ご支援淨心禪堂すべての経典
メインコンテンツにスキップ
  1. 迦楼羅及諸天密言経 (迦樓羅及諸天密言經)
  2. 7 心印
  3. 迦楼羅五大天観門 (迦樓羅五大天觀門)
←と→
矢印キーでページをめくれます

迦楼羅及諸天密言経 (迦樓羅及諸天密言經)


迦樓羅五大天觀門
凡存念風天者,其尊相好擇如眾山而青黑色,具足千頭,有大猛健,二千目、一千臂,衣黃,凡所坐處皆居野字上。以大龍王而為瓔珞,諸龍王等覩風天音生大怖畏,皆目中火生。每有大聲,其有聞者皆即降伏。其髮上堅精神可畏,往返輕利猶如旋風,須臾之間無所不至,有大神力發樹移山。

風天を念じる者は、その尊いお姿を次のように観想するのです。

青黒い色をした千の頭をもち、大いなる猛々しさを備えています。 二千の目と一千の腕があり、衣は黄色です。 お座りになる場所は、すべて「野」という梵字の上です。

大龍王を瓔珞として身に付けられており、 諸々の龍王たちは風天の音を聞くと大いに恐れをなし、 目の中から火を生じさせます。 その発する大きな音を聞くものは、すべて即座に降伏します。

髪は逆立ち、その精神は畏怖に値するものです。 往き来は軽やかで速く、まるで旋風のようであり、 一瞬のうちにどこにでも至ることができます。 大いなる神力をもって、木を引き抜き、山を動かすのです。

凡存念火天者,顏色赫奕,難可方比。福德焰生起於千日,羅字是天王真身,千光俱起,皆有美聲。化作圓光,光生千焰,而大輕利有大炎勢。火災起時,能焚三千大千世界。此天之力等無有異。

火天を念じる者は、その顔色が輝き、比べるものがない。福徳の炎は千の太陽のように生じ、羅の字は天王の真身であり、千の光がともに起こり、すべて美しい声を放つ。円光に化し、光は千の炎を生み、大いに軽やかで鋭く、大きな炎の勢いを持つ。火災が起こるとき、三千大千世界を焼き尽くすことができる。この天の力はそれと等しく異なることはない。

凡存念地天者,有大異相而大猛健,每行止時,如帝釋乘象徐徐而進。有大威力,福德光焰如閻浮壇金,西貌有金剛光,位在天自在天以下第十一座,降伏十二日不令為哭。其力能遊諸天、聚毒如山。此天能制眾生中毒,皆能蠲除,令人怖畏。此天形貌超勝諸天,攞字充甲,亦如地大能載萬物,一切天神不存念者所作不成。

地天を念ずる者は、大きな異相があり、大いに勇猛で健やかである。歩みを進めるたび、帝釈天が象に乗ってゆっくりと進むかのようだ。大いなる威力を持ち、福徳の光は閻浮檀金のごとく輝き、西の姿には金剛の光がある。その位は天自在天より下の第十一座にあり、十二日を降伏させて泣かせないようにする。その力は諸天を遊行し、毒を山のように集めることができる。この天は衆生の中毒を制し、すべてを除き去り、人々に畏怖の念を抱かせる。この天の形貌は諸天に勝り、その名は甲を満たす。また大地のように万物を載せることができ、すべての天神を念じない者は、なすことが成らない。

凡存念水天者,顏色猶如求虛,又如索月,如大海波浪無窮無極,聲可怖畏。嚩字繞腰,能銷毒蛇并害其命,毒如大山皆能銷之。

水天を念じる者は、その姿はまるで虚空を求めるかのようであり、また月を探すかのようである。大海の波のように果てしなく広がり、その声は恐ろしい。嚩の字が腰を巡り、毒蛇を消し去り、その命を害する。毒は大山のごとくも、すべて消し去ることができる。

凡存念虛空天者,阿(引)字存臍,日初沒時虛空作青黃赤白黑相,此則虛空色也。亦作虹色,亦如火色,亦如雪色,亦如骨鸝色,亦如紅頗梨色,亦如碧頗梨色,亦如日初出時色,亦如月初出時色,亦如金色。阿(引)是虛空,即迦樓羅身也。

虚空天を念じる者は、臍に阿(引)の字を置き、日が沈む時に虚空が青・黄・赤・白・黒の相を現す。これが虚空の色である。また虹の色の如く、火の色の如く、雪の色の如く、骨鸝の色の如く、紅頗梨の色の如く、碧頗梨の色の如く、日の初出の色の如く、月の初出の色の如く、金色の如くもある。阿(引)は虚空であり、即ち迦楼羅の身である。

護身密言曰:

護身の秘密の言葉はこう言う:

唵(一)跛羅(二合)跛娜野(二合)弭(二)步囉(半音)(三)跛囉(二合)跛娜野(二合)弭(四)步嚩(二合)跛囉(二合)跛娜野(二合)弭嚩(二合)跛羅(二合)跛娜野(二合)弭(七)索摩(八)跛囉(二合)跛娜野(二合)弭(九)索哩璝(二合)跛囉(二合)跛娜野(二合)弭(十)苨縛(引)跛羅跛娜野(二合)弭(十一)野佉叉(二合)跛羅(二合)跛娜野(二合)弭(十二)步多(引)跛囉(二合)跛娜野(二合)弭(十三)呬呬儞哩哩弭哩(十四)薩嚩囉佉摻(二合)迦哩沙夜(二合)弭(十五)扇底娑嚩(二合)娑底(二合)者冥娑嚩覩(十六)娑嚩(二合)訶
密已前言取清水,加持三遍,散己身上成護身,一切鬼神不敢侵惱。
結界密言:
唵(一)婆娑麼(二合)磨里儞(二)地扇滿馱(三)尾地扇滿馱(四)阿(引)迦(引)捨滿馱(五)幡多(引)攞滿馱(六)唵(七)囉囉囉囉滿馱(八)薩嚩麌呬野(二合)迦(引)南(引)(九)娑嚩(二合)賀
此密言充八方及虛空并大地。結界,取水或淨灰加持七遍,散向十方,隨意遠近即成結界。毘那夜迦及惡鬼神並皆被縛之,不能相惱,所作皆成。
淨身密言:

