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金光明最勝王経 (金光明最勝王經)


金光明最勝王經大辯才天女品第十五之一

金光明最勝王経 大弁才天女品 第十五の一

爾時大辯才天女於大眾中,即從座起,頂禮佛足,白佛言:「世尊!若有法師,說是《金光明最勝王經》者,我當益其智慧,具足莊嚴言說之辯;若彼法師於此經中文字句義所有忘失,皆令憶持,能善開悟,復與陀羅尼總持無礙。又此《金光明最勝王經》,為彼有情已於百千佛所種諸善根常受持者,於贍部洲廣行流布,不速隱沒。復令無量有情聞是經典,皆得不可思議捷利辯才無盡大慧,善解眾論及諸伎術,能出生死,速趣無上正等菩提,於現世中增益壽命,資身之具悉令圓滿。世尊!我當為彼持經法師及餘有情,於此經典樂聽聞者,說其呪藥洗浴之法。彼人所有惡星災變與初生時星屬相違,疫病之苦、鬪諍戰陣、惡夢鬼神、蠱毒厭魅、呪術起屍,如是諸惡為障難者,悉令除滅。諸有智者應作如是洗浴之法,當取香藥三十二味,所謂:

その時、大辯才天女は大衆の中から立ち上がり、座を離れて仏陀の足を礼拝し、仏陀に申し上げました。

「世尊よ、もし法師がこの『金光明最勝王経』を説くならば、私はその法師の智慧を増し、言葉を飾り立派に説く弁才を備えさせましょう。もしその法師がこの経典の文字や句、意味を忘れることがあっても、すべてを思い出させ、よく理解させ、さらに陀羅尼の総持を妨げなく与えましょう。

また、この『金光明最勝王経』は、百千の仏のもとで様々な善根を植え、常に受け持つ有情のため、贍部洲に広く行き渡り、速やかに埋もれることはありません。さらに無量の有情がこの経典を聞き、すべてが計り知れぬ鋭利な弁才と尽きることのない大いなる智慧を得て、あらゆる論や技芸をよく理解し、生死を超え出て、速やかに無上正等菩提へと向かわせ、現世において寿命を延ばし、身を養うものすべてを満たさせましょう。

世尊よ、私はこの経典を受け持つ法師と、その他のこの経典を喜んで聞く有情のために、その呪薬による洗浴の法を説きましょう。その人のすべての悪い星の災いや変異、生まれた時の星の属との不和、疫病の苦しみ、闘争や戦い、悪夢や鬼神、蠱毒や厭魅、呪術による屍の起こりなど、このような様々な悪い障り難を、すべて除き滅ぼさせましょう。智慧ある者は、次のような洗浴の法を行うべきです。三十二種の香薬を取るのです。すなわち:

「菖蒲(跋者)、牛黃(瞿盧折娜)、苜蓿香(塞畢力迦)、麝香(莫訶婆伽)、雄黃(末㮈眵羅)、合昬樹(尸利灑)、白及(因達囉喝悉哆)、芎藭(闍莫迦)、㺃杞根(苫弭)、松脂(室利薜瑟得迦)、桂皮(咄者)、香附子(目窣哆)、沈香(惡揭嚕)、栴檀(栴檀娜)、零凌香(多揭羅)、丁子(索瞿者)、欝金(茶矩麼)、婆律膏(揭羅娑)、葦香(捺剌柁)、竹黃(𩾲路戰娜)、細豆蔻(蘇泣迷羅)、甘松(苦弭哆)、藿香(鉢怛羅)、茅根香(嗢尸羅)、叱脂(薩洛計)、艾納(世黎也)、安息香(窶具攞)、芥子(薩利殺跛)、馬芹(葉婆儞)、龍花鬚(那伽雞薩羅)、白膠(薩折羅婆)、青木(矩瑟侘)。皆等分以布灑星日,一處擣篩,取其香末,當以此呪呪一百八遍。呪曰:

