二現入胎相
二相現れ、胎内に入る
普曜經云。菩薩問天。以何形貌降神母胎。梵天強威白言。梵典所尊象形第一。何以故。三獸渡水。兔馬未知深淺。用譬二乘不達法本。象步盡底。以譬大乘解暢三界。便以春末夏初(中國以十二月十六日為春初。四月十六日為夏。三時各四月)樹始花茂。沸宿應下化為白象。諸根寂定現從日光。所行不左降母右脇。瑞應修行二經皆云。化乘六牙白象。冠日之精發兜率宮。諸天翼從滿虛空中。作樂散花大光普照。以四月八日明星出時降神母胎。夫人眠夢見人乘象入右脇內影現於外如在瑠璃。身安心樂。覺已具說王覩瑞相。召明占者。皆曰。此胎聖子當為輪王。若出家者必成正覺(疑入胎月太早)爾時諸天。皆見菩薩已生王宮。當成佛道。我等當為眷屬及受法化。于時凡有九十九億諸天下生人間。又有從他化以下生於人中其數無量。又有色界諸天為受道故。下生人間而作仙人。
『普曜経』にはこう説かれている。
菩薩が天に問うた。「どのような姿で母胎に降り立つべきか」と。すると梵天・強威が答えた。「梵典において最も尊ばれるのは、象の姿です。なぜなら、三匹の獣が川を渡る時、兎や馬は水深を知らず、これは二乗が真理の根本を悟らないことに譬えられます。しかし象は水底を踏みしめて渡る。これは大乗が三界を明らかに解きほぐすことに譬えられます。そこで、春の終わりから夏の初め(※中国では十二月十六日を春の初め、四月十六日を夏の初めとし、三季はそれぞれ四ヶ月ずつとする)にかけて、草木が花咲き茂る頃、宿るべき星の勢いに応じて、自らの姿を白象に変えました。そのすべての感覚器官は静かに定まり、日光の中に現れ、左に向かわずに母の右脇腹に降り立ちました。
『瑞応経』と『修行本起経』の二経には、次のように説かれています。菩薩は六牙の白象に乗り、太陽の精を冠として兜率天の宮殿を発ち、多くの天人がその周りに従い、虚空を満たしました。音楽を奏で、花を散らし、大いなる光明が普く照らしました。そして四月八日、明星が現れる時に、母の胎内に降り立ちました。
夫人は夢の中で、人が象に乗り、右脇腹の中に入っていくのを見ました。その姿は外に映し出され、あたかも瑠璃の中にあるかのようでした。身は安らかで心は楽しく、目覚めて詳しく王に語りました。王はこの瑞相を見て、占いの達人を呼びました。彼らは皆言いました。「この胎内の聖子は、やがて転輪聖王となるでしょう。もし出家されるならば、必ず正覚を成就されるでしょう(※胎内に入った月が早すぎるのではないかと疑問がある)。」
その時、諸天は皆、菩薩がすでに王宮に生まれ、やがて仏道を成就されるのを見て、こう思いました。「私たちはその眷属となり、法の教えを受けよう」と。こうして、九十九億もの天人が人間界に下生しました。さらに他化自在天からも無数の者が人間界に下生しました。また、色界の天人が、法を受けるために人間界に下り、仙人となりました。