(一〇)
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行者求道,不得貪著好美色,若貪破人功德之本。譬如昔有一阿羅漢,常入龍宮食,為龍說法。食已出於龍宮,持鉢授與沙彌,令洗鉢中殘數粒飯。沙彌噉之大香甚美,便作方便入師繩床下,兩手捉繩床脚,至時與繩床俱入龍宮。龍曰:「此未得道何以將來?」師言:「不覺不知。」沙彌得飯食,又見龍女身體端正香妙無比,心大貪著即作誓願:「我當奪此龍處,居其宮。」龍言:「後更莫復將此沙彌來。」沙彌還已,一心布施持戒,專求所願早作龍身。是時遶寺,足下水出,自知必得作龍,徑至師本所入處大池水邊,以袈裟覆頭而入水中,即死。返為大龍,福德大故即殺彼王,舉池盡赤。未爾之前,諸師眾僧皆呵罵之,沙彌言:「我心已定諸相已出。」將諸眾僧就池見之。以是因緣故,不當貪著好香美色,喪失善根見墮惡道。
修行者が道を求めるにあたって、美しい色や香りに執着してはならない。もし執着すれば、人の功徳の根本を壊してしまうからである。かつて一人の阿羅漢がいて、常に竜宮に入って食事をし、竜のために説法していた。食事を終えて竜宮を出ると、鉢を沙弥に渡して、鉢の中に残った数粒の飯を洗わせた。沙弥がそれを食べてみると、とても香ばしく美しい味だった。そこで、師匠の縄床の下に入る方法を考え、両手で縄床の脚を掴み、時が来ると縄床と共に竜宮に入った。竜が言うには「この者はまだ悟りを得ていないのに、なぜ連れて来たのか」と。師匠は「気づかなかった」と答えた。沙弥は飯を食べ、さらに竜女の姿が端正で香りも素晴らしいのを見て、心に強い執着を生じ、誓いを立てた。「私はこの竜の地位を奪い、その宮殿に住もう」と。竜は言った。「以後、この沙弥を連れて来てはならない」と。沙弥は戻ってから、一心に布施し戒律を守り、専ら自分の願いが早く叶って竜の身になることを求めた。その時、寺の周りを歩くと、足の下から水が涌き出た。自分が必ず竜になることを悟り、直接、元々師匠が入っていた場所の大きな池の水辺に行き、袈裟で頭を覆って水中に入った。そして死んだ。大きな竜に転生し、大きな福徳があったので、その王を殺し、池全体を赤く染めた。その前には、師匠や多くの僧侶たちが皆、沙弥を叱り非難したが、沙弥は言った。「私の心はすでに定まり、様々な兆しも現れています」と。そして僧侶たちを連れて池に行き、それを見せた。このような因縁があるので、美しい香りや色に執着してはならない。善根を失い、悪道に堕ちるのを見るからである。