浄身の真言:

薩嚩悉地(一)唵(二)阿(去)伽闡覩(三)摩賀底囉他(二合)(四)薩嚩娑他(二合)那儞訶多(引)(五)娑那(二合)曩屈嚩覩冥儞居(六)疑伽信怒多貸嚩者(七)薩嚩播跛囉(引)契帝(八)阿(去)戍濕麼攞迦(引)囉迦(引)(九)娑嚩(二合)賀(十)尾麼攞目佉囇契(十一)娑

一切の成就よ。 オーン。 阿伽闡覩。 偉大なる真実の境地よ。 一切の衆生を救い給え。 あなたの御心に従い、我らは礼拝します。 疑いと怒りを捨て、信頼をもって帰依します。 一切の障りを清め給え。 阿戍湿麼攞迦囉迦。 スヴァーハー。 微細な汚れも清め給え。 スヴァーハー。

此密言,每浴訖取一掬清水加持七遍,散己身上并灑衣服,俱得清淨。欲入壇念誦時用之。

この真言は、入浴後に一掬いの清らかな水を取り、七回加持を施した後、自身の体にかけ、衣服にも振りかけることで、すべてが清浄になります。壇に入り念誦を行う際に用いてください。

堅固壇門密言:

堅固なる壇門の真言:

唵(一)底瑟姹(二合)(二)娑嚩(二合)賀
凡欲作壇用之。此密言加持水七遍散壇上,即四門固,魔不能入。

壇を設ける際には、この真言で水を七回加持し、壇の上に散らします。そうすれば四方の門が守られ、魔が入り込むことができなくなります。

護壇密言:

護壇の密言:

唵(一)呬里呬里(二)底瑟姹(二合)印娜羅(二合引)娑那(四)娑嚩(二合)訶
此密言欲作壇時誦七遍,一切惡鬼神不能為障。

この真言は、壇を築く時に七遍唱えると、すべての悪鬼神が妨げることができなくなります。

數珠密言:

数珠の密言:

唵(一)塞娘伴惹那野(二)娑嚩(二合)訶
持數加持七遍。

数えながら七回加持する。

燒香密言:

香を焚き、密なる言葉を唱える。

唵(一)馱迦馱迦(二)跛羅(二合)入嚩(二合)攞(二)跛囉(二合)入嚩(二合)攞(三)𤙖伴吒娑嚩(二合)訶

オーン(一)タカタカ(二)ハラ(二合)ニワラ(二)ハラ(二合)ニワラ(三)ウン・ハンタ・ソワカ

凡欲燒香,加持七遍供養,一切天龍歡喜。

香を焚こうとするときは、七回加持して供養すれば、すべての天龍が喜びます。

復次本曾所居有八重之城,嚴峻難越,皆誦密言,從外存想,使其周城皆正方,外院三股叉。城密言:

また、かつて住んでいた場所には八重の城があり、厳しく険しく越えるのが難しく、皆が密言を唱え、外から思いを巡らせて、その周りの城をすべて正方形にし、外院には三股叉がありました。城の密言は以下の通りです:

唵(一)室哩(二合)建娜野(二)娑縛(二合)賀
次內輪城密言曰:

次に内輪城の密言を唱える。

唵(一)斫訖囉(二合)寧娑縛(二合)訶
次內城密言曰:

次に内城の密言は次の通りです。

唵(一)阿者里室者(二合)囉野(二合)娑嚩(二合)訶
大弱水城密言:

大弱水城の密言:

唵惹里室者(二合)囉(引)野(二)娑嚩(二合)訶
灰城密言曰:

灰城は密かに言った。

唵(一)婆娑弭(二合)儞俱吒(引)野(二)娑縛(二合)訶
火城密言曰:

火城の密言はこう言う。

唵(一)入縛攞目佉(二)入嚩(二合)攞訶迦(引)囉(三)娑嚩訶
棘城密言曰:

棘城は密かに言った。

唵多怛嚩(二合)建拏(引)枳寧娑囉娑嚩(二合)訶
鐵槍城,城內有甘露城,本曾在其中矣。其露城密言:

鉄槍城、その城内に甘露城があり、かつてそこに住んでいた。甘露城の密かな言葉はこうだ。

唵(一)多怛嚩(二合)阿密哩(二合)多(二)嚩呬儞(三)娑嚩(二合)訶
加持身分諸密言:

加持の身分は、すべての密言を授ける。

以右手成拳,舒大指柱頂。頂密言曰:

右手で拳を作り、親指を伸ばして頂点に当てる。頂点の秘密の言葉はこう言う:

唵(一)唵(二)娑嚩(二合)訶

オーム(一)オーム(二)スヴァーハー(二合)

指左目密言:

左の目を指さし、密言を唱える。

唵(一)曩(二)娑嚩訶

オン(一)ナウ(二)ソワカ

右目密言:

右目の秘密の言葉:

唵(一)滿(二)娑嚩(二合)訶
額密言曰:
唵(一)作(二)娑嚩(二合)訶
鼻密言:

鼻の秘密の言葉:

唵(一)鑁(二)娑嚩(二合)訶

オン(一)バン(二)ソワカ(二合)

辰際密言:

辰の刻の秘密の真言:

唵(一)野(二)娑嚩(二合)訶

オーン(一)ヤ(二)スヴァーハー

左肩密言曰:

左肩に密かに言う。

唵(一)馱(二)娑嚩(二合)訶
左膝密言:

左の膝が密かに言う:

唵(一)阿(二)娑嚩(二合)訶
左乳密言:

左の乳房の真言:

唵(一)伊(二)娑嚩(二合)訶
尻密言曰:

尻は密かに言った:

唵(一)鄔(二)娑嚩訶

オーム(一)ウ(二)スヴァーハー

陰密言曰:

ひそかに言った。

唵(一)污(二)娑嚩訶

オーン(一)ウ(二)スヴァーハー

臍密言曰:

臍の真言はこう言います。

唵(一)凜(二)娑嚩訶

オーム(一)リン(二)ソワカ

心密言曰:

心の秘密の言葉はこう言う。

唵(一)臨(二)娑嚩(二合)訶
左脇密言:

左脇に密言あり。

唵(一)陵(二)娑嚩訶
左膊密言:

左の脇の下に密言を置く。

唵(一)翳仰(二)娑嚩訶

オーン(一)イヤン(二)スヴァーハー

右膊密言:

右腕の真言:

唵(一)愛(二)娑嚩訶

おん(一)あい(二)そわか

左耳密言:

左耳にささやきかける。

唵(一)暗(二)娑嚩(二合)訶
右耳密言:

右耳に密かに言う:

唵(一)暗(二)娑嚩訶
已前二十二道密言,並舒大指柱其支分,誦本曾密言,一誦而作加持。

これまでの二十二の真言は、すべて親指を立てて支えとなる部分に当て、本来の真言を唱え、一度唱えるごとに加持を行います。

頭密言曰:

頭の密言は曰く:

唵(一)釰(二)娑嚩訶

オン(一)ケン(二)ソワカ

面密言曰:
唵(一)欠(二)娑嚩訶

オン(一)キャ(二)ソワカ

腹密言曰:

腹の中で密かにこう言った。

唵(一)驗(二)娑嚩訶

オン(一)ニャン(二)ソワカ

已前三道密言,准前以大指摩其處而誦。

先ほどの三つの真言も、同様に親指でその場所を撫でながら唱えます。

指陰囊密言:
唵(一)喃(二)娑嚩訶

オーム(一)ナーム(二)スヴァーハー

指兩足密言:

両足の密言を指す。

唵(一)腩(二)娑嚩訶

オーン(一)ナム(二)スヴァーハー

指後心密言:

指を結び、心に密言を唱えよ。

唵(一)佉讖(二)娑嚩訶

オーン(一)キャクサン(二)ソワカ

已前三道密言,准前以大指指其處及加持。

先ほどの三つの秘密の言葉は、前述のように親指でその場所を指し示し、加持を行います。

加持大指密言:

加持の大指の密言:

唵(一)句嚕(二合)句嚕(二合)句嚕(二合)娑嚩訶

オーム(一)フル(二合)フル(二合)フル(二合)ソワカ

以右手成拳,舒大指,用前密言加持七遍,乃任行用,柱諸支分摩之。
被甲密言:
唵(一)步嚕嚩日囉(二合)迦也(二)滿馱滿馱(三)迦嚩者(四)伽嚕拏(引)妨跛野底(三)娑嚩訶
如前右手成拳,以大指轉柱兩肩、當心及兩膝,誦被甲密言七遍,即身如被甲,堅固難摧。

まず、右手を拳に握り、親指を立てて、両肩、胸の中央、両膝を順に押さえます。

その際、「被甲密言」を七回唱えます。

すると、身体が鎧をまとったかのようになり、堅固で壊れにくくなります。

本尊被甲密言:

本尊の守護の真言:

曩莫多怛嚩(二合)索(上)嚩囉拏(二合)跛佉叉(二合)摩訶帝惹(三)尾曩多(引)矩攞曩拏(四)囉佉叉囉佉叉(二合)摩訶麼攞(六)娑婆訶
誦此密言已,即同被甲,一切天魔惡鬼不能破之。

この真言を唱え終われば、鎧を身につけたのと同じく、すべての天魔や悪鬼もこれを破ることができません。

成金剛身密言:

金剛の身を成就する密言:

曩莫馺多馺多(一)抱擬儞(二)吽(三)佉(四)
誦此密言,行者身如金剛。

この真言を唱えると、行者は金剛のごとき身となります。

八龍王被甲密言:

八龍王の甲冑を纏う密言:

曩莫吠摩(一)嚩夜(二合)比儞(二)婀瑟吒(二合)那伽矩攞(引)儞(三)翳計矩路娑(引)寧馱野(二合)跛哩迦攞跛野(二合)娑嚩訶

南無、大いなるヴァイローチャナ如来よ。 南無、聖なるアークシャンビヤ如来よ。 南無、広大なる智慧の光を放つ如来よ。 南無、一切の病苦を除き給う如来よ。 南無、一切の願いを成就せしめ給う如来よ。

誦此密言,八龍王當清淨被甲,身如金剛。又令本尊八重之城堅固成就,與真無異。

この真言を唱えると、八龍王は清らかな鎧をまとい、身は金剛のごとく堅固になります。また、本尊を守る八重の城が堅固に成就され、真実と何ら変わらぬものとなります。

凡作一切法事者,應己身一同迦樓羅王,威德自在,坐紅蓮花,數八葉,有一龍恭敬受命:第一龍王名阿難陀、二名嚩索枳、三名得迦叉(二合)迦、四名羯句㰅迦、五名跛娜荼、六名摩訶跛荼、七名餉佉播攞、八名俱力迦。作是觀已,然住作法。畫像法,以應肘量渫,如法清淨畫樓羅王,以八龍王而為侍者。於淨室中安置供養,當□福祐所作皆驗,龍天歸依。

一切の法事を行う者は、自ら迦楼羅王と一体となり、威徳自在に、赤い蓮華の上に坐すと観想せよ。その蓮華は八枚の花弁があり、一匹の龍が恭しく命を受けている。第一の龍王は阿難陀、二番目は嚩索枳、三番目は得迦叉迦、四番目は羯句㰅迦、五番目は跛娜荼、六番目は摩訶跛荼、七番目は餉佉播攞、八番目は俱力迦である。この観想を成し遂げてから、法事の行法に入るのである。

画像の描き方は、定められた肘の寸法に従い、清浄なる作法をもって迦楼羅王を描く。八龍王を侍者として描き添える。清浄な室に安置して供養すれば、必ず福祐が得られ、行うこと全てが成就し、龍天の帰依を受けるであろう。

凡持此法師者,天上天下無能過之,眾人不為冤敵,鬼神不敢近之,成就悉地,諸法中勝。㭇娑(唐云鵝)磨攞(唐云根本)曼荼羅。此壇先如法地以牛糞塗拭,用白色畫之。壇開四門。取一瓶盛滿清水,口㩋蓮花或安雜花,置於壇中。當請本曾應降赴者來受供養,乃手掬清水以加持密言三返。其密言曰:

