無堅相品第四十二
無堅相品 第四十二
問曰:汝說多堅色等成地大,是故地等是假名者,是事不然。所以者何?堅法尚無,況假名地。若泥團是堅,泥團即為軟,故知無定堅相。又以少因緣故生堅心。若微塵踈合名為軟,密合名為堅,是故無定。又一法中無有二觸,令生是心身堅、身軟,是故無定堅相。又堅軟無定,相待故有。如見欽拔羅,以疊為軟;見疊故,以欽拔羅為堅。觸法不應相待故有。又自覩金石,則知是堅觸,非眼可得,是故無堅。以此因緣,軟等諸觸亦皆無也。
問い:あなたは、多くの堅さなどの色などが地大を成すと説き、それゆえ地などは仮名であると言いますが、その事はそうではありません。なぜでしょうか。堅さという法すら存在しないのですから、まして仮名の地などあるはずがありません。もし泥団が堅いのであれば、泥団はすなわち柔らかいということになります。それゆえ、定まった堅さの相はないと知られます。また、わずかな因縁によって堅いという心が生じます。もし微塵が疎らに合すれば柔らかいと名づけ、密に合すれば堅いと名づけるのであれば、それゆえ定まったものはありません。また、一つの法の中に二つの触はなく、身が堅い、身が柔らかいという心を生じさせるので、それゆえ定まった堅さの相はありません。また、堅さと柔らかさは定まっておらず、互いに相対することによって存在します。たとえば欽抜羅を見る時、布を柔らかいとするように、布を見るがゆえに、欽抜羅を堅いとします。触法は相対することによって存在するべきではありません。また、自ら金石を見れば、それが堅い触であると知られますが、眼によって得ることはできません。それゆえ堅さはありません。このような因縁によって、柔らかさなど諸々の触も皆、存在しないのです。