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  1. 長阿含経 (長阿含經)
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  4. 六転輪聖王修行経 (6 轉輪聖王修行經)
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長阿含経 (長阿含經)


(六)佛說長阿含第二分轉輪聖王修行經第二

(六)仏が説く長阿含第二分転輪聖王修行経第二

如是我聞:

私はこのように聞きました。

一時,佛在摩羅醯搜人間遊行,與千二百五十比丘漸至摩樓國。

ある時、お釈迦さまはマーラシサの地を巡り歩き、千二百五十人の比丘たちとともに次第にマーロー国へと向かわれました。

爾時,世尊告諸比丘:「汝等當自熾燃,熾燃於法,勿他熾燃;當自歸依,歸依於法,勿他歸依。云何比丘當自熾燃,熾燃於法,勿他熾燃?當自歸依,歸依於法,勿他歸依?於是,比丘內身身觀,精勤無懈,憶念不忘,除世貪憂;外身身觀、內外身身觀,精勤無懈,識念不忘,除世貪憂。受、意、法觀,亦復如是,是為比丘自熾燃,熾燃於法,不他熾燃;自歸依,歸依於法,不他歸依。

その時、世尊は比丘たちに告げられました。「比丘たちよ、あなたがたは自らを燃やしなさい。法によって燃えなさい。他に燃やさせてはなりません。自らに帰依しなさい。法に帰依しなさい。他に帰依してはなりません。

比丘たちよ、どうすれば自らを燃やし、法によって燃え、他に燃やさせず、自らに帰依し、法に帰依し、他に帰依しないことになるのでしょうか。

比丘たちよ、このようにします。身体を内側から観察し、怠ることなく精進し、心に留めて忘れず、世の貪りと憂いを取り除きます。身体を外側から観察し、身体を内と外の両方から観察し、怠ることなく精進し、心に留めて忘れず、世の貪りと憂いを取り除きます。感受、心、そして法についての観察も、同じように行います。

これが、比丘が自らを燃やし、法によって燃え、他に燃やさず、自らに帰依し、法に帰依し、他に帰依しないということです。」

「如是行者,魔不能嬈,功德日增,所以者何?乃往過去久遠世時,有王名堅固念,剎利水澆頭種,為轉輪聖王,領四天下。時,王自在以法治化,人中殊特,七寶具足,一者金輪寶,二者白象寶,三者紺馬寶,四者神珠寶,五者玉女寶,六者居士寶,七者主兵寶。千子具足,勇健雄猛,能伏怨敵,不用兵杖,自然太平。堅固念王久治世已,時,金輪寶即於虛空忽離本處,時,典輪者速往白王:『大王!當知今者輪寶離於本處。』時,堅固王聞已念言:『我曾於先宿耆舊所聞,若轉輪聖王輪寶移者,王壽未幾。我今已受人中福樂,宜更方便受天福樂,當立太子領四天下,別封一邑與下髮師,命下鬚髮,服三法衣,出家修道。』

このように修行する者は、魔が妨げることはできず、功徳は日々に増していく。なぜならば、遠い過去の世に、堅固念という王がいた。彼は剎帝利の水を頭に注ぐ種族に生まれ、転輪聖王として四天下を治めていた。その時、王は自在に法をもって国を治め、人々の中で特に優れ、七つの宝を備えていた。第一に金輪宝、第二に白象宝、第三に紺馬宝、第四に神珠宝、第五に玉女宝、第六に居士宝、第七に主兵宝である。千人の王子もそろい、勇ましく雄々しく、敵を打ち伏せることができ、武器を用いることもなく、自然と天下は太平であった。

堅固念王が長く世を治めた後、ある時、金輪宝が虚空に浮かび上がり、突然本来の場所から離れた。その時、輪宝を管理する者が急いで王に報告した。「大王、お知らせいたします。今、輪宝が本来の場所から離れました。」堅固念王はこれを聞き、こう考えた。「私は以前、年老いた賢者から聞いたことがある。もし転輪聖王の輪宝が動くならば、王の寿命はあまり長くないと。私はすでに人間界の福楽を受けてきた。今こそ、さらに天界の福楽を受けるべき時である。太子に四天下の統治を任せ、一つの邑を剃髪の師に与え、自らは髪と髭を剃り落とし、三法衣を身にまとい、出家して道を修めよう。」

「時,堅固念王即命太子而告之曰:『卿為知不?吾曾從先宿耆舊所聞,若轉輪聖王金輪離本處者,王壽未幾。吾今已受人中福樂,當更方便遷受天福,今欲剃除鬚髮,服三法衣,出家為道,以四天下委付於汝,宜自勉力,存恤民物。』是時,太子受王教已,時,堅固念王即剃除鬚髮,服三法衣,出家修道。

その時、堅固念王はすぐに太子を呼び寄せて告げました。

「お前は知っているか。私は昔から年長者たちから聞いてきたことだが、転輪聖王の金輪が本来の場所から離れると、王の寿命はあまり長くないという。私は今まで人間界の福と楽しみを受けてきたが、今こそさらに天界の福を受けようと思う。今、髪と髭を剃り、三つの法衣をまとって出家し、修行の道に入ろう。この四天下をそなたに任せる。どうか自ら努め、民を思いやり、万物を大切にするように」

こうして太子が王の教えを受け取ると、堅固念王はすぐに髪と髭を剃り、三つの法衣をまとって出家し、修行の道に入りました。

「時,王出家過七日已,彼金輪寶忽然不現,其典輪者往白王言:『大王!當知今者輪寶忽然不現。』時王不悅,即往詣堅固念王所,到已白王:『父王!當知今者輪寶忽然不現。』時,堅固念王報其子曰:『汝勿懷憂以為不悅,此金輪寶者非汝父產,汝但勤行聖王正法,行正法已,於十五日月滿時,沐浴香湯,婇女圍遶,昇正法殿上,金輪神寶自然當現,輪有千輻,光色具足,天匠所造,非世所有。』

