治因火大頭痛眼痛耳聾法
火による頭痛、眼痛、耳聾の治療法
「復次,舍利弗!若行者入火三昧,節節火焰,大腸、小腸一時火起燒動火脈。出定時,頭微微痛、諸脈掣縮、眼赤耳聾,因是發病當疾治之。
また、舎利弗よ。もし修行者が火の三昧に入り、節々に炎が燃え上がり、大腸や小腸が一瞬にして火に包まれ、火の脈を焼き尽くすことがある。定から出たとき、頭がわずかに痛み、諸々の脈が引きつれ、目は赤く、耳は聞こえなくなる。これによって病が発し、速やかに治療すべきである。
「治之法者,先想一琉璃甕,盛眾色水、生雜寶花,花上皆有百千化佛,諸化菩薩各放白毫照諸火光,令諸火光化為金龍。行者見已即生歡喜,作念想甕——安置火下,花臺在上——己往佛所,以手攀甕,手即清涼,因是舉身投於甕邊為佛作禮。即見化佛放眉間光,雨滴甘露灑散諸節,所滴之處化成琉璃,因灌大腸,大腸、小腸甘露盈滿,火光漸息,生諸寶花,寶華有光,其色紅、白。
治める方法は、まず一つの瑠璃の甕を想い浮かべます。その甕には様々な色の水が満ち、色とりどりの宝の花が生えています。花の上には百千もの化仏がおり、それぞれの化菩薩が白毫の光を放ち、すべての炎を照らし、それらの炎を金の龍へと変えていきます。
行者はこれを見て喜びを生じ、甕を想い描きます――炎の下に安置し、花の台座を上に置き、自ら仏の御許へと赴き、手で甕に触れると、手はたちまち清涼となります。そこで全身を投げ出して甕の傍らに伏し、仏に礼拝します。すると、化仏が眉間から光を放ち、甘露の滴りが節々に降り注ぎ、滴ったところはすべて瑠璃へと変わります。それによって大腸が灌がれ、大腸と小腸は甘露で満たされ、炎は次第に静まり、様々な宝の花が生じます。宝の花は光を放ち、その色は紅と白です。
「復當想一摩醯首羅,乘金色牛、持寶瓶水至行者前,水中眾藥藥名破毒,令行者服。復持一珠名旃陀羅摩尼(宋言月精)置其頂上,流出諸藥灌耳、灌眼、灌鼻,但一見已即得除差。摩醯首羅——是大菩薩,常自遊戲首楞嚴三昧——即從眉間放大光明,化作佛像,五百仙人侍衛世尊,為於行者說甘露門治病之法。」
また、一つの摩醯首羅を想い描くべし。金色の牛に乗り、宝瓶の水を持って修行者の前に至り、水の中には衆薬あり、その薬の名は破毒といい、修行者に飲ませる。また一つの珠を持ち、その名は旃陀羅摩尼(宋の言葉では月精という)といい、修行者の頂上に置けば、そこから様々な薬が流れ出て、耳を洗い、眼を洗い、鼻を洗う。ただ一目見るだけで、たちまちに病は癒える。摩醯首羅は大菩薩であり、常に首楞厳三昧という遊戯を楽しんでいる。その眉間より大光明を放ち、仏像を化現し、五百人の仙人が世尊を侍衛する。修行者のために甘露の門を説き、病を治す法を説く。
告舍利弗:「汝好受持,慎莫忘失。」
舎利弗よ、よく受け持ち、決して忘れ失うことなきよう心せよ。
時舍利弗及阿難等聞佛所說,歡喜奉行。
その時、舎利弗と阿難らは仏の説かれたことを聞き、喜んでこれに従って行った。