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大方広総持宝光明経 (大方廣總持寶光明經)


大方廣總持寶光明經卷第三

大方広総持宝光明経 巻第三

西天中印度摩伽陀國那爛陀寺傳教大師三藏賜紫沙門臣法天奉 詔譯

西天中インド・マガダ国ナーランダ寺の伝教大師、三蔵・紫衣を賜る沙門、

是時,尊者舍利弗白妙吉祥童子言:「善男子!如此妙法住世幾何?」

その時、尊者舎利弗は妙吉祥童子に申し上げました。「善男子よ、このような妙なる法は、世にどれほど長く留まるのでしょうか?」

妙吉祥言:「舍利弗!如此三毒貪、瞋、癡故。」

妙吉祥は言われた。「舎利弗よ、これが三毒、すなわち貪り、怒り、愚かさのゆえです。」

舍利弗言:「善男子!此貪、瞋、癡住當幾何?」

舎利弗は言いました。「善男子よ、この貪りと怒りと愚かさは、どれほどの間とどまるのでしょうか。」

妙吉祥言:「舍利弗!此三毒住,由如地界故。」

妙吉祥は言われた。「舎利弗よ、この三つの毒が住むのは、大地のごとくであるからです。」

舍利弗言:「善男子!此地界復住幾何?」

舎利弗は言いました。「善男子よ、この大地はさらにどれほどの期間、存続するのでしょうか。」

妙吉祥言:「舍利弗!此三毒、地界,如無明界故。」

妙吉祥は言われた。「舎利弗よ、この三毒と地界は、無明界と同様であるからです。」

舍利弗言:「善男子!此無明、三毒,住當幾何?」

舎利弗が尋ねました:「善男子よ、この無明と三毒は、どれほどの間、とどまるのでしょうか?」

妙吉祥言:「舍利弗!如虛空界故。」

妙吉祥は言われた:「舎利弗よ、それは虚空界のようなものだからです。」

舍利弗言:「善男子!此三毒、虛空界住當幾何?」

舎利弗は言った。「善男子よ、この三つの毒は、虚空界にどれほど住むのでしょうか?」

妙吉祥言:「舍利弗!如無性自性法故。」

舎利弗よ、それはちょうど、無性自性の法がそうであるように。

是時,尊者舍利弗白妙吉祥,作如是言:「善男子!汝等智辯若此,云何我有如是智力,與汝詶對?復次,善男子!譬如一切猫狸踐須彌山,終不能盡。如是,如是!善男子!我等亦復如是,如彼猫狸。何以故?如一切聲聞與一菩薩共同論議,畢竟不能屈彼菩薩,況復此妙吉祥童子故。」

その時、尊者舎利弗は妙吉祥に申し上げ、このように言いました。

「善男子よ、あなた方の智慧と弁舌がこのようなものであるならば、どうして私にあなたと対等に議論できる力がありましょうか。

さらに、善男子よ、たとえばすべての猫や狸が須弥山を踏みつけても、とうてい山を崩すことはできません。その通りです、善男子よ、私たちもまたその猫や狸と同じなのです。なぜなら、すべての声聞が一人の菩薩とともに議論しても、結局その菩薩を屈服させることはできないからです。ましてや、この妙吉祥童子に対してはなおさらのことです。」

是時,普賢菩薩摩訶薩告妙吉祥童子言:「善男子!汝於今者,請問如來,白言世尊,於當來世後五百歲,彼寶光總持法王云何護持?持經法師云何憐愍,令得堅固?」

その時、普賢菩薩摩訶薩が妙吉祥童子に告げて言いました。 「善男子よ、今こそ汝は如来にお尋ねなさい。 『世尊よ、将来の世、末法の時代において、あの宝光総持法王はどのようにお護りになるのでしょうか。 また、経典を護持する法師たちを、どのようにお憐れみになり、彼らを堅固な境地へと導かれるのでしょうか』と。」

于時,妙吉祥童子從自法座安詳而起,即白佛言:「世尊!若有法師受持讀誦為他解說此正法者,得何功德?」

その時、妙吉祥童子は自らの法座より安らかに立ち上がり、仏に向かって申し上げました。 「世尊よ、もし法師がこの正しい教えを受け持ち、読み誦え、他人のために解き明かすならば、どのような功徳を得るのでしょうか。」

佛言:「妙吉祥!若有比丘,持此法王者,當得生於清淨法身故,當得究竟佛菩提故,如是中間,常得住於諸佛法中,心不退轉,一切天魔及諸眷屬,不能嬈惱。若有善男子於彼法師,暫起慈心一彈指頃,是人即得遠離輪迴,究竟亦得佛菩提故。復次妙吉祥!持此寶光法王者,若起輕慢誣謗之心,是人世世得牙齒踈缺,平鼻無舌,手脚攣躄,身常重病,癡騃盲聾,生於下賤,懈怠懶惰。」

仏は言われた:「妙吉祥よ、もし比丘がこの法王を持つならば、清浄なる法身に生まれ、究極の仏菩提を得るであろう。その間、常に諸仏の法の中に住し、心は退転せず、一切の天魔とその眷属も、悩ますことはできない。もし善男子がその法師に対して、ほんの一瞬でも慈しみの心を起こすならば、その人は輪廻から遠ざかり、究極には仏菩提を得るであろう。さらに妙吉祥よ、この宝光法王を持つ者を軽んじ、誹謗の心を起こすならば、その人は世々に歯が欠け、鼻は平らで舌はなく、手足は萎えて曲がり、身には常に重い病があり、愚かで盲目で耳が聞こえず、下賤に生まれ、怠惰で無精となるであろう。」

佛告妙吉祥:「如是愚迷眾生,我今略說。善男子!彼諸眾生命終之後,受無數地獄,如一一孔毛,種種苦惱。從地獄出,若生人中,常得生盲瘖瘂。復次妙吉祥!若有見此正法眾經之王,輕毀之者,是人當得身穿為竅,醜脣褰縮,身皆破裂,裸形黑瘦,皮膚麁澁,由如餓鬼。」

仏は妙吉祥に告げられた: 「このような愚かで迷える衆生について、今、私は簡潔に説こう。 善男子よ、それらの衆生は命を終えた後、無数の地獄を受け、一本一本の体毛の穴のように、様々な苦しみに悩まされる。 地獄から出たとしても、もし人間界に生まれ変われば、常に生まれつきの盲目、耳が聞こえず、口がきけぬ者となる。 さらに妙吉祥よ、もしこの正法の衆経の王たる経典を見て、軽んじ誹謗する者がいれば、その人は身体に穴が開き、醜く引きつれた唇となり、体はことごとく裂け、裸で黒く痩せ衰え、肌は荒れ粗く、あたかも餓鬼のようになるであろう。」