その時、王が出家して七日が過ぎた頃、あの金輪宝は忽然と姿を消しました。輪宝を管理する者が王のもとに参り、こう申し上げました。『大王、どうかご承知ください。今、輪宝が忽然と姿を消しました』と。

王は不愉快に思い、すぐに堅固念王のもとへ赴き、到着するとこう申し上げました。『父王、どうかご承知ください。今、輪宝が忽然と姿を消しました』と。

すると、堅固念王は息子に答えました。『お前は心配して不愉快になることはない。この金輪宝は、お前の父の所有物ではないのだから。お前はただ、聖王の正しい法を熱心に実践しなさい。正しい法を実践したならば、十五日の満月の夜、香湯で沐浴し、侍女たちに囲まれて正法殿に昇った時、金輪神宝は自然と現れるだろう。その輪には千本の輻があり、光と色を備え、天の工匠が作り出したもので、この世のものではないのだ』と。

「子白父王:『轉輪聖王正法云何?當云何行?』王告子曰:『當依於法,立法具法,恭敬尊重,觀察於法,以法為首,守護正法;又當以法誨諸婇女,又當以法護視教誡諸王子、大臣、群寮、百官及諸人民、沙門、婆羅門,下至禽獸,皆當護視。』

子は父王に尋ねました。「転輪聖王の正しい法とはどのようなものでしょうか。どう実践すればよいのでしょう?」

王は子に告げました。「法に依り、法を立て法を整え、法を敬い重んじ、法を観察し、法を第一とし、正しい法を守りなさい。また、法をもって侍女たちを教え導き、法をもって王子や大臣、諸官、百官、そして民衆、沙門、バラモン、さらには鳥獣に至るまで、すべてを慈しみ教え諭しなさい。」

「又告子曰:『又汝土境所有沙門、婆羅門履行清真,功德具足,精進不懈,去離憍慢,忍辱仁愛,閑獨自修,獨自止息,獨到涅槃,自除貪欲,化彼除貪;自除瞋恚,化彼除瞋;自除愚癡,化彼除癡。於染不染,於惡不惡,於愚不愚,可著不著,可住不住,可居不居。身行質直,口言質直,意念質直;身行清淨,口言清淨,意念清淨,正念清淨,仁慧無厭,衣食知足,持鉢乞食,以福眾生。有如是人者,汝當數詣,隨時諮問,凡所修行,何善何惡?云何為犯?云何非犯?何者可親?何者不可親?何者可作?何者不可作?施行何法,長夜受樂?汝諮問已,以意觀察,宜行則行,宜捨則捨。國有孤老,當拯給之;貧窮困劣,有來取者,慎勿違逆。國有舊法,汝勿改易,此是轉輪聖王所修行法,汝當奉行。』」

また、お告げになりました。 『また、あなたの国のすべての沙門や婆羅門で、行いが清らかで真実であり、功徳を備え、精進して怠らず、驕りや慢心を離れ、忍辱と慈愛を持ち、静かに独りで修行し、独りで心を静め、独りで涅槃に至り、自ら貪欲を除き、他者にも貪欲を除くよう導き、自ら瞋恚を除き、他者にも瞋恚を除くよう導き、自ら愚癡を除き、他者にも愚癡を除くよう導く者。染まるところに染まらず、悪しきところに悪しまず、愚かなるところに愚かならず、執着すべきでないものに執着せず、留まるべきでないところに留まらず、住むべきでないところに住まない。身の行いは質直、口の言葉は質直、心の思いは質直。身の行いは清浄、口の言葉は清浄、心の思いは清浄、正しい念いは清浄、慈しみと智慧に飽き足らず、衣食は足ることを知り、鉢を持って托鉢し、その福をもって衆生を利益する。このような人々がいるならば、あなたはたびたび訪ね、時を選んで尋ねなさい。すべての修行について、何が善で何が悪か?何が戒律違反で、何が違反でないか?誰に親しむべきで、誰に親しむべきでないか?何をなすべきで、何をなすべきでないか?どのような行いを実践すれば、長き夜に安楽を受けることができるか?あなたは尋ね終えたら、自らの心で観察し、行うべきなら行い、捨てるべきなら捨てなさい。国に孤老があれば、救い助けなさい。貧しく困窮している者が求めて来たなら、慎んで拒んではならない。国に古くからの法があれば、あなたはそれを改変してはならない。これは転輪聖王の修行された法である。あなたはこれを奉じ行いなさい。』

佛告諸比丘:「時,轉輪聖王受父教已,如說修行,後於十五日月滿時,沐浴香湯,昇高殿上,婇女圍遶,自然輪寶忽然在前,輪有千輻,光色具足,天匠所造,非世所有,真金所成,輪徑丈四。時,轉輪王默自念言:『我曾從先宿耆舊所聞,若剎利王水澆頭種,以十五日月滿時,沐浴香湯,昇寶殿上,婇女圍遶,自然金輪忽現在前,輪有千輻,光色具足,天匠所造,非世所有,真金所成,輪徑丈四,是則名為轉輪聖王。今此輪現,將無是耶?今我寧可試此輪寶。』

お釈迦様は比丘たちにおっしゃいました。「その時、転輪聖王は父の教えを受け、言われた通りに修行を積みました。その後、十五日の満月の夜、香湯で身を清め、高い殿閣に昇り、侍女たちに囲まれていると、自然と輪宝が忽然と目の前に現れました。その輪には千本の輻があり、光と色は完璧に備わり、天の工匠が作り、この世のものではなく、純金でできており、直径は一丈四尺でした。その時、転輪聖王は心の中でこう思いました。『私はかつて古老の先人たちから聞いたことがある。もし剎利王(王族)が、十五日の満月の夜に香湯で身を清め、宝殿に昇り、侍女たちに囲まれている時に、自然と金の輪が忽然と目の前に現れ、千本の輻があり、光と色は完璧に備わり、天の工匠が作り、この世のものではなく、純金でできており、直径が一丈四尺であるならば、それは転輪聖王と呼ばれる。今、この輪が現れたのは、まさにそれではないだろうか?今、私はこの輪宝を試してみよう。』

