△通釋經題
経題の通釈
夫如來果體,其體本然,何假密因?菩薩道用,其用無作,孰資萬行?無因無作,無修無證,無了不了,大小名相,一切不立,此真首楞嚴究竟堅固者也。特以眾生如來,隱於藏心,非密因不顯;眾生菩薩,淪於七趣,非萬行不修。覺皇於是示之以大法,使不迷於小道,而默得乎無外之體;喻之以佛頂,使不滯於相見,而妙極乎無上之致。指如來密因,使明本妙之心,知三世諸佛,皆依此為初因;明修證了義,使悟究竟之法,知一切聖人,皆依此而證果。乃至具足菩薩清淨萬行,一切事法,無不究竟,至於實相,堅固不壞,故名大佛頂如來密因修證了義諸菩薩萬行。首楞嚴經,始於徵心辯見,終於破陰褫魔,無非健相分別事也。
如来の果体、その本体はもとより自然であり、何ぞ密因を借りんや?菩薩の道用、その作用は無作であり、誰が万行を資けんや?因なく作なく、修なく証なく、了もなく不了もなく、大小の名相、一切立てず、これこそ真の首楞厳、究竟堅固なるものなり。
ただ衆生の如来は、蔵心に隠れ、密因なくしては顕れず。衆生の菩薩は、七趣に沈み、万行なくしては修まらず。覚皇(仏)はここに大法を示し、小道に迷わずして、無外の体を黙して得させんとす。仏頂を喩えて、相見に滞らずして、無上の致を妙に極めしめんとす。如来の密因を指し、本妙の心を明らかにし、三世の諸仏が皆これに依って初因と為すを知らしむ。修証了義を明らかにし、究竟の法を悟らしめ、一切の聖人が皆これに依って証果と為すを知らしむ。さらに菩薩の清浄なる万行を具足し、一切の事法、究竟に至らずといふことなく、実相に至り、堅固にして壊れず。故に大仏頂如来密因修証了義諸菩薩万行と名づく。
首楞厳経は、心を徴し見を弁ずるに始まり、陰を破り魔を褫(うば)うに終わる。これ皆健相分別の事に非ざるはなし。
天如曰:梵語首楞嚴,乃大定之總名也。此翻一切事究竟堅固。古師云:未修此定,一切事法宛爾差殊,為法所縛。既得此定時,山河大地、明暗色空,一切當處寂滅,即是常住心性,故云究竟堅固。