妙吉祥重白佛言:「我知如來智慧無量,不可思議。世尊!彼如是等愚迷眾生,得生何處?」妙吉祥言:「唯願說之!唯願說之!」

妙吉祥は再び仏に申し上げました: 「私は如来の智慧が無量であり、思いはかることも言葉であらわすこともできないことを知っています。 しかし世尊よ、あのような愚かで迷える衆生は、いったいどのようなところに生まれるのでしょうか?」 妙吉祥は言いました: 「どうかお説きください! どうかお説きください!」

佛言:「妙吉祥!止,汝不應問。我若說彼愚迷眾生謗法之者所生之處,天上人間若聞是說,皆悉恐怖,皆悉悶絕,宛轉躄地。」

仏は言われた。「妙吉祥よ、やめなさい。あなたは尋ねるべきではない。もし私が、愚かで迷える衆生で、法を誹謗する者の生まれる処を説くならば、天上でも人間でも、その話を聞けば、皆、恐怖し、皆、気絶し、転げ回って倒れるだろう。」

妙吉祥言:「唯願世尊,大慈大悲,廣演分別。彼諸眾生,若聞是說,於此不生、不滅微妙正法,不起慢心。」

妙吉祥は言いました。「どうか世尊、大いなる慈悲をもって、広く詳しく説き明かしてください。それらの衆生たちがこの説を聞き、この不生不滅の微妙な正法に対して、慢心を起こさないように。」

佛告妙吉祥:「於此地下,有諸地獄名號不同,所謂炎熱地獄、極炎熱地獄、黑繩地獄、熾然地獄、極熾然地獄、極惡地獄、鉗口地獄、鐵丸地獄、鐵棒地獄、崩埋地獄、懸頭地獄、倒懸地獄、猴面地獄、焰恒熾地獄、膿血地獄、常臭地獄、拖撲地獄、常殺地獄、生極大疼痛地獄。」

仏は妙吉祥に告げた:「この地下には、様々な地獄があり、その名はそれぞれ異なっている。すなわち、炎熱地獄、極炎熱地獄、黒縄地獄、熾然地獄、極熾然地獄、極悪地獄、鉗口地獄、鉄丸地獄、鉄棒地獄、崩埋地獄、懸頭地獄、倒懸地獄、猴面地獄、焰恒熾地獄、膿血地獄、常臭地獄、拖撲地獄、常殺地獄、生極大疼痛地獄である。」

佛告妙吉祥:「彼如是等地獄,即彼謗法眾生所生之處。」

仏は妙吉祥に告げられた:「それらの地獄は、まさに法を謗る衆生の生まれるところである。」

是時,普賢菩薩摩訶薩白佛言:「世尊!彼持經法師命終之後,生何國土?」

その時、普賢菩薩摩訶薩が仏に申し上げました。「世尊よ、その経典を護持する法師が命終えた後、どの国土に生まれますか?」

「復次普賢菩薩!若有善男子、善女人及諸法師,持此經者,於此命終,即得往生寶莊嚴世界。」

さらに普賢菩薩よ、もし善男子、善女人、および諸々の法師が、この経典を保持するならば、この命を終えるとき、ただちに宝荘厳世界に往生することができる。

「世尊!彼世界中有佛剎不可思議樂大辯說如來,復有無數諸菩薩眾,身色巍巍,殊特妙好。」

世尊よ、あの世界には、仏の境地である不可思議な楽しみと大いなる弁説の如来がおられます。また、数え切れないほどの菩薩の衆がいて、そのお姿は威厳に満ち、特別に優れて美しく輝いています。

「善男子!是諸眾生臨命終時,彼世界中有六十二俱胝佛,同時現前。善男子!我今略說,若廣說者,功德無量無數,經百千劫不能窮盡。」

善男子よ、これらの衆生が命終えんとする時、かの世界には六十二俱胝の仏が同時に現前するのです。善男子よ、私は今、簡略に説きましたが、もし詳しく説くならば、その功徳は無量無数であり、百千劫を経ても尽きることはありません。

普賢菩薩重白佛言:「世尊!云何於未來世時,若諸眾生聞此正法,不生誹謗?」

普賢菩薩は重ねて仏に申し上げました。「世尊よ、未来の世において、もし多くの衆生がこの正しい法を聞いても、誹謗を生じないようにするにはどうすればよいでしょうか?」

佛告普賢菩薩:「若四輩弟子得聞是經,言非正法,作如是說:『是邪說,非如來說,應自說故,非真經典。』或言:『我先已聞,此非正法。』作是輕慢誹謗之者,永不聞法,遠離三寶名字。彼如是等愚癡眾生,命終之後,當墮黑暗地獄,其獄之中,有大鐵輪,刃如鋒鋩,常拂其頭,拂已還生,如是經無量百千劫。從此獄出,設得人身,復經無量百千萬劫,常無兩目。是時復經過百千劫,不復人身。縱生人中,於一切處,亦復生盲,又無舌根,頭面顛倒,腰脊傴僂,脚𤼣狗聲,常困饑渴,羸瘦憔悴,面色乾枯,口氣常臭,人皆惡賤,一切眾生見者生瞋,人皆棄捨。」

仏は普賢菩薩に告げられた:「もし四衆の弟子がこの経典を聞いて、『これは正しい法ではない』と言い、『これは邪説であり、如来の説いたものではない。自分勝手に説いたもので、真の経典ではない』と主張するならば。あるいは、『私は以前にもこれを聞いたが、これは正法ではない』と言い、このように軽んじ誹謗する者は、永遠に法を聞くことができず、三宝の名からも遠ざかる。このような愚かな衆生は、命を終えた後、暗黒の地獄に堕ちるであろう。その地獄の中には大きな鉄の輪があり、刃は鋭く、常にその頭を削り、削られてもまた生じ、このように無量百千劫の間続く。この地獄から出たとしても、もし人間に生まれ変わったとしても、さらに無量百千万劫の間、常に両目がない。その時、さらに百千劫を経て、再び人間の身を得ることはない。たとえ人間の中に生まれても、あらゆる場所で盲目となり、また舌根もなく、頭と顔は逆さになり、腰は曲がり、足は不自由で声は犬のようであり、常に飢えと渇きに苦しみ、痩せ衰え、顔色は枯れ、口は常に臭く、人々は皆、嫌悪し軽蔑する。一切の衆生は彼を見て怒りを生じ、人々は皆、彼を見捨てるであろう。」

是時彼一切眾會,異口同音,作是唱言:「如來今者,為我等故,已說是法,如是正法,我等已聞。快說世尊!快說善逝!我等於未來世,見有受持是經典者,不生誹謗輕慢之心,我等愚迷,由如稚子,不覺不知,無有智慧。」

その時、会場に集まったすべての人々は、口をそろえて同じ言葉を唱えました。「如来は今、私たちのためにこの法を説いてくださいました。この正しい法を、私たちは聞くことができました。世尊よ、ありがとうございます。善逝よ、ありがとうございます。私たちは未来の世において、この経典を受持する者を見ても、誹謗したり軽んじたりする心を起こしません。私たちは愚かで迷い、まるで幼子のようであり、気づかず知らず、智慧がなかったのです。」

