四明法王下降迹
四明法王降臨の跡
原夫釋譜所興。止在法王下降。所以大仙分血泮合成形。由斯紹嗣。方延釋種。自法王降迹。照臨忍方。群生何幸仰茲陶誘。使夫二十五有。絕生死之因。九十八使。斷牽連之業。並超三界。俱載一乘。含育蒙大造之恩。至人引勤勞之慮。故有垂茲聖迹。布此靈儀。今重昏動其玄機。浪識靜其漂怒。方為入道弘轍。亦乃出有初門。而事總冥緣。義符神運。抑非天授。諒寔人謀。但禎瑞氤氳。嘉祥雜沓。輝煥天地。引輝幽明。然則文物光乎萬古。聲明高於視聽。所以簿列鴻猷。用觀弘範。至於經傳八相。迹示五生。自結教門今存蓋闕。此但約緣通舉。以示譜源。
仏伝の起こりは、まさに法王(仏陀)の降誕に始まる。 それゆえ、大仙(仏陀)の血が分かれて、その姿が形作られた。 これによって、仏の教えは受け継がれ、釈迦の種は広がっていった。
法王がこの世に降り立ち、忍土(この世)を照らし導かれると、 多くの生きとし生けるものは、この教化に浴することができる幸運に恵まれた。 その教えによって、二十五有(迷いの世界)から生死の因を断ち、 九十八使(煩悩)から執着の業を滅し、 みな三界を超えて、一乗(ただ一つの真実の道)に乗ることができた。
慈悲深き教えは大きな恩恵をもたらし、 至れる人は、尽きせぬ思いを巡らせて教えを説かれた。 そのため、ここに聖なる足跡を残し、霊妙な儀式を整えられた。 今や、深き迷いの中にあっても、その奥義に触れることができ、 乱れた心の波も静まり、その怒りは鎮まる。 これこそが、悟りの道に入る大きな道筋であり、 また、迷いの世界を出る最初の門でもある。
しかし、これらの事柄はすべて、目に見えないご縁によってまとめられ、 その意味は、神の働きにかなっている。 これは天から授かったものであると同時に、 まことに人の智慧によるものでもある。
ただ、めでたい兆しは満ち溢れ、 吉祥の出来事は重なり合い、 天地を輝かせ、その光は幽冥の世界にまで及ぶ。 そして、その文物は万古に輝き、 その名声は見るもの聞くものの上に高く掲げられている。
ゆえに、その偉大なる教えを書き記し、 広大な模範として示すのである。 経典には八相(仏陀の生涯の八つの出来事)が伝えられ、 その足跡は五つの生(前世の物語)に示されている。 教えの門はすでに開かれたが、今、ここに欠けている部分もある。 ここでは、おおよそのご縁に沿って全体を述べ、 その系譜の源を示そう。
初處兜率天迹 二降閻浮洲迹
三現生靈誕迹 四集藝舉能迹
五出家尋教迹 六乘時成佛迹
七轉法悟物迹 八遷神化掩迹
1.兜率天における降誕の救い 2.閻浮提(人間界)への降誕の救い 3.この世での生まれの奇跡 4.芸術と才能を集めた教えの救い 5.出家し教えを求めた救い 6.時に応じて仏陀となった救い 7.法を説き人々を悟らせた救い 8.肉体を去り、その教えが隠れた救い