大藏聖教法寶標目序偈庭一
大蔵聖教法宝標目序偈一
元清源居士王古撰
歸命正徧知 如來妙法藏 十方大菩薩
三尊真聖眾 我今於法寶 願作勝妙緣
若以一毛端 測量太空界 如說須彌頂
是諸天住處 如指海波中 大魚龍窟宅
廣大殊勝處 非一言可盡 然其所標顯
舉要非妄謬 憫彼不遇者 望涯而自絕
常時對寶所 終身空手過
暫能一經目 即植菩提根
清信樂法人 未暇徧披閱
崐山取片玊 滄溟採如意 隨其所欲見
發凾即有得 多聞博覽人
已知龍藏者 溫故檢忘誤 釋然得本明
除彼大闡提 有是種種益
海墨書一義 九旬而演妙 云何以片言
而欲顯法要 如來在定時
五百阿羅漢 各各說所解 而皆非佛意
各順正理故 可依而無罪 我今所譔述
率稽古德語 非我妄臆說 是故應信受
智者悟筏喻 不著文字相
見月而忘指 入海譏筭沙
方便有多門 豈以一廢百 種種皆佛事
全來彰妙用 以此勝功德
願常在佛會 一音所演法 歷耳永不忘
如海受大雨 亦如水傳器 持以利眾生
如法界無盡
正しく遍く知る如来に帰依し、妙なる法蔵に帰依し、十方の大菩薩に帰依します。 三尊と真実の聖なる衆に帰依します。私は今、法の宝に対して、勝れた妙なる縁となることを願います。
たとえ一本の毛の先で、広大な虚空の世界を測ろうとも、須弥山の頂きについて語られるように、 それは諸天の住処であり、海の波の中の指先のように、大魚や龍の窟宅です。 広大で殊勝な場所は、一言では尽くせません。しかし、その標し示すところは、 要点を挙げても妄りや誤りではありません。それに出会わない者を憐れみ、 岸辺を望んで自ら絶望する者を思います。
(西域に経を求め、身を捨てて法のために尽くした。末法には安逸と怠惰があり、巻物を広げようとしない者もいる。) 常に宝の場所に向かいながら、一生を空しく手ぶらで過ごすこともあります。
(まだ経典を読まない者も利益を得る。) 一時でも経典に目を通せば、すぐに菩提の根を植えることができます。 清らかな信心を持ち、法を喜ぶ人でも、まだ全てを読み通す暇がなくとも、 崑崙山から一片の玉を取り、大海から如意宝珠を採るように、それぞれが見たいと思うところに従い、
(まだ経典を全て読んでいない者も利益を得る。) 函を開ければすぐに得るところがあります。多くの教えを聞き、広く学ぶ人、
(すでに経典を全て読み通した者も利益を得る。) すでに龍蔵を知っている者は、古きを温めて忘れ誤りを確かめ、明らかに本来の意味を得ることができます。 大いなる闡提を除いて、このような種々の利益があります。
海の墨で一つの義を書き、九十日かけて妙なることを説くのに、どうして片言隻句で、 法の要を顕わそうとするでしょうか。如来が禅定に入られた時、 五百人の阿羅漢が、それぞれ自分の理解を説きましたが、皆、仏の意ではありませんでした。 それぞれが正しい理に従っているので、依って罪はありません。私が今撰述するものは、 おおむね古徳の言葉を調べたもので、私の妄りな臆説ではありません。ですから信じて受け入れるべきです。
(広大さを挙げて簡略さを難じる。) 智者は筏の譬えを悟り、文字の相に執着しません。
(相を離れ、筌を忘れる難しさ。) 月を見て指を忘れ、海に入って砂を数えることを嘲笑します。 方便には多くの門があり、どうして一つを以て百を廃することができるでしょうか。種々のものは皆、仏の事業です。
(方便に妨げはないという答え。) 全てが来て妙用を顕わし、この勝れた功徳によって、 常に仏の会に在ることを願います。一つの音声によって説かれた法は、 耳に留まれば永遠に忘れず、大海が大雨を受けるように、また水が器を伝うように、 衆生を利するために持ち続け、法界の尽きることなきように。