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仁王護国般若波羅蜜多経 (仁王護國般若波羅蜜多經)


仁王護國般若波羅蜜多經奉持品第七

仁王護国般若波羅蜜多経 奉持品 第七

爾時,波斯匿王覩佛神變——見千花臺上遍照如來,千華葉上千化身佛,千花葉中無量諸佛,各說般若波羅蜜多——白佛言:「世尊!如是無量般若波羅蜜多,不可識識、不可智知。云何諸善男子於此經中,明了覺解、為人演說?」

その時、波斯匿王は仏の神変を見ました。千の花が咲き乱れる台座の上には、遍照如来がいらっしゃいました。千の花びらの上には、それぞれ千の化身の仏がおられ、その花びらの間には無数の仏がおられて、それぞれが般若波羅蜜多を説いておられました。 王は仏に申し上げました。「世尊よ、このように無限の般若波羅蜜多は、識によって識ることもできず、智によって知ることもできません。では、どのようにして善き男たちは、この経の中において、はっきりと覚り理解し、人のために説き示すことができるのでしょうか?」

佛言:「大王!汝今諦聽!從初習忍至金剛定,如法修行十三觀門,皆為法師依持建立。汝等大眾,應當如佛而供養之,百千萬億天妙香花而以奉上。

仏が言われた。「大王よ、よく聞きなさい。最初の習忍位から金剛定に至るまで、法の如く修行して十三の観門を成就する者は、皆、法師として依りどころを確立する者である。あなたがた大衆は、仏を供養するように彼らを敬い、百千万億の天の妙なる香や花を捧げなさい。」

「善男子!其法師者習種性菩薩,若比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷修十住行,見佛、法、僧發菩提心,於諸眾生利樂悲愍,自觀己身六界諸根,一切無常、苦、空、無我,了知業行生死涅槃,能利自他饒益安樂——聞讚佛毀佛心定不動,聞有佛無佛心定不退;三業無失,起六和敬,方便善巧調伏眾生,勤學十智神通化利,下品修習八萬四千波羅蜜多。

「善男子よ、その法師とは習種性の菩薩です。比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷が十住の行を修め、仏・法・僧を見て菩提心を起こし、もろもろの衆生に対して利益と安楽と悲愍の心を持ち、自ら自分の身の六界と諸根を観じて、すべては無常・苦・空・無我であると見て、業行と生死と涅槃をよく理解し、自他を利益し、饒益と安楽をもたらします——仏を讃える声を聞いても仏を謗る声を聞いても心は定まって動かず、仏が有ると聞いても無いと聞いても心は定まって退きません。三業に過失がなく、六和敬を起こし、方便善巧によって衆生を調伏し、勤めて十智を学び、神通によって化益し、下品には八万四千の波羅蜜多を修習します。」

「善男子!習忍以前經十千劫,行十善行有退有進,譬如輕毛隨風東西。若至忍位,入正定聚,不作五逆、不謗正法,知我法相悉皆空故,住解脫位。於一阿僧祇劫修習此忍,能起勝行。

善男子よ。修習の忍び(習忍)に至る以前は、一万劫もの間、十の善行を実践しても、進んだり退いたりするものです。それはまるで、軽い綿毛が風に吹かれて東へ西へと漂うようなもの。しかし、もし忍びの位(忍位)に達すれば、正しい悟りの境地(正定聚)に安住し、五逆罪を犯さず、正しい教えを謗ることもありません。なぜなら、自己も法もすべての現象が空であると知るからです。このようにして、解脱の境地に住むのです。一阿僧祇劫もの長い間、この忍びを修習し続ければ、すぐれた行いを起こすことができるようになります。

「復次,性種性菩薩,住無分別,修十慧觀,捨財命故,持淨戒故,心謙下故,利自他故,生死無亂故,無相甚深故,達有如幻故,不求果報故,得無礙解故,念念示現佛神力故,對治四倒、三不善根、三世惑業、十顛倒故,我人知見念念虛偽,了達名假、受假、法假皆不可得,無自他相,住真實觀。中品修習八萬四千波羅蜜多,於二阿僧祇劫行諸勝行,得堅忍位。

さらに、菩薩の性種性の位にある者は、区別のない心にとどまり、十の慧観を修める。財産や命を捨てるゆえ、清らかな戒律を保つゆえ、心を低くするゆえ、自他を利益するゆえ、生死に惑わされないゆえ、相のない深い真理ゆえ、すべてを幻と知るゆえ、果報を求めないゆえ、無碍の解を得るゆえ、一瞬一瞬に仏の神力を示すゆえ、四つの倒錯・三つの不善の根・三世の惑いと業・十の倒錯を対治するゆえ、我・人・知・見は一瞬一瞬が虚偽であると知り、名の仮・受の仮・法の仮はすべて得るべからざるものと了達し、自他の相がなく、真実の観にとどまる。中品の者は八万四千の波羅蜜多を修習し、二阿僧祇劫の間、さまざまな勝れた行いを行じて、堅忍の位を得る。

「復次,道種性菩薩,住堅忍中觀諸法性,得無生滅,四無量心能破諸闇,常見諸佛廣興供養,常學諸佛住迴向心,所修善根皆如實際,能於三昧廣作佛事,現種種身行四攝法,住無分別化利眾生,智慧明了甚深觀察,一切行願普皆修習,能為法師調御有情,善觀五蘊三界二諦,無自他相得如實性。雖常修勝義而受生三界。何以故?業習果報未壞盡故,於人天中順道生故。上品修習八萬四千波羅蜜多,三阿僧祇劫修二利行,廣大饒益,得善調伏諸三摩地,住勝觀察,修出離行,能證平等聖人地故。