この法師の教えを保つ者は、天上天下にこれに勝る者はなく、人々は敵対することなく、鬼神も近づくことを敢えず、すべての功徳を成就し、諸法の中で最も勝れている。

まず、適切な場所を選び、牛糞で清め拭き、白い色で壇を描く。壇は四つの門を開く。一瓶に清水を満たし、口に蓮の花やさまざまな花を飾り、壇の中に置く。かつて降臨したことのある本尊を招き、供養を受けるために来てもらう。そして、手で清水をすくい、加持の密言を三度唱える。その密言は次のとおりである:

唵(一)濕癈(二合)多跛佉使(二合)俱那契(三)娑嚩(二合)訶
用此密言加持水訖,乃洒壇上,遂結大印,一切業障皆得銷滅。若自中毒及他人中一切毒,見此大印皆得銷除。諸契印大印相,二手指頭相交左押右,虛心合掌即成。此大印力分而有四種。云何為四種?兩手大指天人分,二頭指夜叉分,中指天女分,名指諸鬼分,小指諸龍分(已上為一分);兩手掌大力夜叉分(已上為二分);兩手背羅剎分(已上為三分);兩手腕阿修羅分(已上為四分)。凡治一切病皆用左手,若欲縱毒當用右手。甘露印,兩手虛心合掌即印成。此印能銷一切虫毒蛇毒。鉤印,左手中名小三指作拳,以大指押三指作拳,以大指指押三甲上,竪頭指於病人身上虛招,毒散矣。若厥鉤出其毒者,以頭指微屈而釣之,隨意而出。若欲毒遠去,以頭指與大指向外禪之,隨意而去。

この密なる真言で水を加持し終えたならば、壇の上に振りまき、続いて大印を結べば、一切の業障はことごとく消滅します。もし自分が毒に中った場合や、他人が一切の毒に中った場合でも、この大印を見るだけで、すべての毒は取り除かれます。

諸々の契印の大印の相は、両手の指先を交差させ(左が右を押すように)、虚心に合掌すれば、それで印は成ります。この大印の力は、四つの部分に分かれています。どのような四つかというと、両手の親指は天人の部分、両手の人差し指は夜叉の部分、中指は天女の部分、薬指は諸々の鬼の部分、小指は諸々の龍の部分(以上が第一の部分)。両手の掌は大力の夜叉の部分(以上が第二の部分)。両手の甲は羅刹の部分(以上が第三の部分)。両手の手首は阿修羅の部分(以上が第四の部分)です。

およそ一切の病を治すには、すべて左手を用います。もし毒を放ちたいならば、右手を用いるべきです。

甘露印は、両手を虚心に合掌すれば、それで印は成ります。この印は、一切の虫毒、蛇毒を消し去ることができます。

鉤印は、左手の中指、薬指、小指の三本を拳にし、親指でその三本の指の爪の上を押さえ、人差し指を立てて病人の身体の上で虚しく招けば、毒は散じます。もし毒を引き出して取り除きたいならば、人差し指を少し曲げて釣り上げ、思いのままに引き出します。もし毒を遠くへ去らせたいならば、人差し指と親指を外側に向けて振り払えば、思いのままに去っていきます。

人釣印,若一切鬼神毒,結此印。印相,屈手頭中名三指作拳,以大指甲上並二大指,以二小指虛招,病者被縛,欲問其故,皆自陳之。若欲速差者,結甘露印當心即差矣。

人釣印。もし一切の鬼神の毒があるならば、この印を結びなさい。

印の形は、手の頭指・中指・薬指の三本を曲げて拳を作り、親指の爪の上に二本の親指を並べ、二本の小指で虚しく招きます。病人が縛られ、その理由を尋ねようとすると、皆自ら語り始めます。

もし速やかに治癒させたいならば、甘露印を結んで胸の前で当てれば、すぐに治ります。

復次若毒難治者,以左手頭中名小四指把拳,竪大指,病者當起立。欲命倒者,以左手印擲向右大指中,急以右手四指握取右大指,即病者倒矣,其疾當愈。

また、もし毒が治りにくい場合は、左手の人差し指から薬指までの三本の指で拳を作り、親指を立てます。患者は立っているべきです。命を倒そうとするならば、左手の印を右手の親指に向かって投げ、急いで右手の四本の指で右手の親指を握り取ります。すると患者は倒れ、その病は癒えるでしょう。

若療一切毒者,命病人臥,行者舒右手五指,以掌向外招之,存作血色,掌去病者三尺,被傳當起坐。又左手作白甘露色,准前掌向外招之。次於右手背後二寸許存出甘露,洒其病者身上,毒當消除。次結大印散彼身上,毒永不發。大印心密言:

もし一切の毒を治療する場合は、病人を寝かせて、行者は右手の五指を伸ばし、手のひらを外に向けて招きます。その手のひらを血の色にイメージし、病人から三尺離れたところで、病人は起き上がるはずです。次に左手を白い甘露の色にイメージし、先ほどと同じように手のひらを外に向けて招きます。その後、右手の背後二寸ほどのところから甘露が湧き出るのをイメージし、病人の体に振りかけます。すると毒は消え去るでしょう。最後に大印を結び、病人の体に印を散らすと、毒は二度と発症しません。大印の心の秘密の言葉は:

阿他(引)都(一)摩賀母娜哩(二合)娜哩(二合)娜野(二合)磨嚩囉多(二合)以沙弭(三)唵(四)囕(五)暗(六)翳呬裔(二合)呬(七)婆伽嚩底(八)母娜哩(二合)濕嚩(二合)哩(九)母娜囉(二合)惹娜儞(十)苨尾摩賀母娜哩(二合)濕嚩(二合)哩(十一)母娜囉(二合)惹那儞(十二)苨尾摩賀母娜哩(二合)濕嚩(二合)哩母娜囉(二合)惹那儞(十三)苨尾摩賀母娜哩(二合)(十四)娜囉(十五)尾娜囉尾囉野(十六)娜(引)伽纈哩(二合)娜野(十七)阿(引)羯磨(引)羯磨那伽施囉斯(十八)尾多囉(二合)娑野尾多羅(二合)娑野(十九)尾娑儞滿馱尾娑儞滿馱(二十)苨縛苨縛多(二十一)野佉叉(二合)囉(引)佉叉娑比(二十二)儞哩比沙(二十三)注囉伽(二十四)婆伽嚩底(二十五)覩嚕覩嚕(二十六)跛羅(二合)尾捨(二十七)阿(去)尾舍尾舍(二十八)訶囉訶囉(二十九)跛智昧娜野(二合)多(三十)播儞儞(三十一)婆誐嚩底(三十二)抱擬儞(三十三)嚩(引)斯儞(三十四)那伽羅(引)娘(三十五)釰跛釰跛(三十六)婆誐嚩帝(三十七)喻藝濕嚩(二合)哩(三十八)𤙖泮吒(半音)(三十九)纈哩(二合)娜野(四十)曩慕伽嚕拏(引)野(四十一)裟訶娑囉(二合)(四十二)入嚩(二合)攞磨麗普(四十三)嚕寧普(四十四)
結火印,誦此密言七返,想一十二日同時俱出,焚燒三千大千世界并焚病者,其疾當差。世界初成,有一十二日,天龍禁其十一,伏在地下。三災若起,眾日齊出,焚三千大千世界。

