大乘大集地藏十輪經卷第四
大乗大集地蔵十輪経 巻第四
三藏法師玄奘奉 詔譯
三蔵法師玄奘奉詔訳
無依行品第三之二
無依行品 第三 之二
爾時,地藏菩薩摩訶薩復白佛言:「大德世尊!頗有佛土,五濁惡世空無佛時,其中眾生,煩惱熾盛,習諸惡行,愚癡佷戾,難可化不?謂剎帝利旃荼羅、宰官旃荼羅、居士旃荼羅、長者旃荼羅、沙門旃荼羅、婆羅門旃荼羅,如是等人,善根微少,無有信心,諂曲愚癡,懷聰明慢,不見、不畏後世苦果,離善知識,乃至趣向無間地獄。如是等人為財利故,與諸破戒惡行苾芻,相助共為、非法朋黨,皆定趣向無間地獄。若有是處,我當住彼,以佛世尊如來法王利益安樂一切有情無上微妙甘露法味,方便化導,令得受行,拔濟如是剎帝利旃荼羅,乃至婆羅門旃荼羅,令不趣向無間地獄。」
その時、地蔵菩薩摩訶薩が再び仏に申し上げました。「大徳なる世尊よ。五濁の悪世で仏のいない時、その世界の衆生が煩悩に焼かれ、悪行に慣れ、愚かで強情で、教え導くことが難しいというような仏土はありますでしょうか。すなわち、王族の屠者、役人の屠者、居士の屠者、長者の屠者、沙門の屠者、バラモンの屠者といった人々です。彼らは善根が乏しく、信心がなく、へつらい曲がり、愚かでありながら、自分は賢いという慢心を抱き、後世の苦しみの報いを見ようともせず、恐れようともしません。善知識から離れ、無間地獄へと向かっています。このような人々は、利益のために、戒律を破り悪行をなす比丘たちと組んで、共に非道な仲間をつくり、皆、無間地獄へと進んでいます。
もしそのような場所があるならば、私はそこに留まり、仏世尊、如来、法王が一切の生きとし生けるものを利益し安楽にする、無上の微妙な甘露の法の味わいをもって、巧みに導き、教えを受け入れ実践させ、そのような王族の屠者からバラモンの屠者に至るまでを救い、無間地獄へ向かわせないようにいたしましょう。」
爾時,佛告地藏菩薩摩訶薩言:「善男子!於未來世,此佛土中有諸眾生,煩惱熾盛,習諸惡行,愚癡佷戾,難可化導,謂剎帝利旃荼羅、宰官旃荼羅、居士旃荼羅、長者旃荼羅、沙門旃荼羅、婆羅門旃荼羅。如是等人,善根微少,無有信心,諂曲愚癡,懷聰明慢;離善知識、言無真實,不能隨順善知識語;常行誹謗、毀呰、罵詈於諸正法;猶豫倒見,不見、不畏、後世苦果;常樂習近諸惡律儀,好行殺生乃至邪見,欺誑世間,自他俱損。是剎帝利旃荼羅,乃至婆羅門旃荼羅,壞亂我法,於我法中而得出家,毀破禁戒,樂營俗業。彼剎帝利乃至婆羅門等,恭敬供養,貪利求財,有言無行,傳書送印,通信往來,商賈販易,好習外典,種殖營農,藏貯寶物,守護園宅,妻妾男女;習行符印、呪術、使鬼、占相吉凶,合和湯藥療病求財,以自活命;貪著飲食、衣服、寶飾;勤營俗務毀犯尸羅,行諸惡法貝音狗行;實非沙門自稱沙門,實非梵行自稱梵行。彼剎帝利旃荼羅乃至婆羅門旃荼羅,愛樂親近、恭敬、供養、聽受言教。此破戒者,於剎帝利旃荼羅乃至婆羅門旃荼羅,亦樂親近、恭敬、供養、聽受言教。若見有人於我法中,得出家已,具戒、富德、精進修行、學無學行乃至證得最後極果。彼剎帝利旃荼羅乃至婆羅門旃荼羅,反生憎嫉,不樂親近、恭敬、供養、聽受言教。
その時、仏は地蔵菩薩マハーサットヴァに告げられた。「よき男子よ、未来世において、この仏国土の中に、さまざまな衆生がいる。彼らは煩悩が盛んで、悪行に親しみ、愚かで頑なであり、教え導くことが難しい。すなわち、クシャトリヤの旃荼羅(せんだら)、官職にある者の旃荼羅、在家の信者の旃荼羅、長者の旃荼羅、沙門の旃荼羅、バラモンの旃荼羅である。このような人々は、善根がわずかで、信心がなく、へつらい愚かであり、自己の賢さを誇る慢心を抱いている。彼らは善知識から離れ、言葉に真実がなく、善知識の言葉に従うことができない。常に誹謗し、ののしり、罵り、正しい教えを疑い、邪な見解を抱き、後世の苦しみの報いを見ようともせず、恐れもしない。常に悪い戒律や行いに親しみ、殺生から邪見に至るまでを好み、世間を欺き、自他ともに損なう。
これらのクシャトリヤの旃荼羅、乃至バラモンの旃荼羅は、わたしの教えを乱し、わたしの教えの中で出家しながら、戒律を破り、世俗の業を好む。彼らクシャトリヤ乃至バラモンなどは、彼ら破戒の者を敬い供養し、利益や財物を貪り求め、言葉ばかりで行いが伴わず、書状を伝え印を送り、手紙をやり取りし、商売や交易を行い、世俗の書物を好み、農耕に励み、宝を蓄え、屋敷や庭を守り、妻や妾や子を持つ。彼らは呪符や呪術、鬼を使うこと、吉凶の占い、薬を調合して病気を治し金を得ることなどで自らの生計を立てる。また、飲食や衣服、宝飾品に執着し、世俗の務めに励んで戒律を破り、悪行を行い、犬のような行いをする。実際には沙門でないのに自ら沙門と称し、実際には梵行でないのに自ら梵行と称する。
そのクシャトリヤの旃荼羅乃至バラモンの旃荼羅は、そのような破戒者を愛し、親しみ、敬い、供養し、その言葉を聞いて従う。また、この破戒者たちも、クシャトリヤの旃荼羅乃至バラモンの旃荼羅に親しみ、敬い、供養し、その言葉を聞いて従うことを好む。
もし、わたしの教えの中で出家して、戒律を具え、豊かな徳を持ち、精進修行し、有学・無学の道を歩み、ついには最後の最高の果報を証得する人を見たなら、そのクシャトリヤの旃荼羅乃至バラモンの旃荼羅は、かえって憎しみと嫉みを起こし、親しみ、敬い、供養し、その言葉を聞いて従うことを好まないのである。」
