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  1. 釈迦氏譜 (釋迦氏譜)
  2. 釋迦氏譜序
  3. 1 序所依賢劫者 (1 序所依賢劫者)
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釈迦氏譜 (釋迦氏譜)


初序所依賢劫者。夫以天地開闢習俗常談。太素太易陰陽覆載。考校終古無的可尋。委以百家不無虛搆。或云。天傾西北地缺東南。練五石而上補。斷鼇足而下接。乃至天地人皇蛇軀牛首。九紀四姓作牧君人。斯途紛糅無足陳敘。今依正教備舉劫緣。劫是何名。此云時也。若依西梵名曰劫波。此土譯之名大時也。此一大時其年無數。假以喻顯方可委知。經云如一大城方四十里。滿中芥子。有長壽天三年取一芥城雖空劫猶未盡。方四十里石。一拂三年石雖磨盡劫時未盡。如是劫劫相接展轉無窮。有命四生常沈不出。今此劫者名之曰賢。以劫初時大水彌滿。生青蓮花其數一千。第四禪天曾見往事。便相告白今此世界有千佛現。可目此時以為賢劫。故經說云。即賢劫中千佛是也。從拘留孫為首。最後成佛號曰樓至。是知第一拘留孫如來。第二迦那含牟尼。第三迦葉波第四釋迦牟尼。我等所師則賢劫中第四佛也。如小乘經賢劫之前。劫空無佛。九十一劫獨毘婆尸。三十四劫三佛出世。接賢劫中四佛成七。如常所說如。大乘經三世三劫。劫有千佛。過去莊嚴劫。現在名賢。未來星宿。三千王子次第成佛。斯由心解明昧感見殊途。乘機敷化不可較定。至如鷲山一會尚退五千。波若大空證含小果。淨土不滅在於登住之夫。大火燒盡誠歸起沒之士用斯比量不足有疑。此劫名賢。表千佛現。須知也。

賢劫についての説明をいたします。

世の中の始まりについて、世間ではよく語られます。太素・太易といった天地の始まりや、陰陽が万物を包み込むといった話がありますが、過去を詳しく調べても確かなことは見つかりません。諸子百家の説も、作り話がないとはいえません。例えば、天は西北に傾き、地は東南に欠けたため、五色の石を練って天を補い、大亀の足を断って地を支えたなどと言います。さらに、天地人皇や蛇の体に牛の頭をしたもの、九紀や四姓といった支配者が人々を治めたなど、さまざまな説が入り乱れ、述べる価値もありません。

今は正しい教えに従って、劫(こう)の縁起について詳しく述べましょう。劫とは何か。これは「時」を意味します。サンスクリット語では「劫波(カルパ)」といい、漢訳では「大時」と訳します。この一大時の長さは年数が計り知れず、たとえを用いて初めてその大きさを知ることができます。

経典にはこうあります。例えば一辺が四十里の大きな城に、芥子(からし)の種を満たします。長寿天の者が三年に一度、一粒の芥子を取り出し、城が空になっても劫はまだ終わりません。また、一辺四十里の岩を、三年に一度布で撫でて削るとします。岩がすり減ってなくなるまで劫は終わりません。このように劫は次々と連なり、限りなく続きます。命あるものは四生(胎生・卵生・湿生・化生)の中に沈み、いつも迷いの世界から出られません。

今この劫を「賢劫」と言います。なぜなら、この劫の初めに大水が満ち、千の青蓮華が生じたからです。第四禅天の者たちが過去の出来事を見て、「今この世界には千の仏が出現する」と告げ合い、この時を「賢劫」と名付けたのです。経典にも「すなわち賢劫の中の千仏である」と説かれています。最初の拘留孫(くるそん)如来から始まり、最後に成仏したのは楼至(ろうし)如来です。つまり、第一は拘留孫如来、第二は迦那含牟尼(かなごんむに)如来、第三は迦葉波(かしょうは)如来、第四は釈迦牟尼如来です。私たちが師と仰ぐのは、賢劫の第四の仏です。

小乗経典によれば、賢劫の前は劫が空で仏はいませんでした。九十一劫の間は毘婆尸(びばし)仏のみ、三十四劫の間に三仏が出世し、賢劫の四仏を合わせて七仏となります。これは一般に知られている通りです。大乗経典では、三世三劫にそれぞれ千仏がいると説かれます。過去荘厳劫、現在賢劫、未来星宿劫の三千の王子が次第に成仏します。これは心の解き明かし方が明らかか曇っているかによって、感得するものが異なるからです。機に応じて教えを施すことは、一概に定められません。例えば、霊鷲山の説法会では五千人が退場したこともあり、般若の大空の教えは小さな果報をも含みます。浄土は不退転の位にある者には不滅であり、大火が焼き尽くすのは、生死を繰り返す者にとっての話です。このように比べてみれば、疑う余地はありません。

この劫を賢劫というのは、千仏の出現を表しているのです。知るべきです。


釋迦氏譜序
2 序氏族根源

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