火の印を結び、この密言を七回唱えます。十二の太陽が同時に現れ、三千大千世界を焼き尽くし、病める者をも焼き払うと想いを馳せなさい。そうすれば、その病は癒えるでしょう。

世界が初めて成った時、十二の太陽がありました。天龍がそのうち十一を禁じ、地下に封じたのです。三災が起こる時、すべての太陽が一斉に現れ、三千大千世界を焼き尽くします。

起風密言:

風を起こす秘訣は:

曩慕阿密哆跛佉叉(二合)(一)阿儞訶多伽底(二)唵(入)嚩(二合)季儞(四)娑嚩(二合)賀(五)
誦此密言七返,想風輪鼓怒,即隨其意。

この秘密の言葉を七回唱えれば、風輪が怒りを鼓動させると想い、その意のままに従う。

起火密言:

火を起こす真言:

跛哩(二合)體尾馱覩(一)帝殊馱覩(二)縛(引)多馱覩(三)阿(去)迦捨馱覩(四)多訖叉(二合)迦(五)跛娜磨(二合)(六)慶賀跛娜麼(二合)(七)餉迦播攞(八)多(九)迦(十)跛(十一)麼(十二)沙(十三)唵(十四)覩嚕滿(十五)多哩泯棄稜泯娑(十七)
誦此密言七遍,想風吹火起,火當熾盛。

この秘密の言葉を七回唱え、風が火を吹き起こし、火が燃え盛ることを想い描きなさい。

又療蛇毒法

また、蛇の毒を治す法

先觀水火環繞病者,又想火大周圍,於水後存風大,外包於大。如是分明觀已,乃誦起風密言,想風吹火。復誦起火密言,想發成炎內前其水,水當失力湧沸,除其疾苦,地毒愈矣。風火地水空五大即本尊身也,當於己身准自中毒法審作其觀。又想己形一同本曾,乃心生忿怒顧視病人。

まず、病者の周りに水と火が巡っている様子を観想します。 次に、火の要素が周囲を取り囲み、その水の後ろに風の要素が存在し、さらに外側を大空の要素が包んでいることを想い描きます。

このようにはっきりと観想したら、風を起こす真言を唱え、風が火を吹き煽る様子を想い描きます。 さらに、火を起こす真言を唱え、炎が燃え上がって内側の水に迫る様子を想い描きます。 すると水は勢いを失って沸き立ち、病苦を取り除き、地の毒が癒されます。

風・火・地・水・空の五大は、すなわち本尊のお身体です。 自らの中にある毒を除く法に則り、自身の身体においても同じ観想を丁寧に行います。 さらに、自らの姿が本尊と一体となることを想い描き、心に忿怒の念を起こして病者を見つめます。

又結甘露印,一切鬼氣一切毒病皆悉除愈。

甘露印を結べば、一切の鬼気、一切の毒病、ことごとく除き癒える。

又法存風大包其大,大病者處中,想風吹火焚,彼病者差矣。
夫迦婁羅有五種力:第一存地法能禁眾毒,第二火觀能焚眾毒,第三風觀能起病入,第四水法能蠲眾苦,第五虛空觀能散眾苦。

迦楼羅には五つの力があるとされています。

第一は、大地の法を保ち、あらゆる毒を封じる力。 第二は、火の観想により、あらゆる毒を焼き尽くす力。 第三は、風の観想により、病をもたらすものを起こす力。 第四は、水の法により、あらゆる苦しみを取り除く力。 第五は、虚空の観想により、あらゆる苦しみを散らす力。

降伏密言:

降伏の真言:

曩莫伽嚕拏(引)野(一)唵(二)娜訶娜訶(三)入嚩(二合)里儞(四)弱(五)弱(六)
結大印,誦此密言,一切龍王不安其居,生大怖畏。誦密言時興忿怒心,一切天魔皆不安寧,病者除差。

大いなる印を結び、この密なる言葉を唱えるとき、すべての龍王はその住処に安住できず、大いなる恐怖を抱く。密なる言葉を唱えるとき、忿怒の心を起こせば、すべての天魔は安寧を得られず、病める者は癒される。

奉請大自在天王密言:

大自在天王の秘呪をお招き申し上げます。

唵(一)摩訶母娜哩(二合)(二)摩訶苨尾(三)摩訶摩儞斯(四)嚩日羅(二合)儞(五)播捨儞(六)娑嚩(二合)賀

オーム(一) 偉大なる母なるナーリー(二合)(二) 偉大なるニヴィ(三) 偉大なるマニス(四) 金剛なるニ(五) バシャニ(六) スヴァーハー

誦此密言能請得大印之尊加樓羅歡喜,所作皆成。大印尊即大自在天王也。

この秘密の言葉を唱えると、大印の尊である加樓羅が喜び、すべての行いが成就します。大印の尊とは、大自在天王のことです。

移毒密言:

毒を移す秘言:

唵(一)摩賀母娜哩(二合)(二)濕嚩(二合)哩(三)播多野(四)婆伽嚩底(五)
誦此密言七返,一切毒及病隨意而移。

この秘密の言葉を七度唱えると、すべての毒や病は思いのままに移り去る。

制止密言:

制止の秘密の言葉:

唵(一)摩賀母娜哩(二合)濕嚩(二合)釰跛釰(三)婆伽嚩底(四)𤙖(五)脚(六)

