迦樓羅畫像法
迦楼羅の画像法
畫迦樓羅像者,應肘量渫善圖畫之。其匠清淨沐浴,色不用皮膠。當作尊儀,其身分自臍已上如天王形,唯鼻若鷹嘴而作綠色,自臍已下亦如於鷹䗍駱,寶冠,髮𩬞披肩,臂腕皆有寶冠環釧天衣瓔珞,通身金色,翅如鳥而兩向舒,其尾向下散。四臂,二正手結大印,兩手指頭相交左押右,虛心合掌以印當心。餘二手垂下,舒五指施願勢。其嘴脛及爪皆是綵金剛寶所成。金山上有一金架,金架上覆以錦衾,本尊於衾上正立作忿怒形,形露出牙齒。以傘覆之。首有圓光而戴寶冠,面上當中有佉數(二合)字,左耳中有囉佉森(三合)字,右耳中有囉佉讖(三合)字,額有唵佉沙(二合)字,左乳次上近肩有佉使(二合)字,右乳次上近肩有跛字,臍有佉索(二合)左膝娑縛字,右膝賀字。此十字,此畫像畢,任以墨書之。若不達梵文者,不必書字也。金山前水池中有紅蓮花,花千分二金莖,一左一右,而上各傍引四枝,其枝盤屈如半環,之內各有一蓮臺。臺上有一龍王,形如天人,於花臺中雙膝而跪、或合掌恭敬、或持花散之。首光外各有數箇蛇,頭多不過土、少不減五,蛇色各依本狀圖之。於尊左右各各四龍王,左邊惹野天王,即大自在天王也,通身青色,三面,正面作天王形,右邊頭如夜叉形而見忿怒相露出牙齒,左邊頭作天女形美貌紅白。三面皆具天眼䗍髺寶冠,首圓光而作赤色。四臂,左上手柱三股叉、下掌金君持瓶,右上手持花供養本尊、下持數珠當心。嚴以天衣瓔珞,儼然而立。於右邊龍王等次上畫尾惹野天王,即毘紐天王也,通身赤色而有三首,正面作天王形、右現師子相、左如猪頭,䗍髮寶冠,首光綠色。四臂,左上手散花向本尊,下持䗍貝;右上手柱金棒,下手竪頭指,指上有一金盤,盛樂妙花。天衣瓔珞,依位而立。次惹野上畫鑠羯羅(二合),唐云天帝釋,通身黃色,面有三目,䗍髺寶冠,首有赤光,乘兩牙白象,象作走勢,覆以衾褥,半跏據上。左手執獨股金剛杵當左膝,右手頭指及大指捻一紅蓮花,供養本尊,具金寶環釧。以尾惹野上畫沒羅(二合)含摩(二合),唐云梵天,三首,並作天王形,衣白披,偏袒右肩,合掌當心,掌中持一紅蓮花。䗍髺無冠,首圓光綠色,於雙白鵝上交脛而坐。其鵝首相背、尾相近耳。次於八龍王外畫四大天,所謂左傍近下畫地天,通身金色,兩臂持花供養。次下水天,紅色兩臂,左羂索、右持刀,乘龜。右傍畫火天,四臂,右上數珠、次手施無畏,左上執君持、次執寶杖,於火聚中坐,身火色。次下風天,兩臂,右持播,青色。凡畫本曾左右諸天龍,皆面向本尊作恭敬供養勢。凡言䗍髺者,其髮𩬞皆垂下披於兩肩。凡一切天王髺各有本色,龍王髮悉皆黑色並為䗍髺。其本尊兩傍龍王,最下者膝與本尊足齊。梵王帝釋等首光與本尊首光齊,於其中間倫次書之,使得其宜。又於梵天、帝釋次上書日月天。日天作天王形,被甲,於金車上交脛而坐,以四匹花聰馬駕之,馬首兩左兩右。日天左手持越斧,下撫左邊青衣童子頭;右上手持三股長柄叉,下手撫右傍青衣童子首。車廂內日天前有一小童子,而作金色,御馬也。天王髮黑色,䗍髺寶冠,身首皆有圓光,外以日輪環之。日輪赤色,文如車輪。二青衣童子并御馬,於車廂內立,出胸已上。日天首光青,身光像色也。又月天形貌類日,左手柱鐵斧、右手上柱獸面二股叉,下二手又撫左右二朱衣童子頭。月天身首光,外如日輪環之,作黃色,有車輪文。又已初月從車廂兩傍起向環外僥之,月作淺青色,其月之二尖處於環上當半而相柱也。有四蒼鵝繞車而飛。其日月二天王車,但有廂及輪穀而無轅也。
迦楼羅の像を描く際には、肘の長さを基準にし、優れた画法で描きなさい。画家は清浄に沐浴し、絵の具には皮膠を用いてはならない。尊像の姿は、臍から上は天部の王のような形とし、ただ鼻は鷹の嘴のように緑色に描く。臍から下は鷹のようで、宝冠を戴き、髪は肩に垂らす。腕には宝冠、環、釧、天衣、瓔珞を飾り、全身は金色とする。翼は鳥のように両方に広げ、尾は下に向かって広がっている。四本の腕のうち、二本の主な手は大印を結び、両手の指を組み合わせ(左が右を押さえる)、虚心合掌の印を胸の前に当てる。残りの二本の手は下に垂らし、五指を広げて施願の印相を示す。嘴、脛、爪はすべて彩り豊かな金剛宝でできている。金山の上に金の台があり、金の台は錦の布で覆われている。本尊はその布の上に立ち、忿怒の形相で牙をむき出している。傘で覆われている。頭には円光があり、宝冠を戴く。顔の中央には「佉数」(二合)の字があり、左耳には「囉佉森」(三合)の字、右耳には「囉佉讖」(三合)の字がある。