「時,轉輪王即召四兵,向金輪寶偏露右臂,右膝著地,復以右手摩捫金輪,語言:『汝向東方,如法而轉,勿違常則。』輪即東轉。時,王即將四兵隨從其後,金輪寶前有四神導,輪所住處,王即止駕。爾時,東方諸小國王見大王至,以金鉢盛銀粟,銀鉢盛金粟,來趣王所,拜首白言:『善來,大王!今此東方土地豐樂,人民熾盛,志性仁和,慈孝忠順,唯願聖王於此治正,我等當給使左右,承受所當。』時,轉輪大王語小王言:『止!止!諸賢!汝等則為供養我已,但當以正法治,勿使偏枉,無令國內有非法行,此即名曰我之所治。』

時に、転輪王は直ちに四兵を召集し、金輪宝の方に向かって右肩を露わにし、右膝を地につけ、さらに右手で金輪を撫でながら言った。「汝、東方に向かって、法に従って転じよ。常の則りに背くことなかれ。」すると輪は即座に東へと転じた。

時に、王は四兵を率いてその後を従い、金輪宝の前には四神が導き、輪が止まる所に王もまた車駕を停めた。その時、東方の諸々の小国の王たちは大王の到来を見て、金の鉢に銀の粟を盛り、銀の鉢に金の粟を盛り、王のもとへと急ぎ来たり、頭を下げて申し上げた。「ようこそ、大王。この東方の土地は豊かで楽しく、人民は繁栄し、心は仁愛に満ち、慈孝と忠順に厚くあります。どうか聖王よ、ここを治めてください。我等は左右に仕え、なすべきことをお受けいたします。」

時に、転輪大王は小国の王たちに言われた。「止まれ、止まれ、諸賢よ。汝らは既に我を供養したことになる。ただ正しい法をもって治めよ。偏りや不正を起こすことなく、国内に非行のないようにせよ。これこそが、我の治世と名づける所以である。」

「時,諸小王聞此教已,即從大王巡行諸國,至東海表,次行南方、西方、北方,隨輪所至,其諸國王各獻國土,亦如東方諸小國比。時,轉輪王既隨金輪,周行四海,以道開化,安慰民庶,已還本國。時,金輪寶在宮門上虛空中住,時,轉輪王踊躍而言:『此金輪寶真為我瑞,我今真為轉輪聖王,是為金輪寶成就。』

その時、諸国の王たちはこの教えを聞き、大王に従って各国を巡行し、東海の果てに至り、次に南方、西方、北方へと進み、輪の至るところに従い、各国の王たちはそれぞれ国土を献上し、東方の諸小国と同じようにした。時に、転輪聖王は金輪に従って四海を巡行し、道をもって民を教化し、安らかに慰め、すでに本国へと戻った。その時、金輪宝は宮門の上、虚空中に留まった。時に、転輪聖王は喜び躍って言った:『この金輪宝はまさに我が瑞兆である。我は今、真の転輪聖王となった。これが金輪宝の成就である。』

「其王久治世已,時,金輪寶即於虛空忽離本處,其典輪者速往白王:『大王!當知今者輪寶離於本處。』時,王聞已即自念言:『我曾於先宿耆舊所聞,若轉輪聖王輪寶移者,王壽未幾。我今已受人中福樂,宜更方便受天福樂,當立太子領四天下,別封一邑與下髮師,令下鬚髮,服三法衣,出家修道。』

その王は長く世を治めた後、ある時、金輪宝が虚空にありて突然本来の場所から離れました。輪宝を管理する者は急いで王のもとへ行き、こう申し上げました。「大王、今、輪宝が本来の場所から離れたことをお知らせいたします。」王はこれを聞くと、自らこう考えました。「私はかつて先代の古老から聞いたことがある。もし転輪聖王の輪宝が動くならば、その王の寿命はあまり長くないと。私はすでに人間界の福楽を受けてきた。今こそさらに天界の福楽を受けるべき時だ。太子を立てて四天下を治めさせ、別に一つの邑を剃髪の師に与え、髭と髪を剃らせ、三法衣を着せて、出家して道を修めさせよう。」

「時,王即命太子而告之曰:『卿為知不?吾曾從先宿耆舊所聞,若轉輪聖王金輪寶離本處者,王壽未幾。吾今已受人中福樂,當設方便遷受天樂,今欲剃除鬚髮,服三法衣,出家修道,以四天下委付於汝,宜自勉力,存恤民物。』爾時,太子受王教已,王即剃除鬚髮,服三法衣,出家修道。時,王出家過七日已,其金輪寶忽然不現,典金輪者往白王言:『大王!當知今者輪寶忽然不現。』時王聞已,不以為憂,亦復不往問父王意。時,彼父王忽然命終。

その時、王はすぐに太子を呼び寄せ、こう告げました。「そなたは知っているか。私はかつて先代の長老たちから聞いたことがある。もし転輪聖王の金輪宝が本来の場所から離れるならば、王の寿命はあまり長くないと。私は今や人間としての福楽を味わい尽くした。今こそ手立てを講じて天界の楽しみへと移る時だ。これから髪やひげを剃り落とし、三つの法衣をまとって出家し、修行に励もうと思う。この四天下はそなたに任せる。どうか自ら努め、民を慈しみ、万物を大切にするように。」

そうして太子が王の教えを受け入れると、王はすぐに髪やひげを剃り落とし、三つの法衣をまとって出家し、修行の道に入りました。

王が出家して七日が過ぎたとき、その金輪宝は忽然と姿を消しました。金輪宝を管理する者が王のもとに駆けつけ、こう申し上げました。「大王、お聞きください。今、輪宝が忽然と見えなくなりました。」

