韜光
韜光
天長地久,(說天地長生久壽,以喻教人也。)天地所以能長且久者,以其不自生,(天地所以獨長且久者,以其安靜,施不求報,不如人居處,汲汲求自饒之利,奪人以自與也。)故能長生。(以其不求生,故能長生不終也。)是以聖人後其身,(先人而後己也。)而身先,(天下敬之,先以為長。)外其身,(薄己而厚人也。)而身存。(百姓愛之如父母,神明祐之若赤子,故身常存。)非以其無私邪。(聖人為人所愛,神明所祐,非以其公正無私所致乎。)故能成其私。(人以為私者,欲以厚己也。聖人無私而己自厚,故能成其私也。)
天は長く、地は久しい。(天地が長く生き、久しく保つことを説き、人を教え導くための喩えとする。)天地がこれほど長く久しく保てるのは、自分自身のために生きていないからである。(天地がとくに長く久しく保てるのは、静かで安らかであり、施しを与えても見返りを求めず、人が家に住んで常に自分の利益ばかりを求めて人から奪い取ろうとするのとは違うからである。)それゆえに長く生き続けることができる。(自ら生きようと求めないからこそ、長く生きて尽きることがないのである。)このように聖人は、自分の身を後にするが、(人を先にし、自分を後にするのである。)かえって身が先に立つ。(天下の人が敬い、先に立てて長とみなすのである。)自分の身を外に置くが、(自分を薄くして人を厚くするのである。)かえって身が保たれる。(民衆は父母のように愛し、神明は赤子のように守り育てるので、身は常に保たれるのである。)これは、私心(わたくし)がないからではないか、と。(聖人は人に愛され、神明に守られる。それは公正で私心がないからこそであろうか、と。)それゆえに、かえって自分の願いを成就することができるのである。(人は、私心とは自分を厚くしようとすることだと思っている。聖人は私心がないのに、おのずから自分が厚くなる。だからこそ、自分の願いを成就できるのである。)