「善男子!譬如有人入寶洲渚,棄捨種種帝青、大青、金銀、真珠、紅蓮華色茷琉璃等大價真寶,取迦遮珠。於未來世此佛土中,有剎帝利旃荼羅乃至婆羅門旃荼羅,亦復如是,入我正法寶洲渚中,棄捨種種具戒、富德、樂勝義諦、具足慚愧學無學人及善異生,精勤修學六到彼岸,具諸功德真聖弟子;取諸破戒、好行眾惡、無慚、無愧、言辭麁獷、身心憍慠、離諸白法、無慈、無悲、惡行苾芻,以為福田,恭敬、供養、聽受言教。如是惡人師及弟子,俱定趣向無間地獄。
「善男子よ。たとえば、ある人が宝の洲にたどり着きながら、様々な帝青石、大青石、金、銀、紅蓮華色の琉璃といった高価な真珠や宝石を捨てて、ただのガラス玉を取るようなものだ。未来の世において、この仏の国土に現れるカーストの堕落者たち、つまりクシャトリアの堕落者からバラモンの堕落者に至るまで、全く同じことをするだろう。彼らは私の正しい法という宝の洲に入りながら、戒律を備え、徳を積み、勝義の真理を愛し、慚愧の心を持つ学人・無学人、善き凡夫といった、六波羅蜜を修行し、様々な功徳を備えた真の聖なる弟子たちを捨て去る。その代わりに、戒律を破り、悪行にふけり、慚愧もなく、言葉は荒々しく、心身共に傲慢で、善い行いから遠く離れ、慈しみも悲しみもない悪しき修行者を、福田として敬い、供養し、その教えを聴き受けるのだ。このような悪しき師と弟子たちは、共に確実に無間地獄へと向かうことになる。」
「善男子!有十惡輪,於未來世此佛土中,有剎帝利旃荼羅、宰官旃荼羅、居士旃荼羅、長者旃荼羅、沙門旃荼羅、婆羅門旃荼羅。如是等人,於十惡輪,或隨成一、或具成就,先所修集一切善根,摧壞燒滅皆為灰燼,不久便當肢體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間地獄。何等為十?
「善き男子よ、十の悪しき車輪がある。未来の世において、この仏の国土の中に、クシャトリヤの屠者、役人の屠者、在家の屠者、長者の屠者、沙門の屠者、バラモンの屠者といった者が現れる。そのような者たちは、この十の悪しき車輪のうち、一つを成就するか、あるいは全てを成就する。そうすると、それまでに積み重ねてきた全ての善根は、打ち壊され、焼き尽くされ、灰燼と化してしまう。やがて間もなく、身体の一部は損なわれ不自由となり、幾日も幾夜も舌が絡まって言葉を発せず、耐え難い苦しみと痛みを受ける。命を終えた後には、必ず無間地獄に生まれることになる。その十の悪しき車輪とは何か。」
「如是破戒惡行苾芻,有剎帝利、及宰官等,忍受惡見,謗阿練若清淨苾芻言:『諸仁者!如是苾芻,愚癡凡猥,詐現異相誑惑世間,為求飲食、衣服、利養、恭敬、名譽,自讚毀他;嫉妬、鬪亂、貪著名利、無有厭足;應當擯黜勿受其言。如是苾芻,專行妄語,離諦實法;於此皆無得道果者,亦無離欲永盡諸漏,但為利養、恭敬、名譽,住阿練若,自現有德。慎莫供養、恭敬、承事如是諂曲非真福田、非行道者。』時,剎帝利旃荼羅乃至婆羅門旃荼羅,於阿練若清淨苾芻,不能生實信心希有之想,心無恭敬,意懷凌蔑,不樂親近承事供養,所有言說皆不聽受,輕毀如是住阿練若清淨苾芻,即是輕毀一切法眼、三寶種姓。
このような戒律を破り、悪行をなす僧侶(苾芻)に対して、王族や官僚などが誤った見解に染まり、清らかな修行僧(阿練若)を誹謗してこう言うのです。 「皆さん、この僧侶は愚かで凡庸であり、偽りの姿を示して世間を惑わせ、ただ飲食や衣服、利益や供養、尊敬や名声を得るために、自分を誉め、他人を貶めています。嫉妬し、争いを起こし、名誉や利益に執着して飽くことを知りません。彼を追放し、その言葉を聞いてはなりません。この僧侶は妄語を専門に行い、真理の法から離れています。この世には悟りを得る者も、欲望を離れ煩悩を尽くす者もおらず、ただ利益や供養、尊敬や名声のために林に住み、徳があるように装っているのです。決してこのようなお世辞や偽りのある者を、真の福田(功徳を生む対象)ではなく、道を歩む者ではないとして、供養し、尊敬し、仕えてはなりません。」 その時、王族の屠者(旃荼羅)やバラモンの屠者たちは、清らかな修行僧に対して、真実の信心や稀有の思いを起こさず、心に敬意を持たず、軽蔑し、近づいて仕え供養することを喜ばず、その言葉も聞き入れませんでした。このように清らかな修行僧を軽んじ貶めることは、すなわち全ての法の眼(正法)と三宝の種姓(仏法僧の系統)を軽んじ貶めることなのです。
「時,彼國中有諸天、龍、藥叉神等,信敬三寶無動壞者,於剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,心生瞋忿,互相謂言:『仁等當觀此剎帝利宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,皆悉輕毀一切法眼、三寶種姓、損減善根,由惡友力,攝諸罪業,當墮惡趣。我等從今,勿復擁護此剎帝利旃荼羅等并其所居國土城邑!』作是語已,一切天、龍、藥叉神等,皆悉棄捨,不復擁護彼剎帝利旃荼羅等并彼所居國土城邑。於彼國土一切法器、真實福田,皆出其國;設有住者,亦生捨心,不復護念。
