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宝星陀羅尼経 (寶星陀羅尼經)


寶星陀羅尼經卷第九

宝星陀羅尼経 巻第九

唐天竺三藏波羅頗蜜多羅譯

唐の天竺三蔵波羅頗蜜多羅の訳です。

擁護品之餘

擁護品の残り

「唯置作五逆者、誹謗正法者、謗無賢聖者,身口意業所作之惡業及果報,一切皆滅。若此法門乃至經卷,若但書持置於宅中,彼等所有諸業煩惱,能為障礙量等須彌,皆悉消滅。一切善根悉得增長,一切善分皆悉滿足,意所悕望皆悉成就,身口意善悉當增長。一切惡見斷滅無餘,一切怨敵以法調伏。一切微細寂滅之道悉當得入,以此一切諸佛世尊所共護持大集陀羅尼法門加護力故。

五逆を犯した者、正法を誹謗する者、賢聖の存在を謗る者であっても、その身・口・意の業によって作った悪業とその果報は、すべて滅びます。この法門、あるいはその経巻を、ただ書き写して保持し、家の中に安置するならば、彼らのすべての業と煩悩で、須弥山に等しいほど障碍となるものも、すべて消滅します。すべての善根はことごとく増長し、すべての善き部分はことごとく満たされ、心の望みはすべて成就し、身・口・意の善はことごとく増大します。すべての悪見は断たれて残るところなく、すべての怨敵は法によって調伏されます。すべての微細な寂滅の道にことごとく入ることができるのです。これは、すべての諸仏世尊が共に護持される大集陀羅尼法門の加護の力によるものです。

「隨所有國此陀羅尼法門當流行地,能令彼地肥膩精味倍上成就,美果妙味當得增長,苦辛惡味當得遠離,華果財穀色類成就,倉庫貯器悉皆增滿,衣服飲食湯藥所用倍勝增多,由法力故。

この陀羅尼の法門が流布しているすべての国では、その土地の地味が豊かで滋養に満ち、すぐれた味わいがいっそう成就し、美味しい果物や妙なる味が増し、苦く辛い悪い味は遠ざかります。花や果実、財産、穀物の色や種類が成就し、倉や庫、貯蔵の器はすべて満ちあふれ、衣服や飲食、湯薬に用いるものは、この法の力によって、いっそうすぐれて増え広がります。

「若有眾生受彼飲食者,當得無病顏色成就,氣力強健憶念堅固,樂求善法遠離諸惡。彼諸眾生若命終已,當生汝等種類之中,眷屬增長勢力具足怨不能壞,以法力故,當得四姓之所擁護,當以法義共相示誨。汝等若能如是作者,即為供養一切三世諸佛世尊已。」

もし衆生がその飲み物や食べ物を受けて口にしたなら、病がなくなり、顔色もよく整い、気力は強く健やかになり、記憶も確かなものとなり、善い法を喜んで求め、もろもろの悪から遠く離れることができます。それらの衆生は命を終えた後、あなたがたの種類の中に生まれ、眷属は増え、勢力も十分に備わり、怨敵に破られることはありません。法の力によって、四姓の人々に擁護され、法の義によって互いに教え諭し合うでしょう。あなたがたがこのように行うならば、それはすでに一切の三世の諸仏世尊を供養したことになるのです。

爾時,曼陀香如來即依諸佛清淨境界智慧音聲隨類句義,以一切諸佛世尊語悉滿此剎,遍告此佛剎中一切諸菩薩摩訶薩,及釋主、梵主、摩呼羅伽主所有居此佛剎者,倍復加勸此四天下中所居住者:「汝等應當住持開示此諸佛語大集法門,擁護此經微妙正法。」

その時、曼陀香如来は、もろもろの仏の清浄な境界と智慧の音声による類に応じた句の義にしたがって、すべての仏世尊の言葉をもってこの仏国土をことごとく満たし、この仏国土の中のすべての菩薩摩訶薩、および釈主・梵主・摩呼羅伽主でこの仏国土に住む者たちに広く告げ、さらにこの四天下に住む者たちをいっそう励まして言われました。「あなたがたは、この諸仏の言葉の大集法門を保持し開示して、この経の微妙な正法を擁護すべきです。」

爾時,眾中九萬七千俱胝得忍諸菩薩摩訶薩,彌勒為首,居此佛剎者,一切同聲作如是言:「我等今者奉諸佛教,為欲供養一切三世諸如來故,於此一切諸佛世尊微妙法門,恭敬頂戴尊重如佛,悲愍成熟諸眾生故,乃至安置無上道故。

