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仏説海竜王経 (佛說海龍王經)


授決品第九

授記品第九

於是海龍王白佛言:「我從初劫住止大海,從拘樓秦如來興於世來,大海之中諸龍妻子眷屬甚少,今海龍眾妻子、眷屬繁裔弘多,設欲計挍不可窮盡。唯然,世尊!如此云何有何變怪?」

そこで海の龍王が仏に申し上げました。「私は最初の劫から海に住まい、拘樓秦如来が世に現れて以来、大海の中にいる龍たちの妻や子供、眷属はとても少なかったのに、今では海の龍たちの妻や子供、眷属が非常に増え、数えようとしても尽きることがありません。どうか、世尊よ、これはいったいどういうことでしょうか。何か変わったことが起こっているのでしょうか?」

佛告龍王:「其於佛法出家奉律行戒,不具現戒成就,違戒犯行,不捨直見,不墮地獄。如斯之類壽終已後皆生龍中。」

仏は龍王に告げられた:「仏法において出家し、戒律を奉じて修行しながら、戒を完全には保たず、戒に違反し、過ちを犯しても、正しい見解を捨てず、地獄に堕ちることはない。このような者は、寿命が尽きた後、すべて龍の中に生まれるのだ。」

佛語龍王:「拘樓秦佛時,九十八億居家出家,違其禁戒,皆生龍中。拘那含牟尼佛時,八十億居家出家毀戒恣心,壽終之後皆生龍中。迦葉佛時,六十四億居家出家犯戒,壽終之後皆生龍中。於我世中,九百九十億居家出家,若干鬪諍,習若干行,誹謗經戒,壽終之後皆生龍中,今有生者。」

仏陀は龍王に言われた。

「拘樓秦仏の時代には、九十八億の在家・出家者が戒律を破り、すべて龍の身に生まれ変わった。拘那含牟尼仏の時代には、八十億の在家・出家者が戒を破り欲望に身を任せ、命終えて後、すべて龍の中に生まれた。迦葉仏の時代には、六十四億の在家・出家者が戒を犯し、命終えて後、すべて龍の中に生まれた。わが世においては、九百九十億の在家・出家者がさまざまに争い、さまざまな悪行を重ね、経典と戒律を誹謗し、命終えて後、すべて龍の中に生まれた。今もなお生まれ変わっている者たちがいる。」

佛語龍王:「以是之故,仁在大海中,諸龍妻子眷屬不可稱計。我般泥洹後,多有惡比丘、惡優婆塞,違失禁戒,當生龍中,或墮地獄。」

仏陀は龍王に告げられた:「このゆえに、あなたは大海の中にあり、数え切れないほどの龍の妻や眷属を抱えている。我が涅槃の後、多くの悪しき比丘や悪しき優婆塞が現れ、戒律を破り、龍の中に生まれ、あるいは地獄に堕ちることになろう。」

海龍王白佛言:「於今棄家為道,犯戒比丘墮龍中者,有何殊特?」

海の龍王が仏に申し上げました。 「今、家を捨てて出家し、戒を犯した比丘が龍の身に堕ちる者には、何か特別なことがあるのでしょうか。」

佛言:「棄家學行,於今犯戒比丘墮龍中者,行於方便,不能清淨。又有至心信於佛法,以至心力龍中壽終,生天上、人間,當見賢劫所興諸佛,皆當見之。假使不以解脫者,悉於拔陀劫中般泥洹,除志大乘者。龍王!且觀佛教廣大因緣出家之奇特,棄諸惡法,得超異類。」

仏は言われた:「家を捨てて修行に励む者であっても、今、戒律を犯した比丘が龍の身に堕ちているのは、方便を行じても清らかになれないからである。また、一心に仏法を信じる者もあり、その至誠の力によって龍の身の寿命が尽きれば、天上や人間界に生まれ変わり、必ず賢劫に現れる諸仏に巡り会うであろう。もしそこで解脱を得られなくても、すべて抜陀劫において涅槃に入るであろう。ただし、大乗の志を抱く者は別である。龍王よ、今しばらく仏の教えの広大な縁起と、出家することの尊さを観じなさい。諸々の悪しき法を捨てて、異なる類を超える境地を得るために。」