世尊佛說是時,彼大聲聞及天帝釋、大梵天王、護世諸天、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,各作是言:「世尊!我等聞說謗此法者,有如是罪,身皆悚慄,恐怖無量。」

世尊がこのようにお説きになると、大いなる声聞たち、帝釈天、大梵天王、護世の諸天、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷たちは、それぞれこう申し上げました。

「世尊よ、私たちはこの教えを誹謗する者にこのような罪があると聞き、身震いし、計り知れぬ恐怖を覚えました。」

佛言:「如是,如是!如汝所說,非但汝等,吾今已得一切聖智上由恐怖,況復汝等我諸弟子。時諸善男子於彼法師深生敬仰,不能自勝。若諸天、龍、藥叉、乾達嚩等,人及非人,無能破壞。善男子!若沙門、婆羅門見此法王,如佛塔廟,此經亦爾,天上人間,如敬寶篋。」

仏は言われた。「その通りだ、その通りだ!あなたが言うように、あなた方だけでなく、今や私は一切の聖なる智慧を得ているが、それでもなお恐れを抱くことがある。ましてや、私の弟子たちであるあなた方ならなおさらだ。」

その時、善男子たちはその法師に対して深い敬慕の念を抱き、その気持ちを抑えることができなかった。もし諸天、龍、夜叉、乾闥婆など、人であれ人でなきものであれ、誰もこれを破壊することはできない。

善男子よ、もし沙門や婆羅門がこの法王を見るならば、それは仏塔や寺院を見るのと同じである。この経典もまた同じで、天上であれ人間界であれ、宝の箱を敬うように敬われるべきである。

是時妙吉祥童子,重白佛言:「世尊!若諸四輩弟子,於此經王深信受持者,得幾所福?」

その時、妙吉祥童子は再び仏に申し上げました。「世尊よ、もし四衆の弟子たちがこの経典の王を深く信じて受け持ち実践するならば、どれほどの福徳を得ることができるでしょうか?」

佛告妙吉祥:「若人於此妙法及彼法師受持之者,乃至名字,或於一日、一彈指頃發起慈心,我悉知之。或時發心,飲食供給;或施園林,淨地用作,僧房種種供養。」

仏は妙吉祥に告げられた: 「もし人がこの妙なる教え、およびその教えを説く師を、たとえ名だけでも一日、一瞬でも慈しみの心を起こして受け持つならば、私はすべて知っている。ある時は心を起こして飲食を供え、ある時は庭園や清らかな土地を施し、僧房として用い、さまざまな供養をするならば。」

是時尊者舍利弗,白世尊言:「如是等人,於五無間罪,為滅、為不滅?」

その時、尊者舎利弗は世尊に申し上げました:「このような人々は、五逆罪について、滅するのでしょうか、滅しないのでしょうか?」

佛告長老舍利弗:「止!勿作是說。所以者何?若諸眾生受持正法者,即得消除五無間業。」

仏は長老舎利弗に告げられた:「止めよ、そのようなことを言ってはならない。なぜならば、もしも衆生が正しい教えを受け持つならば、五無間業を消し去ることができるからである。」

佛言:「舍利弗!五無間者為聞此經威德力故,此五無間業速疾消除,還復人身,數數得生佛法之中,永不復墮於三惡趣故。」

仏は言われた。「舎利弗よ、五無間の罪を犯した者も、この経典の威徳の力を聞くことによって、この五無間の業は速やかに消滅し、再び人間の身に還り、繰り返し仏法の中に生まれ、決して再び三悪趣に堕ちることはない。」

是時尊者舍利弗,悲泣雨淚,白佛言:「世尊!如向所說謗此經者,乃有如是廣大業報,昔所未見,如是罪報乃至夢中亦未曾見。」

その時、尊者舎利弗は悲しみの涙を流し、仏に申し上げました。 「世尊よ、先ほどお説きになったように、この経典を誹謗する者は、これほど広大な業報を受けるのですね。これまで見たこともなく、このような罪の報いは夢の中ですら見たことがありません。」

是時世尊告長老舍利弗言:「止!舍利弗勿作是念。復次舍利弗!我說此無礙妙法,數告汝等。舍利弗!彼諸眾生,以自業力作種種罪,自作自受,非彼他人;各各眾生自業力故,受是痛苦,非如來過。舍利弗!我常說言,是諸眾生汝等,訪諸善友,樂求安樂,離諸怖畏,樂求涅槃,樂甘露味。我常開示菩提正路,是時復說彼諸眾生,恣縱貪瞋,自作身業、口業、意業,心生邪見,不自正知,造作眾罪,各各邪視,於身分別造眾惡業,因墮地獄受種種苦。眾生自過,非如來咎。復次舍利弗!我常如是興於大悲,為諸眾生乃至一一眾生,盡於一劫,我皆代受地獄之苦,終不棄捨一眾生故。舍利弗!如來大悲恒常如是。譬如天上人間父母,唯生一子,端嚴殊特,色妙無比,福相圓滿,彼於一日忽然命終。時彼父母為此子故,心生懊惱,情地慞惶,悲號痛切苦惱。如是舍利弗!如來、應、正等覺亦復如是,悲愍眾生如見一子,如來煩惱終不能著,悉已遠離。何以故?舍利弗!譬如大海,不宿死屍。舍利弗!如來亦爾,煩惱不著。又謂舍利弗!身如幻夢,亦如影嚮,四大合成,假名為人,中無有實,見諸行相,非行、非住、非處、非無處、無滯、無礙、自他不著。舍利弗!如來亦復如是,觀諸行相,化導群生,不貪說行,雖作一切種種行相,不可指、不可示,等虛空界,離諸疑惑,無有戲論。如來亦爾,無有疑惑,離於戲論。是時眾生一向迷惑,無有迴轉,如來大悲而能隨順,如有眾生欲來,佛亦隨來,去亦隨去。何以故?是諸如來本願力故。

