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  1. 金光明経科註 (金光明經科註)
  2. 第四
  3. No. 362-B 金光明經感應記
  4. 乘力遷職
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金光明経科註 (金光明經科注)


乘力遷職

乗力遷職

晉陳堯咨泊舟三山磯,有老叟曰:來日午有大風起,舟行必覆,宜避之。來日天晴,萬里無片雲,舟人請解纜。公曰:更待同行。舟一時離岸,公托以事。日午,天色恬然,俄黑雲起於天末,大風暴至,折木飛沙,怒濤若山,同行舟多沉溺。公驚歎。又見前叟曰:某實非人,乃沿江之遊奕將也。以公他日當位宰相,面當奉告。公曰:何以報德?叟曰:吾不求報,貴人所至,龍神禮當衛護。願得金光明經一部,某乘其力薄,有遷職。公許之。至京,以金光明經三部,遣人詣三山磯投之。夢前叟曰:本祇祈一,公賜以三,今連陞數秩。再拜而去。

晋の陳堯咨が三山磯に船を停めていたところ、年老いた翁が現れて言いました。「明日の午の刻に大風が起こります。船を出せば必ず転覆しますから、避けたほうがよいでしょう。」翌日はよく晴れ、どこまでも雲ひとつありませんでした。船頭が綱を解くよう請うと、陳公は「もうしばらく、同行の者を待とう」と言い、船はしばらく岸を離れましたが、陳公は用事にかこつけて待ちました。昼になっても空は穏やかでしたが、やがて天の果てに黒雲が湧き起こり、大風が激しく吹き荒れて木を折り砂を飛ばし、怒涛は山のようになりました。同行していた船の多くは沈没してしまいました。陳公は驚き嘆きました。すると先の翁がまた現れて言いました。「私は実は人間ではありません。川沿いを巡る遊奕将という者です。あなたが後に宰相の位に就かれるので、直接お伝えに参りました。」陳公が「どうやって恩に報いましょうか」と尋ねると、翁は答えました。「私は報いを求めはしません。貴い方がおいでになる所では、龍神が礼を尽くして守護するのが当然なのです。ただ、金光明経を一部いただければ、私がその功徳の力によって、わずかながら昇進できるのです。」陳公はこれを承諾しました。都に着くと、金光明経三部を人に託して三山磯に赴かせ、これを投じさせました。すると夢に先の翁が現れて言いました。「もともと一部だけを願っておりましたのに、あなたは三部もお与えくださいました。おかげで私は幾つも位を昇りました。」そう言って再拝し、去っていきました。


莊嚴淨土
伏法特原

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