不動威怒辟除障難印明第二
不動威怒、障難を払う印と真言 その二
願力並竪端, 慧方如鉤勢,
智度捻如環, 慧羽亦如是,
即以忍進劍, 穿入定鞘中,
是名無動劍, 結護方隅界。
拔刀左遶之, 辟除一切魔;
持劍右旋轉, 下指金剛橛,
上結虛空界, 復誦祕密明:
願力は縦にまっすぐ伸び、慧の方は鉤のように曲がっています。 智度はねじって環のようにし、慧の羽もまたそのとおりです。 そこで忍辱と精進の剣をもって、定の鞘の中に差し入れます。 これを無動の剣と名づけ、方角と隅の境界を結び護ります。 刀を抜いて左にめぐらし、一切の魔を払い除けます。 剣を右手で回転させ、下は金剛橛を指し、 上は虚空界を結び、さらに秘密の明を誦します。
「曩麼三曼哆嚩日囉(二合)𧹞怛羅(二合)吒戰荼摩訶路灑拏沙頗(二合)吒耶吽怛羅(二合)吒唅𤚥」
密誦三遍或七遍,以印右旋結護,左轉辟除及以上下。是明威力,能大擁護十方大界,及以護身并淨除處所。乃至三界猶能防護,況一方所作是法。時隨行者心念明印所及之處,能令種種類及難調魍魎之屬皆見熾然金剛威怒,如大火聚周遍其處。此印功能甚大難說,若人住於世,窮劫說其功能亦不可盡。是名無動金剛劍。此印明亦通五部護身結界用。
密かに三遍または七遍を誦し、印を右に旋らして結護し、左に転じて辟除し、また上下に及ぼします。この明の威力は、よく十方の大界を大いに擁護し、また身を護り、さらに場所を清め除きます。そもそも三界さえも防護することができるのですから、まして一つの方角でこの法を行う場合はなおさらです。その時、修行者の心念と明と印の及ぶところに従って、種々の類や調伏しがたい魍魎の類までもが、みな燃え盛る金剛の威怒を見て、大きな火の塊がその場所に遍満するかのように感じます。この印の功能は非常に大きく、説くことは難しく、もし人が世に住んで劫を尽くしてその功能を説いても、なお尽くすことはできません。これを無動金剛剣と名づけます。この印と明はまた、五部の護身・結界の用に通じます。