易性
易性
上善若水。(上善之人,如水之性。)水善利萬物而不爭,(水在天為霧露,在地為源泉也。)處眾人之所惡,(眾人惡卑濕垢濁,水獨靜流居之也。)故幾於道。(水性幾於道同。)居善地,(水性善喜於地,草木之上即流而下,有似於牝動而下人也。)心善淵,(水深空虛,淵深清明。)與善仁,(萬物得水以生。與,虛不與盈也。)言善信,(水內影照形,不失其情也。)正善治,(無有不洗,清且平也。)事善能,(能方能圓,曲直隨形。)動善時。(夏散冬凝,應期而動,不失天時。)夫唯不爭,(壅之則止,決之則流,聽從人也。)故無尤。(水性如是,故天下無有怨尤水者也。)
最高の善とは、水のようなものです。(最高の善人とは、水の性質のようなものです。)水は、あらゆるものを利して、争うことがありません。(水は、天では霧や露となり、地では泉や源となります。)みなが嫌う低い場所に留まるのです。(人々は低く湿った濁った場所を嫌いますが、水だけは静かに流れてそこに留まります。)それゆえに、「道」に最も近いのです。(水の性質は、「道」とほとんど同じだからです。) 居場所は善い地を選び、(水は地面を喜び、草木の上から流れ落ちるように、しとやかに下へと向かいます。)心は淵のように深く、(水は深くて虚ろで、淵は深く澄んでいます。)与えることは仁のようであり、(万物は水を得て生きることができます。与えるとは、満たすのではなく、虚ろなまま与えることです。)言葉は信用できるように、(水は内に影を映し、姿をありのままに映し出し、その本質を失わないからです。)整えることはよく治めるようであり、(洗わないものはなく、清らかで平らかだからです。)行いはよく能力を発揮し、(四角くも丸くもなり、曲がったものにも直ったものにも形を合わせます。)動きは時機をよく捉えます。(夏には散り、冬には固まり、時に応じて動き、天の時を失わないからです。) ただ、争わないからこそ、(塞げば止まり、開けば流れる。水は人に従うのです。)ゆえに、とがめられることがないのです。(水の性質がこのようなものだからこそ、世の中に水を恨む者はありません。)