(一二)
(一二)
昔有放牛人,在大澤中,見有金色華光明善好,自即生念:「佛去此不遠當取供養。」即採華數斛重擔而去。未至道中為牛所觝殺,心存佛故,即生第二忉利天上。所受宮殿廣博嚴好,宮出四邊,陸生金色華,光明徹照,諸天之法。適生天上,先觀宿命却食天福。時彼天人自觀宿命,具見採華為牛所殺,歡喜歎曰:「佛無量福祚!未及設供報已巍巍,況恒修德者?」便復取其宮邊華,并持種種餘供養具,欲遵本願。諸天見其取華,皆往問之:「汝方來受福,當五欲自樂,而採華為?」天子報言:「吾為人時,欲詣佛以華供養,竟不果願,尚得來生此,況得作者?今所以取華,欲遵本願增將來福。」爾時諸天皆生善心,有八萬四千天子俱共來下,作天伎樂、天花、天香種種供養。諸塔寺中未見佛,復有上座得道比丘而為說法。諸天聞法心皆歡喜,增諸功德,遂得見佛。鼓樂絃歌,散眾名華,種種供養佛及眾僧。佛為說清淨妙法,其人及八萬四千諸天,皆得法眼淨。此天子之與八萬諸天,皆昔日善知識,今相發起一時得道。
昔、ある牛飼いが大きな沼のほとりにいました。そこで金色に輝く美しい花を見つけ、こう思いました。「仏様が遠くない所におられる。この花を摘んで供養しよう。」そこで何度も花を摘み集め、重い荷物を担いで歩き出しました。
しかし道の途中で、牛に角で突き殺されてしまいました。しかし、心に仏を念じていたので、その功徳により三十三天(とうりてん)という天に生まれ変わりました。そこでの住まいは広く壮大で美しく、宮殿の四方には陸に生える金色の花が咲き、その光は辺りを明るく照らしていました。
天に生まれた者は、まず自分の前世を観じ、それから天の楽しみを受けるのが決まりです。この天人も自分の前世を観ると、花を摘んで牛に殺されたことがはっきりと分かりました。そして喜びのあまり、こう歎じました。
「仏様の功徳はなんと尽きることなく大きなものでしょう。まだ供養を捧げ終わらないうちに、すでにこのような素晴らしい報いを受けるのです。ましてや絶えず善い行いを積む者は、どれほど素晴らしい報いを得ることでしょう。」
そこで天人となりましたが、宮殿の辺りに咲く花を摘み、さまざまな供養の品々を用意して、前世の願いを果たそうとしました。
他の天人が花を摘んでいるのを見て、皆が尋ねました。「あなたは今、天の福を受けて、五欲の楽しみを満喫しているのに、どうして花を摘むのですか。」
天子は答えました。「私は人間だった時、仏様のもとへ行って花を供養しようと思いましたが、その願いを果たせないまま命を終えました。それでもなお、このような天に生まれることができました。ましてや供養を実際に行うことができたなら、どれほどの福になるでしょう。今、花を摘むのは、前世の願いを果たして、未来の福をさらに増やしたいからです。」
この言葉を聞いて、天にある八万四千の天子たちも皆、善い心を起こしました。そして共に天から降りて来て、天の音楽を奏で、天の花や天の香りを用いて、さまざまな供養を捧げました。
塔や寺に参り、まだ仏様にはお会いできませんでしたが、そこには徳の高い悟りを得た比丘がいて、法を説いてくださいました。天の皆はその法を聞いて心から喜び、さらに功徳を積み、ついに仏様にお会いすることができました。
鐘や太鼓を打ち鳴らし、琴や笛を奏で、さまざまな名高い花をまき散らして、仏様と僧団に心を込めて供養しました。仏様は清らかで素晴らしい法を説かれ、この天子と八万四千の天人は皆、清らかな法の眼を得て悟りを開きました。
この天子と八万の天人たちは、皆かつて善い友人であり、ともに善を修行していた仲間でした。今、互いに縁となって、同時に道を得ることができたのです。