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仏説海竜王経 (佛說海龍王經)


佛說海龍王經卷第三

仏説海龍王経 巻第三

西晉月氏國三藏竺法護譯

西晋月支国三蔵竺法護訳

請佛品第十

請仏品第十

爾時海龍王白世尊曰:「唯佛加哀諸天、龍、神及無量人,令致安隱至于大海,詣我宮中屈神小食。所以者何?大海之中有龍、鬼神、香音神,及餘無數眾生之類,見如來已,皆殖德本,悉當往會,因聞法音,除斷無底生死之源。吾等龍宮并蒙其恩,天上、世間緣得度脫,如來普現佛大道心,令我等身近道品法。」佛愍龍王,默受其請,及無量人悉當廣殖眾德之本。

その時、海の龍王が世尊に申し上げました。

「どうか仏さま、お慈悲をもって諸天、龍、神、そして数え切れない人々をお守りください。安らかに大海へと導き、わが宮殿へお招きして、ほんの少しの食事をお受けください。なぜなら、大海の中には龍や鬼神、香音神、その他無数の生きとし生けるものがおります。如来さまにお会いすれば、皆が善い行いの種をまき、こぞって集い、法の教えを聞くことで、果てしない生死の源を断ち切ることができるでしょう。我々龍宮の者もその恩恵に浴し、天上やこの世において救いの縁を得ることができます。如来さまが広く仏の大いなる心を現され、我々の身を道の教えに近づけてくださいますように。」

仏は龍王を憐れみ、黙ってその願いをお受けになりました。そして無数の人々もまた、広く多くの善い行いの種をまくことになったのです。

時海龍王見佛就請,歡喜踊躍,稽首佛足,右繞三匝,與眷屬俱,忽然不現。還在大海聚會龍民,而告之曰:「吾明日請佛,佛垂矜許,汝等同心當俱供養。」

その時、海龍王が仏陀に近づいて請い、歓喜して躍り上がり、仏陀の足に額をつけて礼拝し、右に三回巡り、眷属たちと共に忽然と姿を消した。そして大海に戻って龍の民を集め、彼らに告げた。「私は明日、仏陀を招く。仏陀は哀れみをもってお許しくださった。あなた方も心を一つにして、共に供養しよう。」

海龍王又告燕居無善神、誑惑縛、補離垢錦等曰:「諸仁當知!如來降神,當詣此海乎!宜用身故,率諸眷屬來集吾宮,獻饌世尊。」又勅龍王,名曰主度王、歎無量王、離垢王、焰光王、戲樂王、清淨王、妙曜意王、現諸難王,及餘龍王百千之眾,悉當來會,至吾宮裏,奉覲如來。又勅龍子威首曰:「仁者!致敬宣吾命於無焚龍王,命諸海宮供養如來、至真、等正覺。」即時受教。又勅龍王子強威,詣安明山頂,請歡喜龍王、迦歡喜龍王,及天帝釋,使諸仁者令詣大海,集吾宮內,供養如來。時強威即時受教,宣令如是。

海龍王はまた、燕居無善神、誑惑縛、補離垢錦らに告げて言った。「皆さん、どうかお聞きください。如来が降臨され、この海に来られるのです。どうかご自身のために、眷属たちをお連れになって、私の宮殿に集まり、世尊に供物を捧げてください。」

また、主度王、歎無量王、離垢王、焰光王、戲楽王、清浄王、妙曜意王、現諸難王という名の龍王たち、そしてその他の百千の龍王たちに命じて言った。「皆、私の宮殿に集まり、如来を拝み奉りなさい。」

さらに、龍子の威首に命じて言った。「あなたは、無焚龍王に私の命令を伝え、敬意を表しなさい。そして、すべての海の宮殿に命じて、如来、至真、等正覚に供養を捧げさせなさい。」威首はすぐにその教えを受けました。

また、龍王子の強威に命じて、安明山の頂上に行き、歓喜龍王、迦歓喜龍王、そして天帝釈を招き、彼らに大海に来て、私の宮殿に集まり、如来を供養するようにさせなさい。」強威はすぐにその教えを受け、そのように命令を伝えました。

時海龍王化作大殿,以紺琉璃、紫磨黃金而雜挍成,則建幢幡,造金交露,寶珠、瓔珞、七寶為欄楯,而極廣大,若干種香而以熏之,散眾色華,紛紛如雪。於大殿上化立師子之座,高四百八十里,皆以眾寶而合成,敷無數百千天繒,以為綩綖。諸菩薩及比丘眾所坐師子座,各各嚴麗,階級殊別。饌具兼重,若干種味,寂然飲食,供設以具。

