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菩薩従兜術天降神母胎説広普経 (菩薩從兜術天降神母胎說廣普經)


菩薩處胎經全身舍利品第九

菩薩処胎経・全身舎利品第九

爾時,世尊告諸來會者:「念我古昔所行功德,捨身受身非一非二,今當為汝說一形法。云何名一形法?此大地種,厚八十四萬億里;乃有利風,厚八十四萬億里;風下有水,厚八十四萬億里;水下有火,厚八十四萬億里;火下有沙,厚八十四萬億里;沙下有金剛剎,厚八十四萬億里,諸佛全身舍利,盡在彼金剛剎中。金剛剎復厚八十四萬億里,下有諸佛碎身舍利,盡在彼剎。彼有佛剎名曰妙音(丹本香),佛名不住如來,十號具足,今現在說法,初善、中善、竟善。淨修梵行國土成就彼佛舍利極小微細,能現佛身弟子眷屬周旋授化,如我今日處胎說法。彼諸眾生不見我,我此眾生不見彼,破有至無永寂寞性住無疑處,是謂一舍利之所感也。」佛復告諸來會者:「碎身舍利下,厚八十四萬億里,國土名清淨,佛名遍光十號具足,彼佛今現在說法,初、中、竟善,淨修梵行。彼佛光明色色各異,一一光明皆成就佛,一一諸佛盡說六度無極。何謂六度?布施、持戒、忍辱、精進、禪定、智慧,善權方便降伏心識,不生愚癡,無婬、無欲,曉了觀法如月除雲。復自觀身彼我無異,心得空定皆悉成就,端坐道場稱揚正法無怯弱心。去此下方光明佛剎,八十四萬億里,有土名曰施無盡藏,佛號觀(丹鄉勸)助如來,十號具足,今現在說法,初、中、竟善,常修梵行,所施惠物,有人執持便得道果,是謂如來一未曾有施。無盡世界下有法鼓世界,厚八十四萬億里,佛名善見,十號具足,今現在說法。彼土眾生,盡同一姓一字無若干名,聞法則解不重思惟,彼土乃有全身舍利,過去億千萬佛皆留舍利。彼土舍利,我亦有分非一非二。彼佛舍利不住一處非不住,周旋往來恒河沙剎土,光相具足隨眾生化無懈怠者,三十一億結使斷滅,妄想纏連二萬二千,十八持勝不共之法,示現教化受無畏證。」

その時、世尊は会座に集う者たちに告げられた。 「我が古昔より積み重ねてきた功徳を思いなさい。捨てた身も受けた身も、一つや二つではない。今、汝らに一つの形についての法を説こう。 何を一つの形の法というのか。この大地の種は、厚さ八十四万億里。その上に利風があり、厚さ八十四万億里。風の下に水があり、厚さ八十四万億里。水の下に火があり、厚さ八十四万億里。火の下に砂があり、厚さ八十四万億里。砂の下に金剛剎があり、厚さ八十四万億里。諸仏の全身舎利は、ことごとくその金剛剎の中にある。 金剛剎のさらに下、厚さ八十四万億里のところに、諸仏の碎身舎利があり、ことごとくその剎にある。そこに妙音(丹本は香)という名の仏国土があり、仏は不住如来と名付けられ、十号を具足し、今現在説法している。初めも善く、中も善く、終わりも善く、清浄に梵行を修め、国土は成就している。その仏の舎利は極めて微細であるが、仏の身や弟子、眷属を現し、巡り巡って教化を授けることができる。それは、ちょうど私が今、胎内にいて説法しているようなものだ。あの国土の衆生は私を見ず、こちらの衆生はあちらを見ない。有を破り無に至り、永遠に寂滅の性に住して疑いのないところにいる。これが一つの舎利の感得するものである。」 仏はさらに会座の者たちに告げられた。 「碎身舎利の下、厚さ八十四万億里のところに、清浄という名の国土がある。仏は遍光と名付けられ、十号を具足し、その仏は今現在説法している。初めも、中も、終わりも善く、清浄に梵行を修めている。その仏の光明は色色それぞれ異なり、一々の光明がことごとく仏を成就し、一々の諸仏がことごとく六度無極を説いている。 何を六度というのか。布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧である。善巧方便をもって心識を降伏し、愚癡を生ぜず、淫欲なく、欲なく、観法を明らかに観ることは、月が雲を除くが如し。さらに自ら身を観じて、彼と我との違いがないことを知り、心は空定を得てことごとく成就し、端坐して道場にあり、正法を称揚して怯弱の心がない。 この下方、光明仏剎を去ること八十四万億里のところに、施無尽蔵という名の国土がある。仏は観(丹本は勧)助如来と号し、十号を具足し、今現在説法している。初めも、中も、終わりも善く、常に梵行を修めている。施される恵みの物は、人が執持すればただちに道果を得る。これを如来の一未曾有の施しという。 無尽世界の下に法鼓世界があり、厚さ八十四万億里である。仏は善見と名付けられ、十号を具足し、今現在説法している。その土の衆生は、ことごとく同じ姓、同じ一字であり、いくつもの名はない。法を聞けばただちに理解し、重ねて思惟することはない。その土には全身舎利があり、過去億千万の仏が皆、舎利を留めている。その土の舎利に、私もまた分け与えられている。一つや二つではない。その仏の舎利は一つのところに住することなく、また住しないわけでもなく、巡り往き来して恒河沙の数の国土に及び、光相を具足し、衆生に随って化現して懈怠することがない。三十一億の結使は断滅し、妄想の纏連は二万二千、十八の持勝不共の法を示現し、教化して無畏の証を受けさせている。」