それを聞いた王は、少しも憂いとせず、また父王の意向を確かめようともしませんでした。すると、その父王は突然、命を終えることとなったのです。

「自此以前,六轉輪王皆展轉相承,以正法治,唯此一王自用治國,不承舊法,其政不平,天下怨訴,國土損減,人民凋落。時,有一婆羅門大臣往白王言:『大王!當知今者國土損減,人民凋落,轉不如常。王今國內多有知識,聰慧博達,明於古今,備知先王治政之法,何不命集問其所知,彼自當答?』時,王即召群臣,問其先王治政之道。時,諸智臣具以事答,王聞其言,即行舊政,以法護世,而由不能拯濟孤老,施及下窮。

それ以前の六人の転輪王は、みな互いに正法をもって治世を受け継いできました。しかし、この王だけが独自のやり方で国を治め、古くからの法に従わなかったため、政治は公平を欠き、国中に不満が広がり、国土は衰退し、人々は疲弊していきました。

その時、一人のバラモンの大臣が王のもとへ行き、こう申し上げました。「大王よ、今や国土は衰退し、民は疲弊し、以前とは比べものにならぬほどに落ちぶれております。王の国内には、多くの知識人がおり、聡明で博識、古今に通じ、先王の治世の法をよく知っております。どうか彼らを集めてお尋ねになれば、彼らは自ずと答えるでしょう。」

そこで王はすぐに臣下たちを呼び集め、先王の治世の道について尋ねました。すると、賢明な臣下たちは詳しく事柄を答えました。王はその言葉を聞き、すぐに古くからの政治を行い、法をもって世を守りました。しかし、それでもなお、孤児や老人を救い、貧しい者に施しを及ぼすことはできませんでした。

「時,國人民轉至貧困,遂相侵奪,盜賊滋甚,伺察所得,將詣王所白言:『此人為賊,願王治之。』王即問言:『汝實為賊耶?』答曰:『實爾!我貧窮飢餓,不能自存,故為賊耳。』時,王即出庫物以供給之,而告之曰:『汝以此物供養父母,并恤親族,自今已後,勿復為賊。』餘人轉聞有作賊者,王給財寶,於是復行劫盜他物,復為伺察所得,將詣王所白言:『此人為賊,願王治之。』王復問言:『汝實為賊耶?』答曰:『實爾!我貧窮飢餓,不能自存,故為賊耳。』時,王復出庫財以供給之,復告之曰:『汝以此物供養父母,并恤親族,自今已後,勿復為賊。』

その頃、国の民は次第に貧しくなり、互いに奪い合うようになり、盗賊が大いに増えました。役人が盗人を見つけて捕らえ、王のもとに連れて行き、こう言いました。「この者は盗人です。どうか王様、お裁きください。」

王は尋ねました。「お前は本当に盗みを働いたのか?」

彼は答えました。「はい、その通りです。私は貧しくて飢えており、生きていくことができませんでした。だから盗みをしたのです。」

すると王は、すぐに倉庫の物資を出して彼に与え、こう告げました。「この物で父母を養い、親族を助けなさい。これからは二度と盗みを働いてはならない。」

他の者たちは、盗みを働く者に王が財宝を与えたという話を聞き、また他人の物を奪いました。再び役人に見つかり、捕らえられて王のもとに連れて行かれ、こう言われました。「この者は盗人です。どうか王様、お裁きください。」

王は再び尋ねました。「お前は本当に盗みを働いたのか?」

彼は答えました。「はい、その通りです。私は貧しくて飢えており、生きていくことができませんでした。だから盗みをしたのです。」

すると王は、再び倉庫の財宝を出して彼に与え、こう告げました。「この物で父母を養い、親族を助けなさい。これからは二度と盗みを働いてはならない。」

「復有人聞有作賊者,王給財寶,於是復行劫盜他物,復為伺察所得,將詣王所白言:『此人為賊,願王治之。』王復問言:『汝實為賊耶?』答曰:『實爾!我貧窮飢餓,不能自存,故為賊耳。』時王念言:『先為賊者,吾見貧窮,給其財寶,謂當止息,而餘人聞,轉更相効,盜賊日滋,如是無已,我今寧可杻械其人,令於街巷,然後載之出城,刑於曠野,以誡後人耶!』

また、ある人が聞きました。盗みを働く者がいると。王が財宝を与えたと。そこでまた、彼は他人の物を奪いに行き、再び見張りに捕まり、王のところへ連れて行かれ、こう言われました。『この者は盗人です。どうか王様、お裁きを。』王はまた尋ねました。『お前は本当に盗人なのか?』彼は答えました。『はい、そうです。私は貧しくて飢え、生きていくことができませんでした。だから盗みを働いたのです。』その時、王は考えました。『以前の盗人には、貧しさを見て財宝を与えた。それでやめるだろうと思ったのに、他の者がそれを聞いて、かえって真似をするようになり、盗人は日に日に増え、このように止むことがない。今、私はむしろこの者に枷をはめ、街中を引き回し、それから車に乗せて城外へ連れ出し、野原で刑に処し、後の人々への戒めとするべきではないか!』

「時,王即勅左右:『使收繫之,聲鼓唱令,遍諸街巷,訖已載之出城,刑於曠野。』國人盡知彼為賊者,王所收繫,令於街巷,刑之曠野。時,人展轉自相謂言:『我等設為賊者,亦當如是,與彼無異。』於是,國人為自防護,遂造兵杖、刀劍、弓矢,迭相殘害,攻劫掠奪。自此王來始有貧窮,有貧窮已始有劫盜,有劫盜已始有兵杖,有兵杖已始有殺害,有殺害已則顏色憔悴,壽命短促。時,人正壽四萬歲,其後轉少,壽二萬歲,然其眾生有壽、有夭、有苦、有樂。彼有苦者,便生邪婬、貪取之心,多設方便,圖謀他物。是時,眾生貧窮劫盜,兵杖殺害,轉轉滋甚,人命轉減,壽一萬歲。