さらに、道種性の菩薩は、堅固な忍びの心に安住し、あらゆる現象の本質を観察して、生も滅もない境地を得ます。四無量心によってあらゆる闇を打ち破り、常に諸仏を拝して広く供養を捧げ、常に諸仏の教えを学び、回向の心に留まります。修めた善根はすべて真実の如くであり、三昧において広く仏の働きを現し、様々な姿を示して四摂法を行い、分別のない心で生きとし生けるものを利益し、智慧は明らかにして深く観察し、あらゆる行いと願いをことごとく修め学び、法師となって生きとし生けるものを導き、五蘊、三界、二諦を善く観察し、自他の相なく、真実の本性を得ます。

常に勝義を修めながらも三界に生を受けるのは、なぜでしょうか?それは、業や習慣の果報がまだ尽きていないからであり、人天の世界において道に従って生まれるからです。上品の修行として八万四千の波羅蜜多を修め、三阿僧祇劫の長きにわたって自他二利の行を修し、広大な利益を施し、善く調伏された諸々の三摩地を得て、優れた観察に留まり、出離の行を修め、平等なる聖者の境地を証することができるのです。

「復次歡喜地菩薩摩訶薩,超愚夫地,生如來家,住平等忍。初無相智照勝義諦,一相平等非相無相,斷諸無明滅三界貪,未來無量生死永不生故,大悲為首起諸大願,於方便智念念修習無量勝行——非證非不證,一切遍學故;非住非不住,向一切智故;行於生死,魔不動故;離我我所,無怖畏故;無自他相,常化眾生故;自在願力,生諸淨土故。善男子!此初覺智,非如非智,非有非無,無有二相方便妙用,非倒非住,非動非靜,二利自在,如水與波非一非異,智起諸波羅蜜多,亦非一異。於四阿僧祇劫,滿足修習百萬行願,此地菩薩無三界業習,更不造新。由隨智力,以願生故。念念常行檀波羅蜜多,布施、愛語、利行、同事,廣大清淨,善能安住饒益眾生。

さて、歓喜地の菩薩摩居士は、凡夫の境地を超え、如来の家に生まれ、平等の忍びに安住します。初めて無相の智によって勝義諦を照らし、一相にして平等であり、相や無相の区別もありません。あらゆる無明を断ち、三界への貪りを滅ぼし、未来における無量の生死を永遠に生じさせないので、大悲を先頭として大きな誓いを起こし、方便の智において、その一つ一つの瞬間に無量の勝れた行いを修習します。それは、証するのでもなく、証しないのでもなく、一切の法を偏りなく学ぶからです。安住するのでもなく、安住しないのでもなく、一切の智に向かうからです。生死のうちにありながらも、魔に動かされることがありません。我と我所を離れているので、恐れがありません。自己と他人の相がなく、常に衆生を教化します。自在の誓願の力によって、清らかな仏国土に生まれます。善き男子よ、この最初に覚る智慧は、「如」でもなく「智」でもなく、「有」でもなく「無」でもなく、二つの相を持ちません。方便という絶妙な働きは、倒錯でもなく、執着でもなく、動きでもなく、静けさでもなく、自利利他が自在です。それは水と波が一つのようでありながら別のようでもあるように、智慧から様々な波羅蜜多が生じるのも、一つのようでありながら別のようでもないのです。四阿僧祇劫の間、百万もの行いと誓いを修習し満たします。この地の菩薩には、三界における業の習気がなく、新たな業も作りません。智慧に従う力によって、願いをもって生まれるからです。瞬間瞬間に常に檀波羅蜜多を行じ、布施、愛語、利行、同事によって、広く清らかに、衆生の利益をしっかりと安立させます。

「復次,離垢地菩薩摩訶薩,四無量心最勝寂滅,斷瞋等習修一切行,所謂遠離殺害、不與不取,心無染欲,得真實語、得和合語、得柔軟語、得調伏語,常行捨心、常起慈心、住正直心,寂靜純善,離破戒垢,行大慈觀念念現前。於五阿僧祇劫,具足清淨戒波羅蜜多,志意勇猛永離諸染。

さらに、第二の地である離垢地の菩薩摩大王は、四無量心において最も優れた寂静を体得し、怒りなどの習気を断ち切って、あらゆる行を修めます。すなわち、殺生を遠ざけ、与えられないものを取らず、心に欲望の汚れがなく、真実の語り、和合の語り、柔らかな語り、調御された語りを得て、常に平等の心を行じ、常に慈しみの心を起こし、正しい心に安住し、寂静で純粋に善く、戒を破る汚れを離れ、大いなる慈しみの観察を修めて、瞬間瞬間に目の前に現れます。五つの阿僧祇劫の間、完全に清らかな戒波羅蜜多を具えて、その志と意欲は勇猛で、永遠にすべての汚れを離れます。

「復次,發光地菩薩摩訶薩,住無分別,滅無明闇,於無相忍而得三明,悉知三世無來無去;依四靜慮、四無色定,無分別智次第隨順,具足勝定,得五神通——現身大小隱顯自在,天眼清淨悉見諸趣,天耳清淨悉聞眾聲,以他心智知眾生心,宿住能知無量差別。於六阿僧祇劫,行一切忍波羅蜜多,得大總持利益安樂。