オーム(一)偉大なる母なるナーリー(二合)スヴァ(二合)ラージャ(三)バガヴァティー(四)フーム(五)ジャ(六)

誦此密言七返,一切毒病及諸鬼病欲走不得。

この秘密の言葉を七回唱えると、すべての毒病や諸々の鬼病は逃げ去ることができなくなります。

令諸密言:

諸々の密なる言葉を説き示しなさい。

唵(一)摩賀母娜哩(二合)濕嚩(二合)哩(二)惹攞路(二合)惹攞跛(二合)野(三)娑嚩(二合)賀
誦此密言七返,一切中毒者及病者皆即下語。

この秘密の言葉を七回唱えると、すべての毒に当たった者や病む者は、ただちに言葉を取り戻します。

除毒密言:

毒を除く秘言:

唵(一)摩賀母娜哩(二合)濕嚩(二合)哩(二)伊娑訶羅娑摩(二合)(三)

唵(一)偉大なる母なるナーリー(二合)、自在なる(二合)リ(二)、イーシャーラ・サマ(二合)(三)

誦此密言七返,能除眾毒。

この真言を七回唱えると、あらゆる毒を除くことができます。

除鬼氣密言:

鬼気を除く密言:

唵(一)摩賀母娜哩(二合)濕嚩(二合)哩(二)門者(引)跛野(三)娑縛(二合)賀(四)
誦此密言七返,一切鬼氣散失。

この密言を七度唱えれば、あらゆる鬼気は散り失せます。

服毒藥密言:
尾沙羯滿(一)跛囉(二合)嚩迦沙(引)彌(二)多多麼(二合)囉馱擔(三)多多冥(二合)三密哩(二合)馱擔(四)多多冥鄔跛多多(引)(五)娑嚩(二合)賀(六)
以此密言加持毒藥七返,與人服之,命其人心想本尊,或存行者、或存日輪明淨,毒亦隨淨。此三種但作一種觀,即毒不能害,當消散矣。

この秘密の言葉で毒薬を七回加持し、人に飲ませるとき、その人に本尊を心に思い浮かべさせます。あるいは行者を、あるいは清らかで明るい日輪を心に留めさせます。すると毒もそれに従って清浄になります。この三つの方法のうち、ただ一つでも観想すれば、毒は害をなすことができず、必ず消え去るでしょう。

結毒密言:

結びつく毒の密かな言葉:

唵(一)阿(引)娑曩(二)娑婆(三)麼(四)底瑟姹(二合)(五)娑嚩(二合)賀(六)
用此密言加持毒七返,令人服之,成十方結界,魔不能燒,當易收之。

この秘密の言葉で毒を七回加持し、人に飲ませれば、十方に結界が成り立ち、魔が焼くことができず、容易に収めることができるでしょう。

十方結界密言:

十方の結界を固める秘呪:

唵(一)鬢伽攞娑麼(二合)
誦此密言,能結十方界。

この秘密の言葉を唱えれば、十方の世界と結ばれる。

加持密言:

加持の真言:

唵(一)哩覩娑典(二)沒囉(二合)訶麼(二合)(三)步囉(半音)步縛娑步縛娑嚩(二合)娑麼(四)娑麼野底娑麼尾沙(五)

唵(一)、見よ、清浄なる(二)、偉大なる(三)、蓮華の歩みよ、蓮華の歩みよ、(四)、平等なる、平等なる境地に至れ、平等なる智慧よ(五)。

用此密言加持毒七返,令人服之,不傷害矣,仍治一切毒瘡惡瘡及諸惡病。

この秘密の言葉で毒を七回加持し、人に飲ませれば、害をなすことなく、またあらゆる毒腫れ、悪性の腫れ物、および諸々の悪しき病を治します。

禁毒蛇密言:

毒蛇の秘密の言葉

纈臨(二合)(一)娑多(二合)吒(二)尾多吒(三)濕廢(二合)多吒(四)賀娑(引)𮀁稜(五)密哩(二合)多迦母他跛野(六)弱弱(七)
若人中蛇毒者,於其耳中誦此密言七返,差矣;其已死者亦可再活。

もし人が蛇の毒にやられたなら、その耳にこの秘密の言葉を七回唱えれば、たちまちに癒える。すでに死んだ者でも、再び生き返ることができる。

五字密言:

五つの文字の真言:

唵(一)跛佉使(二合)(三)娑嚩(二合)賀
此五字觀密言,其修行者每日三時各誦千返,皆沐浴盛服、絕葷血及興慈善心,住本觀尊,施設道場,對於畫像供養禮敬,尊重讚歎滿足百日,於其中間獨坐思惟而食。初夜星現,是其時三十萬畢,即於是日便作大壇,用菓木薪取蘇密相和,又加持油麻、日粳米、安悉香進大中,如前三時各一千返,必獲善應。其人當成殊勝悉地,身同本尊,威力亦等,所行眾法無不火驗。若求勝願,准此而求,乃至仙天、長生、隱形、伏藏等隨意而願,欲見大天亦為現形,滿一切勝願。

この五文字の観想真言を修行する者は、毎日三回、それぞれ千回ずつ唱えます。その際には必ず沐浴し、清浄な衣服を着て、肉食や血のついたものを断ち、慈しみの心を起こします。本尊を観想し、道場を設け、絵像の前で供養し、礼拝し、尊重し、讃嘆します。百日間これを満たす間、一人で座って思いをめぐらし、食事をします。

初夜に星が現れるとき、これが三十万回を終える時です。その日には大壇を設け、果物の木の薪を取り、蘇と蜜を混ぜ合わせます。また、加持した胡麻、日々の粳米、安息香を大壇の中に供えます。先と同じように三回、それぞれ千回ずつ唱えると、必ず善い応えを得られます。その人は殊勝な悉地を成就し、身体は本尊と同じになり、威力も等しくなります。行うすべての法は、火の験を伴わないものはありません。

もし勝れた願いを求めるなら、これに準じて求めます。仙人や天の境地、長寿、隠身、伏蔵など、思いのままに願いを叶え、大天に会いたいと願えば、その姿を現し、すべての勝れた願いを満たしてくれます。

二十四字密言:

二十四文字の秘密の真言:

伽伽(引)擬義麌遇藝□虞牛驗虎婀(去)阿伊(上)縊鄔訪翳愛汗奧暗惡
誦此二十四字密言,一切鬼神及病者見行人形同加婁羅。

この二十四字の密言を唱えると、すべての鬼神や病者は修行者の姿を迦楼羅のように見る。

烏密言:
曩慕伽嚕拏(引)野(一)嚩呬比舍者(二)馱曩跋帝(三)母(四)

昔、ガルーダの野に住むヴィヒーシャカという名の神がいました。

先以左手大指摩其手頭指,用此密言加持七遍,乃結烏印。印,左手頭中名三指作拳,以大指捻小指中節文,舒小指,掌中想野字,誦此密言七遍,中毒人但心邊暖者,用印加持皆愈矣。

まず左手の親指で人差し指の先を軽くこすり、この秘密の真言を七回唱えて力を込めます。次に烏の印を結びます。印の結び方は、左手の人差し指・中指・薬指を握り拳にし、親指で小指の中間の関節を軽く押さえ、小指を伸ばします。手のひらの中に「ヤ」の字を思い浮かべながら、この秘密の真言を七回唱えます。毒に侵された人でも、心臓の辺りがまだ温かい場合は、この印で力を込めればすべて治癒します。

油麻密言:

油のごまの秘密の言葉:

曩莫多多嚩(二合)伽嚕拏(引)野(引)糸糸𮀁素弭儞(二)母
准前摩指加持七遍,乃結油麻印。印相,左手屈頭名小三指作拳,舒中指,以大指捻中指第二節文即成。若人為蛇蝎蜘蟵等傷,見此印除愈。

先に述べた通り、まず指を七回こすり合わせて力を込め、次に油麻印を結びます。

印の形は、左手で人差し指、薬指、小指を曲げて拳を作り、中指を伸ばし、親指で中指の第二関節のしわを押さえるようにします。

もし蛇や蠍、蜘蛛、ムカデなどに噛まれた人がこの印を見れば、傷は癒えるでしょう。

清淨密言:

清らかな真言:

曩慕婆多多嚩(二合)伽嚕拏(引)野(一)儞麗儞攞(二)翳斯儞(三)母(四)
准前加持指七返,結清淨印。印相,左手大指屈入掌,以中指握之,舒餘三指。即一切虫毒見此印皆差。

先ほどと同じように加持を七回行い、清浄印を結びます。

印の形は、左手の親指を掌の中に曲げ入れ、中指でそれを握り、残りの三本の指は伸ばします。

この印を見ると、すべての虫毒は治癒されます。

獚爪密言:

オウムの爪の秘密の真言:

曩莫娑多(二合)多縛(二)伽嚕拏(引)野(一)羯娜麼底沙麼(二合)
准前加持指七返,當結獚爪印。印相,聚五指甲即成。中蛇毒者見印即愈。

前と同じように七回加持し、その際に獚爪印を結びます。 印の形は、五本の指の爪を集めるようにすれば完成します。 蛇の毒に中った者は、この印を見るだけでたちまち癒えます。

降龍密言:

降龍の秘言:

那慕沙多(二合)多縛(二合)伽嚕拏(引)野(一)尾沙句婆(二)母(三)
准前加持摩其指,乃結伏龍王印。印相,左手四指作拳,竪大指印成。有大龍王居處,為之皆降伏。

前と同じく指を清めて加持し、次に伏龍王印を結ぶ。 印の形は、左手の四指を握り拳とし、親指を立てて印を成す。 この印が成ると、大龍王の住むところはすべて降伏する。

召龍王密言:

龍王を召喚する秘密の真言:

唵阿難(上)娜(一)縛(二)(引)素(三)枳(上)多訖叉(二合)迦(四)羯句擿迦跛娜麼(二合)(六)摩訶跛娜麼(二合)(七)餉迦播攞(八)句李迦(九)惹野(十)尾惹野(十一)娑嚩(二合)賀(十二)
此密言能召諸龍,并眷屬皆至。

この真言は、あらゆる龍とその眷属を呼び寄せ、皆ここに至らしめる。

龍王歡喜密言:

龍王歓喜の真言:

阿(去)伽闍覩(一)魔賀那伽(引)(二)半曩伽室者(二合)(二)摩賀尾沙伽嚕拏寫(四)伊(上)滿尾念(五)四季四季(六)麼鐙擬儞(七)娑嚩(二合)賀
龍王既集,誦此密言七返,并諸眷屬皆大歡喜,心自退成本尊身法。成身之法當作觀,門上坐,脣齒但合,耳無所聞、目無所覩,乃閉目凝神,觀念本尊如在面前。想三度,自結大印,於己身上散之。每度皆作禮敬本尊。又想高大金山,己身上散之。於山立,禮拜供養本尊。行者心生喜悅,猶斯觀門,諸天供養此人。又想己形類於本尊,金山上立,又存滿月處空本尊居,念本尊從月降行者心,即己身與本尊合體,作真色,衣金色衣。

龍王たちが集まったら、この秘密の真言を七回唱えなさい。すると、すべての眷属たちも大いに喜び、心は自然に鎮まり、本尊の姿と法を成じます。

成身の法は、観想によって行います。まず、門の上に座り、唇と歯を軽く合わせ、耳には何も聞こえず、目には何も見えない状態にします。目を閉じて精神を凝らし、本尊が目の前に在るかのように観念します。

これを三度想い、自ら大印を結び、それを自分の体に振りかけます。その度ごとに、本尊を礼拝します。

次に、高くそびえる黄金の山を想い、それを自分の体に振りかけます。その山の上に立ち、本尊を礼拝し供養します。

行者は心に喜びが生じ、この観想の門によって、諸天がこの人を供養します。

さらに、自分の姿が本尊に似ていることを想い、黄金の山の上に立ちます。また、満月が虚空にあり、本尊がそこに住していると存じます。本尊が月から降りて行者の中に入ることを念じると、すぐに自らの身体は本尊と一体となり、真実の色をなし、金色の衣をまといます。