その時、集まった人々の中にいた九万七千俱胝の忍を得た諸菩薩摩訶薩は、弥勒を上首とし、この仏の国土に住む者たちであり、皆が同じ声でこのように言いました。「私たちは今、諸仏の教えを奉じ、すべての三世の諸如来を供養するために、このすべての諸仏世尊の微妙な法門を、仏に対するように恭敬し頂戴し尊重し、衆生を悲愍し成熟させるために、そして無上の道に安置するために、このようにします。」

「我等於諸聚落城邑州縣國土王宮諸寂靜處,以此法門廣布顯示,為欲成熟諸眾生故,令此妙法得久住故。」

私たちは、もろもろの集落・城邑・州県・国土・王宮、そのほか静かな場所々々において、この法門を広く宣べ伝えます。それは、多くの衆生を成熟させるためであり、この妙法が長く留まるようにするためです。

爾時,一切諸佛世尊來此剎者,咸作是言:「善哉,善哉!汝等如是作所應作。」

その時、この世界に来られたすべての仏世尊方は、そろってこう言われました。「善いかな、善いかな。あなた方はこのように、なすべきことをなされました。」

是時,一切釋梵摩呼羅伽主等居此土者,并餘來眾六十四俱胝那由他等大精味中有大威德眾生,一切同聲,作如是言:「我等於此微妙大集法門悉當受持,乃至廣為開示顯說,成熟眾生故,妙法久住故,樂法聽法者悉當擁護。

そのとき、この国土に住む帝釈、梵天、摩呼羅伽の主たちをはじめ、そのほか集まってきた六十四倶胝那由他などの大精味の中にいる大威徳の衆生たちは皆、声をそろえて次のように申しました。「私たちはこの微妙な大集法門をすべて受け持ち、さらに広く開示し説き示して、衆生を成熟させるため、妙法が久しく住続するため、法を楽しみ法を聞く者たちをすべて守り護ります。」

「我等今者,奉諸佛教,隨此法門流行之處,令使一切鬪諍違背,謀計諍論,飢儉荒亂,他方怨敵,非時風雨,非時寒熱,苦辛澁味,惡人惡物悉當消滅。安隱快樂豐饒和合,悉當成就此妙正法當令久住,倍加勤勇擁護供給正法國王,及以勤修禪定眾生悉當擁護。」

私たちは今、諸仏の教えに従い、この法門が流布する所では、すべての争いや対立、謀略や論争、飢饉や凶作、荒廃や混乱、他方からの怨敵、時ならぬ風雨、時ならぬ寒熱、苦く渋い味、悪人や悪物をことごとく消滅させます。安隠で快楽に満ち、豊かで和合した状態をことごとく成就し、この妙なる正法が長く住するよう努めます。いっそう勤め励み、正法を守る国王を擁護し供養し、また禅定を勤めて修める衆生をことごとく擁護します。

時,彼一切諸佛世尊同聲讚言:「善哉,善哉!善男子!汝等今者應如是作,勤作自他利益之事,即於一切三世諸佛為供養已。如汝等勤勞成熟諸眾生故,令此妙法得久住故,汝等皆當速得阿耨多羅三藐三菩提。」

そのとき、それらの一切の諸仏世尊は声をそろえて讃えて言いました。「善哉、善哉。善男子よ、あなた方は今、このように行じ、自他を利益する事を勤めて行うべきです。それはすなわち、一切の三世の諸仏を供養することになります。あなた方が勤労して多くの衆生を成熟させるため、この妙法が長く住することを得るため、あなた方は皆、速やかに阿耨多羅三藐三菩提を得るでしょう。」

爾時,中四天下釋梵天主,乃至摩呼羅伽主,及大威德中最上首者,一切悉皆從坐而起,恭敬合掌,作如是言:「我等亦奉一切諸佛世尊教故,悉共光顯此妙正法擁護住持,及此大集一切諸佛所護陀羅尼印法門,當如法受。

そのとき、中四天下の帝釈梵天の主をはじめ、摩睺羅伽の主に至るまで、および大威徳の中でも最もすぐれた指導者たちは、すべて座から立ち上がり、恭敬の心で合掌して、このように申しました。「私たちもまた、一切の諸仏世尊の教えに従うがゆえに、ともにこの妙なる正法を光輝かせ、擁護し住持いたします。そして、この大集において一切の諸仏に護られた陀羅尼印の法門を、法のとおりに受け入れます。」

「乃至於諸聚落、城邑、州縣、國土、王宮諸寂靜處,當廣開示,持妙法人擁護供給。所有住信正法法師及聽法者,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,善男子、善女人信受此法,乃至若但書寫經卷置之家中,勤修禪定,我等於彼擁護供給種種供養,衣服飲食、華蓋幢幡、塗香末香,乃至一切醫藥資具,諸有所須善作供給。