さて、その国には、天・龍・夜叉などの神々がいて、三宝を深く敬い信じ、決して揺らぐことのない者たちがいました。彼らは、クシャトリア(王族)のうちの残忍な王や、沙門・バラモンなどの中でも道を踏み外した人々を見て、心に怒りと悲しみを抱き、互いにこう言いました。「皆さん、ご覧ください。あのクシャトリアの役人や、在家の信者、長者、沙門、バラモンなど、堕落した人々は、みな仏法という眼目を軽んじ、三宝の種を絶やし、善根を損なっています。悪友の力によって様々な罪を積み、やがては悪い道に堕ちるでしょう。私たちはこれからは、このような堕落したクシャトリアたちや、彼らの住む国や町を守るのをやめましょう」
こう言って、すべての天・龍・夜叉などの神々は、完全に見限り、彼らやその国・町を守ることをやめました。その国では、あらゆる教えの器となる人々や、真の功徳の田(福田)となる尊い人々は、みな国を去ってしまいました。たとえそこに留まった人々も、もはやその国を見捨てるような気持ちを抱き、守ろうとは思いませんでした。
「由諸天、龍、藥叉神等,及諸法器、真實福田,於剎帝利旃荼羅等并彼所居國土城邑,皆捨守護不護念已。時,彼國土自軍、他軍競起侵凌,更相殘害,疾疫、飢饉因此復興。彼剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,一切國民皆無歡樂,先所愛樂今悉別離;朋友眷屬更相瞋恨,潛謀、猜貳、無慈、無悲、嫉妬、慳貪,眾惡皆起,所謂:殺生乃至邪見、無慚、無愧,食用一切窣堵波物及僧祇物,曾無悔心。彼剎帝利旃荼羅王,憎嫉忠賢,愛樂諂佞,令己官庶互相侵凌、憤恚、結怨,興諸鬪諍。共餘隣國交陣戰時,軍士離心無不退敗。彼剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,不久便當支體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間地獄。
諸天、竜、夜叉などの神々や、教えを具えた修行者、真の功徳を積む人々は、クシャトリア(武士階級)の悪王たちとその支配する国土や都市から、一切の守護と加護を退け、顧みなくなります。 そのとき、その国では自軍と敵軍とが競って侵攻し合い、互いに傷つけ合い、疫病や飢饉が再び起こります。そのクシャトリアの悪王や、沙門(修行者)・バラモンなどの悪しき人々、すべての国民は喜びを失い、かつて愛したものと今はすべて別れ離れになります。友人や家族は互いに憎み合い、密かに企み、疑い合い、慈しみもなく、悲しみもなく、嫉妬と貪欲が生じ、あらゆる悪が起こります。すなわち、殺生から邪見に至るまで、恥知らずで、塔(ストゥーパ)の財物や僧団の財物をためらいなく費やしてしまうのです。 そのクシャトリアの悪王は、忠義で賢い者を憎み嫌い、へつらいや悪賢い者を好み、自分の家来や臣民を互いに苦しめ合わせ、恨みや怒りを抱かせ、争いを起こさせます。隣国と戦いの陣を交えるときには、軍兵は心が離れ、敗退しないことはありません。そのクシャトリアの悪王や、役人・在家の長者・沙門・バラモンなどの悪しき人々は、まもなく手足を損ない、多くの日々夜々、言葉を失い、あらゆる苦しみと毒の痛みで耐え難い思いをし、命終われば必ず無間地獄に生まれます。
「復次,善男子!有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,隨惡友行,善根微少,諂曲愚癡,懷聰明慢,於三寶所無淳淨心,不見、不畏,後世苦果。此有一類,於聲聞乘得微少信,實是愚癡自謂聰敏,於我所說緣覺乘法及大乘法,毀呰誹謗,不聽眾生受持、讀誦下至一頌。復有一類,於緣覺乘得微少信,實是愚癡自謂聰敏,於我所說聲聞乘法及大乘法,毀呰誹謗,不聽眾生受持、讀誦下至一頌。復有一類,於大乘法得微少信,實是愚癡自謂聰敏,於我所說聲聞乘法、緣覺乘法,毀呰誹謗,不聽眾生受持、讀誦下至一頌。如是等人,名為毀謗佛正法者,亦為違逆三世諸佛;破三世佛一切法藏,焚燒斷滅皆為灰燼;斷壞一切八支聖道,挑壞無量眾生法眼。
また、善男子よ。ある種の王族、貴族層に属する粗暴な王たち、役人、在家の信徒、長者、修行者、バラモンなど、粗暴で邪悪な人々がいる。彼らは悪友に従い、善根が乏しく、お世辞や曲がった心にまみれ、愚かでありながら、自分は賢いと慢心している。仏・法・僧の三宝に対して清らかな真心がなく、後世の苦しみという報いを見ることも恐れることもない。
中には、声聞乗(しょうもんじょう)に対してわずかな信心を得た者がいる。実際は愚かでありながら、自分は聡明だと思い込み、私が説いた縁覚乗(えんがくじょう)と大乗(だいじょう)の教えを、誹謗中傷する。そして、たとえ一節であっても、人々がそれを受け止め、読み誦んじることを許さない。
また別の者たちは、縁覚乗に対してわずかな信心を得たが、実は愚かでありながら、自分は賢いと思い込み、私の説いた声聞乗と大乗の教えを誹謗し、人々が一節でも受持・読誦するのを禁じる。
さらには、大乗に対して少しの信心を得た者もいる。しかし、やはり愚かなのに自分は聡明だと思い込み、声聞乗や縁覚乗の教えを誹謗し、人々が一節すらも受け入れ、読み誦んじるのを妨げる。
このような人々は、私の正しい教え(仏法)を謗る者であり、三世すべての諸仏に背く者である。彼らは三世の仏が説いたすべての法の宝庫を破壊し、焼き尽くして灰燼に帰し、八つの聖なる道(八支聖道)を断ち壊し、無数の衆生が法を見るための眼(法眼)をえぐり取り、壊してしまうのである。