菖蒲(跋者)、牛黄(瞿盧折娜)、苜蓿香(塞畢力迦)、麝香(莫訶婆伽)、雄黄(末㮈眵羅)、合歓樹(尸利灑)、白及(因達囉喝悉哆)、芎藭(闍莫迦)、枸杞根(苫弭)、松脂(室利薜瑟得迦)、桂皮(咄者)、香附子(目窣哆)、沈香(悪掲嚕)、栴檀(栴檀娜)、零陵香(多掲羅)、丁子(索瞿者)、鬱金(茶矩麼)、婆律膏(掲羅娑)、葦香(捺剌柁)、竹黄(𩾲路戦娜)、細豆蔻(蘇泣迷羅)、甘松(苦弭哆)、藿香(鉢怛羅)、茅根香(嗢尸羅)、叱脂(薩洛計)、艾納(世黎也)、安息香(窶具攞)、芥子(薩利殺跛)、馬芹(葉婆儞)、龍花鬚(那伽鶏薩羅)、白膠(薩折羅婆)、青木(矩瑟侘)。これらをすべて等分に取り、布灑星の日に一箇所で搗き、篩いにかけ、その香りの粉末を取り出します。この粉末に対して、次の呪文を百八遍唱えなければなりません。呪文は次の通りです:

「怛姪他 蘇訖栗帝 訖栗帝訖栗帝劫摩怛里 繕怒羯囉滯 郝羯喇滯 因達囉闍利膩 鑠羯㘓滯 鉢設姪囇 阿伐底羯細 計娜矩覩矩覩 脚迦鼻囇劫鼻囇劫鼻囇劫毘囉末底(丁里反)尸羅末底那底度囉末底哩波伐雉畔稚囇 室囇室囇薩底悉體羝莎訶
「若樂如法洗浴時, 應作壇場方八肘;
可於寂靜安隱處, 念所求事不離心。
應塗牛糞作其壇, 於上普散諸花彩;
當以淨潔金銀器, 盛滿美味并乳蜜。
於彼壇場四門所, 四人守護法如常;
令四童子好嚴身, 各於一角持瓶水。
於此常燒安息香, 五音之樂聲不絕;
幡蓋莊嚴懸繒綵, 安在壇場之四邊。
復於場內置明鏡, 利刀兼箭各四枚;
於壇中心埋大盆, 應以漏版安其上。
用前香末以和湯, 亦復安在於壇內;
既作如斯布置已, 然後誦呪結其壇。

もし法にしたがって沐浴を楽しむときには、 壇場を作り、その広さは八肘四方とせよ。 静かで安らかな場所を選び、 願い事を心から離さずに念じ続けなさい。

牛糞を塗って壇を作り、 その上にさまざまな花や彩りを散らしなさい。 清らかな金銀の器を用い、 美味なるものや乳、蜜を満たして供えよ。

壇場の四つの門には、 四人の守護者を常法の通りに配置し、 四人の童子に美しく身を飾らせ、 それぞれ壇の一角で水瓶を持たせなさい。

ここには常に安息香を焚き、 五音の音楽を絶やさず響かせ、 幡や天蓋で飾り、絹の彩りを掛け、 壇場の四辺に整然と備えなさい。

また壇内には明鏡を置き、 鋭い刀と矢をそれぞれ四本ずつ備え、 壇の中央に大きな鉢を埋め、 その上には透かし板を安置しなさい。

先の香の粉末を湯に溶かし、 これもまた壇内に置きなさい。 このような準備を整えたならば、 その後、呪文を唱えて壇を結びなさい。

「結界呪曰:

結界の呪文は次のように唱えます。

「怛姪他 頞喇計 娜也泥(去)呬囇弭囇祇囇企企囇莎訶

「即説呪曰: おん、あらけ、なやねい、けいれい、みれい、ぎれい、ききれい、そわか」

「如是結界已, 方入於壇內;
呪水三七遍, 散灑於四方。
次可呪香湯, 滿一百八遍;
四邊安幔障, 然後洗浴身。

結界を結び終えたら、 初めて壇内に入りなさい。

呪文を唱えた水を三七二十一遍、 四方に撒き散らしなさい。

次に香湯に呪文をかけ、 百八遍満たしなさい。

四方に幕を張り巡らせてから、 その後に身を洗い清めなさい。

「呪水呪湯呪曰:

ここに、水と薬湯(やくとう)を加持(かじ)するための呪文(じゅもん)を唱えます。

「怛姪他(一)索揭智(貞勵反,下同)(二)毘揭智(三)毘揭荼伐底(四)莎訶(五)