額には「唵佉沙」(二合)の字、左胸の上、肩近くには「佉使」(二合)の字、右胸の上、肩近くには「跛」の字、臍には「佉索」(二合)の字がある。左膝には「娑縛」の字、右膝には「賀」の字がある。これら十字は、像が完成した後、墨で書き入れてもよい。梵字に通じていない場合は、字を書かなくてもよい。金山の前の池には紅蓮華があり、花は二つの金の茎に分かれ、左右一つずつ、それぞれの茎から四本の枝が伸びている。枝は半円形に曲がり、その内側にそれぞれ蓮華の台がある。台の上には龍王がおり、天人のような姿で、花の台の上に両膝をついて跪き、あるいは合掌して敬虔に、あるいは花を持って散華している。頭の光の外側には数匹の蛇がおり、多くても七匹、少なくとも五匹で、蛇の色はそれぞれ本来の姿に従って描く。尊像の左右にそれぞれ四体の龍王を描く。左側には「惹野天王」(大自在天)を描き、全身青色で、三面とする。正面は天部の王の形、右側の頭は夜叉の形で忿怒相を示し牙をむき出し、左側の頭は天女の形で美しく紅白に描く。三面すべて天眼があり、髪を結い宝冠を戴き、頭には赤色の円光がある。四本の腕で、左上の手は三又の矛を支え、下の手は金の瓶を持つ。右上の手は花を持って本尊に供養し、下の手は数珠を胸の前に当てる。天衣と瓔珞で飾り、厳かに立つ。右側の龍王たちの上に「尾惹野天王」(毘紐天)を描く。全身赤色で三つの首があり、正面は天部の王の形、右は獅子の相、左は猪の頭とする。髪を結い宝冠を戴き、頭の光は緑色。四本の腕で、左上の手は本尊に向かって散華し、下の手は法螺貝を持つ。右上の手は金の棒を支え、下の手は人差し指を立て、指の上には金の皿があり、美しい花を盛る。天衣と瓔珞を身に着け、その位置に立つ。次に「惹野」の上に「鑠羯羅」(二合、帝釈天)を描く。全身黄色で、顔に三つの目があり、髪を結い宝冠を戴き、頭には赤い光がある。二本の牙を持つ白象に乗り、象は走る姿勢で、布で覆われ、半跏趺坐でその上に座る。左手は独鈷金剛杵を左膝に当て、右手の人差し指と親指で紅蓮華をつまみ、本尊に供養する。金の宝の環と釧を身に着ける。「尾惹野」の上に「没羅含摩」(二合、梵天)を描く。三つの首はすべて天部の王の形で、白い衣をまとい、右肩を袒ぎ、合掌して胸の前に当て、掌の中に一輪の紅蓮華を持つ。髪を結い冠はなく、頭の円光は緑色。二羽の白鵞の上に足を組んで座る。鵞鳥の首は背中合わせで、尾が近づいている。次に八龍王の外に四天王を描く。すなわち、左側の近く下に地天を描き、全身金色で、二本の腕で花を持って供養する。その下に水天を描き、赤色で二本の腕、左は羂索、右は刀を持ち、亀に乗る。右側に火天を描き、四本の腕で、右上は数珠、次の手は施無畏印、左上は瓶、次の手は宝杖を持ち、火炎の中に座り、体は火色。その下に風天を描き、二本の腕で、右は幡を持ち、青色。本尊の左右に描かれるすべての天部や龍王は、本尊に向かって恭敬供養の姿勢をとる。髪を結うというのは、髪を両肩に垂らすことを指す。すべての天部の王の髪はそれぞれ本来の色とし、龍王の髪はすべて黒色で、髪を結う。本尊の両側の龍王は、最も下のものの膝が本尊の足と同じ高さになるようにする。梵天や帝釈天などの頭の光は本尊の頭の光と同じ高さとし、その間に順序よく配置して、適切なバランスを保つ。また、梵天と帝釈天の上に日月天を描く。日天は天部の王の形で、鎧を着て、金の車の上に足を組んで座り、四頭の花聰馬に引かせる。馬の首は左右二頭ずつとする。日天は左手に鉞斧を持ち、下の手で左側の青衣の童子の頭を撫でる。右上の手は三又の長柄の矛を持ち、下の手で右側の青衣の童子の頭を撫でる。車廂の中、日天の前に一人の小童子がおり、金色で、馬を御している。天部の王の髪は黒色で、髪を結い宝冠を戴き、体と頭には円光があり、外側は日輪で囲む。日輪は赤色で、車輪のような文様がある。二人の青衣の童子と御者は、車廂の中に立ち、胸から上が見える。日天の頭の光は青色で、体の光は像の色とする。月天の姿は日天に似ており、左手は鉄の斧を支え、右上の手は獣面の二又の矛を支える。下の二本の手は左右の朱衣の童子の頭を撫でる。月天の体と頭の光は、外側を日輪のように囲み、黄色で車輪の文様がある。また、三日月が車廂の両側から環の外側に向かって伸び、月は薄青色で、月の二つの尖った部分が環の上で半分ほど重なる。四羽の蒼鵞が車の周りを飛んでいる。日月の二天の車には、車廂と車輪の轂はあるが、轅はない。