そこで、諸々の村落、城邑、州県、国土、王宮の静かな場所に至るまで、広く示し広めるべきです。妙法を保つ人を擁護し供給します。信じて正法を求める法師、および法を聞く者、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、善男子、善女人がこの法を信受し、あるいはただ経巻を書き写して家に置き、勤めて禅定を修めるならば、私たちはその者を擁護し供給し、種々の供養をなします。衣服、飲食、華蓋、幢幡、塗香、末香、さらにはすべての医薬や資具に至るまで、必要なものはすべて善く供給します。

「若人能於此妙法門,誦時讀時開示說時,我等自往彼法座所,為聽法故如大師想,於此法門恭敬尊重一心讚歎,諸蓋幢幡持以供養。何以故?我等於此一切諸佛之所擁護陀羅尼法門廣開示時,以法味故當得精氣,具足力,具足精進,具足志,具足念,具足智,具足善友,具足眷屬,具足所有軍眾,怨不能壞。是故我等令一切國界所有鬪諍謀計言訟,飢儉疾病他方怨賊,非時風雨極寒極熱災旱愆時,惡夢惡相麁澁無膩苦辛惡味,惡人、惡物諸不善分悉當消滅,倍復安隱豐熟喜樂,無病和合悉當成就。

もし人々がこの妙なる法門を、誦する時、読む時、開示して説く時には、私たちは自らその法座の所へ赴き、法を聴くために、大師であるかのように思い、この法門に対して恭敬し尊重し、一心に讃歎し、諸々の蓋や幢幡を捧げて供養します。なぜでしょうか。私たちは、この一切の諸仏に擁護される陀羅尼の法門が広く開示される時、法の味わいによって精気を得て、力を具足し、精進を具足し、志を具足し、念を具足し、智を具足し、善友を具足し、眷属を具足し、すべての軍衆を具足して、怨敵に壊されることがないからです。それゆえに私たちは、一切の国境におけるすべての闘諍・謀計・言訟、飢饉・疾病・他方からの怨賊、時ならぬ風雨・極寒・極熱・災害・日照り・時期外れ、悪夢・悪相・粗くざらついて潤いのない苦く辛い悪い味、悪人・悪物などすべての不善の分をことごとく消滅させ、いよいよ安隠にして豊かに実り、喜び楽しみ、病なく和合して、すべてが成就するようにいたします。

「時風時雨,寒熱以時,晝夜位分半月一月,時節年歲悉令正行,諸宿星曜日月之次不令失度,泉池陂河皆令滿足,隨有眾生所依住處,瀑水漂溺我皆遮斷不令覆沒。我等於彼國邑聚落利眾生故,所有枝葉華果根莖諸穀藥味,悉當肥膩色相鮮澤美味滋多,財穀藥味衣服莊嚴諸資具等,令諸眾生悉當具足無所減少。

「いつも風や雨が時節にかなって吹き降り、寒さと暑さも時節にかなっています。昼と夜の区分、半月と一月、季節や年歳の巡りを、すべて正しく行わせます。諸々の星座や星曜、日月の運行の順序がその軌道を失わないようにします。泉や池、堤や河は、すべて水を満たします。生きとし生けるものが身を寄せて住むところに、奔流が押し流し溺れさせるならば、私たちは皆それを遮り断って、覆い沈めることがないようにします。私たちはかの国の都や村々で生きとし生けるものを利益するために、すべての枝や葉、華や果実、根や茎、諸々の穀物や薬の味わいを、すべて肥えたものにし、色つやを鮮やかにし、美味を豊かに増やします。財や穀物、薬の味わい、衣服や装身具など、あらゆる生活の品々を、私たちは生きとし生けるものがすべて具え足りて、欠けるところがないようにします。」

「彼諸眾生求善根心離諸惡業,勝福德聚,及彼壽命悉令成就。所有聚落國土,以此一切諸佛之所擁護陀羅尼法門開示,乃至書寫經卷安置家中,若讀若誦恭敬供養,於置經處。若有剎利灌頂之王,我當擁護供給所須令無所乏,所無利益當為彼等而除斷之,所有利益當為彼等隨而與之。一切災怪驚動不吉,惡見惡作為惡所持,惡願惡歸奸詐讚撽,幻諂妄語嫉妬瞋忿,諸慳悋等悉當消滅,正見正道直信調伏一心慚愧,如是等法悉當示誨。