その時、世尊は長老舎利弗に告げられた。「止めよ、舎利弗。そのような考えを抱いてはならない。さらに舎利弗よ、私はこの無礙なる妙法を説き、幾度も汝らに告げてきた。舎利弗よ、あらゆる衆生は、自らの業の力によって様々な罪を作り、自ら作り自ら受け、それは他者のせいではない。それぞれの衆生は自らの業の力ゆえに、このような苦しみを受けるのであり、如来の過ちではない。舎利弗よ、私は常にこう言っている。この衆生たちよ、汝らは善き友を訪ね、安楽を求め、あらゆる怖れを離れ、涅槃を求め、甘露の味を楽しむがよい。私は常に菩提の正しい道を開示している。その時、さらに私は説く。あの衆生たちは貪りと瞋りに身を任せ、自ら身の行い、口の行い、意の行いを作り、心に邪なる見解を生じ、自ら正しく知らず、多くの罪を造り、それぞれが邪な見方を持ち、身体について分別し、多くの悪い業を造る。それゆえに地獄に堕ちて様々な苦しみを受ける。これは衆生自身の過ちであり、如来の咎ではない。さらに舎利弗よ、私は常にこのように大いなる慈悲を起こし、あらゆる衆生のために、たとえ一人の衆生であっても、一劫の間尽くして、私は代わって地獄の苦しみを受けよう。決して一人の衆生も見捨てないからである。舎利弗よ、如来の大悲は常にこのようなものである。譬えば、天上界や人間界の父母がただ一人の子を生み、その子が端正で優れ、色も美しく比類なく、福相が円満であるとする。その子が一日にして突然に命を終えたならば、その父母はこの子のために心に懊悩を生じ、情の地が慞惶として、悲しみ嘆き痛切に苦しむ。舎利弗よ、このように如来・応供・正等覚もまた同じく、衆生を悲愍すること一子を見るが如くである。如来には煩悩がついに付着することはできず、すでに悉く遠離している。なぜならば、舎利弗よ、譬えば大海は死屍を宿さない。舎利弗よ、如来もまた同じく、煩悩が付着しないのである。また舎利弗に謂う。身体は幻の夢の如く、また影や響きの如く、四大が合成したものであり、仮に人と名づけられているだけで、中に実体はない。諸々の行相を見るが、行でもなく、住でもなく、処でもなく、無処でもなく、滞りもなく、障りもなく、自他に執着しない。舎利弗よ、如来もまたこのように、諸々の行相を観じ、群生を化導するが、説く行に貪らず、一切の種々なる行相を作るけれども、指し示すこともできず、示すこともできず、虚空界と等しく、諸々の疑惑を離れ、戯論がない。如来もまた同じく、疑惑がなく、戯論を離れている。その時、衆生は一途に迷い惑い、回転する心がないが、如来の大悲はそれに随順することができる。もし衆生が来ようとすれば、仏もまた随って来、去ろうとすれば随って去る。なぜならば、これら諸々の如来の本願の力によるからである。

「復次舍利弗!如來、應、正等覺無有錯謬,如來無有無明,如來智慧亦無迷惑。舍利弗!吾今於天上人間,最尊、最貴、最上第一,不可稱量,無有等等,舍利弗!是不誑語者,不異語者。」

さらに舎利弗よ、如来・応供・正等覚者は誤りなく、如来には無明なく、如来の智慧にも迷いはない。舎利弗よ、我は今、天界と人間において最も尊く、最も貴く、最も上であり第一である。称え量ることのできない、比べるもののない存在である。舎利弗よ、これは偽りの言葉を語らず、異なる言葉を語らない者である。

佛言:「若有眾生在家、出家,於此正法而生誹謗者,如前所說一切惡相,種種地獄眾苦所受。」

仏陀はおっしゃいました。「もし、在家であれ出家であれ、衆生がこの正しい教えを誹謗するならば、先に述べたあらゆる悪しき相のように、さまざまな地獄の苦しみを受けることになるでしょう。」

是時尊者須菩提,合掌恭敬白佛言:「世尊!此法微妙,甚難得聞。世尊!彼諸眾生於此正法而生誹謗者,當得何報?」

その時、尊者スブーティは合掌して恭しく仏に申し上げました。 「世尊よ、この教えは微妙で、まことに聞くことが難しいものです。 世尊よ、この正しい法に対して誹謗を生じる衆生は、どのような報いを受けるのでしょうか?」

佛告須菩提:「謗斯法者得生大舌,縱廣百千由旬,上有五百俱胝鐵犁,長時耕舌。復從口出極熱猛火,聳焰上騰,炎熾輝爀,合成一聚,經百千劫,受大極苦。云何而得,須菩提!如是業報?彼愚癡眾生,皆因口業所作。須菩提!彼愚癡眾生,謗此法者,受如是報。」

仏は須菩提に告げられた:「この法を誹謗する者は、巨大な舌を生じる。その舌は縦横百千由旬に広がり、上には五百俱胝の鉄の鋤があり、長い間その舌を耕す。さらに口からは極めて熱く猛り狂う炎が噴き出し、燃え上がる炎は輝きを放ち、一つに集まって、百千劫の間、甚大な苦しみを受ける。須菩提よ、どうしてこのような業報が生じるのか。それは愚かな衆生が、すべて口による業によって引き起こすからである。須菩提よ、この法を誹謗する愚かな衆生は、このような報いを受けるのだ。」

是時一切眾會,以佛威力,同作是言:「如來說此極大惡報,甚為希有。」

その時、すべての会衆は、仏の威神力によって、同じくこのように言いました:「如来がこの極めて大きな悪報をお説きになるのは、まことに稀有なことです。」

是時帝釋天主白佛言:「世尊!我當於彼比丘持經法師,於未來世,常生尊重,以諸華香、飲食、衣藥、塗香、末香種種供養,晝夜三時,恭敬禮拜,尊重讚歎,志心護持。世尊!是善男子已生如來法身中,與諸如來同一名號。何以故?如灌頂剎帝利王所生之子,端嚴巍巍,具足王相,見者歡喜,彼諸人民皆悉尊重,拜跪問訊。見彼法師,亦應如是禮拜尊重。」

その時、帝釈天は仏に申し上げました。「世尊よ、私はこれより未来世において、この経典を護持する比丘法師に対し、常に敬意を抱き、さまざまな花や香、飲食、衣服、薬、塗香、抹香をもって供養し、昼夜三時に礼拝し、尊重し、讃嘆し、心を込めて護持いたします。世尊よ、この善男子はすでに如来の法身の中に生まれ、諸如来と同一の名号を有しております。なぜならば、灌頂を受けた剎帝利の王の子が、端正で威厳に満ち、王者の相を具え、見る者を喜ばせ、人々が皆、礼拝し、問い尋ねるように、この法師に対しても同じように礼拝し、尊重すべきだからです。」

爾時世尊告普賢菩薩摩訶薩言:「善男子!此帝釋天主善能說之,為彼比丘持經法師,憐愍饒益,潛加護持。」

その時、世尊は普賢菩薩摩訶薩に告げられた。 「善男子よ、この帝釈天主は巧みにこれを説くことができる。あの比丘であり、経典を護持する法師を憐れみ、利益を与え、密かに守り支えるためである。」

普賢菩薩言:「世尊!我亦如是,於未來世彼善男子、善女人,亦復護持,憐愍饒益,息諸災患,令得安樂,周遍百由旬外,不令嬈惱。」

普賢菩薩は申し上げました。「世尊よ、私もまた同じく、未来の世において、その善男子や善女人を守り支え、憐れみ慈しんで利益を与え、あらゆる災いや苦しみを鎮め、安楽を得させます。百由旬の外に至るまで、彼らが悩まされることのないようにいたします。」

