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仁王護国般若波羅蜜多経 (仁王護國般若波羅蜜多經)


仁王護國般若波羅蜜多經囑累品第八

仁王護國般若波羅蜜多經 囑累品 第八

佛告波斯匿王:「今誡汝等!吾滅度後,正法欲滅,後五十年、後五百年、後五千年,無佛、法、僧。此經、三寶,付諸國王建立守護,令我四部諸弟子等,受持、讀誦,解其義理,廣為眾生宣說法要,令其修習出離生死。

仏は波斯匿王に告げられた。「今、あなたたちに告げておく。私がこの世を去った後、正法がまさに消えようとする時、後の五十年、後の五百年、後の五千年には、仏も法も僧もいなくなるであろう。この経典と三宝を、諸王に託して、建立し守護させなさい。私の四部の弟子たちに、この経典を受持し、読誦し、その義理を理解し、広く全ての生きとし生けるもののために法の要諦を説き、生死を離れる修行をさせなさい。」

「大王!後五濁世,一切國王、王子、大臣自恃高貴,破滅吾教,明作制法,制我弟子。比丘、比丘尼不聽出家修行正道,亦復不聽造佛塔像。白衣高座,比丘地立,與兵奴法等無有異。當知爾時,法滅不久。

大王よ、後五百歳の濁りの世の中では、すべての国王、王子、大臣が自らの高貴さを恃み、私の教えを破壊し、明らかに法を作り、私の弟子たちを縛るでしょう。比丘や比丘尼が出家して正道を修行することを許さず、また仏塔や仏像を造ることも許さないでしょう。在家の者が高い座に上り、比丘は地に立たされ、兵士や奴婢と同じように扱われるのです。この時が来たなら、仏法の滅びは遠くないと知りなさい。

「大王!破國因緣,皆汝自作。恃己威力,制四部眾,不聽修福。諸惡比丘受別請法。知識比丘共為一心,互相親善,齋會求福。是外道法,都非我教。百姓疾疫,無量苦難。當知爾時國土破滅。

「大王よ、国が滅びる原因は、すべてあなた自身が作ったものです。自分の権力を頼みに、四部の衆(出家・在家の修行者たち)を抑えつけ、善い行い(福を積むこと)をさせなかったのです。悪しき比丘たちは、別々に施しを受けることを許しました。親しい比丘たちは互いに心を一つにし、親しみ合い、斎会を開いて福を求めました。これらはすべて外道の教えであり、決して私の教えではありません。民衆は疫病にかかり、計り知れない苦難をこうむりました。その時、国土は破壊され尽くしたと知るべきです。」

「大王!法末世時,國王、大臣、四部弟子,各作非法,橫與佛教作諸過咎,非法非律繫縛比丘,如彼獄囚。當知爾時,法滅不久。

「大王よ、末法の時代には、国王や大臣、そして四部の弟子たちが、それぞれに非道な行いをし、勝手に仏教に対して様々な過ちを引き起こし、非道であり非律である方法で僧侶たちを縛り上げ、まるで囚人のように扱うでしょう。知っておくべきです、その時、仏法の滅びは遠くないと。」

「大王!我滅度後,四部弟子,一切國王、王子、百官,乃是任持護三寶者,而自破滅,如師子身中虫,自食師子肉,非外道也。壞我法者得大過咎——正法衰薄,民無正行,諸惡漸增,其壽日減,無復孝子,六親不和,天龍不祐,惡鬼惡龍日來侵害,災怪相繼為禍縱橫,當墮地獄、傍生、餓鬼,若得為人,貧窮下賤諸根不具——如影隨形、如響應聲,如人夜書,火滅字存,毀法果報亦復如是。

「大王よ、私が亡き後、四人の弟子たち、すべての国王、王子、官僚たちが、三宝を守り支える者であるのに、自ら教えを壊すことになるでしょう。それは獅子の体の中の虫が、獅子の肉を自ら食い破るようなものです。これは外道の仕業ではありません。私の教えを壊す者は、大きな罪過を受けることになります。

正法が衰え薄れ、人々は正しい行いを失い、諸々の悪が次第に増え、寿命は日ごとに縮みます。孝行な子もいなくなり、親族は不仲になり、天人や龍の加護もなくなります。悪鬼や悪龍が絶えず害をなそうとやって来て、災いや異変が相次ぎ、禍が縦横にふるまいます。地獄、畜生、餓鬼の道に堕ちるでしょう。もし人として生まれても、貧しく卑しく、感覚器官の不自由な者となるでしょう。