爾時有龍王子,號曰威首,前白佛言:「至未曾有。世尊!龍近如來難值難聞,雖有所毀,作眾罪殃,發一善意,心念佛法,終不失德;緣是之行,至得滅度。今我願發無上正真道意,用佛、世尊難值難聞,令菩薩行無有違缺,至于道場,莫使心中忘失德本,大慈、大哀、大喜、大護,所生之處常見諸佛,得聞經法,供養眾僧,開化眾生。」

その時、龍の王子がおり、名を威首といいました。彼は前に進み出て、仏に申し上げました。「まことに稀有なことです。世尊よ、龍が如来の近くにいることは、めったに遭遇できず、めったに聞くことができません。たとえ毀損することがあっても、多くの罪や災いを起こしても、一つの善い心を起こし、心に仏法を念じるならば、ついにその徳を失うことはありません。この行いによって、ついに涅槃に至ることができるのです。今、私は無上正真の道を発心しようと願います。仏、世尊がめったに遭遇できず、めったに聞くことができないことを用いて、菩薩の行いが違反や欠けることなく、道場に至るようにし、心の中で徳の根本を忘れ失わせないようにさせてください。大いなる慈しみ、大いなる哀れみ、大いなる喜び、大いなる護りによって、生まれるところで常に諸仏を見、経法を聞き、衆僧を供養し、衆生を教化することができますように。」

爾時世尊告威首龍王子曰:「善哉,善哉!仁者之問,乃發救護一切之心。今汝至心興無極哀,而起道意,緣彼德本如來嗟歎,七日、七月、若至一年,為功德福而不可盡,所植善行乃如是也!」

その時、世尊は威首龍王子に告げられた。「善いかな、善いかな!あなたの問いは、一切の衆生を救おうという心から発せられたものだ。今、あなたは真心から限りない慈悲を起こし、菩提心を発している。その功徳の根源たる如来を讃歎することは、たとえ七日、七ヶ月、あるいは一年にわたるとしても、その功徳の福は尽きることがなく、植えられた善行はまさにこのようなものである!」

佛見威首龍王子心之所念,即時欣笑。諸佛笑法,無央數色,色色各異,光從口出,照不可計諸佛世界,遶身三匝,還從頂入。

仏陀は威首龍王子の心に思い浮かんだことを見て、すぐにほほえみました。諸仏のほほえみは、無数の色を放ち、それぞれの色が異なり、光は口から出て、数えきれないほどの諸仏世界を照らし、体を三度巡って、再び頂上から入りました。

爾時賢者阿難以偈讚佛:

その時、賢者アーナンダは仏を偈で讃えて言いました:

「百福功德莊嚴身, 體諸相好三十二,
清淨無垢如月光, 今之所笑何感欣?
靜無塵埃離三垢, 如百葉華行無惓,
天人龍神所奉敬, 安住今者何因笑?
善哉平等齒普淨, 十力威曜面香潔,
以除生死之根原, 今者世尊笑何感?
心如虛空無瑕穢, 意等善友及怨家,
持志如地無憎愛, 唯願世尊笑何欣?
音聲所講喻梵天, 猶雷哀鸞微妙響,
所說柔軟莫不歡, 唯願世尊歎因緣。
心於聖慧無所著, 知三世人意所行,
解眾人根得喜悅, 導師今笑為何感?
以為成醫王, 療治眾生病,
能施究竟安, 世尊笑何緣?
護德為我說, 諸天人民聞,
皆當懷喜踊, 即志諸通慧。」