爾時世尊讚普賢菩薩摩訶薩言:「善哉,善哉!善男子!汝今善說。」

その時、世尊は普賢菩薩摩訶薩を称えて言われた。「善きかな、善きかな。善男子よ、汝は今、善く説いた。」

爾時世尊以梵音聲,重說偈言:

その時、世尊は清らかな声で、再び偈を説かれました。

「令他安樂心悲愍, 悉能隨順諸眾生,
三業清淨善稱揚, 無等功德真實寶。」

「他を安楽ならしむる心は悲愍に満ち、あらゆる衆生に随順してやまぬ。 三業清浄にして善を称揚し、比類なき功徳は真実の宝なり。」

是時普賢菩薩摩訶薩,白佛言:「世尊!菩薩摩訶薩云何當得此寶光總持法故?」

その時、普賢菩薩摩訶薩が仏に申し上げました。 「世尊よ、菩薩摩訶薩はいかにしてこの宝光総持法を得ることができるのでしょうか?」

佛言:「善男子!菩薩摩訶薩於寶光總持,當行一法。云何為一法?謂於一切眾生不起殺意,令得安樂。普賢菩薩!復有二法。云何為二?謂離於瞋恚,善言誘喻。普賢菩薩!此為二法,若能如是,即得寶光總持法故。復次普賢菩薩摩訶薩!為一切眾生意根不亂,無時暫捨。是時復告善男子:『菩薩摩訶薩為諸眾生,皆離一切憎愛故。』是時菩薩說此寶光總持功德時,復以稱揚讚歎此最勝功德,于時天上人間有無量無數眾生,皆得此法,復出寶光總持最勝功德,稱讚法師。」

仏は言われた。「善男子よ、菩薩摩訶薩は宝光総持において、一つの法を行じなさい。いかなるものが一つの法か。それは一切の衆生に対して殺意を起こさず、安楽を得させることである。普賢菩薩よ、さらに二つの法がある。いかなるものが二つか。それは瞋恚を離れ、善き言葉で導き諭すことである。普賢菩薩よ、これが二つの法である。もしこのようにできるならば、宝光総持の法を得るゆえんである。さらにまた、普賢菩薩摩訶薩は一切の衆生のために意根を乱さず、一時も捨てることがない。その時、再び善男子に告げられた。『菩薩摩訶薩は諸々の衆生のために、一切の憎愛を離れるのである。』その時、菩薩がこの宝光総持の功徳を説いたとき、さらにこの最勝の功徳を称揚し讃歎した。その時、天上と人間に無量無数の衆生があり、皆この法を得、さらに宝光総持の最勝の功徳を現し、法師を称賛した。」

爾時尊者阿難從座而起,偏袒右肩,右膝著地,合掌恭敬住立佛前,白佛言:「世尊!此寶光總持微妙正法,如是深邃。」

その時、尊者アーナンダは座より立ち上がり、右肩をあらわにし、右膝を地につけ、合掌して恭しく仏の前に立ち、仏に申し上げた。 「世尊よ、この宝光総持微妙正法は、かくも深遠であります。」

佛告阿難:「如是,如是!此色相甚深,受、想、行、識甚深,如空甚深,如虛空甚深。」

仏は阿難に告げた。「その通りだ、その通りだ。この色の相は甚深であり、受・想・行・識も甚深である。それは空のように甚深であり、虚空のように甚深である。」

阿難白言:「我於如來前,得聞八萬四千法藏,未曾得聞如是妙法。」

阿難は申し上げました:「私はこれまで如来様の御前で、八万四千もの教えの宝蔵を聞く機会に恵まれましたが、このような尊く深遠な教えを聞いたことは一度もございません。」

佛告阿難:「此寶光正法難遇、難聞。」

仏は阿難に告げられた:「この宝光正法は、めったに巡り合えず、めったに聞くことができない。」

阿難言:「佛說如是微妙正法,於未來世後五百歲中法欲滅時,有諸眾生欲作佛事,當依何法?」

阿難が尋ねました。「仏陀がこのように微妙な正しい教えを説かれましたが、未来の世、末法の時代に法が滅びようとする時、仏の教えを広めようとする人々は、どのような方法に従うべきでしょうか?」

佛告阿難:「依我釋迦牟尼如來說此正法,及彼法師,若有書寫、受持、供養恭敬此正法者,眼常無病,鼻亦無病,舌亦無病,齒亦無病,手亦無病,脚亦無病,頭亦無病,耳亦無病,諸根具足,身不臭穢,亦無中夭,壽命延長,彼一切諸天人及非人,常時衛護。時彼法師,於此命終,復得生於善逝世界,天中而生,離諸喧雜一切戲論。」

仏陀は阿難に告げられた:「我が釈迦牟尼如来が説くこの正しい教え、及びその教えを説く法師に対して、もしこの正法を書き写し、受け持ち、供養し敬う者がいれば、その者は目に病なく、鼻にも病なく、舌にも病なく、歯にも病なく、手にも病なく、足にも病なく、頭にも病なく、耳にも病なく、すべての感覚器官が満たされ、身体は臭穢なく、また夭折することもなく、寿命は長く延びる。あらゆる天界の者や人間、非人の者たちが常に守護する。その法師はこの世の命を終えた後、さらに善逝の世界に生まれ、天界に生を受けて、あらゆる騒がしさや戯れの論議から離れるであろう。」

阿難白言:「世尊!是何因緣說此正法,魔王毒害不能障蔽?」

阿難は尋ねました。「世尊よ、どうしてこの正しい教えを説かれると、魔王の悪しき妨げも障りとならないのですか?」

佛告阿難:「一切魔王於此正法,終不能作障難之者。」

仏は阿難に告げた:「一切の魔王も、この正しい法に対しては、ついに障り難き者となることはできない。」

爾時世尊作是語已,時彼魔王生毒害心,作是念言:「若有說此寶光總持法時,我當往彼作其障難。」

その時、世尊がこの言葉を語り終えると、魔王は害心を起こし、こう思いました。「もしこの宝光陀羅尼法を説く者がいれば、私はそこへ行って妨げをなそう」と。

是時魔王以自業力,自見猛火,來燒其身,恐怖無量,退散而走。

その時、魔王は自らの業の力によって、激しい炎が自らの身を焼きに来るのを見て、計り知れぬ恐怖に襲われ、退散して逃げ去った。

「阿難!此法如是深妙難測,不可思議,若此正法隨所住處,如佛塔廟。」

阿難よ、この教えは、このように深遠で微妙であり、測りがたく、思いはかることもできない。もしこの正しい法が、その住する所において、仏塔や寺院のごとくであるならば。

阿難白言:「若如來在彼正法住處,我於是處,得見如來,往到佛所,先禮如來,後禮此法,為有何過?」

阿難は申し上げました:「もし如来がその正法の住むところにおられるなら、私はその場所で如来にお会いし、仏のもとへ参り、まず如来に礼拝し、その後でこの法に礼拝する。それに何の過ちがありましょうか?」