その時、海龍王は大殿に姿を変え、紺瑠璃と紫磨の黃金を織り交ぜて造り、幢幡を立て、金の交露を設け、寶珠と瓔珞を飾り、七寶で欄楯を巡らせ、極めて広大なものとした。さまざまな香を焚き、色とりどりの花を降らせ、雪のように舞い散らせた。大殿の上には師子の座を化現し、高さ四百八十里、すべて衆寶を集めて成し、数え切れぬほど多くの天の絹を敷き、綩綖とした。諸菩薩と比丘衆の坐す師子の座は、それぞれが厳かに麗しく、階級に応じて別れていた。供養の饌は重ねて備えられ、さまざまな味わいがあり、静かに飲食し、供設の具は整えられていた。

爾時龍王明旦修敬,住安明山十二之坎,與眷屬俱遙請世尊,以偈頌曰:

その時、龍王は明け方に礼拝を修め、安明山の十二の洞穴に住み、眷属と共に遠く世尊を請い、偈頌をもって言った:

「殊特慧無量, 於法得自在,
明知成眾事, 如空聖無限,
離垢眼清淨, 於世為最上,
日時今已到, 唯加哀自屈。
清淨音如梵, 柔軟聲和仁,
響雷如哀鸞, 為眾現甘露,
除若干塵冥, 為眾最上醫,
人中寶願來, 今正是其時。
心調柔寂寞, 志軟常安和,
自度濟眾生, 願救諸人民,
開化眾黎庶, 使越彼四瀆,
造安度彼岸, 惟屈今是時。
調仁樂布施, 學道戒清淨,
忍辱力最上, 已獲大精進,
滅除禪脫門, 智慧普無量,
言誨如月明, 住聖時已到。
智跡方別路, 邪徑永已斷,
七覺意根力, 化現以四諦,
平等四意止, 四神足意定,
總得普通達, 時到宜屈神。
三十二相明, 英妙百功德,
為存德義者, 示現大福田,
尊稱為眾祐, 如春萌滋茂,
唯愍傷加慈, 大哀自屈神。
志如須彌山, 心等譬如地,
除愛及瞋冥, 所說如演空,
人尊不自卑, 未曾有貢高,
歸於空脫門, 屈神今正時。
知義尋分別, 曉了隨順要,
究暢解經法, 心行常如斯,
顯進人本性, 觀察諸慧義,
稽首最勝足, 時到屈神臨。」

「稀有なる智慧は限りなく、 法において自在を得て、 明らかに知りて衆事を成し、 虚空のごとく聖は無限なり、 垢を離れ眼は清く澄み、 世において最も上なるもの、 日時は今や到れり、 ただ哀れみを加えて自ら屈したまえ。 清らかな音は梵天のごとく、 柔らかな声は慈しみに和し、 響きは雷の如く哀鸞のごとく、 衆生のために甘露を現じ、 数多の塵の闇を除き、 衆生のための最上の医師、 人々の中の宝よ、願わくば来たりたまえ、 今まさにその時なり。 心は調え柔らぎて寂しく、 志は穏やかに常に安らかに和し、 自ら度りて衆生を救い、 願わくば諸々の人々を救いたまえ、 衆生の民を開き導き、 彼の四つの瀬を越えさせ、 安らぎを造りて彼岸に度らしめん、 ただ今こそ屈したまう時なり。 調和し慈しみて施しを楽しみ、 道を学び戒は清く澄み、 忍辱の力は最も上なり、 すでに大いなる精進を得、 禅定と解脱の門を滅除し、 智慧は広く無量なり、 言葉の教えは月の明かりのごとく、 聖なる住処に時は到れり。 智慧の跡は正しき道を別ち、 邪なる径は永遠に断たれ、 七つの覚りと五つの根と力、 四諦をもって化現し、 平等なる四つの意の止め処、 四つの神足と意の定め、 総べてを得て普く通達せり、 時は到れり、宜しく神霊を屈したまえ。 三十二の相は明らかに、 優れた百の功徳を備え、 徳と義を重んずる者のために、 大いなる福田を示現し、 尊く称えられて衆生の祐けとなり、 春の芽生えが滋茂するがごとく、 ただ哀れみ傷み慈しみを加え、 大いなる哀れみをもって自ら神霊を屈したまえ。 志は須弥山のごとく、 心は譬えば大地に等しく、 愛着と瞋りの闇を除き、 説くところは虚空を演ぶるがごとく、 人々の尊ぶところ、自ら卑下せず、 未だかつて驕り高ぶることなく、 空と解脱の門に帰せり、 神霊を屈するは今まさにその時なり。 義を知りて分別を尋ね、 明らかに了知して要に随順し、 経法の解き究め暢んじて、 心の行いは常にこの如く、 人の本性を顕わし進め、 諸々の智慧の義を観察し、 最勝の足を稽首し、 時は到れり、神霊を屈して臨みたまえ。」