それは影が形に従い、音が響きに応じるようなものです。人が夜に書いた文字が、火が消えても跡として残るように、教えを壊す者の報いもまた、この通りなのです。」

「大王!未來世中,一切國王、王子、大臣,與我弟子橫立記籍,設官典主大小僧統,非理役使。當知爾時,佛法不久。

大王よ、未来の世において、すべての国王、王子、大臣たちが、私の弟子たちに対して不当に登記簿を作り、役人を置いて僧侶たちを統括させ、大小の僧統を設け、道理に反して使役するならば、その時、仏法は長くは続かないと知るべきである。

「大王!未來世中,一切國王、四部弟子,當依十方一切諸佛常所行道,建立流通。而惡比丘為求名利,不依我法,於國王前自說過患,作破法緣。其王不別,信受此語,橫立制法,不依佛戒。當知爾時,法滅不久。

大王よ、未来の時代には、すべての国王や四部の弟子たちは、十方のすべての仏が常に行ってきた道に依って、教えを広め伝えていくべきである。しかし、悪しき比丘たちは名誉や利益を求めるあまり、私の教えに従わず、王の前で他人の過ちを語り、教えを壊す因縁を作る。その王は正しく見分けることができず、その言葉を信じて、仏の戒律に依らないで、でたらめに法を定めてしまう。その時こそ、教えが滅びる時は遠くないと知るべきである。

「大王!未來世中,國王、大臣、四部弟子,自作破法、破國因緣,身自受之,非佛法咎。天龍捨去,五濁轉增,若具說者窮劫不盡。」

「大王よ、未来の世において、国王や大臣、そして比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷の四つの弟子たちが、自ら法を破り、国を破滅させる原因を作るならば、その報いを自ら受けるのであって、仏法の咎ではないのです。天や龍たちはその地を離れ去り、五濁(煩悩や苦しみの濁り)はますます増すばかりでしょう。もしそのすべてを詳しく説こうとするならば、長い劫を尽くしてもなお語り尽くせないほどであります。」

爾時,十六大國王聞說未來如是諸誡,悲啼號泣,聲動三千,天地昏闇,光明不現。時諸王等,各各至心受持佛語,不制四部出家學道,當如佛教。

その時、十六の大国の王たちは、未来におけるこれらの戒めを聞いて、悲しみのあまり声を上げて泣き叫びました。その声は三千世界に響き渡り、天地は暗く沈み、光は現れませんでした。そこで王たちはそれぞれ心を込めて仏の言葉を受け止め、四部の出家者たちが仏の教えに従って学び修行する道を妨げないことを誓ったのです。

爾時,恒河沙等無量大眾皆共歎言:「當爾之時,世間空虛是無佛世。」

その時、ガンジス川の砂ほどの数の無数の人々が、皆で声をそろえて嘆き言った。「この時こそ、世の中は空しく、仏のいない時代である。」

爾時,波斯匿王白佛言:「世尊!當何名此經?我等云何奉持?」

その時、波斯匿王が仏に申し上げました。「世尊よ、この経の名前は何と名付けるべきでしょうか。私たちはどのようにしてこの教えを守り、実践すればよいのでしょうか。」

佛告大王:「此經名為『仁王護國般若波羅蜜多』,亦得名為『甘露法藥』,若有服行能愈諸疾。

仏は王に告げられました。「この経の名は『仁王護国般若波羅蜜多』といいます。また『甘露の法薬』とも名づけられます。もしこれを飲み行うならば、あらゆる病を治すことができるでしょう。」

「大王!般若波羅蜜多所有功德,猶如虛空不可測量,若有受持、讀誦之者,所獲功德,能護仁王及諸眾生,猶如垣牆,亦如城壁,是故汝等應當受持。」

「大王よ、般若波羅蜜多のすべての功徳は、あたかも虚空のように計り知れないものです。もしこれを受持し、読誦する者がいれば、得られる功徳は、王様やすべての人々を守ることができます。それはまるで垣根のようであり、城壁のようなものです。ですから、あなたがたはこの教えを受け持つべきなのです。」

佛說是經已,彌勒、師子吼等無量菩薩摩訶薩,舍利弗、須菩提等無量聲聞,欲界、色界無量天人,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,阿脩羅等,一切大眾,聞佛所說,皆大歡喜,信受奉行。

仏がこの経を説き終えると、弥勒や師子吼などの無数の大菩薩たち、舎利弗や須菩提などの無数の声聞たち、欲界・色界の無数の天人たち、比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、阿修羅などのすべての大衆が、仏の説法を聞いて、皆大いに喜び、深く信じてその教えを受けて実践したのである。

仁王護國般若波羅蜜多經卷下

仁王護国般若波羅蜜多経 巻下


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