佛告阿難:「汝有過失,何以故?汝既如是輕慢正法,云何我得天上人間最尊、最貴、最上第一?復次阿難!我於過去先聞此法,後證菩提。」

お釈迦様は阿難にこうおっしゃいました。 「あなたには過ちがあります。なぜでしょう?あなたがこのように正しい教えを軽んじているのに、どうして私が天界や人間界において最も尊く、最も貴く、最も優れた第一人者であり得ましょうか。さらに阿難よ、私は過去において、まずこの教えを聞き、その後で悟りを開いたのです。」

阿難白言:「世尊!於何如來恭敬供養?復於何處聞彼如來說此寶光三摩地法?」

阿難は申し上げました:「世尊よ、どの如来に敬いと供養を捧げればよいのでしょうか?また、どこでその如来からこの宝光三摩地の法を聞くことができるのでしょうか?」

佛告阿難:「我非於天上、人間、乾達嚩處,恭敬供養求此法故。我於往昔為菩薩時,有佛世尊號不空積聚開妙眾寶光明藏如來前,得聞此法。」

仏は阿難に告げられた:「私は天界や人間界、あるいは乾達婆の住まいで、この教えを求めて恭敬供養したわけではない。私が菩薩であった昔、不空積聚開妙衆宝光明蔵如来という世尊のもとで、この教えを聞いたのだ。」

佛告阿難:「彼如來即不與我授記,我從是來,過百千俱胝那庾多劫,難行苦行,為聞此法。阿難!是故汝應先禮此法,後禮如來。」

仏は阿難に告げられた:「あの如来が私に授記を授けてくださらなかったからこそ、私はそれ以来、百千の俱胝那庾多劫を超えて、難行苦行を積み、この法を聞くために努めてきたのだ。阿難よ、だからこそ、あなたはまずこの法を礼拝し、その後で如来を礼拝すべきである。」

是時一切梵王、帝釋、護世諸天,以一音聲,同作是言:「歎此法故,是無上法,是最勝法,是無等等法,神變如是,若有聞此微妙正法乃至名字,應隨向禮。何以故?若有受持讀誦為他解說者,如見如來,等無有異。」

その時、すべての梵天王、帝釈天、護世の諸天たちが、一つの声をもって、ともにこのように言いました。

「この法をたたえるゆえに、これは無上の法であり、最も勝れた法であり、比べるものなき法である。神通力の示現はこのようである。もしこの微妙な正法、その名さえも聞くならば、ただちに礼拝すべきである。なぜなら、もしこの法を受け持ち、読み誦し、他のために解き説く者があれば、それは如来を見るのと等しく、異なることがないからである。」

爾時世尊讚彼梵王、帝釋、護世諸天言:「善哉,善哉!聖眾善說。」

その時、世尊は梵王、帝釈天、護世の諸天たちを称えて言われた。「善きかな、善きかな。聖なる衆はよく説いた。」

爾時世尊從口而出廣長舌相,遍照三千大千世界已,告普賢菩薩摩訶薩言:「善男子!汝今諦聽,我今請汝為諸眾生說此法故。云何眾生於此寶聚,不自守護,展轉息利,如生盲人,不見日光;又如商賈無有方便,不自貨易;亦如貧人,不自精勤,常奉他顏。見諸眾生,不聞此法,亦復如是,為諸眾生,譬喻言說。」

その時、世尊は口から広長舌相を現し、三千大千世界を遍く照らし終えてから、普賢菩薩摩訶薩に告げて言われた。

「善男子よ、よく聞きなさい。今、私はあなたに、すべての衆生のためにこの法を説いてもらいたいのです。なぜ衆生は、この宝の集まりを自ら守らず、次々と利息を生むようにして、まるで生まれつきの盲人が太陽の光を見ることができないかのようであり、また商人が手段を持たず、自ら商品を取引しないかのようであり、貧しい人が自ら精進せず、常に他人の顔色を伺うかのようであるのでしょうか。この法を聞かない衆生を見るのも、まさにこのようなものです。すべての衆生のために、譬えを用いて説き示しなさい。」

於是普賢菩薩摩訶薩從座而起,偏袒右肩,右膝著地,合掌恭敬,住立佛前。即時普賢菩薩摩訶薩,從自法座安詳起已,即時三千大千世界諸天宮殿,六種震動,所謂動、遍動、等遍動,震、遍震、等遍震,擊、遍擊、等遍擊,吼、遍吼、等遍吼,涌、遍涌、等遍涌,起、遍起、等遍起,大光晃耀一切世間。於是普賢菩薩摩訶薩,白言世尊:「云何問我?世尊!云何問我?善逝!世尊是具足一切智者,何不為諸眾生大悲憐愍。我名如來之子,云何我有如來智?云何我有如來力?我於是時常依佛言,依如來言,我常依止,由如甘露,不敢違背,恒時隨順。」

そこで普賢菩薩摩訶薩は座より立ち上がり、右肩をあらわにし、右膝を地につけ、合掌して恭敬の心をもち、仏の前に立った。その時、普賢菩薩摩訶薩が自らの法座より安らかに立ち上がると、たちまち三千大千世界のすべての天宮殿が六種の震動を起こした。すなわち、動き、あまねく動き、平等にあまねく動き、震え、あまねく震え、平等にあまねく震え、打ち、あまねく打ち、平等にあまねく打ち、吼え、あまねく吼え、平等にあまねく吼え、湧き上がり、あまねく湧き上がり、平等にあまねく湧き上がり、立ち上がり、あまねく立ち上がり、平等にあまねく立ち上がり、大いなる光がすべての世間を照らし輝いた。

そこで普賢菩薩摩訶薩は世尊に申し上げた。「世尊よ、なぜ私にお尋ねになるのですか。世尊よ、なぜ私にお尋ねになるのですか。善逝よ。世尊は一切智を具えておられる方でありながら、どうして衆生のために大いなる慈悲と憐れみをもってお示しにならないのですか。私は如来の子と名づけられていますが、どうして私に如来の智があると言えましょうか。どうして私に如来の力があると言えましょうか。私は常に仏の言葉に依り、如来の言葉に依っており、甘露のように常に依り頼み、敢えて背くことなく、いつも従順に従っております。」

於時世尊讚普賢菩薩摩訶薩言:「善哉,善哉!佛子!汝即如來長子,最勝最上,我為眾生說此正法。善男子!汝當依我,如法護持,恒常尊敬,由如寶篋,盛以珍玩,勿生捨離。未來世時,有破戒比丘,不生敬信,善男子!彼不依此。」