さらに、発光地の菩薩摩耶は、無分別に住して無明の闇を滅し、無相の忍びにおいて三明を得て、三世に来たることも去ることもないと完全に知る。四つの静慮と四つの無色定に依って、無分別の智慧が順次に従い、優れた定を具え、五つの神通を得る──すなわち、身を大小に現し隠し顕す自在、天眼が清らかですべての趣を見る、天耳が清らかですべての声を聞く、他心の智によって衆生の心を知る、宿住によって無量の違いを知る。六阿僧祇劫の間、すべての忍波羅蜜多を行じ、大いなる総持を得て、利益と安楽をもたらす。

「復次,焰慧地菩薩摩訶薩,修行順忍,無所攝受,永斷微細身邊見故,修習無邊菩提分法——念處、正勤、神足、根、力、覺道具足,為欲成就力、無所畏、不共佛法。於七阿僧祇劫,修習無量精進波羅蜜多,遠離懈怠,普利眾生。

さらに、焔慧地の菩薩摩訶薩は、順忍を修行し、何ものにも執着しません。微細な身見と辺見を永遠に断ち切るため、無辺の菩提分法——すなわち、四念処、四正勤、四神足、五根、五力、七覚支——を修習し、それらを円満に具えます。これは、十力、四無所畏、十八不共仏法を成就しようがためです。この菩薩は、七阿僧祇劫のあいだ、無量の精進波羅蜜多を修習し、懈怠を遠く離れて、尽く一切の衆生を利することに専念します。

「復次,難勝地菩薩摩訶薩,以四無畏隨順真如,清淨平等無差別相,斷隨小乘樂求涅槃,集諸功德具觀諸諦——此苦聖諦,集、滅、道諦;世俗、勝義,觀無量諦。為利眾生,習諸技藝——文字、醫方、讚詠、戲笑、工巧、呪術、外道異論,吉凶占相一無錯謬,但於眾生不為損惱,為利益故咸悉開示,漸令安住無上菩提,知諸地中出道障道。於八阿僧祇劫,常修三昧,開發諸行。

さらに、難勝地の菩薩摩薩は、四つの無畏をもって真如に従い、清らかで平等であり、差別のない相を保ちます。小乗に随って涅槃を求める楽を断ち、諸々の功徳を集め、諸々の諦(真理)を具に観察します——すなわち、この苦聖諦、集諦、滅諦、道諦、世俗諦、勝義諦、そして無量の諦を観じます。衆生を利益するために、様々な技芸を学びます——文字、医方、讚詠、戯笑、工巧、呪術、外道の異論、吉凶占相に至るまで、一切誤りがありません。しかし、眾生に対して損なったり悩ましたりすることはなく、利益のためにすべてを開示し、徐々に無上菩提に安住させ、諸々の地において、道を出るものと道を障るものを知らせます。八阿僧祇劫の間、常に三昧を修め、諸々の行を開発します。

「復次,現前地菩薩摩訶薩,得上順忍,住三脫門。能盡三界集因集業,麤現行相。大悲增上,觀諸生死:無明闇覆,業集,識種,名色、六處、觸、受、愛、取、有、生、老死等皆由著我。無明業果,非有非無,一相無相而不二故。於九阿僧祇劫,行百萬空、無相、無願三昧,得一切般若波羅蜜多無邊光照。

さらに、現前地の菩薩摩大薩は、上の順忍を得て、三つの解脱門に安住します。三界における苦しみの原因となる「集」と、その因となる業の粗い現れの様相を尽くすことができます。大いなる慈悲が増上し、様々な生死のあり様を観察します。すなわち、無明の闇に覆われ、業が集まり、識の種がまかれ、名色、六処、触、受、愛、取、有、生、老死など、すべては「我」への執着によって生じるのです。無明による業の果報は、存在するとも存在しないとも言えず、一つの相でありながら相がなく、二つではないのです。そして、九つの阿僧祇劫の長きにわたり、百万もの空、無相、無願の三昧を修行し、あらゆる般若波羅蜜多の限りない光明の照らしを得るのです。

「復次,遠行地菩薩摩訶薩,修無生忍,證法無別,斷諸業果細現行相,住於滅定,起殊勝行,雖常寂滅,廣化眾生——示入聲聞,常隨佛智;示同外道,示作魔王,隨順世間而常出世。於十阿僧祇劫,行百萬三昧,善巧方便廣宣法藏,一切莊嚴皆得圓滿。

また、遠行地の菩薩摩訶薩は、無生の法忍を修め、諸法に差別のないことを証得し、あらゆる業の果報や微細な現れの相を断ち切り、滅尽定に安住しつつ、殊勝な行いを起こします。常に寂滅の境地にあっても、広く衆生を教化し――声聞の姿を現しながら、常に仏の智慧に従い;外道と同じ姿を示し、魔王としても振る舞い、世間に順応しながらも常に世間を超えています。十のアサンキエイ劫の間、百萬の三昧を行じ、巧みな方便を用いて広く法蔵を説き、一切の荘厳がことごとく円満に成就します。