爾時世尊遙聞龍王啟白,時到,告諸比丘:「著衣持鉢,當詣大海開化眾生就龍宮食。」比丘應曰:「唯然!」

その時、世尊は遠くから龍王の申し出を聞き、時が来たと知り、比丘たちに告げられた。「衣を整え、鉢を持ちなさい。大海へ赴き、衆生を教化し、龍宮で食事をしよう。」比丘たちは答えた。「はい、承知しました。」

於時世尊與諸菩薩、比丘眾俱眷屬圍繞,踊在虛空,身放大光明而雨天華,百千伎樂相和而鳴,集于海邊至欣樂園。有思夷華名曰意樂,佛住止彼。

その時、世尊は多くの菩薩や比丘たちと共に、眷属に囲まれながら虚空に踊り上がり、身体から大いなる光明を放ち、天の花を降らせました。百千の伎楽が調和して鳴り響き、海辺の欣楽園に集まりました。そこには思夷華という名の意楽という花があり、仏はその場所に留まられました。

時海龍王往詣佛所,稽首佛足陳敬已畢,却住一面。龍王自念:「吾欲化作寶階,從海邊至海底,令佛及比丘眾及諸菩薩,由是下海至我宮中,如昔世尊化作寶階,從忉利天至閻浮利。」適設此念,便從海邊化作三寶階金銀、琉璃,下至其宮甚微妙好。

その時、海龍王は仏陀のもとへ赴き、仏陀の足に額づいて敬意を表した後、一歩下がって傍らに立った。龍王は心の中で思った。「私は宝の階段を化現させ、海辺から海底まで作り、仏陀と比丘たち、そして諸菩薩がそこを通って海の中の私の宮殿へ下りて来られるようにしたい。かつて世尊が宝の階を化現させ、忉利天から閻浮提へ下られたように。」ちょうどこの思いを抱いた瞬間、海辺から三つの宝の階――金、銀、瑠璃――が化現し、彼の宮殿まで続いた。それは実に微妙で美しいものだった。

於是世尊以威神力,化大海水令不復現,使海生類不以為患。佛身放光,照于大海,普至三千大千世界。其海居類身蒙此光,皆懷慈愍柔仁之心,不相嬈害,相視如父、如母、如兄、如弟、如子無異。

そこで世尊は威神力をもって、大海の水を変化させて姿を消させ、海の生き物たちが害を受けないようにされました。仏の身体から放たれる光は大海を照らし、三千大千世界の隅々にまで及びました。その光を浴びた海の生き物たちは、皆、慈しみと思いやりの心を抱き、互いに害し合うことなく、父を見るように、母を見るように、兄を見るように、弟を見るように、子を見るように、互いを尊び合ったのです。

於時欲行天人、色行天人侍從世尊,欲聽道化,猶欲觀龍王莊嚴宮殿。時佛與諸菩薩及大聲聞、諸天、龍、神、香音神、無善神、鳳凰神、山神、甜柔神、釋、梵、四天王,從欣樂園思夷華樹欲詣龍宮。

その時、欲界の天人たちと色界の天人たちが世尊に従い、教えを聞き、龍王の荘厳な宮殿を見ようとしていました。すると、仏は諸菩薩や大いなる声聞、諸天、龍、神、香音神、無善神、鳳凰神、山神、甜柔神、帝釈天、梵天、四天王とともに、欣楽園の思夷華樹を出て、龍宮へと向かおうとされました。

佛昇寶階,涉於中階。諸菩薩眾住于右階,諸大聲聞住在左階。時六十億釋而在前導;六十億梵天皆在虛空,各執寶蓋;六十億天皆在佛後而雨天華;六十億諸欲天人作諸伎樂而供養佛;六十億魔眾皆於佛前香汁灑地;六十億龍后在虛空中,各現半身手執珠瓔垂散佛上;六十億山神皆鼓伎樂,歌佛功德;六十億香音神手執華蓋,以用奉佛;六十億無善神各持若干百千種衣,以覆佛上;無焚龍王與億百千眷屬在於虛空,皆以華香、雜香、擣香作眾伎樂,莊嚴諸龍,及諸天華以供養佛。如是比類,六萬龍王皆供養佛,欲見世尊,勸海龍王。