怛姪他(一)索揭智(二)毘揭智(三)毘揭荼伐底(四)莎訶(五)

「若洗浴訖,其洗浴湯及壇場中供養飲食棄河池內,餘皆收攝。如是浴已,方著淨衣,既出壇場,入淨室內。呪師教其發弘誓願,永斷眾惡,常修諸善,於諸有情興大悲心,以是因緣當獲無量隨心福報。」

もし沐浴を終えたならば、その沐浴の湯や壇場に供えた飲食は河や池に捨て、残りはすべて片づけなさい。このように沐浴を終えてから、清らかな衣を身につけ、壇場を出て清浄な室内に入りなさい。呪師は彼に広大な誓願を発するよう教え、すべての悪を永遠に断ち、常に諸々の善を修め、すべての有情に対して大いなる慈悲の心を起こさせる。このような因縁によって、無量の心に随う福報を得るであろう。

復說頌曰:

また次のような詩句を述べられた。

「若有病苦諸眾生, 種種方藥治不差;
若依如是洗浴法, 并復讀誦斯經典。
常於日夜念不散, 專想慇懃生信心;
所有患苦盡消除, 解脫貧窮足財寶。
四方星辰及日月, 威神擁護得延年;
吉祥安隱福德增, 災變厄難皆除遣。

もし病苦に悩む多くの衆生ありて、 様々な薬や治療も癒やさず、 このような洗浴の法に依り、 さらにこの経典を読み誦えん。

常に昼夜、心を散らさず、 ひたすらに思いを凝らし信心を起こせば、 すべての患いと苦しみは尽く消え去り、 貧しさから解き放たれ財宝に満たされん。

四方の星辰と日月の、 威神の守護を得て寿命は延び、 吉祥と安穏、福徳は増し、 災いと厄難はすべて除き去られん。

「次誦護身呪三七遍。呪曰:

次に護身呪を三七遍唱えます。その呪文は次の通りです。

「怛姪他 三謎 毘三謎 莎訶 索揭滯毘揭滯 莎訶 毘揭茶(亭耶反)伐底 莎訶娑揭囉三步多也莎訶 塞建陀 摩多也莎訶 尼攞建佗也 莎訶 阿鉢囉市哆毘𠼝耶也 莎訶 呬摩槃哆 三步多也莎訶 阿儞蜜攞 薄怛囉也 莎訶 南謨薄伽伐都 跋囉甜摩寫莎訶 南謨薩囉酸(蘇活)底 莫訶提鼻裔莎訶 悉甸覩漫(此云成就我某甲)曼怛囉鉢拖莎訶 怛喇覩仳姪哆跋囉甜摩奴末覩 莎訶」

「即说咒曰:三昧,毗三昧,莎诃。索揭底,毗揭底,莎诃。毗揭荼(亭耶反)伐底,莎诃。娑揭啰三步多也,莎诃。塞建陀,摩多也,莎诃。尼攞建佗也,莎诃。阿钵啰市哆毗㗚耶也,莎诃。呬摩槃哆,三步多也,莎诃。阿儞蜜攞,薄怛啰也,莎诃。南谟薄伽伐都,跋啰甜摩写,莎诃。南谟萨啰酸(苏活)底,莫诃提鼻裔,莎诃。悉甸睹漫(此云成就我某甲)曼怛啰钵拖,莎诃。怛喇睹仳侄哆跋啰甜摩奴末睹,莎诃。」

爾時,大辯才天女說洗浴法壇場呪已,前禮佛足,白佛言:「世尊!若有苾芻、苾芻尼、鄔波索迦、鄔波斯迦,受持讀誦、書寫流布是妙經王,如說行者,若在城邑聚落、曠野山林、僧尼住處,我為是人將諸眷屬作天伎樂,來詣其所而為擁護,除諸病苦、流星變怪、疫疾鬪諍、王法所拘、惡夢惡神為障礙者,蠱道厭術悉皆除殄,饒益是等持經之人。苾芻等眾及諸聽者,皆令速渡生死大海,不退菩提。」

