」
爾時虛空藏菩薩、金剛手菩薩、觀自在菩薩等而說偈言:
その時、虚空蔵菩薩、金剛手菩薩、観自在菩薩たちが、次のように偈(ことば)を唱えました。
「善哉善哉大調御! 雨寶利益諸有情。
善哉善哉大丈夫! 演說祕密利生類。
善哉善哉大日輪! 照耀黑暗得光明。
善哉善哉大師子! 噉食一切諸惡魔。
唯願大日遍照尊, 開示悟入般若法,
我等歸依遍智者, 證得佛果利群生。」
善哉善哉、大いなる調御者よ。 宝の雨を降らせ、あらゆる生きとし生けるものを益したまう。
善哉善哉、大いなる丈夫よ。 秘密の教えを説き、眾生を利益したまう。
善哉善哉、大いなる日輪よ。 暗闇を照らし、光明を得させたまう。
善哉善哉、大いなる獅子よ。 すべての悪魔を食い尽くしたまう。
願わくは、大日遍照の尊よ、 般若の法を開示し、悟りへと導きたまえ。
われらは遍知者のもとに帰依し、 仏果を証得して、眾生を利益せん。