仏が宝の階段を昇り、中段に足を踏み入れると、諸菩薩の衆は右の階段に立ち、諸大声聞は左の階段に立った。その時、六十億の帝釈天が先導し、六十億の梵天が虚空に立ち、それぞれ宝の蓋を捧げ持った。六十億の天人が仏の後ろに立ち、天の華を雨のように降らせた。六十億の欲界の天人たちはさまざまな音楽を奏で、仏を供養した。六十億の魔衆は皆、仏の前に香りの汁を地面に注いだ。六十億の龍后が虚空に現れ、それぞれ半身を現し、手に珠玉の瓔珞を持ち、仏の上に垂れ散らした。六十億の山神は皆、音楽を奏で、仏の功徳を讃えた。六十億の香音神は手に華蓋を持ち、仏に捧げた。六十億の無善神はそれぞれ幾千もの衣を持ち、仏の上を覆った。無焚龍王は億百千の眷属とともに虚空にあり、皆、華香、雑香、搗香を持ち、さまざまな音楽を奏で、諸龍を荘厳し、天の華をもって仏を供養した。このように、六万の龍王が皆、仏を供養し、世尊に会いたいと願い、海龍王を導いた。

安樂世界無量壽如來佛土菩薩,號光世音、大勢至大士,與無央數億諸菩薩俱,為佛、世尊示現莊嚴諸所有供養,皆令前所嚴供隱蔽不現,無能知者。焰氣世界難逮如來佛土菩薩,號法英、法道大士;妙樂世界無怒如來佛土菩薩,號香首、眾香首大士;照明世界月辯如來佛土菩薩,號師子、師子音大士;不眴世界善目如來佛土菩薩,號導御、諸法自在大士;光曜世界普世如來佛土菩薩,號寶場、寶焰大士;樂御世界寶首如來佛土菩薩,號慧步、慧見大士;光察世界普觀如來佛土菩薩,號雨王、法王大士;愛見世界尊自在王如來佛土菩薩,號退魔后魔王大士。取要言之,如是十方各各無央數億諸菩薩,皆來勸樂海中龍王欲見如來供養奉事。

安楽世界の無量寿如来の仏国土の菩薩、光世音菩薩、大勢至菩薩は、数え切れないほどの多くの菩薩たちと共に、仏、世尊の御前に現れ、荘厳なる供養を捧げました。その供養の輝きは、以前に捧げられたどんな供養も覆い隠し、誰もその偉大さを知ることができないほどでした。

焰気世界の難逮如来の仏国土の菩薩、法英菩薩、法道菩薩。 妙楽世界の無怒如来の仏国土の菩薩、香首菩薩、衆香首菩薩。 照明世界の月弁如来の仏国土の菩薩、師子菩薩、師子音菩薩。 不瞬世界の善目如来の仏国土の菩薩、導御菩薩、諸法自在菩薩。 光曜世界の普世如来の仏国土の菩薩、宝場菩薩、宝焰菩薩。 楽御世界の宝首如来の仏国土の菩薩、慧歩菩薩、慧見菩薩。 光察世界の普観如来の仏国土の菩薩、雨王菩薩、法王菩薩。 愛見世界の尊自在王如来の仏国土の菩薩、退魔后魔王菩薩。

要するに、このように十方の世界から、それぞれ数え切れないほどの多くの菩薩たちが集まり、楽海の龍王を励まし、如来にお目にかかり、供養と奉仕を捧げようとされたのです。

於是世尊以大道力諸佛感動,威德所監,以佛弘威勸化無戲,供養諸佛,放大光明,徹照十方無量世界,以佛洪音大師子吼,而講言化諸天百千,皆作音樂而雨天華,滅諸惡趣,施於一切安隱之具。有三昧名曰立於大哀歡悅群萌,以佛三昧正受已,所作莊嚴光飾大海不可思議。佛從寶階降神海宮,自然音樂普聞十方無量世界。佛之威神如來所感,皆見能仁如來下于大海。

