寶星陀羅尼經擁護品第十之一
宝星陀羅尼経 擁護品 第十の一
爾時,會中有佛世尊名曼陀羅香,白釋迦如來言:「彼過去諸佛,從種種剎土中來於五濁佛剎大集時,並共擁護此法門也,亦令無量俱胝魔眾自然退散;以慈悲眼視諸眾生,有惡見者皆令解脫,熾然智炬安置眾生於吉祥道,說此金剛法等緣法心建立摧碎陀羅尼印章句差別門記法門之時,為令惡黨悉皆退散建立法幢。如是,如是!我等十方諸佛今日住世,亦為將養憐愍諸眾生故,亦於穢惡五濁佛剎同作大集,擁護如此微妙法門,乃至建立無上法幢。釋迦佛日滅度之後,誰能於此剎土,當作第一護持妙法,當令正法熾然流布,當使眾生普皆成熟,入此大集數者?我等以此法門付囑誰手。」
そのとき、集会の中におられた曼陀羅香という名の仏世尊が、釈迦如来にこう申し上げました。「かの過去の諸仏は、さまざまな仏国土から、五濁の仏国土における大集会のときに来られ、ともにこの法門を擁護されました。また、無量の俱胝の魔の群れを自然に退散させました。慈悲の眼で衆生をご覧になり、悪見を持つ者を皆、解脱させ、燃えさかる智慧の炬をもって衆生を吉祥の道に安置されました。この金剛法などの縁ある法、心を建立し摧碎する陀羅尼の印章の句の差別門を記す法門をお説きになるとき、悪党をことごとく退散させるために法幢を建立されたのです。そのとおりです、そのとおりです。私たち十方の諸仏は今日、世に住まわれ、また衆生を育み憐れむために、穢れた悪の五濁の仏国土においても同じく大集会をなされ、このような微妙な法門を擁護し、さらには無上の法幢を建立しておられます。釈迦仏の日が滅度された後、誰がこの国土において、第一の守り手として妙法を護持するのでしょうか。誰が正法を盛んに流布させるのでしょうか。誰が衆生をことごとく成熟させ、この大集会の数に入れるのでしょうか。私たちはこの法門を誰の手に付嘱すべきでしょうか。」
釋迦如來白曼陀羅香如來言:「所有舊住此佛剎者,得忍菩薩及釋梵護世、天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、緊那羅、摩睺羅伽等王,勤加擁護此妙法門,及此世界四天下中舊住眾生,於此法門生淨信者,釋梵護世乃至摩睺羅伽王等,以此陀羅尼印清淨法門付其手中。」
釈迦如来は曼陀羅香如来にこう申されました。「この仏の国土に以前から住んでいる者たち、すなわち忍を得た菩薩、および帝釈・梵天・護世の者たち、天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・緊那羅・摩睺羅伽などの王たちは、この妙なる法門をますます守り護るように。また、この世界の四天下の中で以前から住んでいる衆生たちが、この法門に対して清らかな信を生じたならば、帝釈・梵天・護世の者たち、さらには摩睺羅伽の王たちなどは、この陀羅尼印の清浄な法門をその手に授けるのです。」
是時,曼陀羅香如來,以無障礙圓滿之聲遍此佛剎,作如是言:「諸善男子!諦聽!諦聽!所有來此佛剎者,諸如來、阿羅訶、三藐三佛陀難得興世,及一切諸佛世尊,於一剎那頃集一佛剎亦甚為難。如此一切諸佛世尊,憐愍汝等故來此集,攝受一切諸眾生故,護持諸佛大法門故,置立無上道故。一切諸佛入三世數者,今日護持一切地界、一切水界、一切火界、一切風界、一切空界,令此妙法久住世故,令三寶種不斷絕故,成熟一切諸眾生故,乃至度彼生死岸故。」
そのとき、曼陀羅香如来は、さえぎるもののない円かなお声でこの仏の国土の隅々まで響かせて、こうおっしゃいました。「善き男子たちよ、よく聴きなさい、よく聴きなさい。この仏の国土に来た者たちにとって、諸如来・阿羅訶・三藐三佛陀が世に出現することは得がたいことであり、また一切の諸仏世尊が一刹那のうちに一つの仏の国土に集まることも、まことに得がたいことです。このように一切の諸仏世尊は、あなた方を哀れみ慈しむためにここに集まり、一切の諸衆生を摂めとるために、諸仏の大法門を護り保つために、無上の道を打ち立てるために集まったのです。三世の数に数えられる一切の諸仏は、今日、一切の地界・一切の水界・一切の火界・一切の風界・一切の空界を護り保ち、この妙なる法が久しく世にとどまるために、三宝の種が断たれることのないために、一切の諸衆生を成熟させるために、そしてかの生死の岸を渡り終えるために集まったのです。」
爾時,一切諸佛世尊,及諸佛剎舊住菩薩摩訶薩,釋梵護世、天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦樓羅、緊那羅、摩睺羅伽等王,及諸餘精氣中有大精氣眾生,乃至所有四天下世界居住者,彼一切眾作如是言:「善男子!我等以此諸佛所護正法重付囑汝,為令眾生普成熟故。汝等常應熾然如是不滅壞法不墜沒法。若有信心善男子、善女人,當共受持書寫大集法門,乃至比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,彼等一切諸善男子,受持誦念此法門者,汝等常當擁護供給,以此法門如法付囑。若法師樂求法、樂禪定、樂聽法、樂持法者,汝等宜應擁護乃至供給。何以故?所有過去如來、阿羅呵、三藐三佛陀,彼一切如來,亦於穢惡五濁佛剎集者,共以妙法付囑釋梵護世故,令此妙法不隱沒故,護持未來傳法人故,乃至成熟一切眾生故。如是,如是。所有當來十方諸佛,於五濁世一剎那頃,普皆雲集利益眾生故,當說陀羅尼,當擁護妙法,當付囑釋梵護世等,當供給所須,我等今者,亦復如是。
