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  1. 道徳経(老子河上公注) (道德經(老子河上公注))
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道徳経(老子河上公注) (道德經(老子河上公注))


安民

安民

不尚賢,(賢謂世俗之賢,辯口明文,離道行權,去質為文也。不尚者,不貴之以祿,不貴之以官。)使民不爭。(不爭功名,返自然也。)不貴難得之貨,(言人君不御好珍寶,黃金棄於山,珠玉捐於淵也。)使民不為盜。(上化清靜,下無貪人。)不見可慾,(放鄭聲,遠美人。)使心不亂。(不邪淫,不惑亂也。)是以聖人之治,(說聖人治國與治身同也。)虛其心,(除嗜欲,去亂煩。)實其腹,(懷道抱一守,五神也。)弱其志,(和柔謙讓,不處權也。)強其骨。(愛精重施,髓滿骨堅。)常使民無知無慾。(返樸守淳。)使夫知者不敢為也。(思慮深,不輕言。)為無為,(不造作,動因循。)則無不治。(德化厚,百姓安。)

賢人を尊ばず、(賢人とは世俗の賢を指し、弁舌巧みで明らかな文をなすが、道から離れて権謀を行い、質実を去って文飾に走る者をいう。尊ばないとは、禄で貴ばず、官位で貴ばないことである。)民をして争わしめず。(功名を争わず、自然に返るのである。)得難き貨を貴ばず、(君主が珍しい宝を好んで用いず、黄金を山に捨て、珠玉を淵に投げるようなものだという意味である。)民をして盗みをなさしめず。(上に立つ者の教化が清く静かであれば、下に貪る人はいなくなる。)欲望をそそるものを見せず、(鄭の淫らな音楽を退け、美しい人を遠ざける。)心をして乱れしめず。(邪な行いをせず、惑い乱れないのである。)このゆえに聖人の治め方は、(聖人が国を治めることは、身を治めるのと同じであると説く。)その心を虚しくし、(嗜欲を除き、乱れ煩わしさを取り去る。)その腹を実にし、(道を懐き、一を抱いて守り、五神を保つのである。)その志を弱くし、(和やかで柔らかく謙譲し、権力の座に就かない。)その骨を強くする。(精気を愛し重んじて施し、髄は満ち骨は堅くなる。)常に民をして知無く慾無からしめ、(素朴に返り、淳朴を守る。)知る者をして敢えて為さしめざらしむ。(思慮が深く、軽々しく言わない。)無為を為すこと、(作為をせず、動きは因循に従う。)すなわち治まらざるは無し。(徳の教化が厚ければ、百姓は安らかである。)


養身第二
無源第四

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