時に、王はすぐに側近に命じた。「あの者を捕らえて縛り、太鼓を鳴らして告げ知らせ、街中の路地裏に至るまで触れ回れ。終わったら城の外に連れ出し、野原で刑に処せよ。」と。国中の者は皆、あの者が盗賊であり、王によって捕らえられ、街中で触れ回られた後、野原で処刑されることを知った。その時、人々は口々に言い合った。「もし我々が盗賊であったなら、同じように、あの者と変わらない扱いを受けるだろう。」そこで、国中の人々は自らを守るため、武器や刀剣、弓矢を作り、互いに傷つけ合い、襲撃し略奪するようになった。これより、この国に貧しさが生まれ、貧しさが生まれたために盗みが始まり、盗みが始まったために武器が作られ、武器が作られたために殺害が起こり、殺害が起こったために人々の顔色は衰え、寿命は短くなった。当時、人々の本来の寿命は四万歳であったが、その後次第に減り、二万歳となった。しかし、その衆生には長寿もあれば夭折もあり、苦しみもあれば楽しみもあった。苦しみを抱える者は、邪な欲望や貪欲な心を生じ、様々な手立てを講じて他人の物を謀るようになった。こうして、衆生の間で貧困と盗み、武器による殺害がますます広がり、人の命は次第に減り、寿命は一万歳となった。

「一萬歲時,眾生復相劫盜,為伺察所得,將詣王所白言:『此人為賊,願王治之。』王問言:『汝實作賊耶?』答曰:『我不作!』便於眾中故作妄語。時,彼眾生以貧窮故便行劫盜,以劫盜故便有刀兵,以刀兵故便有殺害,以殺害故便有貪取、邪婬,以貪取、邪婬故便有妄語,有妄語故其壽轉減,至于千歲;千歲之時,便有口三惡行始出于世,一者兩舌,二者惡口,三者綺語,此三惡業展轉熾盛,人壽稍減至五百歲;五百歲時,眾生復有三惡行起,一者非法婬,二者非法貪,三者邪見,此三惡業展轉熾盛,人壽稍減,三百、二百,我今時人,乃至百歲,少出多減。

一萬歳の時代になると、人々は互いに盗みを働くようになりました。見張りに見つかって王のもとに連れて行かれ、こう言われます。『この者は泥棒です。どうか王様、お裁きを。』王が尋ねます。『本当に盗みを働いたのか?』すると、『いいえ、していません』と答えるのです。大勢の前で、わざと嘘をつくのです。その時代の人々は貧しさゆえに盗みを働き、盗みゆえに武器が生まれ、武器ゆえに殺害が生まれ、殺害ゆえに貪りや邪な性行為が生まれ、貪りや邪な性行為ゆえに嘘が生まれました。嘘が生まれたことで、寿命は次第に短くなり、千歳にまで減りました。

千歳の時代になると、口による三つの悪い行いが世に現れ始めました。一つは両舌(仲違いさせる言葉)、二つ目は悪口(乱暴な言葉)、三つ目は綺語(無意味な飾り言葉)です。この三つの悪業がますます盛んになり、人の寿命は次第に減り、五百歳になりました。

五百歳の時代になると、人々にさらに三つの悪い行いが起こりました。一つは法に背いた性行為、二つ目は法に背いた貪り、三つ目は邪見(誤った見解)です。この三つの悪業がますます盛んになり、人の寿命は次第に減り、三百歳、二百歳となり、今の私たちの時代では、百歳にまでなり、多くが早く亡くなり、長生きする者は少なくなりました。

「如是展轉,為惡不已,其壽稍減,當至十歲,十歲時人,女生五月便行嫁。是時世間酥油、石蜜、黑石蜜,諸甘美味不復聞名,粳粮、禾稻變成草莠,繒、絹、錦、綾、劫貝、白㲲,今世名服,時悉不現,織麤毛縷以為上衣。是時,此地多生荊棘,蚊、虻、蠅、虱、蛇、蚖、蜂、蛆,毒蟲眾多,金、銀、琉璃、珠璣、名寶,盡沒於地,遂有瓦石砂礫出於地上。

このように悪が繰り返され、止むことがなく、寿命は次第に減り、ついに十歳に至る。十歳の時、人は生まれて五か月で嫁に行く。その時、世の中には酥油、石蜜、黒石蜜、諸々の甘美な味はもはや聞かれず、粳米、禾稲は草や雑草に変わる。繒、絹、錦、綾、劫貝、白㲲など、今の世で名高い衣服は、その時にはすべて現れず、粗い毛糸を織って上衣とする。その時、この地には多くの荊棘が生え、蚊、虻、蠅、虱、蛇、蚖、蜂、蛆、毒蟲が多く群がる。金、銀、瑠璃、珠璣、名宝はすべて地中に没し、代わって瓦石や砂礫が地上に現れる。

「當於爾時,眾生之類永不復聞十善之名,但有十惡充滿世間。是時,乃無善法之名,其人何由得修善行?是時,眾生能為極惡,不孝父母,不敬師長,不忠不義,返逆無道者便得尊敬。如今能修善行,孝養父母,敬順師長,忠信懷義,順道修行者便得尊敬。爾時,眾生多修十惡,多墮惡道,眾生相見,常欲相殺,猶如獵師見於群鹿。時,此土地多有溝坑,溪㵎深谷,土曠人希,行來恐懼。爾時,當有刀兵劫起,手執草木,皆成戈鉾,於七日中,展轉相害。