「若剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,於佛所說聲聞乘法、緣覺乘法及大乘法,障礙覆藏,令其隱沒,乃至一頌;當知是人,名不恭敬一切法眼、三寶種姓。由是因緣,令護國土一切天、龍、藥叉神等,信敬三寶無動壞者,於剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,心生瞋忿。廣說乃至,彼剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,不久便當支體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間大獄。
もし、悪しき王族(クシャトリヤ・チャンダーラ)や、あるいは僧侶やバラモンなどの堕落した人々が、仏が説かれた声聞乗・縁覚乗・大乗の教えを妨げたり隠蔽し、一つの偈に至るまで教えを世から消し去ろうとするならば、その人は一切の法の眼と三宝の種を敬わない者だと知るべきです。 その因縁によって、国を守る天竜や夜叉などの神々で、三宝を揺るぎなく信じ敬う者たちは、その悪しき王族や堕落した僧侶・バラモンなどに対して怒りの心を起こします。さらに詳しく言えば、その悪しき王族や役人、在家の信者、長者、僧侶、バラモンなどの堕落した人々は、まもなく手足を損ない、長い間言葉を発することができず、耐えがたい苦しみを受け、命を終えた後には必ず無間地獄に生まれ落ちるのです。
「復次,善男子!有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,隨逐破戒惡苾芻行。廣說乃至,於彼國中有諸法器、真實福田,於剎帝利旃荼羅等,皆住捨心而不護念;雖居其國而依法住,常不憙樂俗間居止,亦不數數往施主家;設令暫往而護語言,縱有語言曾無虛誑,終不對彼在家人前,譏毀輕弄諸破戒者;於諸破戒惡行苾芻,終不輕然輒相檢問,亦不現相故顯其非,常近福田,遠諸破戒。而彼破戒惡行苾芻,於此持戒真善行者,反生瞋恨、輕毀侵凌。於剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,在家男女大小等前,種種諂曲、虛妄談論、毀呰誹謗此持戒者。令剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,於我弟子少欲、知足、持戒、多聞、具妙辯才諸苾芻所,心生瞋恨,種種麁言呵罵逼切,令心憂惱身不安泰,或奪衣鉢諸資身具令其匱乏、或奪所施四方僧物不聽受用、或閉牢獄枷鎖拷楚、或解支節或斬身首。
さらに、善き息子よ、ここに、堕落した王族の王や役人、在家の信者、長者、修行者、僧侶、バラモンなどの堕落した人々がいて、戒律を破った悪しき比丘に従い行動する者がいる。広く説けば、その国には、真の功徳の器である修行者たちがいるが、これらの堕落した人々は彼らに対して見捨てる心を持ち、顧みない。彼らはその国に住みながらも、法に従って暮らし、世俗の生活を好まず、しばしば施主の家を訪れることもない。たとえ一時的に訪れても言葉を慎み、たとえ言葉を発しても決して偽りはなく、在家の者の前で破戒者を嘲り非難することは決してない。また、破戒の悪行を行う比丘に対して、軽々しく咎めたり問い詰めたりせず、その過ちをわざと示すようなこともない。常に功徳の器に近づき、破戒者からは遠ざかる。しかし、それらの破戒の悪行を行う比丘は、このように戒律を守る真の善き修行者に対して、逆に怒り憎み、軽蔑し、非難し、辱める。堕落した王族の王や、役人、在家の信者、長者、修行者、僧侶、バラモンなどの堕落した人々、在家の男女老少の前で、様々な偽りの媚びた話や虚偽の議論をして、この戒律を守る者を非難し中傷する。これによって、堕落した王族の王や、僧侶、バラモンなどの堕落した人々は、私の弟子である、少欲、知足、戒律を守り、多くの教えを聞き、素晴らしい弁才を備えた比丘たちに対して、心に怒りを抱き、様々な乱暴な言葉で罵り責め苦しめ、心を憂わせ、身を不安にさせる。あるいは、彼らの衣や鉢などの道具を奪い、生活を困難にさせる。あるいは、四方からの僧への施し物を奪い、受け取ることを許さない。あるいは、牢獄に閉じ込め、枷や鎖で苦しめる。あるいは、手足を切り落とし、首をはねる。
「善男子!當觀如是諸剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,親近破戒惡行苾芻,造作如是種種大罪,乃至當墮無間地獄。若諸眾生作五無間、或犯重戒、或近無間性罪,遮罪猶輕。如是諸剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,親近破戒,越法重罪。善男子!如是破戒惡行苾芻,雖作如是越法重罪,而依我法,剃除鬚髮被服袈裟,進止威儀同諸賢聖。我尚不許國王大臣諸在家者,依俗正法,以鞭杖等捶拷其身、或閉牢獄、或復呵罵、或解支節、或斷其命。況依非法?國王大臣諸在家者,若作此事便獲大罪,決定當生無間地獄。於諸破戒惡行苾芻,猶尚不應如是謫罰,何況持戒真善行者!