百の福徳で荘厳された御身は、 三十二の相好をすべて備え、 月の光のように清らかで汚れなく、 今、何を感じて微笑まれるのですか。

塵一つなく、三つの煩悩を離れ、 百枚の花びらのように歩み疲れず、 天や龍の神々から敬われておられる方が、 今、何の理由で微笑まれるのですか。

素晴らしい、平等に並ぶ歯は清らかで、 十力の威光に輝く顔は香り高く、 生死の根源を断ち切られた方が、 今、世尊は何を感じて微笑まれるのですか。

心は虚空のように曇りなく、 善き友にも敵にも平等な思いで、 大地のように憎愛なく志を保たれる方が、 どうか世尊、何を喜んで微笑まれるのかお聞かせください。

声は梵天のようであり、 雷や哀鸞の微妙な響きのようで、 語られる言葉は柔らかく、聞く者皆が喜びます。 どうか世尊、微笑みの縁をお説きください。

聖なる智慧に執着なく、 三世の人々の心の動きを知り、 衆生の機根を理解して喜びを与え、 導師よ、今、何を感じて微笑まれるのですか。

医王として成られ、 衆生の病を癒し、 究極の安らぎを与えられる方が、 世尊、何の縁で微笑まれるのですか。

この徳を守る私に教えてください。 諸天と人々が聞けば、 皆、喜び踊るでしょう。 そしてすぐに、あらゆる神通の智慧を志すでしょう。

佛告賢者阿難:「寧見威首龍王子住於佛前,至意發無上正真道意不?」

仏は賢者アーナンダに告げられた:「威首龍王子が仏の前に住し、至上の正しい悟りを発心するのを見るか?」

阿難對曰:「唯然,已見!」

阿難は答えました。「はい、確かに見えました!」

佛言:「是威首龍王子,過八百不可計會無央數劫,當得作佛,號慧見如來、至真、等正覺,世界名淨住,劫曰明察。是龍王子至誠奉行菩薩之道,見無央數諸如來,供養奉事,常修梵行,開化度脫無量眾生,使立三乘。慧見如來淨住世界,豐熟安隱,五穀平賤,快樂難量,天人充滿,猶如炎天被服飲食。其佛當壽百萬歲,賢聖眾僧聲聞有六十億,菩薩百二十萬億。慧見如來其有覲者,皆得慈行三昧。慧見如來說經,聲聞行者,若始見佛,則得道跡;再見,得往來;三見,得不還;四見,得無所著。志菩薩乘者,適覲慧見如來得柔順忍;再見,獲神通;三見,得總持辯才;四見,得不起法忍。淨住世界無毀戒者,意淨無邪,皆住正見。壽終之後無有惡趣,悉生天上清淨佛土。」

仏は言われた。「この威首龍王子は、八百不可計会無央数劫を経て、やがて仏となり、慧見如来・至真・等正覚と号し、世界は浄住と名付けられ、劫は明察と呼ばれるであろう。この龍王子は至誠をもって菩薩の道を奉じ行い、無央数の如来たちに会い、供養し仕え、常に清らかな行いを修め、無量の衆生を教化し救い、三乗の教えに立たせるであろう。慧見如来の浄住世界は、豊かに熟し安穏で、五穀は豊かで安価であり、楽しみは量り難く、天と人が満ち溢れ、まるで盛夏に衣服や飲食に恵まれるかのようである。その仏の寿命は百万歳であり、賢聖の僧侶である声聞は六十億、菩薩は百二十万億いるであろう。慧見如来に会う者は皆、慈行三昧を得るであろう。慧見如来が経を説くとき、声聞の行者は、初めて仏に会えば道跡を得、二度会えば往来得、三度会えば不還を得、四度会えば無所著を得るであろう。菩薩乗を志す者は、慧見如来に会うだけで柔順忍を得、二度会えば神通を得、三度会えば総持弁才を得、四度会えば不起法忍を得るであろう。浄住世界には戒を破る者はおらず、心は清らかで邪なく、皆が正見に住している。寿命を終えた後には悪しき世界へ行くことはなく、すべて天界や清浄な仏国土に生まれるであろう。」