「復次,不動地菩薩摩訶薩,住無生忍,體無增減,斷諸功用,心心寂滅,無身心相猶如虛空。此菩薩,佛心、菩提心、涅槃心,悉皆不起,由本願故諸佛加持,能一念頃而起智業雙照平等,以十力智遍不可說大千世界,隨諸眾生普皆利樂。於千阿僧祇劫,滿足百萬大願,心心趣入一切種、一切智智。

さらに、不動地の菩薩摩訶薩は、無生の忍びに安住し、その体は増えも減りもせず、あらゆる作為を断ち、心一つ一つが寂滅し、身体や心の相はなく、虚空のようです。この菩薩には、仏の心、菩提心、涅槃心のいずれも一切生じません。しかし、もともとの誓いの力と諸仏の加護により、一念の間において智の働きを起こし、平等に照らし、十力の智慧で語り尽くせないほどの大千世界に遍く、すべての衆生に従って広く利益と安楽をもたらします。千アサンキヤ劫の間に、百万の大願を満たし、心々に一切の種と一切の智慧をめざして深く入っていきます。

「復次,善慧地菩薩摩訶薩,住上無生忍,滅心心相,證智自在,斷無礙障,具大神通,修力無畏,善能守護諸佛法藏,得無礙解——法、義、詞、辯,演說正法無斷無盡。一剎那頃於不可說諸世界中,隨諸眾生所有問難,一音解釋普令歡喜。於萬阿僧祇劫,能現百萬恒河沙等諸佛神力,無盡法藏利益圓滿。

さらに、善慧地の菩薩摩訶薩は、最高の無生法忍に安住し、心と心の相を滅し、智慧の自在を証得し、障害のない境を断ち、大いなる神通力を備え、力・無畏を修め、諸仏の法蔵をよく守護し、法・義・詞・弁の無礙解を得て、正法を説くこと断絶なく尽きることがない。一刹那の間に、説き尽くせない多くの世界において、あらゆる衆生の問いや難問に応じて、一つの声で説明し、すべてを歓喜させる。万アサンキエイ劫の間、百万のガンジス河の砂の数の如き諸仏の神通力を現し、尽きることのない法蔵の利益を円満に成就する。

「復次,法雲地菩薩摩訶薩,無量智慧思惟觀察,從發信心,經百萬阿僧祇劫,廣集無量助道法,增長無邊大福智,證業自在,斷神通障,於一念頃能遍十方百萬億阿僧祇世界微塵數國土,悉知一切眾生心行上中下根,為說三乘,普令修習波羅蜜多。入佛行處、力、無所畏,隨順如來寂滅轉依。

さらに、法雲地の菩薩摩訶薩は、無量の智慧によって思惟し観察する。信心を発してから百萬阿僧祇劫を経て、広く無量の助道法を集め、限りない大いなる福徳と智慧を増長させ、業における自在を証得し、神通の障りを断ち切る。そして、一念の間に十方の百萬億阿僧祇世界の微塵数の国土に遍く行き渡り、すべての衆生の心の動きや、上中下の根機をことごとく知り、彼らのために三乗を説き、普遍的に波羅蜜多を修習させる。仏の行うところ、十力、無所畏に入り、如来の寂滅した転依に随順する。

「善男子!從初習忍至金剛定,皆名為伏一切煩惱。無相信忍,照勝義諦,滅諸煩惱,生解脫智。漸漸伏滅,以生滅心得無生滅。此心若滅即無明滅。金剛定前所有知見,皆不名見。唯佛頓解,具一切智,所有知見而得名見。

「善なる男子よ。最初の習忍から金剛定に至るまで、これをすべての煩悩を調伏するという。無相信忍は勝義諦を照らし、諸々の煩悩を滅して、解脱の智慧を生じさせる。徐々に調伏し滅していくことで、生滅の心をもって無生滅を得る。この心が滅すれば、すなわち無明が滅する。金剛定の前にあるすべての知見は、いずれも見と名づけない。ただ仏のみが頓に解し、一切智を具えて、すべての知見をもってこれを見と名づけるのである。」

「善男子!金剛三昧現在前時,而亦未能等無等等,譬如有人登大高臺,普觀一切無不斯了。若解脫位,一相無相,無生無滅,同真際、等法性,滿功德藏,住如來位。

「善男子よ。金剛三昧が目の前に現れたとしても、まだ「無等等」と等しくなることはできません。たとえるなら、高い台に登った人が、すべてをくまなく見渡せるようなものです。しかし解脱の境地に至れば、一つの相もなく、相そのものがなく、生もなければ滅びもなく、真実の境涯と一体となり、法の本質と等しくなり、功徳の宝蔵を満たし、如来の位に安住するのです。」

「善男子!如是諸菩薩摩訶薩,受持,解說,皆往十方諸佛剎土,利安有情,通達實相;如我今日等無有異。

「善き者たちよ。このような大菩薩たちは、この教えを受け持ち、説き明かし、すべて十方の仏の国々へと赴き、生きとし生けるものを利益し安らかにし、現実の真実を悟りきっている。それは、今の私と少しも変わるところがないのだ。」

「善男子!十方法界一切如來,皆依此門而得成佛;若言越此得成佛者,是魔所說,非是佛說。是故汝等應如是知,如是見,如是信解。」

「善男子よ。十方の法界にあまねく存在するすべての如来は、この教えの道筋に従うことで、仏となることを成就されました。もしこの道を越えて仏になれると言うなら、それは仏の教えではなく、悪魔の言葉です。 ですから、あなたがたはこの通りに知り、この通りに見極め、この通りに信じ、理解しなさい。」