「善男子、よく観察しなさい。これらのカーストの堕落した王たち、そして沙門やバラモンなどの堕落した人々は、戒律を破り悪行を重ねる比丘に親しく近づき、このようなさまざまな大罪を犯し、ついには無間地獄に堕ちます。たとえ人々が五無間罪を犯し、あるいは重い戒律を破り、あるいは無間に近い罪を犯したとしても、その性罪や遮罪はまだ軽いものです。しかし、これらのカーストの堕落した王たち、そして沙門やバラモンなどの堕落した人々は、戒律を破る者に親しく近づき、法を越える重い罪を犯します。
善男子、このように戒律を破り悪行を重ねる比丘は、たしかに法を越える重い罪を犯しています。しかし、彼らは私の教えに従って、髪とひげを剃り、袈裟をまとい、その立ち居振る舞いは聖者たちと同じです。私は、国王や大臣、在家の人々が、世俗の正しい法に基づいて、鞭や杖で彼らを打ち叩いたり、牢獄に閉じ込めたり、罵倒したり、手足を切り落としたり、命を奪ったりすることを許しません。ましてや、法に反した方法で行うことはなおさら許されません。もし国王や大臣、在家の人々がこのようなことを行えば、大きな罪を得て、必ず無間地獄に生まれ落ちるでしょう。戒律を破り悪行を重ねる比丘に対してさえ、このような罰を与えてはならないのです。ましてや、戒律を守り真に善く修行する比丘に対してはなおさらです。」
「善男子!若有苾芻,於諸根本性重罪中隨犯一罪,雖名破戒惡行苾芻,而於親教和合僧中所得律儀,猶不斷絕,乃至棄捨所學尸羅,猶有白法香氣隨逐。國王大臣諸在家者,無有律儀,不應輕慢及加讁罰。如是苾芻雖非法器,退失聖法,穢雜清眾,破壞一切沙門法事,不得受用四方僧物,而於親教和合僧中所得律儀不棄捨故,猶勝一切在家白衣。犯性罪者尚應如是,況犯其餘諸小遮罪!是故,不許國王大臣諸在家者,輕慢、讁罰。
「善男子よ。もし比丘が、根本的な重い罪のうちの一つでも犯したならば、戒律を破った悪しき比丘と呼ばれるようになる。しかし、その者が師匠や僧伽(僧団)の中で得た戒律の体は、まだ完全に断たれてはいない。たとえ学ぶべき戒律を捨て去っても、なお清らかな法の香りがその人にまとわりついているのだ。
だからこそ、国王や大臣、在家の者たちは、たとえその比丘に戒律がなくても、軽蔑したり罰したりしてはならない。このような比丘は、たとえ仏法の器ではなくなり、聖なる教えから退転し、清らかな僧団を汚し、すべての沙門の法儀を壊し、四方の僧物を受用する資格を失ってしまっても、師匠や僧伽の中で得た戒律の体を捨てていない。その一点において、すべての在家の者よりも優れているのである。
根本的な性罪を犯した者でさえこのように扱うべきなのであるから、ましてやその他の小さな遮罪を犯した者はなおさらである。ゆえに、国王や大臣、在家の者たちが、このような比丘を軽蔑したり罰したりすることを許してはならない。」
「所以者何?善男子!乃往過去,有迦奢國王名梵授,勅旃荼羅:『有大象王名青蓮目,六牙具足住雪山邊。汝可往彼,拔取牙來。若不得者,汝等五人定無活義。』時,旃荼羅為護身命,執持弓箭,被赤袈裟,詐現沙門威儀形相,往雪山邊至象王所。時彼母象,遙見人來執持弓箭,驚怖馳走詣象王所,白言:『大天!今見有人張弓捻箭,徐行視覘,來趣我等。將非我等命欲盡耶?』象王聞已,舉目便見剃除鬚髮著袈裟人,即為母象而說頌曰:
それはなぜか。善き人よ。はるか昔、ガシャ国という国の王様で、梵授という方がいました。その王様は、チャンダーラという身分の人たちにこう命じました。「青蓮の目を持ち、六本の牙を備え、雪の山のふもとに住む大いなる象の王がいる。そこに行き、その牙を抜き取ってこい。もし取れなければ、お前たち五人の命はないものと思え。」その時、チャンダーラたちは自分の命を守るため、弓矢を手に取り、赤い袈裟をまとい、出家した人々の姿やふるまいを偽って、雪の山のふもとにある象の王の住まいへと向かいました。そこへ、象の王の母親である雌象が、遠くから人が弓矢を持ってやってくるのを見て、驚き恐れ、急いで象の王のもとへ走り寄り、申し上げました。「大いなる方よ。今、人が弓を引き、矢をつがえ、ゆっくりと歩きながら、私たちをうかがうようにして近づいてきます。もしかすると、私たちの命はもう終わろうとしているのでしょうか。」これを聞いた象の王は、顔を上げて、剃り落とした髪やひげを持ち、袈裟をまとったその人を見ると、すぐに母象に向けて、次のような言葉を語りかけました。
「『被殑伽沙等, 諸佛法幢相,
觀此離諸惡, 必不害眾生。』
ガンジス川の砂の数ほどの仏陀の教えという法幢の相から、 これを見て、あらゆる悪を離れれば、 きっと衆生を害することはない。」
「時,彼母象以頌答曰:
時に、その母親の象が詩で答えて言った。
「『雖知被法服, 而執持弓箭,
是惡旃荼羅, 樂惡無悲愍。』
「法衣を身にまとっていると知りながら、 弓や矢を手にするとは。 これは悪しきチャンダーラであり、 悪を好み、慈しみの心がない。」
「時,大象王復說頌曰:
時に、大象王が再び偈を唱えて言いました。
「『見袈裟一相, 知是慈悲本,
此必歸佛者, 愍念諸眾生。
汝勿懷疑慮, 宜應速攝心,
被此法衣人, 欲渡生死海。』
「見よ、この袈裟の相は一つ、 これが慈悲の根本と知れ。 これを身にまとう者は必ず仏のもとに帰し、 すべての生きとし生けるものを哀れみ顧みる。
汝は疑い惑うことなかれ、 すぐに心を落ち着けるがよい。 この法衣をまとった人は、 生死の大海を渡ろうとしているのだ。」
「時,旃荼羅即以毒箭彎弓審射,中象王心。母象見之,舉聲號呴悲哀哽噎,以頌白言:
その時、旃荼羅(せんだら)は毒矢を番えた弓を引き絞り、狙いを定めて象王の心臓を射抜きました。母象はそれを見て大声で叫び、悲しみのあまり声を詰まらせながら、次の詩を象王に伝えました。
「『被此法衣人, 宜應定歸佛,
威儀雖寂靜, 而懷毒惡心。
應速踏彼身, 令其命根斷,
滅此怨令盡, 以射天身故。』
「この法衣をまとう者は、 仏に帰依するのがふさわしい。 威儀は静かであっても、 心に毒や悪を抱いている。
すぐにその身を踏みつけ、 命の根を断ち切るべきだ。 この怨みを尽く滅ぼせ、 天の身を射られることのないように。」