爾時世尊,即說偈言:

その時、世尊は偈を説かれた。

「吾從無數劫, 往來生死道;
捨身復受身, 不離胞胎生。
計我所經歷, 記一不說餘;
純作白狗形, 積骨億須彌,
以針刺地種, 無不值我體;
何況餘色狗, 其數不可量。
吾故攝其心, 不令道放逸,
如人立須彌, 執不死藥執,
下人以瓶承, 注藥不遺落,
中間諸艱難, 隨嵐風所吹。
凡夫身如塵, 唯除入住人;
此二持瓶人, 何者為最妙?
下人執心正, 恒恐東西波;
受藥不失義, 故名神足道。
上有大慈心, 一說不尋究;
意識各各異, 成道亦如是。
我此苦忍界, 成佛由下人;
積行阿僧祇, 乃能成佛道。
從剎至一剎, 如是數千億;
如針投於海, 舒手便得之。
無慧抒水求, 積劫不能得;
世間愚惑人, 不別善惡行。
須彌四寶山, 謂為灰堆聚;
金翅飛鳥王, 謂呼蚊蚋是。
夏熱牛跡蟲, 不覩海廣大;
日光實野馬, 愚者謂火焰。
彼法非我造, 愚惑行自成;
出入識無間, 鍊精道術成。」

我は無数の劫より、生死の道を往来し、 身を捨ててはまた身を受け、胞胎の生を離れず。 我が経歴を計るに、一を記して余を説かず。 純粋に白狗の形となり、積もる骨は億の須弥山。 針で地を刺し種を植えても、我が体に触れざるはなし。 ましてや他の色の犬、その数は量り難し。 故に我は心を摂し、道を放逸させず。 須弥山に立つ人が、不死の薬を執り持ち、 下の人が瓶を捧げて受け、薬を注ぎ落とさぬように。 中間の諸々の艱難、嵐風に吹かれるがごとし。 凡夫の身は塵の如く、ただ住人を除く。 この二つの瓶を持つ人、どちらが最も妙なるか? 下の人は心を正しく執り、常に東西に揺れるを恐れ、 薬を受け失わざる義、故に神足の道と名づく。 上には大いなる慈心あり、一説して尋ね究めず。 意識はそれぞれ異なり、成道もまたかくの如し。 我がこの苦忍の世界、成仏は下の人による。 積行は阿僧祇劫、乃ち能く仏道を成ず。 刹より一刹へ、かくの如く数千億。 針を海に投げるが如く、手を伸ばして便ち得る。 慧なくして水を汲み求めれば、劫を積もっても得られず。 世間の愚惑の人、善悪の行を分かたず。 須弥の四宝の山、灰の堆積と謂い、 金翅の飛鳥の王、蚊蚋と謂い呼ぶ。 夏の熱き牛跡の虫、海の広大を見ず。 日光の実る野馬、愚者はこれを火焰と謂う。 彼の法は我の造りしに非ず、愚惑の行は自ら成る。 出入の識に間なく、精を練り道術成る。

爾時,世尊即說呪曰:

その時、世尊は直ちに呪を唱えられた。

「伊禰魔禰 茶譬茶離譬淳同 翅離翅」

いねまね ちゃひちゃりひじゅんどう しりし

爾時,毘沙門大天王,即從坐起頭面禮佛足,「我當擁護行法善人、善男子、善女人,擁護其身三光三影。何等為三光三影?如我今日領羅剎眾,身影,身身影,影影。」

その時、毘沙門大天王は、座より立ち上がり、頭面を仏足に礼して申し上げた。「私は法を行じる善人、善男子、善女人を擁護し、彼らの身を三光三影にて守護いたしましょう。三光三影とは何か。今、私が羅刹の衆を率いるように、その身の影、身と影、影と影です。」

「何等為身影?何等為身身影?何等為影影?」爾時世尊,即以偈說曰:

何が身の影であり、何が身の影の影であり、何が影の影なのか。その時、世尊は偈を以て説かれた。

「身為四大聚, 地、水、火、風成;
來往周旋處, 住亦不見住。
身及身身者, 周生年蛻身;
影影三句義, 如佛留神光。
白㲲裹魔祇, 香去處故香;
諸佛此要法, 清淨無瑕穢。
身身影教化, 度不得度脫;
或見身相法, 入定身身念,
影影無狐疑, 悉成無上道。」

この身体は四大の集まり、地・水・火・風によって成り立つもの。 行き来し巡るその在り処に、留まることも留まるとも見えず。

身と身を支えるものは、年を重ねては脱ぎ捨てる衣のごとし。 影と影が示す三つの真理は、仏が残された神々しい光のよう。

白布に包まれた魔祇のごとく、香り去るとき故に香りあり。 諸仏のこの要なる教えは、清らかで一点の穢れもなし。

身と影が互いに教化し、度し難き者をも度しゆく。 あるいは身の相と法を見て、禅定に入り身を念じるならば、

影と影に疑いなく、すべては無上道を成し遂げる。

爾時,提頭賴吒,欲得擁護諸法師,即說呪曰:

その時、提頭賴吒は、諸法師を擁護せんと欲して、即ち呪を説いて曰く:

「伊醯 魔醯 閻浮 閻嵐浮突突勒翅

伊醯 魔醯 閻浮 閻嵐浮突突勒翅

「我當擁護法師,億千百萬由旬內,令無嬈亂者。」

私は法師を守護し、億千万由旬の内に、一切の乱れや妨げを断ち切ることを誓います。

毘樓勒叉天王,即從坐起前白佛言:「我亦擁護真實法師。」即說呪曰:

毘樓勒叉天王は、座から立ち上がり、仏陀の前に進み出て申し上げました。 「私もまた、真実の教えを説く法師を護りましょう。」 そして、次の呪文を唱えました。

「伽梨 伽羅梨 尼稚 究槃稚

伽梨、伽羅梨、尼稚、究槃稚

「令億百萬由旬內無有觸嬈者。」

一億百万由旬の内に、触れ乱す者無からしむ。

毘樓搏叉天王,即從坐起頭面禮足,前白佛言:「世尊!我當擁護真實法師。」即說呪曰:

毘樓搏叉天王は、座より立ち上がり、頭を地に付け仏の足を礼拝し、前に進み出て仏に申し上げました。「世尊よ、私は真実の法を説く師を必ず守護いたしましょう。」そして、次の呪文を唱えました。

「舍彌舍彌鉢婆大磨樓醯

シャミシャミババダマロシ

「令百億由旬內無有觸嬈者。」爾時世尊,即說偈曰:

「百億由旬の内に、触れて悩ます者なからしめん。」時に世尊、偈を説きて曰く。

「花香色極妙, 感動諸佛國;
佛從無想念, 成佛一向道。
忍力無壃界, 破有無二乘;
全身舍利相, 及與微細塵,
拯濟恒沙等, 不墮三惡趣。
佛出勤苦劫, 覆護行大慈;
眾生無邊際, 令成無上道。」

花の香りと色は極めて妙なり、 諸仏の国を感動せしむ。 仏は想念無きより起こりて、 成仏の一向道を成す。

忍の力は境界無く、 有無の二乗を破る。 全身の舎利の相と、 微細なる塵とを以て、 恒河沙の如き衆生を救い、 三悪趣に堕せしめず。

仏は勤苦の劫より出でて、 大慈を行じて覆護す。 衆生は辺際無し、 無上道を成ぜしむ。

爾時,座中三十二億眾生,即發無上平等道意。

その時、座中の三十二億の衆生は、すぐに無上の平等なる道の心を発した。


8 八種身品
10 常無常品

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