そこで世尊は、大いなる道の力によって、諸仏の感動を引き起こし、威徳によって見守られ、仏の広大な威光をもって戯れのない教化を勧め、諸仏を供養し、大いなる光明を放ち、十方の無量世界をくまなく照らしました。仏の荘厳な声は、師子吼のように響き渡り、諸天の百千の衆生を教化し、皆が音楽を奏でて天の花を降らせ、あらゆる悪趣を滅ぼし、すべての衆生に安らぎの具を与えました。そこには、「大哀に立ちて群萌を歓悦せしむ」という名の三昧があり、仏がこの三昧に入定されると、その荘厳さは大海を光り輝かせ、それは計り知れぬものでした。仏は宝の階段から降り、海の宮殿にご降臨されると、自然の音楽が十方の無量世界に普く響き渡りました。仏の威神、如来の感応によって、すべての者が能仁如来が大海に降りられるのを見ることができたのです。

彼時億百千玉女、魔妻、無善神、鳳凰神、山神、甜柔神、群神婦女,皆以伎樂而行迎佛,調諸音樂而歌頌佛德:

その時、百千万の玉女たち、魔の妻、善き神ならぬ者、鳳凰の神、山の神、甘やかな神、群れなす神の婦女たちは、みな伎楽を奏でて仏を迎え、さまざまな音楽を調べ、仏の徳を歌い讃えました。

「施上戒清淨, 忍力慈心尊,
精進勤御義, 禮樂禪脫門,
心淨光慧智, 嚴明奮威神,
現在示解脫, 故來除垢塵。
施以甘露安, 道御罄眾穢,
無盡德如空, 慧海願降海,
所說具足要, 講歎度無極,
施眼明清淨, 一切人中上。
歎頌深義句, 愍人光無倫,
等祠所宣普, 降伏諸異道,
施以法無慳, 講經淨恣塵,
讚歎實慧光, 道財敷演珍。
見諦莫不受, 正觀斷結著,
不動如山根, 願稽首導師。
諸天金翅鳥, 須倫真陀羅,
迦留鳩垣師, 願稽首足下。
尊相三十二, 無比妙善現,
體柔紫金色, 爪足下安平,
妙響如哀鸞, 其聲踰梵天,
大音超三千, 稽首柔軟音。
根調心寂寞, 猶如月電光,
言誠常平等, 願稽首樂法。
已度老病苦, 救一切令脫,
得勝伏眾魔, 滅除生現盡。
無著蠲塵勞, 為諸天所敬,
歸尊普救護, 導師開化眾。」

布施は最上の戒めの清らかさ、 忍耐の力と慈しみの心こそ尊く、 精進して教えの義を努め励み、 礼と楽と禅定は解脱への門。

心清らかで光り輝く智慧の智、 厳かで明らかに威神を奮い起こし、 今ここに解脱を示し給う、 故に来たりて垢と塵を除き給う。

甘露の安らぎを施し給い、 道をもってすべての穢れを清め尽くす。 尽きることなき徳は虚空の如く、 智慧の海よ、願わくば海に降り給え。

説かれた教えは要を具え足り、 講じ讃歎して無極を度す。 眼を施し明らかで清らかなる、 すべての人々の中の最上者。

深き義の句を讃え頌し、 人を憐れむ光は比類なき。 等しく祠り宣べ伝えること普く、 諸々の異道を降伏せしむ。

法を施すに慳貪なく、 経を講じて恣欲の塵を浄め、 真実の智慧の光を讃え歎じ、 道の財宝を敷き演じて珍重す。

真理を見る者は誰も受けざるはなく、 正しい観察は煩悩の結びつきを断つ。 動かざること山の根の如く、 願わくは導師に額づかん。

諸天の金翅鳥、 須倫真陀羅、 迦留鳩垣師、 願わくは足下に額づかん。

尊き相は三十二、 比ぶるものなき妙なる善き現れ。 体は柔らかく紫金色、 爪と足の下は安らかに平ら。

妙なる響きは哀鸞の如く、 その声は梵天を超え、 大いなる音は三千世界を超ゆ。 柔らかなる音に額づかん。

感官調えられ心は静寂、 あたかも月と電光の如し。 言葉は誠実にして常に平等、 願わくは法を楽しむ者に額づかん。

老いと病いの苦しみをすでに度し、 一切を救いて解脱せしむ。 衆魔に勝ち伏せて得たり、 生の現れを滅除し尽くす。

執着なく塵労を除き、 諸天に敬われ給う。 救い護る尊き方に帰依し、 導師は衆生を開き化す。


9 授決品(二)
11 十德六度品(三)

CBETA コード: T0598

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