「時,大象王以頌答曰:
その時、大いなる象の王は詩をもって答えました。
「『寧速捨身命, 不應生惡心,
彼雖懷詐心, 猶似佛弟子。
智者非為命, 而壞清淨心,
為度諸有情, 常習菩提行。』
「むしろ身命を捨てるべし、悪心を起こすべからず。 たとえ彼が偽りの心を抱いていても、なお仏の弟子たる姿に似ている。 賢者は命のためにも、清らかな心を損なうことなく、 あらゆる生きとし生けるものを救うため、菩提の行いを常に修める。」
「時,大象王心生悲愍,徐問人曰:『汝何所須?』彼人答曰:『欲須汝牙。』
ある時、大象の王は心に哀れみの念を起こし、穏やかにその人に尋ねました。「あなたは何が必要なのですか?」 その人は答えて言いました。「あなたの牙が必要なのです。」
「象王歡喜,即自拔牙施旃荼羅,而說頌曰:
象王は喜んで、自ら牙を抜き取り、チャンダーラに施し与え、次のように偈を唱えた。
「『我以白牙今施汝, 無忿、無恨、無貪惜;
願此施福當成佛, 滅諸眾生煩惱病。』
「私はこの白い牙を、あなたに差し出します。 怒りも恨みも、執着もありません。
どうかこの施しの功徳によって、仏となり、 すべての生きとし生けるものの悩みや苦しみを滅ぼせますように。」
「善男子!當觀如是過去象王,雖受無暇傍生趣身,為求阿耨多羅三藐三菩提故,而能棄捨身命無悋,恭敬、尊重著袈裟人。雖彼為怨,而不加報。
「善男子よ。かつての象王のように、たとえ不幸な獣の身を受けたとしても、無上なる悟りを求めて命さえ惜しみなく捨て、袈裟をまとう人を敬い尊ぶ姿を観察しなさい。たとえ相手が敵であっても、報復はしなかったのです。」
「然未來世,有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,實是愚癡懷聰明慢,諂曲、虛詐、欺誑世間,不見、不畏後世苦果。於歸我法而出家者,若是法器、若非法器諸弟子所,惱亂呵罵、或以鞭杖楚撻其身、或閉牢獄乃至斷命。此於一切過去、未來、現在諸佛,犯諸大罪,決定當趣無間地獄,斷滅善根焚燒相續,一切智者之所遠離。彼既造作如是重罪,復懷傲慢,誑惑世間,自稱:『我等亦求無上正等菩提,我是大乘當得作佛。』譬如有人自挑其目,盲無所見,而欲導他登上大山,終無是處。
しかし、未来の世に、クシャトリヤ(刹帝利)の中でも粗暴な王、役人、在家の修行者、長者、沙門、バラモンなど、横暴な人々が現れるでしょう。彼らは実は愚かでありながら、自分は賢いと思い上がり、へつらい、偽り、ごまかして世の中を欺き、後の世の苦しみの報いを見ようともせず、恐れようともしません。
彼らは、私の教えに従って出家した者たちーーたとえ教えを受けるにふさわしい人でも、そうでない人でもーーに対して、悩ませ、罵り、鞭や杖で打ち、牢獄に入れ、あるいは命を奪うことさえします。
この行いは、過去・未来・現在のすべての仏に対して大きな罪を犯すことであり、その者は必ず無間地獄に堕ち、善い根を断ち切り、焼かれ続ける運命にあります。すべての智慧ある者は、そのような者から遠ざかります。
彼らはこのような重い罪を犯しながら、なお傲慢であり、世の中を欺いて、「私たちもまた無上の正しい悟りを求めている。私たちは大乗の者であり、やがて仏となるだろう」と自称します。
それはちょうど、自らの目をえぐり出して盲目になった者が、他人を連れて大山に登ろうとするようなものです。そのようなことは、決して成り立ちません。
「於未來世,有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,亦復如是。於歸我法而出家者,若是法器、若非法器諸弟子所,惱亂呵罵、或以鞭杖楚撻其身、或閉牢獄乃至斷命。此於一切過去、未來、現在諸佛,犯諸大罪,斷滅善根焚燒相續,一切智者之所遠離,決定當趣無間地獄。彼既造作如是重罪,復懷傲慢,誑惑世間,自稱:『我等亦求無上正等菩提,我是大乘當得作佛。』彼由惱亂出家人故,下賤人身尚難可得,況當能證二乘菩提?無上大乘於其絕分!
「未来の世においても、クシャトリヤの堕落した王や、役人、在家の信者、長者、沙門、バラモンなどの堕落した人々も、同じようなことをするでしょう。彼らは、私の教えに従って出家した者たち――それが教えを修行するにふさわしい者であれ、ふさわしくない者であれ――に対して、悩ませたり、罵ったり、鞭や杖で体を打ちつけたり、牢獄に閉じ込めたり、あるいは命を奪ったりするのです。これは、過去・未来・現在のすべての仏に対して大きな罪を犯すことであり、善い根を断ち切り、その連続を焼き尽くし、すべての悟った者から遠ざけられ、必ず無間地獄に落ちる運命にあります。」
「彼らはこのような重い罪を犯しながら、さらに傲慢さを抱き、世間を欺いて『我々も無上正等菩提(完全なる悟り)を求めており、大乗の者であるから、やがて仏となるだろう』と自称します。しかし、彼らは出家者を悩ませ乱したことにより、下賤な人間の身分さえ得るのが難しいのです。ましてや二乗(声聞・縁覚)の菩提を証することなどできず、無上の大乗に至る道は、彼らにとって完全に絶たれています。」
「又善男子!過去有國名般遮羅,王號勝軍,統領彼國。時,彼有一大丘壙所,名朅藍婆,甚可怖畏;藥叉、羅剎多住其中,若有入者心驚毛竪。時,國有人罪應合死,王勅典獄縛其五處,送朅藍婆大丘壙所,令諸惡鬼食噉其身。罪人聞已為護命故,即剃鬚髮求覓袈裟,遇得一片自繫其頸。時,典獄者如王所勅,縛其五處送丘壙中。諸人還已至於夜分,有大羅剎母,名刀劍眼,與五千眷屬來入塚間,罪人遙見身心驚悚。時,羅剎母見有此人被縛五處,剃除鬚髮片赤袈裟繫其頸下,即便右遶、尊重、頂禮、合掌恭敬,而說頌言:
「また、善き男子よ。昔、般遮羅という国があり、勝軍という王がその国を治めていた。その時、その国に朅藍婆という大きな墓地があり、非常に恐ろしい場所で、薬叉や羅刹が多く住み、入る者があれば心は驚き、髪の毛が逆立つほどであった。さて、その国に罪を犯して死刑に値する者がいた。王は刑吏に命じて、その者の五体を縛らせ、朅藍婆の大墓地に送り、諸々の悪鬼にその身を食べさせようとした。罪人はこれを聞き、命を守るために、髪や鬚を剃り、袈裟を探し求めた。そして一片の赤い布を見つけ、自らの首に掛けた。時に、刑吏は王の命のままに、その者の五体を縛り、墓地に送った。人々が帰った後、夜半に至って、刀剣眼という大羅刹の母が、五千の眷属を従えて墓場にやって来た。罪人は遠くからこれを見て、心身ともに戦慄した。その羅刹の母は、この人が五体を縛られ、髪や鬚を剃り、赤い袈裟の一片を首に掛けているのを見ると、すぐに右繞し、尊敬し、頂礼し、合掌して敬い、次のような偈を唱えた——」