その時、大辯才天女が洗浴の法と壇場の呪を説き終えると、まず仏の足を礼拝し、仏に向かって申し上げました。

「世尊よ、もし比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷が、この妙なる経王を受持し、読誦し、書写し、流布し、教えの通りに修行するならば、その人が町や村、あるいは荒野や山林、僧侶の住む場所にいようとも、私はその人のもとに諸々の眷属を率い、天の伎楽を奏でて赴き、その人を擁護いたします。あらゆる病苦、流星の変怪、疫病や闘争、王法による拘束、悪夢や悪神による障害、蠱道や厭術などをことごとく除き去り、この経典を持つ人々に利益をもたらしましょう。比丘などの僧衆や、教えを聴くすべての人々を、速やかに生死の大海を渡らせ、菩提の心を退けさせませんように。」

爾時,世尊聞是說已,讚辯才天女言:「善哉!善哉!天女!汝能安樂利益無量無邊有情,說此神呪及以香水壇場法式,果報難思。汝當擁護最勝經王,勿令隱沒,常得流通。」爾時,大辯才天女禮佛足已,還復本座。

その時、世尊はこの話を聞き終えると、弁才天女を褒めて言われました。

「善きかな、善きかな、天女よ。あなたは無量無辺の有情を安楽にし、利益を与えるために、この神呪と香水壇場の法式を説き、その果報は思議しがたい。あなたは最勝の経王を擁護し、埋もれさせず、常に流通させるように努めなさい。」

その時、大弁才天女は仏の足を礼拝し、もとの座に戻りました。

爾時,法師授記憍陳如婆羅門,承佛威力,於大眾前讚請辯才天女曰:

その時、法師は憍陳如婆羅門に授記を授け、仏の威神力を承けて、大衆の前で辯才天女を讃え、請い申し上げた。

「聰明勇進辯才天, 人天供養悉應受;
名聞世間遍充滿, 能與一切眾生願。
依高山頂勝住處, 葺茅為室在中居;
恒結軟草以為衣, 在處常翹於一足。
諸天大眾皆來集, 咸同一心申讚請;
惟願智慧辯才天, 以妙言詞施一切。」

「聡明で勇猛に進み、弁才の天よ、 人も天も皆、あなたに供養を捧げるべきです。 その名声は世間に満ち渡り、 全ての衆生の願いを叶えることができます。

高い山の頂きの優れた住まいに、 茅葺きの庵を結び、その中に住んでいます。 常に柔らかな草をまとって衣とし、 どこにいても片足を高く上げています。

諸天の大衆が皆集まり、 心を一つにして讃嘆し請い願います。 どうか智慧と弁才の天よ、 妙なる言葉で全てに施しを与えてください。」

爾時,辯才天女即便受請,為說呪曰:

その時、弁才天女はすぐにその願いを受け入れ、次の呪文を説きました。

「怛姪他慕囇只囇 阿伐帝(貞勵)阿伐吒伐底(丁里,下同)馨遇㘑名具㘑名具羅伐底 鴦具師 末唎只三末底 毘三末底惡近(入)唎莫近唎怛囉只 怛囉者伐 底質質哩室里蜜里 末難地 曇(去)末唎只 八囉拏畢唎裔 盧迦逝瑟跇(丑世反)盧迦失囇瑟耻盧迦畢唎裔 悉馱跋唎帝 毘麼目企(輕利反)輸只折唎 阿鉢唎底喝帝 阿鉢喇底喝哆勃地 南母只 南母只 莫訶提鼻鉢喇底近(入)唎昬(火恨)拏(上)南摩塞迦囉 我某甲勃地 達哩奢呬 勃地 阿鉢喇底喝哆 婆(上)跋覩帀婆謎毘輸姪覩 舍悉怛囉輸路迦 曼怛囉畢得迦 迦婢耶地數 怛姪他 莫訶鉢喇婆鼻 呬里蜜里呬里蜜里 毘折喇覩謎勃地 我某甲勃地輸提 薄伽伐點 提毘焰 薩羅酸(蘇活)點(丁焰反)羯囉(魯家)滯雞由囇雞由囉末底呬里蜜里呬里蜜里 阿婆訶耶弭 莫訶提鼻勃陀薩帝娜 達摩薩帝娜 僧伽薩帝娜因達囉薩帝娜 跋嘍拏薩帝娜 裔盧雞薩底婆地娜 羝釤(引)薩帝娜 薩底伐者泥娜阿婆訶耶弭 莫訶提鼻 呬哩蜜哩呬哩蜜哩毘折喇覩 我某甲勃地 南謨薄伽伐底(丁利反)莫訶提鼻 薩囉酸底 悉甸覩 曼怛囉鉢陀彌 莎訶」
爾時,辯才天女說是呪已,告婆羅門言:「善哉!大士!能為眾生求妙辯才及諸珍寶神通智慧,廣利一切,速證菩提,如是應知受持法式。」即說頌曰:

その時、弁才天女はこの呪を説き終えると、婆羅門に告げて言った。

「善きかな、大士よ。よくも衆生のために妙なる弁才と、諸々の珍宝、神通、智慧を求め、広く一切を利益し、速やかに菩提を証得しようとされる。このように知るべきである、法の儀式を受持することを」

そして、即座に頌を説いた。

「先可誦此陀羅尼, 令使純熟無謬失,
歸敬三寶諸天眾, 請求加護願隨心。
敬禮諸佛及法寶, 菩薩獨覺聲聞眾,
次禮梵王并帝釋, 及護世者四天王,
一切常修梵行人, 悉可至誠殷重敬。
可於寂靜蘭若處, 大聲誦前呪讚法;
應在佛像天龍前, 隨其所有修供養。
於彼一切眾生類, 發起慈悲哀愍心;
世尊妙相紫金身, 繫想正念心無亂。
世尊護念說教法, 隨彼根機令習定;
於其句義善思惟, 復依空性而修習。
應在世尊形像前, 一心正念而安坐;
即得妙智三摩地, 并獲最勝陀羅尼。
如來金口演說法, 妙響調伏諸人天;
舌相隨緣現希有, 廣長能覆三千界。
如是諸佛妙音聲, 至誠憶念心無畏;
諸佛皆由發弘願, 得此舌相不思議。
宣說諸法皆非有, 譬如虛空無所著;
諸佛音聲及舌相, 繫念思量願圓滿。
若見供養辯才天, 或見弟子隨師教;
授此秘法令修學, 尊重隨心皆得成。
若人欲得最上智, 應當一心持此法;
增長福智諸功德, 必定成就勿生疑。
若求財者得多財, 求名稱者獲名稱,
求出離者得解脫, 必定成就勿生疑。
無量無邊諸功德, 隨其內心之所願;
若能如是依行者, 必得成就勿生疑。
當於淨處著淨衣, 應作壇場隨大小;
以四淨瓶盛美味, 香花供養可隨時。
懸諸繒綵并幡蓋, 塗香末香遍嚴飾;
供養佛及辯才天, 求見天身皆遂願。
應三七日誦前呪, 可對大辯天神前;
若其不見此天神, 應更用心經九日。
於後夜中猶不見, 更求清淨勝妙處;
如法應畫辯才天, 供養誦持心無捨。
晝夜不生於懈怠, 自利利他無窮盡;
所獲果報施群生, 於所求願皆成就。
若不遂意經三月, 六月九月或一年;
慇懃求請心不移, 天眼他心皆悉得。」

まずこの陀羅尼を唱え、 誤りなく熟達するまで修練せよ。 三宝と諸天の衆に帰依し、 加護を請い、心のままに願いを叶えよ。

諸仏と法の宝に敬礼し、 菩薩、独覚、声聞の衆に礼を捧げよ。 次に梵天王と帝釈天、 護世の四天王にも礼をせよ。 常に清らかな行いに励む者たちを、 心から深く敬うべし。

静かな林や閑静な場所で、 先の呪と讃の法を声高く唱えよ。 仏像や天龍の前で、 それぞれの供養を修めよ。 一切の衆生に対して、 慈しみと哀れみの心を起こせ。 世尊の紫金色の妙なる御姿を、 心乱さず正しく思い描け。

世尊は護念して教えを説き、 衆生の根機に応じて禅定を修めさせ給う。 その句と意味を善く思惟し、 さらに空性に依って修習せよ。 世尊の御像の前にて、 一心に正念を保ち安坐せよ。 そうすれば妙なる智慧の三昧を得、 最勝の陀羅尼をも獲るであろう。