爾時,世尊欲重宣此義,而說偈言:

その時、世尊はこの教えの意味を改めて説き明かそうとして、次のように偈を述べられました。

「彼伏忍菩薩, 於佛法長養,
堅固三十心, 名為不退轉。
初證平等性, 而生諸佛家,
由初得覺悟, 名為歡喜地。
遠離於染污, 瞋等種種垢,
具戒德清淨, 名為離垢地。
滅壞無明闇, 而得諸禪定,
照曜由慧光, 名為發光地。
清淨菩提分, 遠離身邊見,
智慧焰熾然, 名為焰慧地。
如實知諸諦, 世間諸伎藝,
種種利群生, 名為難勝地。
觀察緣生法, 無明至老死,
能證彼甚深, 名為現前地。
方便三摩地, 示現無量身,
善巧應群生, 名為遠行地。
住於無相海, 一切佛加持,
自在破魔軍, 名為不動地。
得四無礙解, 一音演一切,
聞者悉歡喜, 名為善慧地。
智慧如密雲, 遍滿於法界,
普灑甘露法, 名為法雲地。
滿足無漏界, 常淨解脫身,
寂滅不思議, 名為一切智。」

ある菩薩は伏忍の位にあり、 如来の教えを長く育みながら、 三十心を固く保ち、退転しない者となる。

初めて平等の理を証し、仏の家に生まれる。 最初に悟りを得たことから、歓喜地と名づける。

汚れや怒りなどのさまざまな埃を遠く離れ、 戒の功徳を清らかに具えた、これを離垢地という。

無明の闇を滅ぼし尽くし、さまざまな禅定を得て、 智慧の光が照り輝く、これを発光地という。

悟りの部分を清らかにし、身見や辺見を離れ、 智慧の炎がいよいよ燃え盛る、これを焔慧地という。

真理を如実に知り、世の中のあらゆる技芸をもって、 さまざまに衆生を利益する、これを難勝地という。

縁起の法を観察し、無明から老死に至るまで、 その深遠さを証することができる、これを現前地という。

方便の三昧により無数の身を示し、 巧みに衆生に応じる、これを遠行地という。

無相の海に住し、すべての仏の加護を受け、 自在に魔軍を破る、これを不動地という。

四無碍解を得て、一つの音で一切を説き、 聞く者すべてが歓喜する、これを善慧地という。

智慧が密雲のように法界に広がり、 甘露の法をあまねく注ぐ、これを法雲地という。

無漏の境地を満たし、常に清らかな解脱の身、 寂滅して思いもよらぬ、これを一切智という。

佛告波斯匿王:「我滅度後,法欲滅時,一切有情造惡業故,令諸國土種種災起。諸國王等,為護自身、太子、王子、后妃、眷屬、百官、百姓、一切國土,即當受持此般若波羅蜜多,皆得安樂。我以是經付囑國王,不付比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷。所以者何?無王威力,不能建立,是故汝等常當受持、讀誦、解說。

仏は波斯匿王に告げられた。 「私がこの世を去り、教えが衰えようとする時、すべての生きとし生けるものが悪業を積むがゆえに、諸々の国々に様々な災いが起こるでしょう。諸々の国王たちは、自らの身、太子、王子、后妃、眷属、百官、民、そしてすべての国土を守るために、この般若波羅蜜多を受持しなさい。そうすれば皆、安楽を得られます。 私はこの経を、国王たちに託します。比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷には託しません。それはなぜか。国王の力なくしては、この教えを世に打ち立てることができないからです。それゆえ、あなたがたは常にこの経を受持し、読誦し、解説しなさい。」

「大王!吾今所化大千世界,百億須彌,百億日月,一一須彌有四天下。此贍部洲,十六大國、五百中國、十萬小國,是諸國中若七難起,一切國王為除難故,受持、解說此般若波羅蜜多,七難即滅,國土安樂。」

「大王よ、私(仏)が今教え導いている大千世界には、百億の須弥山、百億の日月があります。そして、それぞれの須弥山には四つの天下があります。この贍部洲には、十六の大国、五百の中国、十万の小国があります。それらの国々で七つの災いが起こった場合、すべての王はその災いを除くために、この般若波羅蜜多を受持し、解説すれば、七つの災いはたちまち消え去り、国土は安らかで平和になるのです。」

波斯匿王言:「云何七難?」

波斯匿王が申し上げました。「その七つの難とは、どのようなものなのでしょうか。」

佛言:「一者,日月失度。日色改變——白色、赤色、黃色、黑色,或二三四五日並照;月色改變——赤色、黃色;日月薄蝕,或有重輪——一二三四五重輪現。二者,星辰失度。彗星、木星、火星、金星、水星、土等諸星,各各為變,或時晝出。三者,龍火、鬼火、人火、樹火,大火四起焚燒萬物。四者,時節改變,寒暑不恒。冬雨雷電,夏霜氷雪,雨土石山及以砂礫,非時降雹,雨赤黑水,江河汎漲,流石浮山。五者,暴風數起,昏蔽日月,發屋拔樹,飛沙走石。六者,天地亢陽,陂池竭涸,草木枯死,百穀不成。七者,四方賊來侵國內外,兵戈競起百姓喪亡。