時威首龍王子聞佛授決,歡喜踊躍,善心生焉,奉百千珠瓔用散佛上,而叉十指,以偈讚曰:

その時、威首龍王子は、仏が授記を授けられたことを聞き、歓喜して踊り上がり、善き心が生じました。百千の珠の瓔珞を捧げて仏の上に散じ、両手を合わせて偈をもって讃えて言いました:

「人尊無垢如月光, 威神無量眾所奉,
其力無限總持世, 願稽首禮無邊慧。
慈哀之聖不可限, 叡智無瑕不可議,
禁戒廣普住正定, 稽首人尊如虛空。
無量無限億劫數, 所行究竟無不入,
以故曉知諸眾生, 心性所歸諸根本。
若人覩觀尊顏容, 一心察之無厭足,
不為塵埃之所惑, 愛欲之穢皆滅盡。
哀鸞拘夷諸鬼神, 梵天之音亦如是,
聲聞十方甚微妙, 如來之音超於彼。
譬若如日墜於地, 海水當竭須彌壞,
虛空尚裂地反覆, 世尊所說終無異。
世尊至誠以諦說, 授我之別大聖慧,
吾無狐疑結網除, 得佛自在為眾祐。
十方無量億萬國, 滿中珍寶供導師,
假使有人發道心, 前所植德不及此。
供養正覺德第一, 若人志發尊佛道,
則為報恩諸十力, 用不斷此導師命。」

尊き方は月光のように清らかで、 威光は限りなく、すべての人々から敬われています。 その力は無限で、世を支えていらっしゃる。 限りない智慧を持つ方に、私は頭を下げて礼を捧げます。

慈悲深い聖者は計り知れず、 澄んだ智慧は言葉では表せません。 広く深い戒律を保ち、正しい心の安定に住していらっしゃる。 虚空のような尊き方に、私は頭を下げます。

無量の長い時を経て、 すべての行いを究められ、 それゆえに、あらゆる生きものの心の本性と、 その根源を、よくご存知です。

もし人が尊きお顔を拝見すれば、 一心に観て飽きることはなく、 塵や埃に惑わされることもなく、 愛欲の汚れはすべて消え去ります。

哀鸞や拘夷の鬼神たちの声も、 梵天の声も同じように、 十方に響き渡るその声はとても微妙ですが、 如来の声はそれらを超えています。

たとえ太陽が地上に落ち、 海水が枯れ、須弥山が崩れ、 虚空が裂け、大地がひっくり返っても、 世尊のお言葉は決して変わることはありません。

世尊は誠実に真実を説き、 私に特別な大いなる聖なる智慧を授けてくださいました。 私は疑いの網を断ち切り、 仏の自在を得て、人々を救う者となります。

十方の無量の国々に、 宝を満たして導師に供養するよりも、 たとえ人が道心を起こしたとしても、 それ以前に積んだ徳はこれに及びません。

正覚を供養する徳は第一であり、 もし人が尊い仏道を志すならば、 それは十力を持つ方への恩返しとなり、 導師の命脈を絶やさないことになります。

龍王子說此偈讚佛已,十千人皆發無上正真道意,悉說是言:「慧見如來逮得最正覺時,吾等同心共生淨住世界,奉彼如來正法之教,又供養之。佛滅度後,次補其處,得最正覺。」佛皆授決,悉當令生淨住世界。

龍王子がこの偈を唱えて仏を讃えた後、一万人の皆が無上の正しい悟りを求める心を起こし、一斉にこう言いました。 「智慧の眼を持つ如来が最高の正覚を得られた時、私たちは心を一つにして共に清らかな住む世界に生まれ、その如来の正しい教えを奉じ、また供養いたします。 仏が入滅された後は、その跡を継いで最高の正覚を得ることができますように。」 仏は彼らすべてに記別を授け、皆が清らかな住む世界に生まれることを約束されました。

佛說海龍王經卷第二

仏説海龍王経 第二巻


8 分別名品(二)
10 請佛品(三)

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