その時、世尊は普賢菩薩摩訶薩を讃えて言われました。 「善いかな、善いかな!仏子よ。汝は即ち如来の長子にして、最も勝れ、最も上なり。我は衆生のためにこの正法を説く。善男子よ。汝は我に依って、法の如く護持し、常に尊敬すべし。宝篋に珍玩を盛るが如く、捨て離れる心を生じてはならない。未来の世に、戒を破る比丘ありて、敬信を生ぜざる者あらん。善男子よ。彼らはこれに依らざるなり。」

普賢菩薩言:「世尊於意云何?彼出家者有何行故?」

普賢菩薩がお尋ねになりました。「世尊よ、いかがお考えでしょうか。あの出家者はどのような行いをなさったのでしょうか?」

佛言:「善男子!止!勿應問此。」

仏は言われた。「善男子よ、止めなさい。このことを尋ねるべきではありません。」

普賢菩薩言:「世尊!唯願說之!唯願說之!若不說者,云何而能為諸眾生?」

普賢菩薩は申し上げました。「世尊よ、どうかお説きください。どうかお説きください。もし説かれなければ、どうして衆生のために成し得ましょうか。」

佛言:「普賢菩薩!汝今諦聽,我說此法由如眾海,文殊師利、觀世音,無量無數無有邊際菩薩摩訶薩等,一心諦聽,於未來世,彼出家者,修何行業?」

仏は言われた:「普賢菩薩よ、今よく聞きなさい。私が説くこの教えは、大海のように広大である。文殊師利、観世音、無量無数で際限のない菩薩摩訶薩たちよ、心を一つにしてよく聞きなさい。未来の世において、出家する者は、どのような修行を行うべきだろうか?」

爾時世尊告普賢菩薩摩訶薩言:「佛子!彼出家者於此正法,多生輕慢,樂求舍宅,貪著利養,畜積財寶、精舍、房堂、衣服、臥具、飲食、醫藥,造惡業因,自破自壞,為是愚迷眾生。我說是經,廣令流布,久住不滅,度脫眾生。」

その時、世尊は普賢菩薩摩訶薩に告げられた。 「仏子よ、出家した者の中に、この正しい教えを軽んじ侮る者が多い。 住まいを求め、利養に貪りつき、財宝や精舎、房堂、衣服、臥具、飲食、医薬を蓄え積む。 悪業の因を造り、自らを破り自らを壊す。これが愚かで迷える衆生である。 私はこの経典を説き、広く流布させ、長く世に留まらせ、滅びさせない。 衆生を度脱させるために。」

是時十方一切天、龍、藥叉、乾達嚩等,來白佛言:「世尊!我等天人八部并諸眷屬,盡生恒時守護是經,并彼法師一切比丘及諸法藏,不令嬈惱。我常隨侍,尊重恭敬,香華、衣服、種種珍寶一切所須,我皆供給,令法久住。」

その時、十方のすべての天、龍、夜叉、乾闥婆などが、仏に申し上げました。「世尊よ、私たち天人八部とその眷属たちは、この経典を常に守護し、またその法師であるすべての比丘と諸々の法蔵を守り、悩まされることのないようにいたします。私たちは常に随侍し、尊重し、恭敬し、香や華、衣服、種々の珍宝など、一切の必要なものを供給し、法が久しく住するようにいたします。」

爾時世尊為普賢等九十二俱胝菩薩,而說偈言:

その時、世尊は普賢菩薩をはじめとする九十二俱胝の菩薩たちに向かって、次の偈を説かれた。

「諦聽一切妙語言, 最聖功德超彼岸,
欺誑兇險皆棄捨, 一心專意樂諦聽。
聞佛摩竭提國中, 菩提大樹仁師子,
住大解脫三摩地, 當處如是大樹王。
盡彼十方微塵剎, 佛子周遊無所畏,
此名如來三昧族, 是諸三昧彼當得。
恒時知彼仁王行, 得見文殊真境界,
盡彼十方微塵剎, 汝觀如來真色相。
十方無數此佛剎, 佛子悉皆名吉祥,
一切十方微塵剎, 佛子善能遍遊歷。
為彼世間得值遇, 文殊師利無邊智,
問大眾生賢吉祥, 佛子功德云何得?
是時實際廣功德, 無邊眾生能解了,
問大眾生賢吉祥, 文殊功德妙菩提,
佛子若說此法已, 得解清淨佛功德。
復次佛子應云何, 當得如是功德行?
佛子諦聽賢吉祥, 無邊最勝彼功德,
我今略說於少分, 如添大海一滴水。
乃至得證佛菩提, 若有眾生初發心,
無邊功德莫能測, 一一功德盡讚揚,
波羅蜜多功德地, 如有經行於多劫,
不能說盡彼功德。 如是十方一切佛,
彼於是時說少分, 出生無邊勝功德。
如鳥飛空不可量, 大地一塵無能比,
非無因故從何生, 菩提功德隨心意。
發信一念生佛法, 如是和合生心已,
彼非愛樂王福樂, 非自求安非名利,
除滅世間諸苦惱, 為眾心故生世間。
彼意恒為諸眾生, 清淨佛剎興供養,
修習此法證菩提, 從心發生清淨智。
彼常恭敬求解脫, 尊重一切生佛想,
一切諸法功德同, 生心如是恒恭敬。
發心歸向於佛法, 佛子興心行此行,
無邊菩提發是時, 生大丈夫猛利意。
發心力如人中主, 廣興供養不思議,
眾法無壞莫能量, 生心供養應如是。
發心能免胞胎苦, 養育劬勞一切行,
隨樂快樂悉從心, 是故見於安樂處。
發起無邊恭敬心, 我人憍慢皆棄捨,
發心即妙珍伏藏, 如手攝持獲安樂。
發心能為歡喜捨, 發心踊躍作佛事,
發心求勝功德林, 得佛所說皆往詣。
勇猛利根光明照, 發心堅固無能壞,
種種煩惱頓皆除, 發心能說佛功德。
發心和合不和合, 一剎那中悉皆離,
發心能越魔王界, 見彼最勝妙解脫。
功德種子不朽因, 發心種大菩提樹,
最上勝智皆增長, 發心見諸一切佛。
彼說過去行大行, 解脫妙行發心求,
此法世間甚難遇, 由如大海眾寶王。
若常發心恭敬佛, 無戒無行彼皆離,
離諸過患眾𠍴尤, 復能稱讚彼功德。
持戒見獲菩提心, 方便修學功德地,
能依戒法善修習, 彼常依佛所教勅。
若常發心恭敬佛, 彼佛廣大興供養,
於佛廣大供養已, 復能慇重不思議。
若常發心供養法, 聞彼佛法心無厭,
若於佛法心無厭, 不思議法妙解脫。
若常發心恭敬僧, 彼於僧中心不退,
如是發心僧不退, 當得發心不退力。
若得發心不退力, 彼以根利現光明,
若得根利現光明, 彼常遠離惡知識。
若已遠離惡知識, 應當求法訪善友,
若法善友尋求已, 彼獲廣大妙安樂。
若獲廣大妙安樂, 因力自大皆棄捨,
若已棄捨我慢因, 即得廣大勝解脫。
如是廣大解脫已, 即得諸佛常照察,
若以諸佛常照察, 彼即生大菩提心。
若得生大菩提心, 即獲解脫大功德,
若得解脫大功德, 即得生於如來家。
既得生於如來家, 即得解脫妙相應,
若常解脫妙相應, 彼發心意皆清淨。

