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法句経 (法句經)


雙要品法句經第九二十有二章

双要品 法句経 第九 二十二章

雙要品者,兩兩相明,善惡有對,舉義不單。

良いことと悪いことは、対になってはっきりと示されます。一つの意味だけを取り上げるのではなく、二つを並べて明らかにするのです。

心為法本, 心尊心使, 中心念惡, 即言即行,
罪苦自追, 車轢于轍; 心為法本, 心尊心使,
中心念善, 即言即行, 福樂自追, 如影隨形。
隨亂意行, 拘愚入冥, 自大無法, 何解善言?
隨正意行, 開解清明, 不為妬嫉, 敏達善言。
慍於怨者, 未甞無怨; 不慍自除, 是道可宗。
不好責彼, 務自省身, 如有知此, 永滅無患。
行見身淨, 不攝諸根, 飲食不節, 慢墮怯弱,
為邪所制, 如風靡草; 觀身不淨, 能攝諸根,
食知節度, 常樂精進, 不為邪動, 如風大山。
不吐毒態, 欲心馳騁, 未能自調, 不應法衣;
能吐毒態, 戒意安靜, 降心已調, 此應法衣。
以真為偽、 以偽為真, 是為邪計, 不得真利;
知真為真、 見偽知偽, 是為正計, 必得真利。
蓋屋不密, 天雨則漏, 意不惟行, 淫泆為穿;
蓋屋善密, 雨則不漏, 攝意惟行, 淫泆不生。
鄙夫染人, 如近臭物, 漸迷習非, 不覺成惡;
賢夫染人, 如近香熏, 進智習善, 行成潔芳。
造憂後憂, 行惡兩憂, 彼憂惟懼, 見罪心懅;
造喜後喜, 行善兩喜, 彼喜惟歡, 見福心安;
今悔後悔, 為惡兩悔, 厥為自殃, 受罪熱惱;
今歡後歡, 為善兩歡, 厥為自祐, 受福悅豫。
巧言多求, 放蕩無戒, 懷婬怒癡, 不惟止觀,
聚如群牛, 非佛弟子; 時言少求, 行道如法,
除婬怒癡, 覺正意解, 見對不起, 是佛弟子。

心が法の根本です。心が尊く、心が導きます。 心のなかで悪を思えば、その言葉も行いも悪となり、 罪と苦しみが自然とついてきます。車輪が轍(わだち)をたどるように。

心が法の根本です。心が尊く、心が導きます。 心のなかで善を思えば、その言葉も行いも善となり、 福と楽しみが自然とついてきます。影が形に従うように。

乱れた心に従って行けば、愚かさにとらわれ暗闇に入り、 自らを偉いとして法を無視するなら、どうして善き言葉を理解できるでしょう。 正しい心に従って行けば、理解は開け清らかになり、 妬み嫉みに染まらず、すばやく善き言葉に通じます。

怨みを抱く人に怒りを向ければ、怨みが消えることはありません。 怒りを手放せば自然と怨みは除かれ、これこそ従うべき道です。 他人を責めることを好まず、ひたすらわが身を省みること。 これを知る人には、永遠に悩みが滅び、憂いがなくなります。

身は清らかだと見て、諸々の感覚を制御せず、 飲食の節度もなく、怠慢で柔弱、邪気に支配されるなら、 風になびく草のように倒れてしまいます。 身は清らかでないと見て、諸々の感覚をよく制御し、 飲食に節度を知り、常に精進を楽しみ、邪気に動かされないなら、 風に向かう大山のように揺るぎません。

毒を吐き出さず、欲望の心が駆け巡り、 自らを調えることができないなら、法の衣をまとうべきではありません。 毒を吐き出し、戒の心が安らかに静まり、 心を鎮めてすでに調えられたなら、この人は法の衣にふさわしい。

真を偽とし、偽を真とする、これは邪な考えであり、 真の利益は得られません。 真を真と知り、偽を偽と見る、これは正しい考えであり、 必ず真の利益を得ます。

屋根を葺いても隙間があれば、雨が漏れます。 心に正しい行いがなければ、淫らな心が隙間から入ります。 屋根をよく葺けば、雨は漏れません。 心を制御して正しく行えば、淫らな心は生じません。

低い人は人を汚します。臭いものに近づくように、 しだいに迷い悪に習い、気づかぬうちに悪となってしまいます。 賢い人は人を清めます。香りに薫るように、 知恵を進め善に習い、行いは清らかでかぐわしくなります。

憂いを生み、後にまた憂い、悪を行えば二つの憂い。 その憂いはただ恐れであり、罪を見て心はおののきます。 喜びを生み、後にまた喜び、善を行えば二つの喜び。 その喜びはただ歓びであり、福を見て心は安らぎます。

今悔い、後に悔い、悪を行えば二つの悔い。 それは自ら招いた災いであり、罪を受けて熱き悩みに苦しみます。 今喜び、後に喜び、善を行えば二つの喜び。 それは自ら招いた幸いであり、福を受けて喜びに満たされます。

巧みな言葉で多くを求め、放逸で戒なく、 淫欲と怒りと愚かさを抱き、止観を思わないなら、 群れる牛のように集まるだけで、仏の弟子ではありません。 時に語り少なく求め、道を行い法のごとくにし、 淫欲と怒りと愚かさを除き、正しい心の解きを得て、 対するものに起こさないなら、これが仏の弟子です。


8 言語品
10 放逸品

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