そのとき、一切の諸仏世尊、および諸仏の国土に古くから住む菩薩摩訶薩、帝釈・梵天・護世の者たち、天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽などの王たち、またその他の精気の中でも大いなる精気を持つ衆生、さらには四天下の世界に住む者たちに至るまで、それらすべての大衆はこのように申しました。
「善男子よ。私たちは、この諸仏に護られた正法を、重ねてあなたに付嘱します。それは衆生をことごとく成熟させるためです。あなたがたは常に、このように滅びることのない法、堕ちることのない法を、盛んに輝かせ続けるべきです。もし信心ある善男子・善女人が、ともに大集法門を受持し書写するならば、さらには比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷に至るまで、それらすべての善男子たちがこの法門を受持し読誦するならば、あなたがたは常に彼らを擁護し供給し、この法門を法のままに付嘱するべきです。もし法師が法を求めることを好み、禅定を好み、法を聞くことを好み、法を保持することを好むならば、あなたがたはまさに擁護し、さらには供給するべきです。
なぜでしょうか。過去の如来・阿羅呵・三藐三佛陀は、それら一切の如来もまた、穢れた悪い五濁の仏国土に集まった者たちであり、ともに妙法を帝釈・梵天・護世の者たちに付嘱したからです。この妙法が隠没しないためであり、未来に法を伝える者たちを護持するためであり、さらには一切の衆生を成熟させるためです。
そのとおり、そのとおりです。当来の十方の諸仏もまた、五濁の世において一刹那の間にことごとく雲のように集まり、衆生を利益するために陀羅尼を説き、妙法を擁護し、帝釈・梵天・護世の者たちに付嘱し、必要なものを供給するでしょう。私たちも今、同じようにします。」
「汝此佛剎諸舊住者,及四天下釋梵護世、天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦樓羅、緊那羅、摩睺羅伽等王,倍加付囑,未來之世倍加擁護,倍加供給故,汝亦如是應當憶念,如金剛不可壞法廣令熾然。若有信心護持此法善男子、善女人,及受持此法比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,乃至但書持經卷安置家中者,有能說法及樂聽者,有勤修禪定受持法者,汝等皆當護彼善心供養供給。何以故?一切諸佛普皆受持此法門故,隨所有處,若村、若城、若國中、若邊地、若王宮內、若阿練若處,若流通此法門,若開示宣說,若授與人,若能溫誦,乃至但書寫經卷安置家中者,是等眾生以此法力故,能令地味及眾生精氣悉皆增長。
あなたは、この仏の世界に古くから住んでいる者たち、そして四天下の帝釈・梵天・護世の者たち、天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽などの王たちに、いっそう付嘱し、未来の世においていっそう擁護し、いっそう供給するのですから、あなたもまたこのように憶念し、金剛のように壊れない法を広く燃え上がらせるべきです。もし信心をもってこの法を護り持つ善男子・善女人、またこの法を受持する比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、さらにはただ経巻を書写して家中に安置する者、説法できる者や喜んで聞く者、勤めて禅定を修め法を受持する者がいれば、あなたがたは皆、その善心を護り、供養し供給すべきです。なぜでしょうか。すべての仏が等しくこの法門を受持されているからです。どのような場所であっても、村でも、城でも、国の中でも、辺地でも、王宮の中でも、阿練若の場所でも、この法門を流通させる者、開示し宣説する者、人に授ける者、よく温誦する者、さらにはただ経巻を書写して家中に安置する者があれば、これらの衆生はこの法の力によって、地の味わいと衆生の精気をことごとく増長させることができるのです。
「汝等以彼精氣光澤,精進勇健皆得增長,亦令眷屬及其田宅增長豐饒,當令人王常得擁護勢力自在,亦當擁護王之化內以彼法味常令充足。閻浮提內諸人王等,當生和合相利益心,恒信業報,種善根心無慳悋心,常於一切眾生作利益心,常於一切眾生起慈愍心,乃至令王能生正見。各各於己國土自生喜樂,能令具足行善之人充滿其國,豐樂倍常,地土精味自然倍勝,花果藥物無不甘美,穀米財寶亦倍增多,觸處可樂。一切人民無病苦者,一切鬪諍他方怨敵,蚊虻毒蛇惡鬼羅剎,惡禽惡獸豺狼師子,非時風雨,如是惡事悉當消滅。晝夜常宿一月半月,時節年歲悉皆正行。是諸眾生多行十善,於彼命終皆生天上,還與汝等而作眷屬。如是無量功德甚多,皆由稱揚一切諸佛大法陀羅尼法門故。是諸眾生皆度生死此岸得入無餘,名聞增長果報滿足,所種女身現生後受,以法力故,如是等身一切皆盡。
寶星陀羅尼經卷第八