「『人可自安慰, 我終不害汝,
見剃髮染衣, 令我憶念佛。』
「人は自ら心を慰めなさい。『私は決してあなたを害さない。 剃髪して染衣の姿を見ると、私は仏を思い起こすのだ』と。」
「時,羅剎子白其母曰:
その時、羅刹の子が母に申し上げました。
「『母我為飢渴, 甚逼切身心,
願聽食此人, 息苦身心樂。』
「時,羅剎母便告子言:
「『被殑伽沙佛, 解脫幢相衣,
於此起惡心, 定墮無間獄。』
「時,羅剎子與諸眷屬,右遶此人、尊重、頂禮、合掌恭敬,而說頌曰:
「『懺悔染衣人, 我寧於父母,
造身語意惡, 於汝終無害。』
「爾時,復有大羅剎母,名驢騾齒,亦有五千眷屬圍遶來入塚間。時,羅剎母亦見此人被縛五處,剃除鬚髮片赤袈裟繫其頸下,即便右遶、尊重、頂禮、合掌恭敬,而說頌言:
「『人於我勿怖, 汝頸所繫服,
是仙幢相衣, 我頂禮供養。』
「時,羅剎子白其母曰:
「『人血肉甘美, 願母聽我食,
增長身心力, 勇猛無所畏。』
「時,羅剎母便告子言:
「『人天等妙樂, 由恭敬出家,
故供養染衣, 當獲無量樂。』
「時,羅剎子與諸眷屬,右遶此人、尊重、頂禮、合掌恭敬,而說頌曰:
「『我今恭敬禮, 剃髮染衣人,
願常於未來, 見佛深生信。』
「爾時,復有大羅剎母,名鬇鬡髮,亦有五千眷屬圍遶來入塚間。時,羅剎母亦見此人被縛五處,剃除鬚髮片赤袈裟繫其頸下,即便右遶、尊重、頂禮、合掌恭敬,而說頌言:
「『大仙幢相衣, 智者應讚奉,
若能修供養, 必斷諸有縛。』
「時,羅剎子白其母曰:
「『此人身血肉, 國王之所賴,
願聽我飲噉, 得力承事母。』
「時,羅剎母便告子言:
「『如是染衣人, 非汝所應食,
於此起惡者, 當成大苦器。』
「時,羅剎子與諸眷屬,右遶此人、尊重、頂禮、合掌恭敬,而說頌曰:
「『汝是大仙種, 堪為良福田,
故我修供養, 願絕諸有縛。』
「爾時,復有大羅剎母,名刀劍口,亦有五千眷屬圍遶來入塚間。時,羅剎母亦見此人被縛五處,剃除鬚髮片赤袈裟繫其頸下,即便右遶、尊重、頂禮、合掌恭敬,而說頌言:
「『汝今被法衣, 必趣涅槃樂,
故我不害汝, 恐諸佛所呵。』
「時,羅剎子白其母曰:
「『我常吸精氣, 飲噉人血肉,
願聽食此人, 令色力充盛。』
「時,羅剎母便告子言:
「『若害著袈裟, 剃除鬚髮者,
必墮無間獄, 久受大苦器。』
「時,羅剎子與諸眷屬,右遶此人、尊重、頂禮、合掌恭敬,而說頌曰:
「『我等怖地獄, 故不害汝命,
當解放汝身, 願脫地獄苦。』
「時,諸羅剎母、子、眷屬,同起慈心解此人縛,懺謝慰喻,歡喜放還。此人清旦疾至王所,以如上事具白於王。時,勝軍王及諸眷屬,聞之驚躍歎未曾有,即立條制頒告國人:『自今已後於我國中,有佛弟子,若持戒、若破戒、下至無戒,但剃鬚髮被服袈裟,諸有侵凌或加害者,當以死罪而刑罰之。』由此因緣,眾人慕德,漸漸歸化王贍部洲,皆共誠心歸敬三寶。
「善男子!當觀如是過去羅剎,雖受無暇餓鬼趣身,吸人精氣,飲噉血肉,惡心熾盛,無有慈悲;而見無戒剃除鬚髮以片袈裟掛其頸者,即便右遶、尊重、頂禮、恭敬、讚頌、無損害心。然未來世,有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,心懷毒惡,無有慈愍,造罪過於藥叉、羅剎,愚癡、傲慢、斷滅善根。於歸我法而出家者,若是法器、若非法器,剃除鬚髮被服袈裟諸弟子所,不生恭敬,惱亂呵罵,或以鞭杖楚撻其身,或閉牢獄乃至斷命。此於一切過去、未來、現在諸佛,犯諸大罪,斷滅善根焚燒相續,一切智者之所遠離,決定當生無間地獄。
「又善男子!昔有國王,名超福德。有人犯過罪應合死,王性仁慈不欲斷命。有一大臣多諸智策,前白王曰:『願勿為憂,終不令王得殺生罪,不付魁膾令殺此人。』時,彼大臣以己智力,將犯罪人付惡醉象。時,惡醉象以鼻卷取罪人兩脛舉上空中,盡其勢力欲撲於地,忽見此人裳有赤色,謂是袈裟,心生淨信。便徐置地,懺謝悲號,跪伏於前,以鼻抆足,深心敬重,瞻仰彼人。大臣見已,馳還白王。王聞喜愕歎未曾有,便勅國人加敬三寶,因斯斷殺,王贍部洲。
「善男子!當觀如是過去醉象,雖受無暇傍生趣身,而敬袈裟不造惡業。然未來世,有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,心懷毒惡,無有慈愍,造諸罪業過惡醉象,愚癡、傲慢、斷滅善根。於歸我法而出家者,若是法器、若非法器,剃除鬚髮被服袈裟諸弟子所,不生恭敬,惱亂呵罵,或以鞭杖楚撻其身,或閉牢獄乃至斷命。此於一切過去、未來、現在諸佛,犯諸大罪,斷滅善根焚燒相續,一切智者之所遠離,決定當生無間地獄。
「若剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,成就如是第三惡輪。由此因緣,令護國土一切天、龍、藥叉神等,信敬三寶無動壞者,於剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,心生瞋忿。廣說乃至,彼剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,不久便當支體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間地獄。