かのもろもろの衆生が善根を求める心を起こし、もろもろの悪業を離れ、すぐれた福徳の集まりを身につけ、またその寿命をことごとく成就させることができるようにいたします。すべての聚落や国土において、この一切の諸仏に擁護される陀羅尼の法門を開き示し、さらには経巻を書き写して家の中に安置し、読んだり誦んだりして恭敬し供養するならば、その経を安置した場所において、私は守り護ります。もし刹利の灌頂の王があれば、私はその王を擁護し、必要なものを供給して不足させません。利益のないことは彼らのために取り除き、利益となることは彼らのためにかなえて与えます。すべての災いや怪異、驚き動かす不吉なこと、悪い見解や悪い行い、悪に支配されること、悪い願いや悪い帰趨、奸詐や讒言、幻のような諂いや妄語、嫉妬や瞋りや忿り、もろもろの物惜しみなどは、ことごとく消滅させます。正しい見解、正しい道、まっすぐな信仰、調伏された心、一心の慚愧、このような法をことごとく示し教えます。

「妃后、內宮、宰相、輔臣,主藏親族刑罰官將,一切人民、四姓男女、童男、童女等,亦當擁護供給乃至慚愧示誨。所在諸方,乃至四足,亦當擁護。隨有國土以此法門宣布開示,乃至書寫經卷及經卷住處,以大勤勇彼諸眾生悉當擁護,此妙正法隨處光顯不令隱沒,我等當起精進力故,作如是事。」

妃后、内宮、宰相、輔臣、主蔵の親族、刑罰の官将、一切の人民、四姓の男女、童男、童女なども、また擁護し、供給し、さらには慚愧を示し教えなければなりません。諸方のいたるところ、さらには四足のものに至るまで、また擁護しなければなりません。国土のあるところにはこの法門を宣布し開示し、さらには経巻を書き写し、また経巻のあるところにおいて、大きな勤勇をもってそれらの衆生をすべて擁護し、この妙正法がいたるところで光り輝き、隠れて消えることのないようにしなければなりません。私たちは精進の力を起こすゆえに、このようなことを行うのです。

是時,一切諸佛世尊,悉共稱讚諸善丈夫:「善哉,善哉!諸善男子!汝等如是作所應作,以此正法及三寶種,不令隱沒故作勤勞。汝等如是,如汝所作,即於一切三世諸佛為供養已。」

そのとき、すべての諸仏世尊は、これらの善き丈夫たちをそろって称賛されました。「善いかな、善いかな、諸善男子よ。あなた方はこのように、なすべきことをなしました。この正法と三宝の種を隠没させないために、勤労をなしたのです。あなた方はこのようにし、あなた方のなしたことによって、ただちに一切の三世の諸仏への供養をすでに成し遂げたのです。」

寶星陀羅尼經護正法品第十一

宝星陀羅尼経 護正法品第十一

爾時,世尊釋迦如來告諸大眾、釋梵天王、毘樓勒叉、毘樓博叉、提頭賴吒、毘沙門等:「諸善男子!我以大悲愍眾生故,於此五濁穢惡佛剎難得法時,願得阿耨多羅三藐三菩提。是中眾生墮無明闇,煩惱怨賊奸狡惱害,我為眾生滅煩惱故,退諸魔黨建立法幢,無量眾生諸苦解脫,雨大法雨退俱胝魔。

そのとき、世尊である釈迦如来は、大衆、釈梵天王、毘楼勒叉、毘楼博叉、提頭頼吒、毘沙門らに告げられました。「善男子たちよ。私は大悲をもって衆生をあわれむがゆえに、この五濁の穢れた悪い仏刹で法を得ることが難しいときに、阿耨多羅三藐三菩提を得ることを願いました。この中の衆生は無明の闇に堕ちており、煩悩という怨賊がずる賢く害をなしています。私は衆生のために煩悩を滅ぼすため、もろもろの魔の仲間を退けて法幢を建立し、無量の衆生を諸々の苦から解脱させ、大法の雨を降らせて俱胝の魔を退けました。

「諸善男子!是故我今以此妙法,慇懃付囑汝等手中,如此十方無量世界,過數過量諸佛世尊,及諸菩薩摩訶薩等普來集者,以此金剛法等因緣法心建立一切法摧碎陀羅尼印句門記法門,擁護佛土并諸地味眾生所居者。諸過惡消滅故,成熟眾生故,一切不善業盡無餘故,三寶種久住故,乃至一切佛事成就故,是故汝等受持擁護我妙正法,能令善根福行增長。

「諸善男子よ。ですから、私は今この妙法を、慇懃にあなたがたの手に付嘱します。このように十方の無量の世界において、数や量を超えた諸仏世尊、および諸の菩薩摩訶薩などで広く集まった者たちが、この金剛法などの因縁法をもって心に一切の法を建立し摧碎する陀羅尼印句門記の法門によって、仏土ならびに諸の地味に衆生が住むところを擁護するのです。もろもろの過悪が消滅するため、衆生を成熟させるため、一切の不善業が残らず尽きるため、三宝の種が久しく住するため、さらには一切の仏事が成就するためです。ですから、あなたがたは私の妙正法を受持し擁護してください。そうすれば善根と福行を増長させることができます。」