その時、人々は二度と十善の名を聞くことがなくなり、ただ十悪だけが世に満ちるでしょう。その時には、善法という名すらなく、どうして人々が善行を修めることができましょうか。その時、人々は極めて悪いことを行い、親孝行せず、師長を敬わず、忠義を尽くさず、道理に逆らう者が尊敬されるようになります。今、善行を修め、親を養い、師長を敬い、忠信と義を心に抱き、道理に従って修行する者が尊敬されるのとは逆です。その時、人々は多く十悪を修め、多く悪道に堕ち、人々が互いに会えば、常に殺し合おうとします。まるで猟師が群れをなす鹿を見るかのように。その時、この土地には多くの溝や穴、深い谷があり、土地は広く人々は少なく、行き来するにも恐れを抱くでしょう。その時、刀兵の劫が起こり、手に取る草木さえもが武器となり、七日間のうちに、互いに傷つけ合うことになるのです。

「時,有智者遠逃叢林,依倚坑坎,於七日中懷怖畏心,發慈善言:『汝不害我,我不害汝。』食草木子以存性命,過七日已,從山林出。時有存者,得共相見,歡喜慶賀言:『汝不死耶?汝不死耶?』猶如父母唯有一子,久別相見,歡喜無量。彼人如是各懷歡喜,迭相慶賀,然後推問其家,其家親屬死亡者眾,復於七日中悲泣號咷,啼哭相向。過七日已,復於七日中共相慶賀,娛樂歡喜,尋自念言:『吾等積惡彌廣,故遭此難,親族死亡,家屬覆沒,今者宜當少共修善,宜修何善?當不殺生。』

その時、賢い者は遠く森へ逃げ込み、穴や崖に身を寄せ、七日間、恐れおののきながらも慈悲の心を起こしてこう言いました。「あなたが私を害さないなら、私もあなたを害しません」。草木の実を食べて命をつなぎ、七日が過ぎると、山林から出てきました。生き残った者たちは互いに顔を合わせ、「あなたは死ななかったのか! あなたは死ななかったのか!」と、喜び祝い合いました。それはちょうど、たった一人の子が長く別れた後に再会した父母のように、限りない歓喜に満ちたものでした。

彼らはそれぞれ喜びを抱き、互いに祝い合った後、それぞれの家の様子を尋ね合いました。すると、家の親族の多くが亡くなっていることがわかり、再び七日間、悲しみのあまり泣き叫び、互いに嘆き合いました。七日が過ぎると、また七日間、共に喜び祝い、楽しみ歓喜しました。そして彼らはこう考えました。「我々は悪を積み重ねてきたからこそ、このような難に遭い、親族が死に、家族が失われたのだ。今こそ、少しでも善を修めるべきだ。どのような善を修めようか? まずは殺生をしないことだ」。

「爾時,眾生盡懷慈心,不相殘害,於是眾生色壽轉增,其十歲者壽二十歲。二十時人復作是念:『我等由少修善行,不相殘害故,壽命延長至二十歲,今者寧可更增少善,當修何善?已不殺生,當不竊盜。』已修不盜,則壽命延長至四十歲。四十時人復作是念:『我等由少修善,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當不邪婬。』於是,其人盡不邪婬,壽命延長至八十歲。

その時、人々は皆、慈しみの心を抱き、互いに傷つけ合うことがなくなりました。すると、人々の寿命は次第に延びていき、十歳だった者は二十歳まで生きるようになりました。

二十歳まで生きるようになった人々は、再びこう考えました。 「私たちは少しずつ善い行いを積み、互いに傷つけ合わなかったおかげで、寿命が二十歳まで延びた。今こそ、もう少し善い行いを増やそう。どんな善い行いをすればよいだろうか。すでに殺生はやめた。次は盗みをしないようにしよう。」

盗みをしない行いを実践すると、寿命は四十歳まで延びました。

四十歳まで生きるようになった人々は、再びこう考えました。 「私たちは少しずつ善い行いを積んだおかげで、寿命が延びた。今こそ、もう少し善い行いを増やそう。どんな善い行いをすればよいだろうか。邪な性行為を慎もう。」

こうして、人々は皆、邪な性行為を慎むようになり、寿命は八十歳まで延びました。

「八十歲人復作是念:『我等由少修善,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當不妄語。』於是,其人盡不妄語,壽命延長至百六十。百六十時人復作是念:『我等由少修善,壽命延長,我今寧可更增小善,何善可修?當不兩舌。』於是,其人盡不兩舌,壽命延長至三百二十歲。三百二十歲時人復作是念:『我等由少修善故,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當不惡口。』於是,其人盡不惡口,壽命延長至六百四十。

八十歳の人はまたこう考えました。「私たちは少し善いことを行ったおかげで、寿命が延びた。今、もう少し善いことを増やそう。どんな善い行いをすればよいだろうか。うそをつかないことだ。」そこで、その人は一切うそをつかなくなり、寿命は百六十歳まで延びました。

百六十歳の時、人々はまた考えました。「私たちは少し善いことを行ったおかげで、寿命が延びた。今、もう少し善いことを増やそう。どんな善い行いをすればよいだろうか。二枚舌を使わないことだ。」そこで、その人は一切二枚舌を使わなくなり、寿命は三百二十歳まで延びました。

三百二十歳の時、人々はまた考えました。「私たちは少し善いことを行ったおかげで、寿命が延びた。今、もう少し善いことを増やそう。どんな善い行いをすればよいだろうか。悪口を言わないことだ。」そこで、その人は一切悪口を言わなくなり、寿命は六百四十歳まで延びました。

「六百四十時人復作是念:『我等由修善故,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當不綺語。』於是,其人盡不綺語,壽命延長至二千歲。二千歲時人復作是念:『我等由修善故,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當不慳貪。』於是,其人盡不慳貪而行布施,壽命延長至五千歲。五千歲時人復作是念:『我等由修善故,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當不嫉妬,慈心修善。』於是,其人盡不嫉妬,慈心修善,壽命延長至於萬歲。

六百四十歳の時、人々はまたこう考えました。『私たちは善い行いを積んだおかげで、寿命が延びた。今こそ、もう少し善い行いを増やそう。どんな善いことができるだろうか。うそや無駄話をしないことだ』。そこで、人々は皆、うそや無駄話をやめ、寿命は二千歳まで延びました。