すべての妙なる言葉をよく聞きなさい。 最上の聖なる功徳は彼岸を超える。 欺きや凶暴さはすべて捨て去り、 一心に専念して喜んで聞きなさい。

聞け、仏がマガダ国におられ、 菩提の大樹、慈悲の師子王として、 大いなる解脱の三昧に住し、 まさにその場所にいらっしゃる大樹王を。

十方の微塵の国々を尽くしても、 仏の子たちは恐れることなく遍く遊行する。 これは如来の三昧の族であり、 これらすべての三昧を彼らは得るだろう。

常に彼ら慈悲の王の行いを知り、 文殊の真実の境界を見ることができる。 十方の微塵の国々を尽くしても、 汝は如来の真実の色相を見るだろう。

十方の無数のこの仏国土では、 仏の子たちはすべて吉祥と名付けられる。 すべての十方の微塵の国々を、 仏の子たちは善く遍く遊歴することができる。

その世間の人々が値遇するために、 文殊師利の無辺の智慧を、 大いなる衆生の賢者である吉祥に問う。 仏の子の功徳はどのように得られるのか?

その時、実際の広大な功徳を、 無辺の衆生が理解することができる。 大いなる衆生の賢者である吉祥に問う。 文殊の功徳と妙なる菩提を。

仏の子がこの法を説き終えたなら、 清浄なる仏の功徳を理解することができる。 さらに、仏の子はどのようにして、 このような功徳の行いを得るべきか?

仏の子よ、よく聞きなさい、賢者吉祥よ。 無辺の最勝なるその功徳を、 私は今、ほんの一部を略説しよう。 それは大海に一滴の水を加えるようなものだ。

仏の菩提を証得するに至るまで、 もし衆生が初めて発心するならば、 その無辺の功徳は測り知れず、 一つ一つの功徳を尽くして称揚しても、 波羅蜜多の功徳の地は、 多くの劫を経て行じても、 その功徳を説き尽くすことはできない。

このように十方のすべての仏は、 その時にほんの一部を説き、 無辺の勝れた功徳を生じさせる。 鳥が空を飛ぶように計り知れず、 大地の一粒の塵も比べられない。 原因なくしてどこから生じることもなく、 菩提の功徳は心のままに従う。

信を発する一念が仏法を生じ、 このように和合して心が生じたなら、 彼は王の福楽を愛楽せず、 自らの安楽や名利を求めることもなく、 世間のあらゆる苦悩を除き滅ぼし、 衆生の心のために世間に生まれる。

彼の心は常にすべての衆生のために、 清浄なる仏国土に供養を興し、 この法を修習して菩提を証得し、 心から清浄なる智慧が発生する。

彼は常に恭敬して解脱を求め、 すべてを尊重して仏と想い、 すべての諸法の功徳は同じであり、 心を生じてこのように常に恭敬する。

発心して仏法に帰向し、 仏の子はこの行いを起こす。 無辺の菩提が発せられるその時、 大いなる丈夫の猛利なる心が生じる。

発心の力は人の主のようであり、 広大なる供養は思議を超え、 衆法は壊れることなく量り知れず、 心を生じて供養すべきはこのようである。

発心は胞胎の苦しみを免れ、 養育の労苦すべての行いを、 楽しみに従って快楽はすべて心から、 それゆえに安楽の処を見る。

無辺の恭敬の心を発起し、 我と人、驕りと慢心をすべて捨て去る。 発心は即ち妙なる珍宝の伏蔵であり、 手で摂持して安楽を得るようである。

発心は歓喜の施しとなり、 発心は踊躍して仏事を行い、 発心は勝れた功徳の林を求め、 仏の説かれたところに皆赴く。

勇猛で利根、光明に照らされ、 発心は堅固で壊されることなく、 種々の煩悩は頓にすべて除かれ、 発心は仏の功徳を説くことができる。

発心は和合も不和合も、 一刹那の中にすべて離れ、 発心は魔王の界を越え、 その最勝なる妙なる解脱を見る。

功徳の種子は朽ちない因であり、 発心は大菩提樹を植え、 最上の勝れた智慧はすべて増長し、 発心はすべての諸仏を見る。

彼は過去の大いなる行いを説き、 解脱の妙なる行いを発心して求める。 この法は世間において甚だ難遇であり、 大海の衆宝の王のようである。

もし常に発心して仏を恭敬するなら、 戒律なく行いもない者はすべて離れ、 あらゆる過患と咎から離れ、 さらにその功徳を称賛することができる。

戒律を持って菩提心を見いだし、 方便を修学して功徳の地に至り、 戒法に依って善く修習し、 彼は常に仏の教えに従う。

もし常に発心して仏を恭敬するなら、 彼は仏に広大なる供養を興し、 仏への広大なる供養を終えたなら、 さらに慇重にして思議を超える。

もし常に発心して法を供養するなら、 その仏法を聞いて心に厭きることがなく、 もし仏法に対して心に厭きることがなければ、 思議を超えた法の妙なる解脱を得る。

もし常に発心して僧を恭敬するなら、 彼は僧に対して心が退くことがなく、 このように発心して僧に退かず、 発心の不退の力を得るだろう。

もし発心の不退の力を得たなら、 彼は根が利で光明を現し、 もし根が利で光明を現したなら、 彼は常に悪知識から遠離する。

もしすでに悪知識から遠離したなら、 法を求め、善き友を訪ねるべきであり、 もし法と善き友を尋ね求めたなら、 彼は広大なる妙なる安楽を得る。

もし広大なる妙なる安楽を得たなら、 因の力と自らの慢心をすべて捨て去り、 もしすでに我慢の因を捨て去ったなら、 即ち広大なる勝れた解脱を得る。

このように広大なる解脱を得たなら、 即ち諸仏の常なる照察を得、 もし諸仏の常なる照察を得たなら、 彼は即ち大菩提心を生じる。

もし大菩提心を生じたなら、 即ち解脱の大功徳を得、 もし解脱の大功徳を得たなら、 即ち如来の家に生まれる。

すでに如来の家に生まれたなら、 即ち解脱の妙なる相応を得、 もし常に解脱の妙なる相応を得たなら、 彼の発する心と意はすべて清浄となる。

大方廣總持寶光明經卷第三

大方広総持宝光明経 巻第三


第二
第四

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