「若溫誦教示為他說,授趣三歸依優婆塞護住淨梵行,諸善根等福行增長;若修初禪福行增長,乃至修滅受想定;若須陀洹果,乃至佛菩提果福行善根,如是等相皆得增長,現在所作乃至未來當作然妙法燈,能令一切福行增長,是故付囑汝等手中。如來所覺妙法令熾然故,勸發汝等福德增長,是故付囑汝等手中。

もし教えを温習し誦えて他者のために説き、三帰依を授けて優婆塞に趣かせ、清らかな梵行を守らせて住まわせるならば、もろもろの善根などの福行は増長します。初禅を修めれば福行は増長し、さらには滅受想定を修めるに至るまで同様です。須陀洹果、さらには仏菩提の果に至るまで、福行と善根は、このような相がすべて増長します。現在なすこと、さらには未来になすべきことも、このすぐれた法の灯によって、すべての福行を増長させることができます。それゆえに、あなたがたの手に付嘱します。如来が悟られたすぐれた法を燃え盛らせるために、あなたがたの福德の増長を勧め促します。それゆえに、あなたがたの手に付嘱します。

「若未來世於此法門,乃至書寫經卷安置家中,以法力故,一切惡業悉當滅盡。隨所有處,若在村城,若欲受持,當淨洗身著新淨衣,以華布散燒種種香,敷種種氈褥,嚴師子座,開示此法、說此法門,乃至書寫經卷受持讀誦。若汝等於彼不來聽法,擁護法師及聽法者,自他惡業盡故,汝等則為欺誑諸佛,愚失正道。」

未来の世において、この法門を、あるいは経典を書き写して家の中に安置するならば、法の力によって、一切の悪業はすべて滅び尽きるでしょう。どこであっても、村であれ町であれ、受持しようと望むならば、身を清く洗い、新しい清らかな衣を着て、花を散らし、さまざまな香を焚き、さまざまな敷物を敷き、獅子座を整え、この法を開示し、この法門を説き、あるいは経典を書き写して受持し読誦するのです。もしあなた方がそこに来て法を聞かないならば、法師と法を聞く者を擁護し、自他の悪業が尽きるためにも、あなた方は諸仏を欺くこととなり、愚かにも正道を失うのです。

爾時,娑婆世界主梵天王白佛言:「世尊!若於今時若未來世,隨所有處,乃至此妙正法未滅已來,若聚落城邑州縣國土,邊疆遠處王城宮內,若僧伽藍、若寂靜處,若婆羅門家、若長者大家、若庶民家,若說法師、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,及餘清信善男子、善女人等,好洗浴好塗身著新淨衣,散華布飾莊嚴道場,燒種種香敷種種繒綵設種種味,昇師子座,廣為他人開示演說此陀羅尼印,若書、若讀時,我共無量百千徒眾,當往彼處圍繞聽法,擁護彼法師故,及諸聽法者自他惡業盡故,一切善法成熟故,大妙正法熾然故,入大智明第一道故,彼諸城邑乃至庶民家,我當擁護彼諸眾生,令彼眾生財穀豐饒倉庫盈滿故。若我不來聞所未聞,即於一切佛世尊前違昔誓願。」

そのとき、娑婆世界の主である梵天王が仏に申し上げました。「世尊、もし今の時代であれ未来の世であれ、あらゆる場所において、この妙なる正法がまだ滅びないうちは、集落や城邑、州県や国土、辺境の遠い地や王城の宮中において、あるいは僧伽藍においても、寂静の場所においても、婆羅門の家であれ、長者の大家であれ、庶民の家であれ、法を説く法師、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、そのほかの清らかな信を持つ善男子、善女人などが、よく身を洗い、よく身を塗り、新しい清らかな衣を着て、花を散らし飾りを敷いて道場を荘厳し、種々の香を焚き、種々の繒綵を敷き、種々の味を設け、師子座に昇り、広く他の人々のためにこの陀羅尼印を開示し演説し、あるいは書写し、あるいは読誦するとき、私は無量百千の従者とともに、必ずその場所へ赴いて取り囲みながら法を聞き、その法師を擁護するために、また法を聞く人々の自他の悪業が尽きるために、すべての善法が成熟するために、大いなる妙なる正法が輝き燃え上がるために、大いなる智慧の光明という第一の道に入るために、それらの城邑から庶民の家に至るまで、私はそれらの衆生を擁護し、その衆生の財や穀物を豊かにし、倉庫を満たすためにいたします。もし私が参らずして未聞の法を聞かないならば、ただちに一切の仏世尊の前で昔の誓願に背くことになります。」