又成身法,凡世界安立,八龍所持,若非其力難以經久。四王主冷,四王主熱。欲成身者,當誦召龍王密言七返,念諸王親降莊嚴己身,阿難陀嬈頂白色,嚩素枳在左耳充璫作赤色,得迦叉(二合)迦右身充璫作黃色,迦羅俱擿迦於左膊作釧赤色,跛娜莽右膊為釧白色,摩訶跛娜莽充頸冠黃色,餉迦播攞在左脛黑色,俱力迦在腰作帶五綵虎珀色。乃想己身一同本尊,金山上有大師子之座,高百由旬、縱廣五十由旬,行者據座,身作金色,威光猶白。

また、成身の法について申し上げます。世界が安定して立つのは、八龍の支えによるもので、その力なくしては長く保つことは難しいのです。四王は冷を司り、四王は熱を司ります。身を成そうとする者は、龍王を召喚する密言を七回唱え、諸王が自ら降臨して己の身を荘厳することを念じるべきです。阿難陀は頂に白色を置き、嚩素枳は左耳に赤色の耳飾りを充て、得迦叉迦は右身に黄色の耳飾りを充て、迦羅俱擿迦は左腕に赤色の腕輪を、跛娜莽は右腕に白色の腕輪を、摩訶跛娜莽は首に黄色の冠を充て、餉迦播攞は左脛に黒色を、俱力迦は腰に五色の琥珀色の帯を着けます。そして、己の身が本尊と同じであることを想い、金山の上に大師子の座があり、高さ百由旬、縦横五十由旬であることを観じます。行者はその座に座り、身は金色に輝き、威光は白く光るのです。

存想檀法

檀を想う法

存壇有二白二黑,白色者安病人,黑色者行人自處。其法正座繞身,想檀開四門,梵天據東門而座,水天在南門,風天於西門,火天居北門。中位有千葉蓮花,黃臺紅葉,臺經一肘,上有攞字。想身如本尊,字上王立。次說白壇尊位。准前蓮花臺白,變白乃存病者於其臺上裸形而立。空中有水精瓶,甘露充滿,涓然注沾病者。當觀縛字在病者額,又一嚩字縛在在其足下,兩耳各想一嚩字,觀姹字環繞其首,所疾皆愈,福如帝尺。其嚩字天王名麼囕婆,通身白色,□手三日,執銀胡瓶,盛滿甘露供養行行者。所療病處,此天當灑甘露救諸患難,速令差矣。

壇には二つの白と二つの黒があります。白色の壇は病人を安置し、黒色の壇は行者自身が座る場所です。

その作法は、まず正座して身を巡らせ、壇が四つの門を開いていると想い描きます。梵天は東門に据えて座り、水天は南門に、風天は西門に、火天は北門に居ます。中央の位置には千葉の蓮華があり、黄色い台に赤い葉、台の大きさは一肘(約45センチ)で、その上に「攞」の字があります。自身が本尊のようであると想い、その字の上に王として立ちます。

次に、白壇の尊位について説きます。先の蓮華の台と同じく白く、白に変じて、病人がその台上に裸形で立っていると存じます。空中には水晶の瓶があり、甘露が満ち溢れ、細やかに流れ出て病人に注ぎかかります。病人の額には「縛」の字があると観じ、また足元には「嚩」の字が縛られ、両耳にはそれぞれ「嚩」の字があると想い描きます。「姹」の字がその頭を巡っていると観じると、すべての病は癒え、福は帝尺(帝王の尺度)のごとく広がります。

その「嚩」の字の天王は麼囕婆(まらんば)と名付けられ、全身は白色で、□手三日(三つの手か)、銀の胡瓶を持ち、甘露を満たして行者に供養します。治療する病の場所には、この天が甘露を注ぎ、あらゆる患難を救い、速やかに平癒させてくれるでしょう。

又法若毒中心者,此法可療。黃壇白壇准前作觀,乃想攞在病人心、囉在臍下。布二字已,於行者左手掌中想八葉蓮花,觀嚩佉數(二合)佉叉(二合)污惹跛佉使婆嚩(二合)等八字各在一葉,又觀賀跛二字白色、婆嚩(二合)碧色、賀黑色等四字在蓮臺上。分明觀畢,想蓮旋轉而諸葉上各放金色光。又想空中有滿月,本尊於中而立。又念降於蓮臺上坐其蓮,因大振動本尊身放百千光明,如日照耀,其光宛轉流入白檀病人身中存。光入已,結獚爪印,六度撮擲,又存以翅扇撮擲之,其毒永息。其白檀中病人躋下所布囉字,其字之神即大天也。天具三首八目兩臂,身皆焰起。

また、もし毒が心を中心とする場合、この法で治療することができる。黄色の壇と白い壇は前に述べた通りに観想し、病人の心に「ラ」の字を、臍の下に「ロ」の字を想い描く。二つの字を配置した後、行者(修法者)の左手の掌に八枚の花弁を持つ蓮華を観想し、「バキャクシャ・ウジャパカシバワ」などの八字を、それぞれ一つの花弁の上に観想する。さらに、「ハバ」の二字は白色、「バワ」は碧色、「ハ」は黒色の四字を蓮華の台座の上に観想する。はっきりと観想し終えたら、蓮華が回転し、それぞれの花弁から金色の光が放たれるのを想い描く。また、虚空に満月があり、その中に本尊が立っているのを想い描く。さらに、本尊が蓮華の台座に降りて座り、その蓮華が大きく振動し、本尊の身体から百千の光明が放たれ、太陽のように輝き、その光がうねりながら白檀の病人の身体の中に流れ込むのを想い描く。光が入ったら、獚爪印を結び、六度にわたって(印を)振りかざし、また、翼で扇ぐように振りかざすと、その毒は永遠に鎮まる。白檀の中の病人の臍の下に配置された「ロ」の字、その字の神は大天である。天は三つの頭、八つの目、二本の腕を持ち、身体はすべて炎に包まれている。

迦樓羅王持念經
承安三年八月二十七日於勸修寺西山住房書了(比二十九)興然本

承安三年八月二十七日、勧修寺の西山の住居にて書き終えました。


迦樓羅畫像法

CBETA コード: T1278

© AI 帮你读佛经 - 如是我闻

この文書は個人学習専用です。商業目的での使用は禁止されています。

訪問 rushiwowen.co

著作権:原文は CBETA
AI 翻訳は参考文献のみで、権威あるものではありません