「復次,善男子!於未來世此佛土中,有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,隨惡友行,善根微少;廣說乃至,不見、不畏後世苦果。見有所施四方僧物,謂:諸寺舍、或寺舍物、或諸園林、或園林物、或諸莊田、或莊田物、或所攝受淨人男女、或所攝受畜生種類、或所攝受衣服飲食、或所攝受床座敷具、或所攝受病緣醫藥、或所攝受種種資身應受用物;如是所施四方僧物,具戒、富德、精進修行、學無學行,乃至證得最後極果清淨苾芻,所應受用。彼剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,以強勢力侵奪,具戒清淨苾芻不聽受用;迴與破戒惡行苾芻經營在家諸俗業者,令共受用、或獨受用。破戒苾芻既受得已,或共受用、或獨受用、或與俗人同共受用。由是因緣,令護國土一切天、龍、藥叉神等,信敬三寶無動壞者,於剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,心生瞋忿。廣說乃至,彼剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,不久便當支體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間地獄。
「復次,善男子!於未來世此佛土中,有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,隨惡友行,善根微少;廣說乃至,不見、不畏後世苦果。見依我法而出家者,聰叡多聞語甚圓滿,或能傳通聲聞乘法、或能傳通獨覺乘法、或能傳通無上乘法,令廣流布利樂有情。彼於如是說法師所,呵罵、毀辱、誹謗、輕弄、欺誑、逼迫、惱亂法師障礙正法。由是因緣,令護國土一切天、龍、藥叉神等,信敬三寶無動壞者,於剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,心生瞋忿。廣說乃至,彼剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,不久便當支體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間地獄。
「復次,善男子!於未來世此佛土中,有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,隨惡友行,善根微少;廣說乃至,不見、不畏後世苦果。見有所施四方僧物,寺舍、莊田、人畜、財寶、花樹、果樹、染樹、蔭樹、香藥樹等,及餘資身種種雜物。我諸弟子具戒、富德、精進修行、學無學行,乃至證得最後極果清淨苾芻,所應受用。彼剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,以強勢力,或自逼奪、或教人奪、或為自用、或為他用。由是因緣,令護國土一切天、龍、藥叉神等,信敬三寶無動壞者,於剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,心生瞋忿。廣說乃至,彼剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,不久便當支體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間地獄。
「復次,善男子!於未來世此佛土中,有剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,善根微少無有信心,諂曲、愚癡、懷聰明慢,言無真實,遠離善友隨惡友行,於諸聖法心懷猶豫,不見、不畏後世苦果;常樂習近諸惡律儀,好行殺生乃至邪見,而懷傲慢誑惑世間,自稱我是住律儀者。彼剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,種種方便毀滅我法;於歸我法而出家者,數數瞋忿、呵罵、毀辱、拷楚、禁閉、割截支節乃至斷命,我所說法不肯信受;壞窣堵波及諸寺舍,驅逼苾芻退令還俗,障礙剃髮被服袈裟,種種驅使同諸僕庶。由是因緣,令護國土一切天、龍、藥叉神等,信敬三寶無動壞者,於剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,心生瞋忿。廣說乃至,彼剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,不久便當支體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間地獄。
「善男子!若剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,於上所說十種惡輪,或隨成一、或具成就,先所修集一切善根摧壞燒滅皆為灰燼,不久便當支體廢缺,於多日夜結舌不言,受諸苦毒痛切難忍,命終定生無間地獄。此剎帝利旃荼羅王、宰官、居士、長者、沙門、婆羅門等旃荼羅人,於當來世下賤人身尚難可得,況當能證二乘菩提?無上大乘於其絕分!如是惡人,大乘名字尚難得聞,況當能證無上佛果!是人究竟自損損他,一切諸佛所不能救。
「善男子!譬如有人壓油為業,一一麻粒皆有蟲生,以輪壓之油便流出。汝當觀此壓麻油人,於日夜中殺幾生命?假使如是壓麻油人,以十具輪相續恒壓,於一日夜,一一輪中所壓麻油數滿千斛,如是相續至滿千年。汝觀此人殺幾生命?所獲罪業寧為多不?」
地藏菩薩摩訶薩言:「甚多。世尊!甚多。大德!此人所殺無量無邊,所獲罪業不可稱計,算數譬喻所不能及,唯佛能知餘無知者。」
佛言:「善男子!假使有人為財利故,置十婬坊,一一坊中置千婬女,一一婬女種種莊嚴,誑惑多人恒為欲事。如是相續至滿千年,此人獲罪不可稱計,算數譬喻所不能及。如前十輪壓油人罪,等一婬坊所獲罪業。
「又善男子!假使有人為財利故,置十酒坊,一一坊中種種嚴飾,方便招誘千耽酒人,飲興歡娛,晝夜無廢。如是相續至滿千年,此人獲罪不可稱計,算數譬喻所不能及。如前所說,十婬坊罪,等一酒坊所獲罪業。
「又善男子!假使有人為財利故,置十屠坊,一一坊中於一日夜殺害千生,牛、羊、駝、鹿、雞、猪等命。如是相續至滿千年,此人獲罪不可稱計,算數譬喻所不能及。如前所說,十酒坊罪,等一屠坊所獲罪業。
「如前所說,十屠坊罪,等剎帝利旃荼羅王,乃至沙門、婆羅門等旃荼羅人,於前十惡,隨成一輪,一日一夜所獲罪業。」
爾時世尊而說頌曰:
「十壓油輪罪, 等彼一婬坊,
置彼十婬坊, 等一酒坊罪,
置十酒坊罪, 等彼一屠坊,
置彼十屠坊, 罪等王等一。」
大乘大集地藏十輪經卷第四