時,梵天王即於佛前而說呪曰:

その時、梵天王はすぐに仏の前で呪を唱えました。

「多地也他鴦咎呵澄(去音)伽否囉茶(去)拏(一)耶弭吐(二)佉佉(三)佉婆(四)佉婆(五)吉利那佉婆(六)娑婆呵(七)」
時梵天王說此呪已,重白佛言:「世尊!若我於彼說法師處,不來聽者、不擁護者,乃至財穀豐饒倉庫增長故,眾生充足故,即違本誓願。」

そこで梵天王はこの呪を説き終えると、改めて仏に申し上げました。「世尊よ、もし私がかの説法者のもとへ参り、教えを聞かず、また守護いたしませんならば、財や穀物が豊かに満ちあふれ倉庫が増え、衆生が満たされるということもありえません。それはすなわち、かねての誓願に背くことになります。」

爾時,一切諸佛世尊,及大菩薩摩訶薩,一切天人、人、非人等,同聲讚彼大梵天王:「善哉!善哉!」

そのとき、すべての諸仏世尊、および大菩薩摩訶薩、すべての天人・人・非人などが、声をそろえてかの大梵天王をほめたたえました。「善哉、善哉。」

爾時,釋天主憍尸迦白佛言:「世尊!隨所在處,若今現在若未來世,乃至村城,若我不往聞所未聞,即於一切佛世尊前,違昔誓願為有過者。」即於佛前而說咒曰:

そのとき、釋天主憍尸迦が仏に申し上げました。「世尊、どこであれ、それが今現在のことであれ未来世のことであれ、あるいは村や町であれ、もし私がまだ聞いたことのない教えを聞きに行かないならば、私はすべての仏世尊の前で、かつての誓願に背いた過ちある者となってしまいます。」そこで仏の前で呪を唱えました。