如来の金口より説かれる法は、 妙なる響きで人天を調伏し給う。 舌の相は縁に随って稀有を現じ、 広長にして三千世界を覆う。 かくの如き諸仏の妙音声を、 至誠をもって憶念すれば心に畏れなし。 諸仏は皆、広大な願いを発し、 この不可思議な舌の相を得給うた。

諸法は有にあらずと宣べるは、 譬えば虚空の如く何にも執着せぬ。 諸仏の音声と舌の相を、 心に繫ぎ思量して願いを円満せよ。

弁才天を供養する姿を見るか、 あるいは師の教えに随う弟子を見るなら、 この秘法を授けて修学させよ。 尊重して心のままに行えば、皆成就する。

もし最上の智慧を得んと欲するなら、 一心にこの法を修持すべし。 福徳と智慧の功徳を増し、 必ず成就することを疑うな。 財を求める者は多くの財を得、 名声を求める者は名声を得、 解脱を求める者は解脱を得る。 必ず成就することを疑うな。

無量無辺の功徳は、 その心の願いのままに現れる。 もしこのように依って行うならば、 必ず成就することを疑うな。

清浄な場所に清浄な衣をまとい、 壇場を設け、その大きさに応じて供養せよ。 四つの清浄な瓶に美味を満たし、 香や花の供養は時を選ばず行え。 絹の飾りや幡、天蓋を懸け、 塗香や抹香で厳かに飾り立てよ。 仏と弁才天を供養すれば、 天の御姿を見る願いも叶うであろう。

三七日間、先の呪を唱えよ、 大弁天神の前で。 もしこの天神が見えなければ、 さらに九日間、心を込めて修せよ。 後夜になっても見えなければ、 さらに清浄で勝れた場所を求めよ。 法に従って弁才天を描き、 供養し、唱え続け、心を捨てるな。

昼夜、怠りの心を起こさず、 自利利他、その功徳は尽きることなし。 得た果報を衆生に施し、 求める願いはすべて成就する。

もし三月経っても願いが叶わなければ、 六月、九月、あるいは一年。 慇懃に請い求め、心を動かさず、 天眼通や他心通も皆得られるであろう。

爾時,憍陳如婆羅門聞是說已,歡喜踊躍,歎未曾有,告諸大眾,作如是言:「汝等人天一切大眾,如是當知,皆一心聽,我今更欲依世諦法讚彼勝妙辯才天女。」即說頌曰:

その時、憍陳如というバラモンはこの説法を聞き終えると、喜びに躍り上がり、かつてないほどの感動を覚え、大衆に向かってこう言いました。「皆さん、天界と人間界のすべての大衆よ、よくお聞きください。今、私は世俗の真理に基づいて、あの優れた弁才天女を讃えたいと思います。」そして、次のような頌を唱えました。

「敬禮天女那羅延, 於世界中得自在;
我今讚歎彼尊者, 皆如往昔仙人說。
吉祥成就心安隱, 聰明慙愧有名聞;
為母能生於世間, 勇猛常行大精進。
於軍陣處戰恒勝, 長養調伏心慈忍;
現為閻羅之長姊, 常著青色野蠶衣。
好醜容儀皆具有, 眼目能令見者怖;
無量勝行超世間, 歸信之人咸攝受。
或在山巖深險處, 或居坎窟及河邊;
或在大樹諸叢林, 天女多依此中住。
假使山林野人輩, 亦常供養於天女;
以孔雀羽作幡旗, 於一切時常護世。
師子虎狼恒圍遶, 牛羊雞等亦相依;
振大鈴鐸出音聲, 頻陀山眾皆聞響。
或執三戟頭圓髻, 左右恒持日月旗;
黑月九日十一日, 於此時中當供養。
或現婆蘇大天女, 見有鬪戰心常愍;
觀察一切有情中, 天女最勝無過者。
權現牧牛歡喜女, 與天戰時常得勝;
能久安住於世間, 亦為和忍及暴惡。
大婆羅門四明法, 幻化呪等悉皆通;
於天仙中得自在, 能為種子及大地。
諸天女等集會時, 如大海潮必來應;
於諸龍神藥叉眾, 咸為上首能調伏。
於諸女中最梵行, 出言猶如世間主;
於王住處如蓮華, 若在河津喻橋栰。
面貌猶如盛滿月, 具足多聞作依處;
辯才勝出若高峯, 念者皆與為洲渚。
阿蘇羅等諸天眾, 咸共稱讚其功德;
乃至千眼帝釋主, 以殷重心而觀察。
眾生若有悕求事, 悉能令彼速得成;
亦令聰辯具聞持, 於大地中為第一。
於此十方世界中, 如大燈明常普照;
乃至神鬼諸禽獸, 咸皆遂彼所求心。
於諸女中若山峯, 同昔仙人久住世;
如少女天常離欲, 實語猶如大世主。
普見世間差別類, 乃至欲界諸天宮;
唯有天女獨稱尊, 不見有情能勝者。
若於戰陣恐怖處, 或見墮在火坑中;
河津險難賊盜時, 悉能令彼除怖畏。
或被王法所枷縛, 或為怨讎行殺害;
若能專注心不移, 決定解脫諸憂苦。
於善惡人皆擁護, 慈悲愍念常現前;
是故我以至誠心, 稽首歸依大天女。」

