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  1. 諸経撰雑譬喩経 (眾經撰雜譬喻)
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諸経撰雑譬喩経 (眾經撰雜譬喻)


(一六)

(一六)

昔有沙門行草間,有大蛇言:「和尚道人!」道人驚,左右視之。蛇言:「道人!莫恐莫怖,願為我說經,令我脫此罪身?」蛇曰:「道人!聞有阿耆達王不?」答曰:「聞!」蛇曰:「我是也!」道人言:「阿耆達王立佛塔寺供養功德巍巍,當生天上,何緣乃爾也?」蛇言:「我臨命終時,邊人持扇墮我面上,令我瞋恚,受是蛇身。」道人即為說經,一心樂聽不食七日,命過生天。却後數月持花散佛,眾人怪之。在虛空曰:「我阿耆達王,蒙道人恩,聞法得生天上,今來奉花報佛恩耳!」是以臨命之人,傍側侍衛者不可不護病者心也。

昔、一人の修行者が草むらの中を歩いていると、大きな蛇が現れて言いました。「和尚さま、道人よ!」修行者は驚いて、あたりを見回しました。蛇が言いました。「道人よ、恐れるな、怖がるな。どうか私のために経を説いてほしい。この罪深い身から救われたいのだ。」蛇は言いました。「道人よ、阿耆達王という方を聞いたことがあるか?」修行者は答えました。「聞いたことがあります。」蛇は言いました。「それが私なのです。」修行者は言いました。「阿耆達王は仏塔や寺院を建て、供養の功徳がたいへん大きかったと聞きます。天に生まれるはずなのに、どうしてこのような姿になってしまったのですか?」蛇は言いました。「私が命の終わろうとする時、そばにいた者が持っていた扇が私の顔に落ちてきました。それで私は怒りの心を起こし、この蛇の身を受けたのです。」修行者はそこで蛇のために経を説きました。蛇は一心に喜んで聞き、七日間何も食べずに命を終え、天に生まれました。それから数か月後、ある人が虚空から花を散らして仏に供えました。人々は不思議に思いました。すると虚空から声がしました。「私は阿耆達王です。道人(修行者)の恩により、法を聞いて天に生まれることができました。今、花を捧げて仏の恩に報いるのです。」このように、命の終わろうとする人のそばにいる者は、その人の心を大切に守らねばならないのです。


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