「多地也他佉婆弭履佉(一)佉婆弭履佉(二)那閜伽(三)阿母若(四)阿母婆呵(五)阿呿吒(六)阿吐(七)婆捨吐(八)嗜那婆囉揭(九)(墟偈反)娑婆呵(十)」
時,釋天主說此呪已,重白佛言:「世尊!若我不作如昔所願者,此即是我自違誓願為有過者。」
是時,大眾乃至人、非人等,咸稱歎言:「善哉!善哉!釋迦天主!」
爾時,毘樓勒叉天王白佛言:「世尊!隨所在處,若今現在若未來世,乃至城邑有此法門,我若不往不作擁護,世尊!此即是我自違誓願為有過者。」即於佛前而說呪曰:
「多地也他歐佉(一)那婆娑荼(二)娑母陀囉賜兒(三)哆他負多(四)婆樓(上音)拏婆婆囉闍(五)娑婆呵(六)」
是時,大眾乃至人、非人等,咸共稱歎毘樓勒叉大護世言:「善哉!善哉!」
爾時,毘樓博叉天王白佛言:「世尊!若今現在、若未來世,隨所在處乃至城邑有此法門,我若不往為作擁護聞所未聞,即於佛前違昔誓願為有過者。」即於佛前而說呪曰:
「多地也他闍老伽(一)阿到伽(二)阿歷耄伽(三)阿歷麼(四)娑連社婆(五)脾(毘也反)耶母闍(六)娑婆呵(七)」
是時,大眾乃至人、非人等,咸共稱歎毘樓博叉天王言:「善哉!善哉!」
爾時,提頭賴吒天王白佛言:「世尊!若今現在、若未來世,隨所有處乃至城邑有此法門,我若不往為作擁護聞所未聞,即於佛前違昔誓願為有過者。」即於佛前而說呪曰:
「多地也他頻頭社婆(一)佉婆社婆(二)囉母佉(三)叉娑囉(四)否迦婆呵(五)阿(上聲)末伽婆吒(六)娑婆呵(七)」
是時,大眾乃至人、非人等,咸共稱歎提頭賴吒天王言:「善哉!善哉!」
爾時,毘沙門天王白佛言:「世尊!若今現在、若未來世,隨所有處乃至城邑有此法門,我若不往為作擁護聞所未聞,即於佛前違昔誓願為有過者。」便於佛前而說呪曰:
「多地也他簉(初後反)陀利(一)簉簉簉陀利(二)佉陀利(三)阿儞簉陀利(四)那也那簉陀利(五)醯履哆簉陀利(六)娑伽囉醯履哆簉陀利(七)僧九娑簉陀利(八)達摩叉耶簉陀利(九)娑婆呵(十)」
是時,大眾乃至人、非人等,咸共稱歎毘沙門天王言:「善哉!善哉!」
爾時,於此世界,此四天下所有一百一十二夜叉大將主將軍眾,於四天下守衛擁護者,復有四萬夜叉,於此四天下居住者,復有大神通中最勝諸天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、伽樓羅、緊那羅、摩呼羅伽等,咸共同聲白佛言:「世尊!若今現在或未來世,隨所在處有此法門,乃至此妙法燈不滅已來,若在聚落、城邑、州縣、國土、王城、王宮、阿蘭若處,若婆羅門家、長者家、居士家、庶民家,若法師、若比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,復有諸信心善男子、善女人,應好洗浴以香塗身著新淨衣,散華布飾莊嚴道場,敷置種種氈褥衣服,燒種種香,種種美味盛滿淨器,施設妙好師子法座。昇此坐已,廣為他人分別開示此經,及讀誦時,我等一一與無量百千眷屬圍繞往彼聽法,為擁護法師,為擁護己眾及餘眾生。
「為擁護故,成熟眾生故,我等若不往彼城邑乃至庶民家,及以眷屬不受教勅不成熟眾生,不令眾生豐饒財穀倉庫盈滿;又復一切鬪諍,飢饉疾病,他方怨敵,非時風雨,極寒極熱,諸災難等若不遮斷,我等則為欺誑過去未來現在諸佛世尊,違本誓願空無所得,得白癩病、退失神通、身體爛壞。
「世尊!雖復如此,我等今者并諸眷屬,若今現在、若未來世,於此世界四天下處,決定光顯釋迦如來微妙正法,及信此法人當為擁護供給所須,所作成熟惡業滅盡。我等於此法門教示開顯彼說法人,又令說法人及聽法者財穀豐饒,諸所受用悉當增長,於佛所說不壞不滅法,悉當受持。」
時彼一切諸佛世尊,一切大眾、人、非人等,咸共同聲,讚彼天、龍、護法神等:「善哉!善哉!汝等如是善所應作。」
爾時,懷樂菩薩於大眾中即白釋迦如來言:「世尊!云何此百俱胝所有諸魔并諸眷屬,一切盡皆來到此耶?」
佛言:「善男子!此一切魔并諸眷屬悉來此會。」
懷樂菩薩復白佛言:「云何?世尊!此一切魔并諸眷屬,於三寶中得清淨信不?」
佛言:「不也。復次,善男子!此諸惡魔一千眷屬,於三寶中而不得意,不清淨信返生瞋恨。若今現在、若未來世,乃至此妙正法熾然已來,常勤方便伺求其短,令正法滅壞故,隱沒故。如是復有十八諸魔,并其眷屬一萬三千;如是復有二百諸魔,并其眷屬二千一百;彼諸魔等,於三寶中悉不得意,不清淨信返生瞋恨。若今現在及未來世,乃至此妙正法廣流行時,常勤方便伺求其短,令我教法及妙正法滅壞故,隱沒故。何以故?往昔已來憎嫉力持故,不種善根故,為惡知識所攝故,於善離欲無受樂中,永無悕望無欲願故。
「彼諸魔心,於如來心及菩薩心未曾和順,住不淨信不解脫故。是諸魔等今雖不信,以見如來大集妙色,及得聞此甚深陀羅尼。以是因緣故,於後時得清淨信得阿耨多羅三藐三菩提。」
懷樂菩薩作如是言:「希有世尊!希有善逝!彼等眾生乃至不種善根,若但耳聞觸此法門,如是因緣故,當得阿耨多羅三藐三菩提。」