仏陀は言われた。 「第一に、日月がその運行を失うことである。太陽の色が変わる――白、赤、黄、黒、あるいは二つ、三つ、四つ、五つの太陽が同時に現れる。月の色が変わる――赤や黄色になる。日月がかげり、または幾重もの暈(かさ)が現れる――一重、二重、三重、四重、五重の輪が現れる。 第二に、星々がその運行を失うことである。彗星、木星、火星、金星、水星、土星などの諸星が、それぞれに異変を起こし、あるいは昼間に現れることもある。 第三に、竜の火、鬼の火、人の火、樹木の火といった大火が四方から起こり、万物を焼き尽くすことである。 第四に、季節が変わり、寒暑が一定でなくなることである。冬に雨や雷が起こり、夏に霜や氷や雪が降る。土や石、山や砂利が雨となって降り、時ならぬ時に雹が降る。赤い水や黒い水が雨となって降り、河川は氾濫し、石を流し、山を浮かせる。 第五に、激しい風がたびたび起こり、昼も夜も日月を覆い隠し、家々の屋根を吹き飛ばし、木を抜き、砂を舞い上げ、石を飛ばすことである。 第六に、大地が日照りに見舞われ、池や沼は干上がり、草木は枯れ死に、穀物は実らないことである。 第七に、四方から賊が国の中や外に侵入し、武器をもって戦いが起こり、民は命を失うことである。」

「大王!我今略說如是諸難。其有日晝不現、月夜不現;天種種災,無雲雨雪;地種種災,崩裂震動,或復血流;鬼神出現,鳥獸怪異。如是災難無量無邊,一一災起,皆須受持、讀誦、解說此般若波羅蜜多。」

大王よ。ここに、様々な苦難について簡単に述べました。

昼間に太陽が現れず、夜に月が現れないこと。天に様々な異変が起こり、雲もないのに雨や雪が降ること。地に様々な災いが起こり、崩れ裂け、震動し、あるいは血が流れること。鬼神が現れ、鳥や獣が怪しい振る舞いをすること。

このような災難は数え切れないほどあります。そして、その一つ一つの災いが起こるたびに、必ずこの般若波羅蜜多を受持し、読誦し、解説しなければなりません。

爾時,十六國王聞佛所說,皆悉驚怖。波斯匿王白佛言:「世尊!何故天地有是災難?」

その時、十六の国の王たちは仏の説法を聞いて、皆ひどく驚き恐れました。そこで、波斯匿王が仏に申し上げました。「世尊よ、どうして天地にこのような災難が起こるのでしょうか?」

佛言:「大王!由贍部洲大小國邑一切人民,不孝父母,不敬師長、沙門、婆羅門;國王、大臣不行正法,由此諸惡有是難興。

仏は言われた。「大王よ。閻浮提(えんぶだい)の大小の国々や町々のすべての人々が、父母に孝行せず、師長や沙門(しゃもん)、婆羅門(ばらもん)を敬わず、国王や大臣が正しい法を行わないことから、これらの悪しき行いによってこのような災難が起こるのです。」

「大王!般若波羅蜜多,能出生一切諸佛法、一切菩薩解脫法、一切國王無上法、一切有情出離法,如摩尼寶體具眾德,能鎮毒龍諸惡鬼神,能遂人心所求滿足,能應輪王名如意珠,能令難陀、跋難陀等諸大龍王降霔甘雨潤澤草木,若於闇夜置高幢上,光照天地明如日出。此般若波羅蜜多亦復如是,汝等諸王應作寶幢及以幡蓋,燒香散花廣大供養,寶函盛經置於寶案,若欲行時常導其前,所在住處作七寶帳,眾寶為座置經於上,種種供養如事父母;亦如諸天奉事帝釋。

大王よ、般若波羅蜜多は、あらゆる諸仏の教え、すべての菩薩の解脱の道、すべての王の最上の法、そしてすべての生きとし生けるものの悟りへの道を生み出します。まるで摩尼宝珠が多くの徳をそなえ、毒竜や悪い鬼神を鎮め、人々の願いを叶え、転輪聖王の如意宝珠と名づけられるように、難陀や跋難陀などの大竜王たちが甘い雨を降らせて草木を潤すことができるのです。また、暗い夜に高い幢の上に掲げれば、その光が天地を照らし、太陽が昇ったかのように明るくなります。

この般若波羅蜜多もまた同じです。あなたがた諸王は、宝の幢や幡蓋を作り、香を焼き、花を散じて、広大な供養をなさい。宝の箱に経典を納め、宝の机の上に置きなさい。移動するときには、常にその前に導き、滞在先には七宝の帳を作り、さまざまな宝で座を飾り、その上に経典を安置し、父母に仕えるように、また天人が天帝に仕えるように、さまざまな供養をなさい。

「大王!我見諸國一切人王,皆由過去侍五百佛恭敬供養,得為帝王;一切聖人得道果者,來生其國,作大利益。若王福盡、無道之時,聖人捨去,災難競起。

大王よ。私はすべての国の王たちを見てきましたが、彼らはみな過去に五百の仏に仕え、敬い、供養したことで帝王となったのです。悟りを得た聖なる者たちは、そのような国の王のもとへ生まれ変わり、大きな利益をもたらします。しかし、もし王の福徳が尽きて、道に外れた振る舞いをするようになると、聖人たちはその国を去り、災いや困難が次々と起こります。