敬礼します、天女ナーラーヤニよ。 あなたは世界において自在を得た方。 私は今、その尊者を讃嘆します。 すべては、昔の仙人たちが説いた通りです。

吉祥に満ち、心は安らぎ、 聡明で慎み深く、名声は広く知られています。 母としてこの世に生まれ出で、 勇猛に、常に大いなる精進を歩まれます。

戦場では常に勝利を収め、 慈しみと忍耐をもって心を調え育てられます。 閻魔大王の姉君として現れ、 常に青き野蚕の衣をまとわれます。

美醜さまざまな姿を現し、 その眼差しは見る者を畏れさせます。 無量の勝れた行いは世を超え、 帰依する者を皆、摂り受けられます。

あるいは山の岩の険しい所、 あるいは洞穴や川辺に。 あるいは大樹や諸々の叢林に、 天女は多く、この中に住まわれます。

たとえ山林の野人たちであっても、 常に天女を供養します。 孔雀の羽で幡旗を作り、 すべての時において世を護られます。

獅子や虎狼が常に周りを巡り、 牛や羊、鶏なども寄り添います。 大いなる鈴鐸を振り鳴らせば、 その音は頻陀山の衆にも聞こえます。

ある時は三叉戟を執り、頭には円髻を結い、 左右には常に日月の旗を掲げられます。 黒月の九日、十一日、 この時に供養すべきです。

ある時は婆蘇天の大天女として現れ、 戦いを見ては常に哀れみの心を起こされます。 一切の有情を観察する中で、 天女は最勝、これに過ぎる者はありません。

権(かり)に牧牛の歓喜女として現れ、 天との戦いにも常に勝利を得られます。 久しく世間に安住し、 和合と忍耐、また暴悪をもたらされます。

大婆羅門の四つのヴェーダ、 幻化や呪術などにもすべて通じ、 天仙の中において自在を得、 種子となり、また大地ともなられます。

諸天女たちが集う時、 大海の潮のように必ず応じ来たり、 諸々の龍神、夜叉衆の中にあって、 上首として調伏することができます。

諸々の女の中でも最も清らかな行いをなし、 言葉は世間の主のごとく。 王の住処にあれば蓮華の如く、 河の渡し場にあれば橋や筏の如し。

面貌は満月のように輝き、 多聞を具え、依り処となります。 弁才は高峰のように勝れ、 念ずる者には皆、洲渚(救いの島)となられます。

阿修羅などの諸天衆も、 共にその功徳を称賛します。 千眼の帝釈天でさえも、 殷重な心をもって観察されます。

もし衆生に願い求めることがあれば、 速やかにそれを成就させることができます。 また聡明な弁才と記憶力を与え、 大地の中で第一とされます。

この十方世界において、 大いなる灯明のように常に普く照らし、 神鬼や諸々の禽獣に至るまで、 皆、その求める心を満たされます。

諸々の女の中では山峰の如く、 昔の仙人のように久しく世に住み、 少女の天のように常に離欲し、 実語は大世主のごとし。

普く世間の差別ある類を見、 欲界の諸天宮に至るまで、 ただ天女のみが尊ばれ、 これに勝る有情を見ることはありません。

もし戦場の恐怖の場所にあっても、 あるいは火坑に堕ちると見えても、 河の渡しの難所や賊盗の時にも、 すべて、その恐怖を取り除くことができます。

あるいは王法によって枷をはめられ、 あるいは怨敵によって殺害されようとも、 もし一心に専念して心を移さなければ、 決定的に一切の憂い苦しみから解脱します。

善人にも悪人にも皆、擁護を与え、 慈悲と哀れみの念は常に現前します。 それゆえ、私は至誠の心をもって、 頭を地に付して大天女に帰依いたします。

爾時,婆羅門復以呪讚天女曰:

その時、バラモンは再び呪文を唱えて天女を讃えました。

「敬禮敬禮世間尊, 於諸母中最為勝;
三種世間咸供養, 面貌容儀人樂觀。
種種妙德以嚴身, 目如脩廣青蓮葉;
福智光明名稱滿, 譬如無價末尼珠。
我今讚歎最勝者, 悉能成辦所求心;
真實功德妙吉祥, 譬如蓮花極清淨。
身色端嚴皆樂見, 眾相希有不思議;
能放無垢智光明, 於諸念中為最勝。
猶如師子獸中上, 常以八臂自莊嚴;
各持弓箭刀矟斧, 長杵鐵輪并羂索。
端正樂見如滿月, 言詞無滯出和音;
若有眾生心願求, 善事隨念令圓滿。
帝釋諸天咸供養, 皆共稱讚可歸依;
眾德能生不思議, 一切時中起恭敬。

敬礼します、敬礼します、世の尊き方よ、 すべての母の中でも最も勝れた方。 三種の世間が皆、供養を捧げ、 そのお顔の姿は人々が喜んで拝する。

さまざまな妙なる徳をもって身を飾り、 目は広く長い青蓮華の葉のよう。 福と智の光明に満ち、名声は広まり、 譬えば値のつけられない摩尼珠のよう。

私は今、最も勝れた方を讃嘆します、 求める心の願いをすべて叶えてくださる。 真実の功徳、妙なる吉祥、 清らかな蓮華のように極めて清浄。

身の色合いは端正で皆が喜んで見つめ、 多くの相は稀有で思議を超える。 垢なき智の光明を放ち、 すべての思いの中でも最も勝れている。

獣の中の王である獅子のように、 常に八本の腕で自らを荘厳し、 それぞれに弓、矢、刀、矛、斧、 長杵、鉄輪、そして羂索を持たれる。

端正で満月のように人々が喜んで拝し、 言葉は滞りなく和やかな音を出す。 もしも衆生が心に願い求めるならば、 善きことを思いのままに円満に叶えてくださる。

帝釈天をはじめ諸天が皆供養し、 共に称賛し、帰依すべき方と讃える。 衆の徳は思議を超えて生じ、 すべての時において敬虔の念を起こさせる。

「莎訶(此上呪頌是呪亦是讚,若持呪時必先誦之)

莎訶(この呪文と賛歌は、呪文であり賛歌でもあります。呪文を唱える際には、まずこれを唱える必要があります。)

「若欲祈請辯才天, 依此呪讚言詞句;
晨朝清淨至誠誦, 於所求事悉隨心。」

「もし辯才天に祈り請うたいと思うならば、この咒と賛嘆の言葉の句に依って、

朝、心を清らかにして誠の心で誦えれば、求めることはすべて心のままに叶うでしょう。」

爾時,佛告婆羅門:「善哉!善哉!汝能如是利益眾生,施與安樂,讚彼天女,請求加護,獲福無邊。」(此品呪法有略有廣,或開或合前後不同,梵本既多,但依一譯,後勘者知之)

その時、仏は婆羅門に告げられた。「善いかな、善いかな。汝がこのように衆生の利益を図り、安楽を施し、かの天女を讃え、加護を請い求めることは、福を獲ること無量であろう。」(この品の呪法には略したものと広く説いたものがあり、開示したり統合したり前後で異なっています。梵本も多くありますが、一つの訳本に依拠しました。後の校訂者はこのことをご承知ください)

金光明最勝王經卷第七

金光明最勝王経 巻第七


14 如意寶珠品(七)
16 大吉祥天女品(八)

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