爾時,有魔名曰不去——曾於佛所極多供養,於三寶中淨信不動,得阿耨多羅三藐三菩提記——作大仙人形從坐而起,於釋迦如來前合掌,遍觀如來,世尊威力加故,於一切佛剎大聲遍滿,作如是言:「諸佛世尊一心念我,一切菩薩摩訶薩,及天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、伽樓羅、緊那羅、摩呼羅伽、人、非人等,魔及眷屬聽我所說。今此世尊釋迦牟尼大悲導師,往昔之時誓願如是,於極穢惡五濁佛剎,得阿耨多羅三藐三菩提,作逆眾生誹謗妙法謗無聖人,具不善根惡行相應心相續成就者,普令出過三惡道故,成熟三乘故,修忍三昧陀羅尼故,引向清淨諸佛剎土,令三寶種久住不斷,成就大願,斷除一切穢濁佛剎,成滿一切功德莊嚴。
「是故,我等當如是作,為令如來正教久住,及妙正法得不滅壞。若今現在、若未來世,無有若魔、若魔眷屬,於如來所受正法欲滅壞隱沒,乃至不能惱一眾生,唯除少隨順不具信者。若持此妙法者、隨順此法者、說此法者、聽此法者,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,及餘信心善男子、善女人,勤修三業能自策勤,坐禪誦經營理塔寺,恒勤作福,勤事供養佛法僧寶,勤斷三界煩惱繫縛,勤斷一切眾生諸苦,悉令解脫者。彼等行人,若為魔使、若魔女、魔男、若魔眷屬欲惱亂彼,伺求其短障難善業,作亂心因者,為彼等故,我今現前請諸世尊,當與我力善業成就,憐愍我故。一切菩薩摩訶薩等,并一切魔及魔眷屬,一切天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、伽樓羅、緊那羅、摩呼羅伽、人、非人等,所有一切來此佛剎者,及大地眾,為欲利益諸眾生故,佛教正法得久住故,當憐愍我,今欲說呪與我成就。
「若魔、若魔眷屬,欲惱彼等人及法者,我當降伏令其心亂、令其身苦、令身惱縮退失神通,故說此呪句。若諸惡魔并魔眷屬、魔男、魔女,若魔使等,若於佛教起一念惡不清淨心,惱亂諸比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,乃至但起一剎那心,欲作惱亂退失善分,若於村城國邑,乃至王城宮內,邊疆靜處,隨所在處,有此法門開示分別。若於此等起破壞心,乃至一剎那,於彼諸方鬪諍疫死,飢儉諸病,他方怨敵,非時風雨,極寒極熱,瀑水卒起,地動地吼,火星流墮,有如是等諸惡相起,或於華葉果實諸穀藥味,欲於彼等起破壞心時,即令彼魔乃至魔使,欝熱所燒熏污爛臭,無所能作不能起舉,五繫縛之令其自見,乃至一切支節,捲縮不能舒展,令得黑闇不覩光色,退失神通心意錯亂,令彼六根不能緣境。」即說呪曰:
「多地也他阿摩離(一)阿𩢨(呼甘反)麼離(二)阿𩢨麼離(三)阿闍婆婆(四)阿闍婆婆(五)茂囉沙離(六)鞞夜佉娑離(七)社麼娑離(八)呵呵呵呵呵呵(九)瞿囉娑吒(十)社那呿伽(十一)爾也呿伽(十二)泌(毘蜜反)爾也婆娑呿伽(十三)阿茂叉囉(十四)叉叉叉叉叉叉(十五)茂囉婆呵(十六)呿伽娑婆呿若(十七)娑婆跛履跛哆茂囉(十八)阿(上音)若若婆由若(十九)氈陀囉嗽履也若若(二十)那婆(上音)若若(二十一)丘囉叉若若(二十二)婆婆若若(二十三)倍哆句胝哆他(上音)多若若(二十四)薩婆爾脾囉地(上音)史恥多若若(二十五)婆迦囉麼(二十六)底履健哆叉婆(二十七)叉麼摩叉摩若(二十八)差(初几反)上哆摩囉毘所也(二十九)娑婆呵(三十)」
爾時,不去魔說是呪時,於剎那頃,由得一切智擁護故,諸魔境界悉皆滅壞無所成就。如是,如是,所有欲作不利益者,皆不成果。
是時,一切諸佛世尊,咸共稱讚:「善哉!善哉!」及一切菩薩摩訶薩、天、龍、夜叉、人、非人等,亦共稱讚:「善哉!善哉!」
是時,大地皆大震動,四海涌沸,諸須彌山王,魔及眷屬悉大驚動。是時惡鬼神等亦復如是,唯除於佛教法清淨信者,及得忍菩薩不生驚怖。
爾時,魔王問堅固慧菩薩言:「善男子!何等因緣,此不去魔有是勝力?是誰加彼?此無慈悲,令我部黨及我境界力之所作,一切散滅悉皆退壞;乃更建立沙門瞿曇,黑黨親眷說斷惡見。我即聞此陀羅尼時,令我身體臭惡爛壞無所能為,一切諸方為我黑闇,不見諸光大熱所燒耶!」
爾時,堅固菩薩答魔王言:「此是一切諸佛世尊神力加護,亦是一切人、非人等,與此不去魔力故,令汝等一切諸魔境界之力,如所欲作悉皆摧碎。今說此不退陀羅尼句時,汝今應生清淨信心,於如來所,發阿耨多羅三藐三菩提心。汝今若能如是作者,此身口意諸苦惱觸悉當解脫。」
是時,魔王答堅固菩薩言:「我今寧當忍耐此苦,令身口意受於無量無數大苦惱事,至於最後邊際劫,我終不發阿耨多羅三藐三菩提心。」
寶星陀羅尼經卷第九

10 擁護品
12 阿吒薄俱品

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