「大王!若未來世,有諸國王建立正法、護三寶者,我令五方菩薩摩訶薩眾往護其國。

「大王よ、もし未来の世に、国々の王たちが正しい教えを打ち立て、三宝を護る者がいるならば、私は五方の菩薩たち(摩訶薩)を遣わして、その国を護らせましょう。」

「東方金剛手菩薩摩訶薩,手持金剛杵,放青色光,與四俱胝菩薩往護其國。

東方の金剛手菩薩摩訶薩は、金剛杵を手に持ち、青色の光を放ちながら、四俱胝の菩薩たちと共に、その国を守護するために訪れる。

「南方金剛寶菩薩摩訶薩,手持金剛摩尼,放日色光,與四俱胝菩薩往護其國。

南方の金剛宝菩薩摩訶薩は、金剛摩尼を手に持ち、太陽の輝きのような光を放ちながら、四俱胝の菩薩たちと共にその国を守護しに向かいます。

「西方金剛利菩薩摩訶薩,手持金剛劍,放金色光,與四俱胝菩薩往護其國。

西方の金剛利菩薩摩訶薩は、金剛の剣を手に持ち、金色の光を放ち、四俱胝の菩薩たちと共に、その国を守護しに向かいます。

「北方金剛藥叉菩薩摩訶薩,手持金剛鈴,放瑠璃色光,與四俱胝藥叉往護其國。

北方の金剛薬叉菩薩摩訶薩は、金剛の鈴を手に持ち、瑠璃色の光を放ち、四俱胝の薬叉とともにその国を守護しに向かいます。

「中方金剛波羅蜜多菩薩摩訶薩,手持金剛輪,放五色光,與四俱胝菩薩往護其國。

中央に金剛波羅蜜多の大菩薩がおられ、手には金剛の輪を持ち、五色の光を放ちながら、四千万人の菩薩たちと共にその国を守りに来られます。

「是五菩薩摩訶薩,各與如是無量大眾,於汝國中作大利益;當立形像而供養之。」

この五人の大菩薩たちは、それぞれこのように計り知れない大勢の者たちと共に、あなたの国において大きな利益をもたらすでしょう。彼らの姿を描いた像を安置し、敬い供養しなさい。

爾時,金剛手菩薩摩訶薩等,即從座起頂禮佛足,却住一面而白佛言:「世尊!我等本願,承佛神力,十方世界一切國土,若有此經受持、讀誦、解說之處,我當各與如是眷屬,於一念頃即至其所,守護正法、建立正法,令其國界無諸災難,刀兵疾疫一切皆除。

その時、金剛手菩薩をはじめとする多くの菩薩たちは、ただちに座を立ち、仏の足に礼拝してから、片隅に控えて仏に申し上げた。

「世尊よ。私たちはもとより誓いを立て、仏の神通力のお力をいただいて、十方世界のあらゆる国々で、この教えの経典を受け持ち、読み暗誦し、説き明かす場所があるならば、私たちはそれぞれ、このような眷属と共に、一瞬のうちにその場所に赴き、正しい教えを守り、正しい教えを確立し、その国に災難がなく、武器による戦いや疫病など、あらゆる苦しみを取り除くでありましょう。」

「世尊!我有陀羅尼,能加持擁護,是一切佛本所修行速疾之門。若人得聞一經於耳,所有罪障悉皆消滅,況復誦習而令通利,以法威力,當令國界永無眾難。」

世尊よ、私には陀羅尼があります。それは加持し擁護する力を持ち、すべての仏が本来修行されてきた速やかな悟りの門であります。もし人が一度耳にしたならば、その罪障はことごとく消え去ります。ましてや、これを繰り返し読み習って自在に使いこなすならば、法の力によって、その国には永遠に災いが起こらなくなるでありましょう。

即於佛前,異口同音說陀羅尼曰:

仏の前にて、声を揃えて陀羅尼を唱えて言うには。

「娜謨囉怛娜(二合)怛囉(二合)夜野(一)娜莫(引)阿哩夜(二合)吠(無蓋反)𡀔者娜(引)野(二)怛他(引)𧃯多(引)夜囉訶(二合)諦(三)三藐三沒馱(引)野(四)娜莫阿(引)哩野(二合)(五)三滿多跋捺囉(二合、引)野(六)冐地薩怛嚩(二合、引)野(七)摩訶薩怛嚩(二合、引)野(八)摩賀迦(引)嚕抳迦(引)野(九)怛儞野(二合)他(引)(十)枳穰(二合)娜鉢囉(二合)儞(引)閉(十一)惡乞叉(二合)野句勢(十二)鉢囉(二合)底婆(引)娜嚩底(十三)薩嚩沒馱(引)嚩路枳諦(十四)瑜誐跛哩儞澁跛(二合)寧(十五)儼避(引)囉努囉嚩誐(引)係(十六)底哩野(三合)特嚩(二合)(十七)跛哩儞澁跛(二合)寧(十八)冒地質多散惹娜儞(十九)薩嚩(引)毘曬迦毘(引)色訖諦(二合)(二十)達磨娑(引)誐囉三步諦(二十一)阿慕伽室囉(二合)嚩儜(二十二)摩賀三滿多跋捺囉(二合)步彌(二十三)涅(奴逸反)哩野(二合)諦(二十四)尾野(二合)羯囉(二合)拏(二十五)跛哩鉢囉(二合)跛儞(二十六)薩嚩悉馱(二十七)娜麼塞訖哩(三合)諦(二十八)薩嚩冐地薩怛嚩(二合)(二十九)散惹娜儞(三十)婆誐嚩底(丁以反)(上同)(三十一)沒馱(引)麼諦(三十二)阿囉儞迦囉嬭(三十三)阿囉拏迦囉嬭(三十四)摩賀鉢囉(二合)枳穰(二合)(三十五)播囉弭諦娑嚩(二合)賀(三十六)」