二千歳の時、人々はまたこう考えました。『私たちは善い行いを積んだおかげで、寿命が延びた。今こそ、もう少し善い行いを増やそう。どんな善いことができるだろうか。物惜しみをしないことだ』。そこで、人々は皆、物惜しみをせずに施しを行い、寿命は五千歳まで延びました。

五千歳の時、人々はまたこう考えました。『私たちは善い行いを積んだおかげで、寿命が延びた。今こそ、もう少し善い行いを増やそう。どんな善いことができるだろうか。ねたみを捨て、慈しみの心で善い行いをすることだ』。そこで、人々は皆、ねたみを捨て、慈しみの心で善い行いをし、寿命は一万歳まで延びました。

「萬歲時人復作是念:『我等由修善故,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當行正見,不生顛倒。』於是,其人盡行正見,不起顛倒,壽命延長至二萬歲。二萬歲時人復作是念:『我等由修善故,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當滅三不善法,一者非法婬,二者非法貪,三者邪見。』於是,其人盡滅三不善法,壽命延長至四萬歲。四萬歲時人復作是念:『我等由修善故,壽命延長,今者寧可更增少善,何善可修?當孝養父母,敬事師長。』於是,其人即孝養父母,敬事師長,壽命延長至八萬歲。

万歳の時、人々はまたこのように考えました。『私たちは善を修めたおかげで寿命が延びた。今、さらに少しでも善を増やすことはできないだろうか。どのような善を修めるべきか。正しい見解を行い、誤った考えを起こさないことだ。』そこで、人々はことごとく正しい見解を行い、誤った考えを起こさず、寿命は二万歳まで延びました。

二万歳の時、人々はまたこのように考えました。『私たちは善を修めたおかげで寿命が延びた。今、さらに少しでも善を増やすことはできないだろうか。どのような善を修めるべきか。三つの不善の法を滅ぼすことだ。一つは正しくない淫らな行い、二つは正しくない貪り、三つは邪な見解である。』そこで、人々はことごとく三つの不善の法を滅ぼし、寿命は四万歳まで延びました。

四万歳の時、人々はまたこのように考えました。『私たちは善を修めたおかげで寿命が延びた。今、さらに少しでも善を増やすことはできないだろうか。どのような善を修めるべきか。父母を孝養し、師長を敬い仕えることだ。』そこで、人々はただちに父母を孝養し、師長を敬い仕え、寿命は八万歳まで延びました。

「八萬歲時人,女年五百歲始出行嫁。時,人當有九種病,一者寒,二者熱,三者飢,四者渴,五者大便,六者小便,七者欲,八者饕餮,九者老。時,此大地坦然平整,無有溝坑、丘墟、荊棘,亦無蚊、虻、蛇、蚖、毒蟲,瓦石、沙礫變成琉璃,人民熾盛,五穀平賤,豐樂無極。是時,當起八萬大城,村城隣比,雞鳴相聞。當於爾時,有佛出世,名為彌勒如來、至真、等正覺,十號具足,如今如來十號具足,彼於諸天、釋、梵、魔、若魔、天、諸沙門、婆羅門、諸天、世人中,自身作證,亦如我今於諸天、釋、梵、魔、若魔、天、沙門、婆羅門、諸天、世人中,自身作證。彼當說法,初言亦善,中下亦善,義味具足,淨修梵行,如我今日說法,上中下言,皆悉真正,義味具足,梵行清淨。彼眾弟子有無數千萬,如我今日弟子數百。彼時,人民稱其弟子號曰慈子,如我弟子號曰釋子。

八万歳の時、人々は女性が五百歳になって初めて嫁に行きます。その時、人には九つの病があるでしょう。一つは寒さ、二つは熱さ、三つは飢え、四つは渇き、五つは大便、六つは小便、七つは欲、八つは貪食、九つは老いです。

その時、この大地は平らに整い、溝や穴、丘や荒地、茨はなく、蚊や虻、蛇や蜥蜴、毒虫もいません。瓦や石、砂利は瑠璃に変わります。人々は栄え、五穀は安く豊かで、楽しみに限りがありません。

その時、八万の大城が起こり、村と城は隣り合い、鶏の鳴き声が互いに聞こえます。その時、仏が世に出て、弥勒如来・至真・等正覚と名乗り、十の称号を備えています。今の如来が十号を備えているように。彼は諸天、帝釈天、梵天、魔、あるいは魔天、諸々の沙門、婆羅門、諸天、世人の中で自ら証を得ます。私が今、諸天、帝釈天、梵天、魔、あるいは魔天、沙門、婆羅門、諸天、世人の中で自ら証を得ているように。

彼は法を説き、初めの言葉も善く、中も下も善く、義味を備え、梵行を清く修めます。私が今日、法を説く上中下の言葉がすべて真実で、義味を備え、梵行が清浄であるように。彼の弟子の数は無数千万、私の今日の弟子が数百であるように。その時、人々は彼の弟子を慈子と称します。私の弟子が釈子と称されるように。

「彼時,有王名曰儴伽,剎利水澆頭種轉輪聖王,典四天下,以正法治,莫不靡伏,七寶具足,一金輪寶、二白象寶、三紺馬寶、四神珠寶,五玉女寶、六居士寶、七主兵寶。王有千子,勇猛雄烈,能却外敵,四方敬順,不加兵杖,自然太平。爾時,聖王建大寶幢,圍十六尋,上高千尋,千種雜色嚴飾其幢;幢有百觚,觚有百枝,寶縷織成,眾寶間廁。於是,聖王壞此幢已,以施沙門、婆羅門、國中貧者,然後剃除鬚髮,服三法衣,出家修道,修無上行,於現法中自身作證,生死已盡,梵行已立,所作已辦,不受後有。」

