第四五官王宮(普賢菩薩)
第四五官王の宮殿(普賢菩薩)
於三江間,建立官廳。大殿左右,各有一舍。左秤量舍,右勘錄舍。左有高臺,臺上有秤量幢。業匠𣕛巧,懸七秤量。身口七罪,為紀輕重。意業所作,不懸秤量。次至鏡臺,當見鏡影。於此秤量,點目有三別:一者斤目,斷為重罪,重中開輕,為二八獄罪;二者兩目,斷為中罪,為餓鬼罪;三分目,斷為下罪,為畜生罪。先破不妄語戒,後餘造惡。至秤前時,秤錘自動,自然低昂。課亡人言:汝所造罪,秤目定重。亡人欺咳曰:我未昂,秤闇何為?我敢不信之。爾時訪羅,取於罪人,置秤盤上,秤目如故。亡人閉口,造惡變面。訪羅下之,傳勘錄舍。赤紫冥官,令點秤書。光祿司候,印押錄帳。具載憲章,奏閻魔宮。爾時天尊,說是偈言:
三つの川の間に役所が建てられている。大きな建物の左右には、それぞれ一つの館がある。左は計量の館、右は監査記録の館である。左には高い台があり、その上に計量の旗が掲げられている。巧みな職人が七つの秤を吊るしている。それは、身と口による七つの罪を、軽重の基準として計るためである。心の働きによる業は、秤には掛けられない。次に鏡の台に至ると、その鏡に自分の姿が映る。この秤には、目盛りに三つの区別がある。一つは斤(きん)の目盛りで、重い罪と断じ、その中でも軽いものは開いて、八つの地獄の罪とする。二つは両(りょう)の目盛りで、中程度の罪と断じ、餓鬼の罪とする。三つは分(ぶ)の目盛りで、軽い罪と断じ、畜生の罪とする。まず不妄語戒を破り、その後で他の悪業を為す。秤の前に来た時、錘(おもり)はひとりでに動き、自然に上下する。亡き者に言う、「あなたが造った罪は、秤の目盛りが重いと定めている」。亡き者は欺いて咳をし、「私はまだ上がっていないのに、この秤はどうしてそう動くのか。私は信じない」と言う。するとその時、亡者は罪人として捕らえられ、秤の盤の上に置かれる。すると秤の目盛りは相変わらずである。亡き者は口を閉ざし、悪事を為したゆえに顔色が変わる。そこから下ろされ、監査記録の館に送られる。赤紫色の冥官が、秤の記録を書き留めるように命じる。光禄司の役人が、その記録帳に印を押す。全ては憲章に則り、閻魔宮に奏上される。その時、天尊は次の偈を説かれた。
五官業秤向空懸, 左右雙童業薄全。
輕重豈由情所願, 低昂自任昔因緣。
五官という業の秤は、空に掲げられ、 左右に立つ二人の童子が、業の薄をすべて記している。
重さや軽さが、どうして心の願いだけで決まろうか。 上がり下がりは、すべて自らが過去に積んだ因縁によるのだ。
雙童子形弉偈曰:
二童子の姿が詠んだ偈(うた)
證明善童子, 時不離如影, 低耳聞修善,
無不記微善, 證明惡童子, 如響應聲體。
留目見造惡, 無不錄小惡。
善き行いをする童子を、 時を離れず影のように見届け、耳を傾けて善行を聞き、 微細な善であっても記録しないことはない。 悪しき行いをする童子を、 音が響きに応じるようにして、目を留めて悪行を見届け、 小さな悪であっても記録しないことはない。