南無、宝珠の如来(ラトナトラーガ)に帰依し奉る。(一) 南無、尊き光明遍照の世尊(ヴァイローチャナ)に帰依し奉る。(二) かの如来は、正しく悟りを開かれた尊い方である。(三、四) 南無、尊き普賢菩薩(サマンタバドラ)に帰依し奉る。(五~八) 大いなる慈悲の主よ。(九) ここに、その真言を説く。(十) 般若の智慧の鏡は清らかに(十一) 尽きることなき清らかな境地(十二) 一切の智慧が現れる功徳(十三) すべての仏陀を照らす智慧(十四) ヨガの修行を完成させ(十五) 願いに応じて説かれる教え(十六、十七) 完全に清らかな行い(十八) 悟りを求める心を生じさせ(十九) すべての仏の灌頂に値する者よ(二十) 法の宝庫における三つの境地(二十一) 無量の光明を持つ者よ(二十二) 大いなる普賢菩薩の境地(二十三) 聖なる智慧(二十四) 善き行いを行う者よ(二十五) 完全に清らかな智慧(二十六) すべての成就(二十七) 名を称えることの功徳(二十八) すべての菩薩(二十九) 彼らを生み出す母よ(三十) 世尊よ(三十一) 仏の智慧よ(三十二) 煩悩なきもの、煩悩を滅ぼすものよ(三十三、三十四) 大いなる智慧(三十五) 波羅蜜の完成、これが真言である。(三十六)

爾時,世尊聞是說已,讚金剛手等諸菩薩言:「善哉,善哉!若有誦持此陀羅尼者,我及十方諸佛悉常加護,諸惡神鬼敬之如佛,不久當得阿耨多羅三藐三菩提。

その時、世尊はこの言葉を聞かれて、金剛手などの諸菩薩を称えられた。「よきかな、よきかな。もしこの陀羅尼を唱え受持する者があれば、私と十方の諸仏は皆、常に守り助け、あらゆる悪しき神々や鬼たちもその者を仏のように敬うであろう。そうして、遠からずして無上正等覚を得るであろう。」

「大王!吾以此經付囑汝等:毘舍離國、憍薩羅國、室羅筏國、摩伽陀國、波羅痆斯國、迦毘羅國、拘尸那國、憍睒彌國、般遮羅國、波吒羅國、末土羅國、烏尸尼國、奔吒跋多國、提婆跋多國、迦尸國瞻波國,如是一切諸國王等,皆應受持般若波羅蜜多。」

「大王よ、私はこの経典をあなたがたに託します。ヴァイシャーリー国、コーサラ国、シュラーヴァスティー国、マガダ国、バーラーナシー国、カピラ国、クシナガラ国、カウシャーンビー国、パンチャーラ国、パータリプトラ国、マトゥラー国、ウッジナ国、プンダラ国、デーヴァ国、カーシー国、チャンパー国、これらのすべての王たちよ、皆、この般若波羅蜜多を受持すべきです。」

時諸大眾、阿修羅等,聞佛所說諸災難事,身毛皆竪,高聲唱言:「願我未來不生彼國。」

その時、会場に集まった大衆や阿修羅たちは、仏が語られたさまざまな災難の話を聞いて、身の毛をよだて、大声で叫んだ。 「どうか、私たちが未来に、あのような国に生まれることがありませんように。」

時十六王,即捨王位修出家道,具八勝處、十一切處,得伏忍、信忍、無生法忍。

十六人の王たちはすぐに王位を捨て、出家の道を修行しました。彼らは八つの勝れた境地(八勝処)と十の全面的な認識(十一切処)を具え、さらに「伏忍」「信忍」「無生法忍」の境地を得ました。

爾時,一切天人大眾、阿修羅等,散曼陀羅花、曼殊沙花、婆師迦花、蘇曼那花,以供養佛,隨其種性得三脫門、生空、法空、菩提分法。無量無數菩薩摩訶薩,散拘勿頭花、波頭摩花而供養佛,無量三昧悉皆現前,得住順忍、無生法忍。無量無數菩薩摩訶薩,得恒河沙諸三昧門,真俗平等,具無礙解,常起大悲,於百萬億阿僧祇佛剎微塵數世界,廣利眾生,現身成佛。

その時、天人の大衆や阿修羅たちは、曼陀羅華、曼殊沙華、婆師迦華、蘇曼那華を散りばめて仏に供養した。それぞれの性質に従って、三解脱門、生空、法空、菩提分法を得た。無数の菩薩摩訶薩たちは、拘勿頭華や波頭摩華を散りばめて仏に供養し、無数の三昧がことごとく現前し、順忍と無生法忍に住した。さらに無数の菩薩摩訶薩たちは、ガンジス川の砂の数ほどの諸三昧門を得て、真諦と俗諦の平等を悟り、無碍の解を具え、常に大悲を起こした。そして、百千万億の阿僧祇の仏国土の微塵の数の世界において、広く衆生を益し、姿を現して仏となった。


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8 囑累品

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