その時、儴伽という名の王がおりました。彼は剎帝利の水灌頂の種族に属する転輪聖王であり、四天下を統治し、正しい法をもって治め、服従しない者はありませんでした。七つの宝がすべて揃っていました。一に金輪宝、二に白象宝、三に紺馬宝、四に神珠宝、五に玉女宝、六に居士宝、七に主兵宝です。

王には千人の息子がおり、勇猛で雄々しく、外敵を退けることができました。四方の国々は敬い従い、兵杖を用いることなく、自然と太平の世が訪れました。

その時、聖王は大きな宝幢を建てました。周囲は十六尋、高さは千尋あり、千種類のさまざまな色でその幢を飾り立てました。幢には百の角があり、それぞれの角には百の枝があり、宝の糸で織られ、多くの宝石がちりばめられていました。

そこで聖王はこの幢を壊し、沙門や婆羅門、国中の貧しい者たちに施し与えました。その後、髪とひげを剃り落とし、三つの法衣を身にまとい、出家して道を修めました。無上の行いを修め、現世において自ら証を得て、生死は尽き、清らかな行いは確立し、なすべきことは成し遂げられ、再び生を受けることはなくなりました。

佛告諸比丘:「汝等當勤修善行,以修善行,則壽命延長,顏色增益,安隱快樂,財寶豐饒,威力具足,猶如諸王順行轉輪聖王舊法,則壽命延長,顏色增益,安隱快樂,財寶豐饒,威力具足。比丘亦如是,當修善法,壽命延長,顏色增益,安隱快樂,財寶豐饒,威力具足。

仏陀は比丘たちに告げました。「あなたがたは善い行いを努めて実践しなさい。善い行いを実践すれば、寿命は延び、容姿は美しくなり、心安らかに楽しく過ごせ、財宝は豊かになり、威厳も備わるでしょう。ちょうど諸王が転輪聖王の古い法に従って行動すれば、寿命が延び、容姿が美しくなり、心安らかに楽しく過ごせ、財宝が豊かになり、威厳も備わるのと同じです。比丘たちも同じです。善い法を実践すれば、寿命は延び、容姿は美しくなり、心安らかに楽しく過ごせ、財宝は豊かになり、威厳も備わるのです。」

「云何比丘壽命延長?如是比丘修習欲定,精勤不懈,滅行成就,以修神足;修精進定、意定、思惟定,精勤不懈,滅行成就,以修神足,是為壽命延長。何謂比丘顏色增益?於是比丘戒律具足,成就威儀,見有小罪,生大怖畏,等學諸戒,周滿備悉,是為比丘顏色增益。何謂比丘安隱快樂?於是比丘斷除婬欲,去不善法,有覺、有觀,離生喜、樂,行第一禪;除滅覺、觀,內信歡悅,撿心專一,無覺、無觀,定生喜、樂,行第二禪;捨喜守護,專心不亂,自知身樂,賢聖所求,護念、樂行,行第三禪;捨滅苦樂,先除憂喜,不苦不樂,護念清淨,行第四禪,是為比丘安隱快樂。

比丘が寿命を延ばすとはどういうことでしょうか。このような比丘は、欲の定めを修習し、精進して怠ることなく、煩悩を滅する行いを成就させ、神通力を修めるのです。精進の定め、心の定め、思惟の定めを修め、精進して怠らず、煩悩を滅する行いを成就させ、神通力を修める。これが寿命を延ばすことです。

比丘が容色を増すとはどういうことでしょうか。このような比丘は戒律を具足し、威儀を成就させ、小さな罪過を見ても大きな畏怖の心を生じ、すべての戒めを平等に学び、完全に備えているのです。これが比丘が容色を増すことです。

比丘が安らかで楽しいとはどういうことでしょうか。このような比丘は淫欲を断ち切り、不善の法を去り、覚りと観察があり、離れて生じる喜びと楽しみを得て、第一禅を行じます。覚りと観察を除き滅ぼし、内に信じる心で歓悦し、心を一つに収め、覚りも観察もなく、定から生じる喜びと楽しみを得て、第二禅を行じます。喜びを捨てて守り護り、心を一つに乱さず、自ら身の楽しみを知り、聖者が求める護念と楽行を行い、第三禅を行じます。苦楽を捨て滅ぼし、先に憂いと喜びを除き、苦でも楽でもなく、護念が清浄である第四禅を行じます。これが比丘が安らかで楽しいことです。

「何謂比丘財寶豐饒?於是比丘修習慈心,遍滿一方,餘方亦爾,周遍廣普,無二無量,除眾結恨,心無嫉惡,靜默慈柔,以自娛樂,悲、喜、捨心亦復如是,是為比丘財寶豐饒。何謂比丘威力具足?於是比丘如實知苦聖諦,習、盡、道諦亦如實知,是為比丘威力具足。」

比丘の財宝が豊かであるとはどういうことか。ここに比丘は、慈しみの心を修め、一方に満ちわたらせ、他の方角も同様に、広く普遍的に、偏りなく限りなく、一切の怨みを除き、心に嫉み悪意なく、静かで柔和な慈しみをもって自らを楽しませる。悲しみの心、喜びの心、捨てる心についてもまた同様である。これが比丘の財宝が豊かであるということである。

比丘の威力が具わっているとはどういうことか。ここに比丘は、苦の聖なる真理をありのままに知り、苦の原因、苦の滅尽、苦に至る道の真理もまたありのままに知る。これが比丘の威力が具わっているということである。

佛告比丘:「我今遍觀諸有力者無過魔力,然漏盡比丘力能勝彼。」爾時,諸比丘聞佛所說,歡喜奉行。

仏は比丘たちに告げられた:「今、私はあらゆる力ある者を見渡すが、魔力に勝るものはない。しかし、漏尽した比丘の力は、それに打ち勝つことができるのだ。」

その時、比丘たちは仏の説かれた言葉を聞き、歓喜して教えを奉じた。

佛說長阿含經卷第六

仏説長阿含経 第六巻


5 小緣經
7 弊宿經

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